CTOの役割とは?エンジニアのトップキャリアパスを目指す方法 | サービス | プロエンジニア

    CTOの役割とは?エンジニアのトップキャリアパスを目指す方法

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    CTOの意味、CTOの役割や年収、CEOとの違い、CTOを目指す方法について解説します。
    エンジニアのキャリアパスを考える上で、「CTO」という言葉を一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。エンジニアトップクラスのCTOに興味のある方はぜひご覧ください。

    公開日:2018年12月13日 最終更新日:2019年2月18日

    1.CTOとは

    CTOは、Chief Technology Officer、またはChief Technical Officerの略称です。
    企業内の役職のうちの一つで、「最高技術責任者」と呼ばれます。

    最高技術責任者(さいこうぎじゅつせきにんしゃ)(chief technical officerまたはchief technology officer、CTOと略す)はビジネス幹部のポジションで、会社における技術的な役割に焦点をあてたものである。

    CTOという職種は、アメリカでは広く使われていましたが、近年日本のスタートアップ企業などを中心に定着しつつあり、企業説明や求人募集にも見られるようになりました。企業規模によってCTOの役割は大きく異なります。

    1.1 中規模~大企業CTO

    中規模以上の企業CTOは、取締役会レベルの経営上層部に位置することが多くあり、まさに自社サービスの最高イノベーション技術責任者として、ビジネス戦略に伴う技術策定、投資などの意思決定、システム構築や運用など、高い技術力が伴います。

    1.2 小規模・スタートアップ企業CTO

    エンジニアチームが2、3人で編成されているようなスタートアップや小規模企業のCTOは、プロジェクトの進捗管理、コードレビュー、チームのマネージメントなどテックリード的な役割を担うケースが多いです。また、時にはエンジニアの採用担当として面談なども行い、その業務の幅は多岐に渡るケースもあります。

    2.CTOの役割

    2.1 技術戦略の意思決定

    企業が新しい事業を行おうとした場合や、業務改善を行う場合に採用する技術の選定および最終的な意思決定を行います。
    技術動向のチェックや情報収集を行うことはもちろん、企業のビジョンや目標を実現するために、最善の技術選択は何か、長期的な開発者の視点から、企業経営やサービス開発全体を俯瞰し、状況に沿った判断をする能力が必要となります。

    2.2 技術経営(MOT)

    CTOは、MOT(技術経営)としての役割もあります。MOTとは、Management of Technologyの略称で、企業経営の視点から技術内容を管理することを言います。CTOは最高技術責任者として、企業戦略を踏まえた技術戦略を立てる必要があります。

    2.3 CTOが考える「CTOの役割」とは

    実際にCTOとして活躍しているエンジニアは、CTOの役割についてどのように捉えているのかを調べてみました。

    ■ CTOとは?「非常に曖昧なモノ」

    タスク自動化のサービスを展開するZaiperのCTO講演にて、CTOとは?という問いに対し、以下のように語っています。

    I got an answer nobody really knows it's okay
    It's a very fuzzy sort of like role
    ―誰もわからない、非常に曖昧なモノ

    ■ CTOの役割は?「いまだに正解なんて分からない」

    エンジニア向けワークショップイベント「キャリアごはん」第5回(2016年10月開催)では、実際にCTOとして活躍している方々がCTOの役割について、以下のように語っています。

    ・経営的な観点を持って、技術で解決できることをやるのがCTO
    ・でも(中略)CTOが具体的に何をやるのかは会社のステージとかでも変わります
    (BASE株式会社CTO 藤川真一氏)

    ・結局、会社によってさまざまなんですよ。
    (gumi元CTO 堀内康弘氏)

    ・エンジニアリングのバックグラウンドを活かして自分が解決できそうな問題を見つけ、頑張って解決するということ
    ・いまだに正解なんて分からない
    ・会社のフェーズ、性質、チームのメンバーによって役割が変わってくる
    (グリー株式会社CTO 藤本真樹氏)

    ■ CTOの役割「どのようなエンジニアを採用していくか」

    元はてなCTOの田中慎司氏は、CTOの役割の一つについて、当時以下のように語っています。

    技術的な変化 / 進化は常に起きており、その中で自社のエンジニアにそれぞれどのような技術を身につけてもらい、また将来を見据えてどのようなエンジニアを採用していくか、というのはCTOの大事な役割の一つ
    (元はてなCTO 田中慎司氏)

    オンプレミス構築がスタンダードだったインフラ構築は、今や当たり前のようにクラウド環境が採用され、システム開発ではウォーターフォールモデル型からアジャイル開発が注目されつつあるように、時代の流れに合わせて、必要となるビジネスモデルやテクニカルスキルも変わってきます。

    一般的に、CTOの役割は「技術戦略の側面から、技術開発方針の設定と実施に責任を持つこと」と言われていますが、実際のところ、CTOの定義は状況により変化する(変化すべき)もののため、明確に示すことは極めて難しいようです。
    しかし、共通しているのは「企業を技術の側面から支えるためにできることを、あらゆる視点から考えること」と言えるでしょう。

    3.CTOになるためのキャリアパス例

    3.1 シード(準備期間)

    スタートアップ企業などで、比較的若年層から参画し、マネジメントスキルよりは、技術スキルを伸ばしながら自ら手を動かし、プロトタイプの開発等も行います。

    3.2 アーリー(創業期)

    培ったフルスタックスキルを生かして、自ら手を動かし、サービスのリリースや運用・改善を行います。
    自社のコア技術確立や、開発方法を策定し、2~3名のマネジメントを兼務しながらエンジニア内のコミュニケーションをリードします。

    3.3 ミドル(事業成長/拡大期)

    経営戦略やブランディングのほか、5名以上のマネジメントも兼務します。エンジニアの採用から人事評価、柔軟なリソースコントロール、トラブル対応に加え、社外への情報発信役としての役目も担います。

    3.4 レイタ―(事業発展)

    経営戦略やブランディングのほか、10名以上のマネジメントも兼務します。経験豊富な30代中盤以降から就任することが多く、技術志向というよりは、マネジメント色が強くなります。次世代システムのビジョン策定や、CTO後任の育成にも携わります。

    一口にCTOと言っても、技術スキルに特化したCTO、マネジメントスキルに長けているCTO、フルスタックで何でもこなせるなど、CTOにも様々なタイプが存在します。
    技術最高責任者という肩書である以上、ITのテクニカルスキルがあることは言うまでもありませんが、+αで自分の強みとなるスキル(コミュニケーション、経営、マーケティング、マネジメントなど)を持ち合わせていることも必要と言えるでしょう。

    4.CTO養成講座からCTOになる方法

    ITエンジニアは常に人材不足と言われていますが、企業内のハイクラスにあたるCTOへのキャリアップは一般的にハードルが高く、需要とのギャップが否めません。
    上昇志向の強いエンジニアや、会社経営の視点からビジネスに携わりたいエンジニアにとっては、CTOというポジションに興味を持つ方もいるのではないでしょうか。
    CTOを目指すエンジニアの方は、CTO養成講座「OCTOPASS」を利用されるのもおすすめです。
    実際に活躍するCTOから直接講習を受講可能で、CTOの非公開求人の紹介も受けることができます。同じ志を持つエンジニアと集える場としても有効です。

    2018年12月、OCTOPASSの2days体験講座が開催されました。ここではその中から2名の講演内容についてご紹介します。

    4.1 株式会社アペルザCTO 塩谷将史氏の講演

    株式会社アペルザは、製造業に特化した各種サービス提供およびメディア発信を行う企業で、製造業向けカタログポータル「Aperza Catalog」は、リリース後わずか1年ほどで6600社を超える掲載数にまで成長しています。

    同社のCTO 塩谷将史氏によるOCTOPASS講義では、塩谷氏の知人5人に「CTOの役割」について行ったアンケート結果が発表されました。

    (株式会社アペルザCTO 塩谷将史氏)の引用

    ■ 企業や成長度合いによりCTOの役割も変化する

    この結果から、CTOのキャリアパスは、企業が成長するにつれ、自らサービスを作る役割から、徐々にマネジメントや経営戦略へと役割が変化する傾向であることがわかります。

    関連記事:OCTOPASS講義後に行われた塩谷氏インタビュー「あなたにとってCTOの役割は? 「CTO」のさまざまな側面について現役CTOが解説」

    4.2 株式会社CUBIC代表取締役 中川将志氏の講演

    株式会社CUBICの個人特性診断ツール「CUBIC」は、個人の性格/強み/弱み等を診断するツールで、導入企業5200社、SPIに次いでシェアNo.2となっています。
    CUBICを受ける事で個人特性を把握することが可能で、実際の導入企業には、個人特性を生かしたマネジメント、モチベーション管理、チームビルディングなどについてコンサルティングを実施しています。

    同社の代表取締役 中川将志氏によるOCTOPASS講義では、メガベンチャーの子会社、大手通信キャリアのスタートアップ、AI系スタートアップ等、30社のCTOの個人適性結果が事例として紹介されました。 会社の成長ステージとCTO個人特性を比較した結果、次のようになりました。

    概要 シードおよびアーリーステージ ミドルステージ レイタ―ステージ
    タイプ 忍耐強くやりきるタイプ 戦略立案・方向性を示すタイプ 新たにドライブや安定維持タイプ
    行動 自分で何でも探して実行していくCTOが多く、精神的にタフが人が多い。 実行よりも、チームの指揮やリソース整理などの仕事の割り振りを得意とし、戦略立案タイプが多い傾向にある。 安定的に現状維持および改善していくタイプと、成長の為の起爆となる柔軟な動きが出来るタイプの2つが混在している。

    ■ 「できるCTO」とは

    これらを踏まえ、「できるCTO」の共通項として中川氏が挙げた内容は、次のとおりです。

    ・事前に人的リソースの可視化について手を打っている
    ・性格的には様々だが、成長ステージごとに特徴がある
    ・成長ステージごとに行動を変えている
    ・成長ステージごとのメンバーのモチベーション変化に適した対応をとっている
    ・目下に囚われることなく、次のステージを想像した動きができている

    (株式会社CUBIC代表取締役 中川将志氏)の引用

    業務内容や役割など、その全貌が把握しづらいと言われるCTOですが、実際にCTOとして活躍されている方々からの講座を受けることで、その実態が少しずつ理解できてくるのではないでしょうか。

    次回の「OCTOPASS」の講座は2019年3月の開催予定となっています。興味のある方はぜひチェックしてください。

    5.CTOになると年収はどれくらい?

    IVS CTO Night & Day2016内にて行われたCTO100名による実態調査では、全体のうち最も多い、3割のCTOが「年収500万~800万」という結果が出ていました。

    また、求人検索サイトindeedでは、2019年2月18日時点で、日本におけるCTOの平均年収は以下の通りとなりました。

    784万円

    ■ 年収1000万を超える可能性も

    また、本サイトProengineerにおける、CTO(幹部候補)求人の募集背景、および年収例は以下のとおりです。

    企業 年収 CTO募集背景
    A社 600万 マネジメントやチームをリードできるエンジニが不在のため
    B社 700~1000万 マネジメントやチームをリードできるエンジニが不在のため
    C社 1200~1500万 マネジメントやチームをリードできるエンジニが不在のため
    D社 600~700万 エンジニア経験が浅い1名のみでやってきたが、サービスが伸びており、増員希望
    E社 800万 社長(エンジニア)が経営と技術の両方を担当していたが、今後は経営に専念したいため
    F社 700~1000万 社内にエンジニアが不在で、これまで外注でサービス開発を行ってきたが、 今後は、自社開発を行うため

    一般的な会社員エンジニアの年収層が550万~650万と考えられる(以下【関連記事】参照)中で、CTO求人には年収1000万を超えるものも存在しています。

    関連記事: 【徹底比較】フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの年収・働き方の違いとは?

    6.CTOとVP of Engineeringの違い

    CTOに似た役職として「VP of Engineering」が挙げられます。
    CTOが開発チームの技術責任者であるのに対し、VP of Engineeringはマネジメント責任者です。開発部門において、テクニカルとマネジメント統括を一人が兼務するのではなく、それぞれに責任者を置くことで、より業務に専念できる体制を整えることができます。

    VP of Engineeringについては以下の記事で紹介していますので参考にしてください。

    関連記事: 日本でも注目「VP of Engineer」の役割について解説!

    7.CTOとCEO、CFOの違い

    略称 正式名称 概要
    CTO Chief Technology Officer またはChief Technical Officer 最高技術責任者
    CEO Chief Executive Officer 最高経営責任者
    CFO Chief Financial Officer 最高財務責任者
    CIO Chief Information Officer 最高情報責任者

    これらの「CxO」という職種は、アメリカでは広く使われていましたが、近年日本のスタートアップ企業などを中心広まっています。技術、経営、財務、情報など、企業のそれぞれの部門において、責任者として役職が与えられている、と考えるとわかりやすいでしょう。ただそれぞれの役職は幹部職の中で完全に分離しているわけではなく、役職は違えど経営に携わる立場として、それぞれの役職の知見や、情報共有が経営を成功させるキーとなります。

    CTOとは

    前述した通り、Chief Technology Officer、またはChief Technical Officerの略称です。日本では「最高技術責任者」と呼ばれます。組織の中で最も高い技術力が要求されるポジションです。企業によってCTOの役割は大きく異なりますが、多くのCTOは「戦略的に企業の技術的方向を策定する」が主な役割とされています。

    CEOとは

    Chief Executive Officer の略称です。日本では「最高経営責任者」と呼ばれています。 CEOはアメリカの企業に役職であるため、CEOが日本の代表取締役社長と同等の役職であるかというと、異なります。ただ、日本では社長が会社の経営トップであることから、CEOを兼務しているケースも現状として多いです。

    CFOとは

    Chief Financial Officerの略称です。日本では「最高財務責任者」と呼ばれます。企業の財務責任を担う非常に重要な経営幹部職となります。

    CIOとは

    Chief Information Officerの略称です。日本では「最高情報責任者」と呼ばれています。情報技術、IT戦略の最高責任者ですが、実際にはIT戦略を踏まえた経営戦略でもあり、IT能力と、経営能力、会社経営幹部の中でも多くの知識が求められます。

    8.まとめ

    まだ日本ではあまり聞き慣れないCTOという言葉ですが、トップ層の人材確保はどの企業でも課題となっています。IT企業をリードする人材になりたい、自分でサービスを立ち上げたいなどの希望を持っている方にとっては、CTOというポジションは大きな目標となるでしょう。

    関連記事: 日本でも注目「VP of Engineer」の役割について解説!
    関連記事:テックリードとは?エンジニアチームリーダーとしての役割を解説
    関連記事: CTO養成講座&CTO転職支援サービス「OCTOPASS(オクトパス)」第2回無料講座受付スタート

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