• 用途に応じたプランを選ぼう。主要なMVNO事業者とプランを比較してみました

    公開日:2016年07月03日 最終更新日:2019年09月30日

    目次

    前回記事<<MVNOとはどんな仕組み?買い方から使い方まで、格安SIM入門>>ではMVNOの仕組みからSIMの基本の選び方まで、<<初めての格安SIMで端末選びのポイントは?用途・予算別おすすめ機種と入手方法>>では格安SIMが使える端末の入手方法についてをご紹介しましたが、今回はどんなプランがあるのか、またどう選べばいいのかについてご紹介したいと思います。

    1. 主なMVNO事業者は?

    前回記事<<まだまだ進化するMVNO格安SIM入門 - 端末入手編>>でも説明しましたが、2016年6月時点ではドコモ回線を利用しているところが14社、au回線を利用しているところが1社、どちらかを選べるところが1社の計16社が、主なMVNO事業者として挙げられます。

    ソフトバンク回線を利用したMVNOは現時点で存在しません。そのため、ソフトバンクで購入したスマートフォンはそのまま利用できるMVNOは現状で存在しないようです。
    (ワイモバイルはMVNOではなく自前の通信網を持っているMNOです)

    【MVNOとキャリア回線の対応表】

    回線 MVNO事業者
    ドコモ BIGLOBE
    b-mobile
    DMMモバイル
    DTI SIM
    FREETEL
    GMO
    G-Phone
    IIJmio
    NifMo
    OCNモバイルOne
    U-mobile
    イオンモバイル
    ぷらら
    楽天モバイル
    ドコモ、au mineo
    au UQモバイル

    携帯キャリアで購入したスマートフォン等を転用する予定がある方は、まずプランの内容よりも端末に適した回線を利用している事業者を選択して下さい。

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    2. 二種類の支払い方法

    MVNO系SIMには、主に2つの支払い方法があります。

    ・プリペイド
    ・クレジットカード(月額支払)

    プリペイド式の場合、SIMカードの購入代金に一定の期間、または容量分の通信料も含まれています。空港やコンビニなどで購入することができ、クレジットカードや口座情報の登録が必要ありません。追加容量のチャージや利用期間を延長するパッケージも、同様のお店で購入することができるものもあります。

    MVNO第一号であるb-mobileが提供していた初期の格安SIMなどは、このプリペイド式が主流でした。数日間のお試しから1年を超えるものまで存在し、期間が長いものを購入すると割安になるという感じです。

    プリペイド式の大きなメリットは、開通がとても簡単だという点です。購入してきたSIMを端末に挿していくつか設定し、自動応答の電話をかけるだけで、5分足らずで通信を開始することができます。

    一方のクレジットカード式は、携帯キャリアでの通常契約にクレジットカードを選択した場合と同じで、毎月のご利用明細にしたがって口座から引き落とされる形式です。

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    クレジットカードが使えない/使いたくない場合や、旅行先などで短期間だけ使いたい場合には、プリペイド式は大活躍します。しかし大きなデメリットがあり、それは「データ通信SIM」しか販売されていないという点です。そのため音声通話やSMS機能を使う必要がある場合は、クレジットカード払いのものを選択する必要があります。

    クレジットカードタイプのメリットとしては、音声通話のほかに「使用料がほとんどのケースにおいてプリペイド式より割安である」という点が挙げられます。さらに使用する環境や条件にもよりますが、プリペイド式のように容量がなくなるたびに追加パッケージをお店に買いに行く手間がないことも、クレジットカード式のメリットかもしれません。

    なお、プリペイド式とクレジットカード式のほかに、口座振替デビットカードが利用できる事業者もあるようです。

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    プリペイド式SIMの種類と主な購入方法>

    プリペイド式SIMには、現時点で次のようなものがあります。期間や容量にはさまざまなプランがありますので、興味をもたれた方は公式サイトで確認してみて下さい。

    事業者 回線 品名 購入場所
    So-net ドコモ Prepaid LTE SIM for Amazon.co.jp Amazon
    FREETEL ドコモ Prepaid Data SIM for Japan 公式通販、Amazon、家電量販店など
    BIGLOBE ドコモ NINJA SIM 公式通販、イオン、家電量販店など
    b-mobile ドコモ 5GB×1ヶ月SIMパッケージ 公式通販、通販サイト、家電量販店など
    mineo ドコモ、au プリペイドパック Amazonなど
    OCN ドコモ モバイル ONE プリペイド 期間型 通販サイト、家電量販店など
    IIJmio ドコモ プリペイドパック 通販サイト、家電量販店、イオン、ローソンなど
    U-mobile ドコモ プリペイド 公式通販、主要空港、東京タワー、はとバスなど

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    3. どんなプランが用意されているの?

    格安SIMのプランには多彩なものがあり、さらに改良されたプランが次々に登場しています。
    以前の記事<<まだまだ進化するMVNO格安SIM入門 - はじめて編>>でご紹介した通り、まずSIMには「音声通話SIM」「データ通信SIM」の2種類が存在し、さらにデータ通信SIMにはSMS(ショートメール)サービスが付いているか否かの2種類に細分化します。

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    プランを検討する前に、まず1か月に自分が必要とする「通話時間」「データ通信量」、そして「主な用途」を調査するようにしましょう。

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    3.1 通話時間を考えてみる

    ドコモがMVNOに提供している通話料金の卸値は、現時点で30秒20円です。これはMVNO各社の通話料金設定とほぼ同額であり、これ以上安くなることはない最低ラインといえます。

    MVNOにも「かけ放題」をうたっているプランもありますが、携帯キャリアのような完全な通話定額ではなく、「5分以内ならかけ放題」のように、制限付きのものばかりです。

    つまり通話時間が長い場合は、MVNOよりキャリアのプランを用いた方が最終的にお得になるのです。なお1か月の通話時間が約120分を超えない場合は、格安SIMの方がお得になるケースが多いようです。

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    3.2 データ通信量を考えてみる

    現在キャリアのプランに加入している方は、毎月の「データ通信量」は通話料金明細のウェブページなどから確認できます。

    <毎月1GB程度までの少量しか使わない場合>

    月に500MBまでなら、なんと無料で使える「0 SIM」というプランも存在します。SNSやメールなどを確認するだけで1GBも使わないという方にはおすすめです。なお使いすぎた時があっても、上限1600円と安心です。

    事業者 回線 品名 通信速度 高速通信 月額料金
    So-net ドコモ 0 SIM データ専用プラン 225Mbps ~5GB/月 0~1,600円
    So-net ドコモ 0 SIM データ+音声プラン 225Mbps ~5GB/月 700~2,300円

    <2~7GB程度の場合>

    そこまで長時間ではないけれど空き時間にゲームや動画鑑賞を楽しむという方は、2~7GB程度のケースが多いようです。3G、5G、7Gなど細かく容量設定されており、データ通信のみであれば1000円台、音声通話付で2000円台に収めることができます。

    <7GB以上使う場合>

    キャリアでもすぐに通信速度制限を受けてしまうようなヘビーユーザーの方には、ドコモ系のみですが高速通信が無制限のプランも提供されています。

    事業者 回線 品名 通信速度 高速通信 月額料金
    NTTぷらら ドコモ 定額無制限プラン 3Mbps 無制限 2,760円
    NTTぷらら ドコモ 定額無制限プラン【音声通話プラス】 3Mbps 無制限 3,460円
    b-mobile ドコモ 高速定額 225Mbps 無制限 1,980円
    b-mobile ドコモ 高速定額 音声付 225Mbps 無制限 2,780円
    ワイヤレスゲート ドコモ Fonプレミアムプラン 3Mbps 無制限 1,680円
    ワイヤレスゲート ドコモ 音声+Fonプレミアムプラン 3Mbps 無制限 2,760円

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    3.3 主な用途を考えてみる

    データ通信においては、通信量のほかに通信速度も重要になります。例えば音も画像もないメール等をチェックするだけなら、通信速度は遅くてもほぼストレスを感じません。それに対して大容量の画像をたくさん表示するゲームや動画の再生をメインに行う場合、低速通信だと使い物にならない場合があります。

    なお低速通信でも、読み込みをちょっと待てばメールはもとよりSNSやニュースの閲覧、路線検索や地図上での現在地表示などを実用レベルで使うことができます。時間や場所の条件によれば、キャリアの高速通信より同じ結果が早く表示されることも。

    事業者 回線 品名 通信速度 高速通信 月額料金
    DMM ドコモ データSIMプラン ライト 200kbps なし 440円
    DMM ドコモ データSIMプラン 1GB 300Mbps 1GB/月 480円
    楽天モバイル ドコモ データSIM ベーシックプラン 200kbps なし 525円
    楽天モバイル ドコモ 通話SIM ベーシックプラン 200kbps なし 1,250円
    UQ mobile au データ無制限プラン 500kbps なし 1,980円
    UQ mobile au データ無制限+音声通話プラン 500kbps なし 2,680円

    低速定額のものにはau回線のものもありますが、月額料金は少し高めになっています。
    DMMのプランでは1GBまでは高速通信を使うこともできます。

    筆者は以前低速定額SIMを都心の通勤電車内で日常利用していましたが、ツムツムというパズルゲームぐらいの通信量なら、ストレスなくプレイ可能でした。しかし表示されるグラフィックが多いゲームは、調子が良い日でなければ起動時の読み込みでエラーになりプレイできませんでした。

    3回にわたってご紹介したMVNOについて、いかがでしたでしょうか。使用状況をチェックして最適なプランを対面で提示してくれるショップのあるキャリアの携帯とは違い、MVNOのプランは多彩かつ変化も激しく困ってしまうかもしれません。しかし逆に、自分に最適なプランを探して料金を抑えるというパズル的な楽しさもあります。

    通話が少ない、高速通信を制限なしで使いたいなどに当てはまる方は、ぜひ一度自分の通信料金がいくらまで変化するのか、シミュレーションしてみて下さいね。

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    月額単価70万円〜80万円
    勤務地 東京都 中央区
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    月額単価70万円〜80万円
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