2017年のエンジニア求人と求められるスキル需要動向を読み解く | サービス | プロエンジニア

    2017年のエンジニア求人と求められるスキル需要動向を読み解く

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    あらゆる業界や生活で欠かせない存在となったIT技術は、常に進化、新サービスが求められ、それに伴いソフトウェア開発需要や、エンジニア求人も増加しています。求められるソフトウェア開発技術や、エンジニアスキルにも世界各国でトレンドがあり、需要が異なります。では、IT産業で世界のトップを走り続けるアメリカでは、2017年のソフトウェア開発エンジニアの求人、採用需要と動向はどのようになっているでしょうか。また、企業内でエンジニアを採用せずに、技術職をアウトソーシングする場合は、どのようなメリットがあるか、ここではインターネット上に公開されている各データを読み解き、そこから、日本市場では2018年にどのような需要と動向が予想されるかを考察してみました。

    1. 求人の需要が増加したソフトウェア開発職種

    プログラマーのための世界最大コミュニティサイト”stack Overflow”では、2017年のエンジニア採用動向に関するデータを発表しました。同サイトで、企業がエンジニアを採用するための、ターゲットオプションとして利用された項目は次のような結果となりました。

    1. ReactJS
    2. Docker
    3. Ansible

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    1.1 ReactJS

    ReactJSは次の職種が含まれています。

    ・ フルスタックエンジニア
    ・ フロントエンドJavaScriptエンジニア
    ・ シニアUXディベロッパー

    海外の求人で目にする機会が多いフルスタックエンジニアとは、分かりやすく言うと「何でもできるオールマイティエンジニア」です。 インフラまわり、ミドルウェア、設計、デザイン、コーディング、UX・UIデザイン、サービス運用、保守と、開発に関わる各工程のスキル複数持ち合わせていることが求められます。
    「こんなオールマイティエンジニアがいたら、今すぐ採用したい!」と考える雇用者も多いとは思いますが、スタートアップ企業や、中小企業に関しては日本でも知らぬうちにフルスタックエンジニアを採用していることがあります。なぜなら、各種エンジニアを全て採用するわけにもいかず、一人のエンジニアが全ての業務を担当するというケースはよくあることだからです。

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    1.2 Docker

    Dockerは次の職種が含まれています。

    ・ シニア開発オートメーションエンジニア
    ・ シニアインフラストラクチャエンジニア
    ・ DevOpsエンジニア

    DevOpsエンジニアも、開発(Developing)と、オペレーション(Operating)ができるエンジニアということから、フルスタックエンジニアと同様複数のスキルが求められます。

    1.3 Ansible

    Ansibleには次の職種が含まれます

    ・ データチームマネジャー
    ・ クラウドOpsエンジニア
    ・ Linux DevOpsエンジニア

    クラウドサービスが一般化してきたことにより、既存のインフラ周りをクラウドに切り替える需要が増加したことが読み取れます。また、様々なフレーワークが登場し、構築が容易になってきていることから、一人のエンジニアが複数の業務をこなせる時代になってきているとも言えるでしょう。

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    2. 求人の需要が減少したソフトウェア開発職種はAjax, JQuery, WordPress

    2017年に需要が減少した職種も見てみましょう。

    1. Ajax
    2. JQuery
    3. WordPress

    WEBサービス開発関連であれば、目にすることも多い、Ajax、JQuery、WordPressは、
    「目にすることが多い=スキルを持ち合わせている人材が多い」
    と考えられます。エンジニアは存在するが、あえてこの職種としての人材を採用する需要は減少しているのかもしれません。なぜなら2017年に需要が高かった職種である、フルスタックエンジニアは、これらのスキルを持ち合わせて入ることが考えられるため、職種として吸収されてしまう傾向にあるのかもしれません。

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    3. 求人の需要が増加した開発案件はCloud(Back End)

    開発案件としてはどのような需要が増加したのか、合わせて見てみましょう。

    1. Cloud(Back End)
    2. iOS
    3. Android

    WEBサービス、ソフトウェア開発エンジニアが持ち合わせていないスキルを補う、バックエンドエンジニアが需要として増加しています。また、モバイルアプリケーション開発業務も、需要が増え続けています。ここではiOSとAndroidで順位が分かれていますが、企業は「モバイルアプリケーションエンジニア」という括りで、どちらのOSにも対応できる人材を求める傾向にあることが考えれれます。なぜなら、どちらかだけのOSでサービスをリリースすることは、ほぼないからです。2018年にはこれらが案件として分かれることなく、どちらのモバイルアプリ開発もこなせるエンジニアがさらに重宝されることが予想されます。

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    4. WordPressエンジニアは2017年最も飽和状態に

    開発案件として減少したものは次の通りです。

    1. WordPress
    2. Desktop OSX
    3. DBA(Oracle)

    WordPressが圧倒的な数で案件数が減少していることが記されていますが、これは次のことが理由として考えられます。

    ・ エンジニアの数に対して開発案件が少なく飽和状態にある

    これらも、先ほど説明した2017年に求められる職種に繋がることですが、オールマイティスキルなエンジニアが求められる時代に、WordPress案件やスキルは、エンジニア業務の工程の一つとして吸収されていることが考えられます。

    5. オフショアアウトソーシング需要が増加

    2017年のソフトウェア開発アウトソーシング事情はどのような傾向にあったのでしょうか。統計分析教育機関Statics Brainの調査によると、アメリカでは43%の企業が、ソフトウェア開発に伴うプログラミング業務をアウトソーシングしていることが分かりました。またその調査の中で、オフショアアウトソーシングのメリットについても合統計が取られています。

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    5.1 オフショアアウトソーシングをする8つのメリット

    オフショアアウトソーシングをするメリットを回答数が多い順番に記しています。

    1. コスト削減
    2. 社内にITエンジニアがいない場合のIT人材確保
    3. 社内のIT人材確保からの解放
    4. 事業と、顧客対応の改善
    5. 社内のデジタル変換、改造の加速
    6. 開発プロジェクトの迅速化
    7. 社内にIT専門管理部門が存在しない場合の専門知識の確保
    8. 市場参入までの時間短縮

    オフショアアウトソーシングする最大のメリットとして、「コスト削減」と、アメリカ企業のCTO、CEOの44%が回答していますが、アウトソーシングすることで、社内で本来取り掛からなければならないビジネス課題のための時間確保や、専門知識を持つ人材採用確保の手間削減など、本来のやるべき業務に集中できるというメリットに繋がっていることも読み取れます。

    次の表はアメリカの企業が、ソフトウェア開発案件として、各国にオフショアアウトソーシングした場合の平均1時間費用感です。

    Avg cost per hour ($) juniour middle senior QA architect
    Brazil 41 46 56 40 66
    Mexico 33 40 52 39 59
    Argentina 34 41 53 39 58
    Colombia 41 45 58 40 62
    China 20 24 31 24 31
    Philippines 21 28 37 30 47
    India 17 21 26 20 17
    Malaysia 26 34 46 33 50
    Vietnam 14 17 20 17 22
    Poland 31 37 50 33 59
    Romania 33 42 58 39 59
    Ukraine 30 36 47 33 50
    Russia 25 32 42 32 44
    Czech 35 41 54 39 56

    各国をアジア東ヨーロッパ、南アメリカ、アジア太平洋地域と大きく分けた場合、アジアのアウトソーシング費用が他の地域に比べて安いことが読み取れます。コスト削減という点では、アジア地域にオフショアすることで課題は解決されます。しかし、各国でオフショアアウトソーシングに求めるスキルは異なることもあり、場合によっては、費用が高くても、次の理由で南アメリカ、東ヨーロッパにアウトソーシングすることも考えらえます。

    ・ 時差が少ない
    ・ 英語でのコミュニケーションが可能である
    ・ 量産作業ではなく、品質重視やアジャイルプロジェクトである

    量産型の日常業務はアジア地域のオフショア、技術力やコミュニケーションを重視、またアジャイルプロジェクトなどはニアショアなど、プロジェクトに合わせてアウトソーシング先を検討することが、よりオフショアアウトソーシングのメリットを実感できるポイントとなっているようです。

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    6. 2018年はスペシャリストからオールマイティスキルの時代に

    データから読み取れるように、これからの時代は日本においても、何か一つだけのスペシャリストではなく、複数のスキルを持ち合わせるエンジニアが求められていくことが予想されます。 これは、1人の人間に業務が集中するというネガティブな意味ではありません。テクノロジーやIT技術が進化したことで、開発における工程が容易に進められることが増え、プロジェクト全体の業務を見ることが可能になってきたということです。また、全体が見えないとプロジェクトが進められなくなってきているという現状もあるでしょう。

    2017年のアメリカにおけるIT業界では、採用需要はあるが、エンジニア供給が少ない傾向となっていました。フルスタックエンジニアに関しては、名称は目にしますが、日本において、実際にどこまでオールマイティになるべきなのかというのは悩ましいところです。何をカバーしていればフルスタックとなるのかという定義があるわけではありません。2018年、市場で求められるエンジニアとして存在し続けるには、自分が今持ち合わせているスキルに関連し、かつ需要が高いと思われる技術を複数身につけていくことが必要とされるのではないかと予想します。

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