フィールドエンジニアは一般的に、通信系の移動体通信エンジニアと、客先に出向いてハードウェアのメンテナンスを行うカスタマーサポートエンジニアの2つに分けられます。
移動体通信エンジニアは、携帯電話の普及によって拡大しているモバイルインターネット環境を支える為に、基地局の設計や現地調査、建設工事、品質改善による通信の最適化、オペレーション作業、電波測定などを行います。資格としては、総務省が定める第一級陸上特殊無線技士という国家資格があり、取得することによって基地局内での技術操作が可能となる為、キャリアアップを目指す方には必須の資格といえます。受験料は5,352円で受験者数は年々増加傾向にあり、合格率は平均して30%前半となっています。4G LTEなど、随時モバイル環境が進化し規格が変化していく中で、今後もその環境を支えるフィールドエンジニアの需要は高いと予想されています。
カスタマーサポートエンジニアは、客先を訪問し、パソコンや複合機、ATMなどといったコンピューターシステムの定期点検や故障時の対応、新しい機器の設置などを行い、重度の障害が発生した際には外部の業者と協力して対応にあたります。また、客先から上がってきた要望や現状をヒアリングしてシステム開発部門にフィードバックをし、システムの改善に繋げたり、場合によっては製品の発注を獲得してくる営業的な役割もします。ハードウェアだけでなく、内部のプログラムを見ることもある為ソフト系の知識も必要であり、幅広い業務知識が求められます。また客先を巡回する為、対人マナーやコミュニケーション能力も必須となります。客先を車で巡回する形式の場合には、普通自動車免許も必要となります。