ITアーキテクトはITコンサルタントや顧客から情報を集め、モデリングを行いながら全体的なシステムを設計し、開発エンジニアへ開発手法やプロセスの説明をしつつ、開発の指揮及び技術支援を行います。プロジェクトの管理を行うプロジェクトマネージャーと連携してスケジュールや人的資源の配置の相談も行います。プロジェクトマネージャーがプロジェクト管理の責任を担うのに対し、ITアーキテクトは品質の保証と技術の責任を担います。担当するプロジェクトは最短で一週間のものもあれば、設計と実装の検証を繰り返し行う必要性がある場合などには一年間に及ぶものもあります。
活躍する分野は「アプリケーションアーキテクチャ」「インテグレーションアーキテクチャ」「インフラストラクチャアーキテクチャ」の3つといわれています。求められるスキルは、情報処理推進機構が「ITスキル標準 v3」で定義しているところによると「アーキテクチャ設計」「設計技法」「標準化と再利用」「インダストリ」「コンサルティング技法の活用」「物的資産の管理・活用」「テクノロジ」「プロジェクトマネジメント/リーダーシップ/コミュニケーション/ネゴシエーション」となっています。
一般的には、エンジニアとして要件定義からテストまでの一連の工程の経験を積みながら、マネジメントも経験した後に、ITアーキテクトにキャリアアップをします。年収は600万円前後となっており、上にいくと1,000万円以上となっています。