ブリッジSEは、国外のエンジニアにプロジェクトを発注することによって、人件費を安く抑え開発コストを削減し、利益拡大を目指すオフショア開発において、日本企業と国外の企業の間に入って橋渡しを務めます 。以前はブリッジSEというと、現地の外国人の責任者のことを指していましたが、オフショア開発の一般化にともなって外国語が堪能な日本人が現地に赴いて同じ役割を務めるケースも増えてきており、ブリッジSE=外国人ではなく、ブリッジSE=日本と国外の間で活躍する日本人または外国人、という広い意味を指すようになっています。
オフショア開発先は、人気のあるベトナム、中国を筆頭に、インドネシア、インド、フィリピン、カナダ、韓国などがあり、開発先は人件費の変動によって、より安いところへと移行していく傾向があります。
ブリッジSEには、 システムやソフトウェアを開発するプロジェクトを担当することから、システムエンジニアとしての実務経験が求められ、また折衝や調整をし、要件定義をしっかりと詰め仕様書に落とし込むといったマネジメント力も必要とされます。
それに加えてビジネスレベルの語学力が必須となり、TOEICでは最低でも750点は取得しておくのが良いといわれています。それ以外にも、両国の文化や商習慣の違いを理解して、柔軟に対応できる柔軟性も必要です。
キャリアとしては、ブリッジSEとして実績を積み、その後も更にプロジェクトマネージャーとして経験を積んだり、あるいはITコンサルタントに特化をしたり、中には英語力を生かして外資系の会社に転職をすることもあります。平均年収は600万円から700万円前後となっています。