SESエンジニアの仕事内容とは?年収やブラック企業の見分け方も解説 | サービス | プロエンジニア

    SESエンジニアの仕事内容とは?年収やブラック企業の見分け方も解説

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    公開日:2021年07月16日 最終更新日:2021年07月16日

    近年、フリーランスエンジニアが「SES」を通じて案件を受注して業務を行うケースが増えてきました。SESのエンジニアとはどんな働き方をするのか、そして仕事内容について気になる方も多いでしょう。
    そこで本記事では、SESのエンジニアの働き方や仕事内容、求められるスキル、ブラック企業を見分ける方法などについて解説します。
    当サイト「プロエンジニア」でもフリーランスエンジニア向けのSES案件を多数取り扱っています。興味がある方は、ぜひ自分にマッチする案件を探してみてください。

    1. エンジニアの働き方としての「SES」

    エンジニアの働き方はさまざまですが、選択肢の一つとして「SES」があります。言葉を聞いたことはあっても「実際にどのような仕事をするのか」「他の働き方とは何が違うのか」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

    そこでまずは、SESの概要とSIerとの違いなどについて解説します。

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    1.1 SESとは?

    SES(エスイーエス)とは、System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略称であり、他社から依頼された特定の業務に応じて、自社の技術者(エンジニア)の労働を提供する契約形態のこと。

    SES企業のエンジニアには2通り存在します。

    1. SES企業の社員のエンジニア
    SES企業が自社のエンジニアをクライアントに常駐させIT業務を行うというシンプルな形式です。

    2. フリーランスエンジニア
    近年では、フリーランスエンジニアがSES企業と契約を結んだうえで、SES企業から紹介された企業で業務を行うケースも増えています。
    SES企業にとってはエンジニアを多数雇用することによる固定費の増大を防ぐことができ、フリーランスエンジニアにとっては自身で営業することなく案件の紹介を受けられることがメリットです。

    ちなみにSESの案件は「年収が上がりづらい」と言われることもありますが、実際には月収70万~80万などの案件や、年収1000万円クラスの案件も珍しくはありません。

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    1.1.1 SIerとSESの違い

    SIerとSESの違いは、次の通りです。

    SESは「技術力(エンジニア)を提供する」という契約形態を指す言葉
    SIerは他社から依頼を受けてシステム開発を行う「受託開発企業」を指す言葉

    そして、受け取る報酬の対象にも違いがあります。SESはIT業務の遂行をすることで報酬を得ますが、SIerは依頼されたシステムを完成させることで報酬を得ます。

    両者の違いについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

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    1.1.2 SESと派遣の違い

    派遣とSESの違いは、技術者への指示系統をどの企業が持っているか、という点です。

    SESは指示系統がエンジニアを雇用している企業側にあり、業務における作業指示は常駐先の企業ではなく所属している企業が行います。残業や休日出勤などの勤怠指示についても、雇用元である企業の指示に従わなければなりません。

    SES契約でありながら、常駐先企業の社員からの指示によって業務を行うと「偽装請負」と呼ばれる違法行為とみなされる場合があるため注意しましょう。

    対して派遣の場合は、指示系統が常駐先にあるため、クライアントからの作業・勤怠指示に従い業務を遂行。どちらも「クライアント先に常駐して業務を行う」という点では共通していますが、指示系統を持つ企業は、それぞれ異なるという点を認識しておきましょう。

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    2. SESのエンジニアの仕事内容・働き方

    次に、SESの技術者の仕事内容や働き方、ビジネスモデルについて詳しく解説します。

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    2.1 客先常駐のため案件によって仕事内容は大きく変わる

    客先常駐という形で業務を行うため、仕事内容は開発や運用、テストなど案件ごとに大きく変わります。

    案件が決まる流れとしては、まず発注元の企業がSES事業を行っている企業に対して、システムの開発・運用・保守のために必要な人材を提供できるかの依頼・相談を行います。

    そして業務委託の打診・契約を行い、客先常駐という形でエンジニアがアサインされることに。勤務時間も客先に準ずるケースが多いため、働き方も日勤や夜勤など、多種多様なものとなります。

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    2.2 SESのビジネスモデル

    エンジニアの働き方は客先常駐という形態であるため、具体的な仕事内容は案件によってさまざまですが、事業の基本となるビジネスモデルは共通しています。ここでは、SESのビジネスモデルやエンジニアがアサインされる流れについて、詳しく解説します。



    2.2.1 クライアントからSES企業に打診

    まずはシステムの開発・運用・保守などに関する依頼が、クライアントである発注元の企業からSES企業に対して打診されます。

    打診時には、クライアント企業が「どんなスキルが必要か」「技術者が何人必要か」など、より詳細な要件を提示。提示された要件に対して、アサイン可能な人材の選定・提案を行います。

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    2.2.2 SES企業はエンジニアをクライアントにアサイン

    提供する人材の合意を得られたら、SES企業は要件に適したエンジニアをクライアント企業にアサインします。その後、エンジニアは客先常駐という形でクライアントのオフィスへ出社し、業務を行うことに。

    客先に常駐はするものの、指示系統は雇用元の企業にある点には注意が必要です。

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    2.2.3 クライアントはエンジニアの人月単価を支払い

    エンジニアの提供を受けた報酬として、発注した企業はエンジニアの人月単価を支払います。

    人月単価とは、簡単に言うと1人のエンジニアが約1か月(8時間×20時間)働いた場合の単価・価格のことです。この人月単価は契約時に決定されていることが多く、エンジニアの持つスキルレベルや能力により異なります。

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    3. SESのエンジニアに求められるスキル

    ここでは、SESのエンジニアに求められる3つのスキルについて解説します。

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    3.1 コミュニケーションスキル

    高いコミュニケーション能力は、SESの技術者には不可欠です。

    なぜなら客先のオフィスで業務を行うものの、雇用元の企業に指示命令権があるといった、やや複雑な環境の中で働くためです。複雑な環境で業務をスムーズに遂行するためには、業務指示を受ける雇用元の企業はもちろん、常駐先の社員とも円滑なコミュニケーションを行う必要があります。

    また、参画中の案件が終了し新しい客先に常駐する際には、一から人間関係を構築しなければならないため、コミュニケーションスキルが重要なのです。

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    3.2 業務遂行能力

    業務遂行能力も、欠かせないスキルの一つです。納品した成果物に対して責任や報酬が発生する「請負」という契約ではない分、IT業務の遂行に対して報酬・責任が発生するためです。

    例えばシステム開発のプロジェクトに参画した場合、システムが完成しなくとも、クライアント企業に対してIT業務の提供が適切に行われていれば契約上は問題ないでしょう。

    そのため請負に比べると、納品やシステムの完成度に対する責任はやや軽めではあるものの、日々の業務遂行における状況や能力を厳しくチェックされるのです。

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    3.3 幅広いスキル

    エンジニアとしてシステム開発を行う場面もあるため、プログラミングスキルやその他その業務に必要なスキルが求められます。参画する案件によって使用する言語やツールが異なるため、幅広いスキルが必要です。

    場合によっては未経験の言語やフレームワークを使用する可能性もあるため、現状のスキルに満足せず、常に勉強しながら新しい技術をキャッチアップしていくことも重要です。

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    4. SES事業の問題点

    ここまでSESの働き方や求められるスキルなどについて説明してきました。以下では、SES事業における3つの問題点について解説します。

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    4.1 常駐型SESは法律的にグレーゾーン?

    インターネットやSNSでは「SESは法律的に違法なのでは」という意見もありますが、事業そのものは違法ではありません。

    しかし契約の内容が守られなかったり、運用方法を誤ったりした場合には「偽装請負」や「多重派遣」といった違法行為とみなされてしまうケースがあります。契約の運用を誤ってしまう事例として多いのが、指示系統の誤りです。

    SES契約で常駐しているエンジニアに対してクライアントが直接指示を行ってしまうと、それは外部からは派遣契約とみなされます。技術者を派遣という形態で常駐させるには、派遣業の許可を得ている必要がありますが、SES企業の中には許可を得ていない企業もあります。

    こうした背景から「法律的にグレーなのではないか」という意見も一部で生まれてしまうのです。

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    4.2 偽装請負

    SESと派遣の契約形態は類似しているため、指示系統や指示命令権の所在があいまいになり、偽装請負とみなされてしまうケースもあります。偽装請負とは、SES契約で常駐しているエンジニアに対して、クライアント(発注元)の企業が作業指示を行ってしまうことであり、法律で禁止されています。

    SES契約の場合は雇用元の企業が業務指示を行う必要があるため、発注元企業の指示によって作業をさせてはなりません。しかし現場におけるマネージャーとの距離が近いと、直接の作業指示や残業の依頼を受けてしまうこともあるでしょう。

    また、大規模なプロジェクトを遂行する際に参画するエンジニアの人数が増えると、マネージャーが全員の契約形態を把握しきれなくなることも。

    これらのことから、SES事業では無自覚のうちに偽装請負となってしまい、法令違反とみなされる場合もあるのです。

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    5. SESのエンジニアの年収の目安

    SESのエンジニアの年収はスキルによって決まります。実務未経験からのスタートであればはじめはヘルプデスクなどの業務を担当するケースが多く、年収は300万円~400万円ほどとなるでしょう。
    一方で実務経験が豊富で、スキルが高いエンジニアであれば700万円以上の年収を得ているケースも多いです。

    とはいえSESの場合、二次請け・三次請けなどのプロジェクトに参画するケースも多いため、大幅な年収アップが難しい場合もあります。
    またタイミングによっては、SES経由で受けていた案件が終了後、すぐに次の就業先が決まらないというケースもあるでしょう。
    SESの営業担当者と密な連携をとり、携わっている就業先の案件の終了が近づいたら、すぐに別の現場に受けられるように情報交換を積極的に行いましょう。

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    6. ブラックSES企業の見極め方

    特にフリーランスエンジニアとしてSES企業から案件を受けて働くのであれば、「ブラック」なSES企業と仕事をすることは避けたいものです。
    ブラックなSES企業を見極めるポイントとしては、以下が挙げられます。

    • 労働者への還元率が低い
    • 聞いていた業務と実際の業務が異なる
    • 請負契約と同等の責任が求められる
    • 二重派遣や多重派遣が起きている
    • クライアントからSESのエンジニアに対して直接業務指示が出ている
    • アサイン時のスキルシートを偽装している

    上記の特徴に当てはまるような企業に入社しないためには、口コミサイトやSNSなどを活用しながら情報収集し、さらにその企業の営業/アドバイザーがどこまでIT業界やエンジニアリングのことを理解しているを把握しておく必要があるでしょう。

    なお当サイトを運営する「プロエンジニア」でも、SES事業を展開しており、随時無料キャリア相談を受け付けています。もし少しでもSESでの業務に興味があれば、お気軽にお問い合わせください。

    ▶ 無料キャリア相談のお問い合わせはこちら

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    7. SESのエンジニアの将来性

    SESのエンジニアに興味があるものの「将来性があるのか不安」と感じている方も多いでしょう。最後に、SESのエンジニアの将来性について解説します。

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    7.1 SESに対する需要は継続的に存在する

    SESに対する需要は、今後も継続的に存在すると考えられます。

    その理由として、2015年に特定派遣という派遣形態が廃止されたことが挙げられます。特定派遣とは、派遣される技術者が派遣元の企業に雇用され、クライアント先の企業で業務を行う形態のこと。

    システム開発や運用などのプロジェクトでは、この特定派遣が採用されるケースが多かったものの、派遣労働者の雇用を安定化するために廃止されたといわれています。

    SESは、特定派遣の代替に近いエンジニアの確保手段として重要視されています。総じて、SESは市場環境として決して悪い状態にはなく、今後も継続的な需要があるでしょう。

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    7.2 未経験からでも開発経験を積むことができる環境は貴重

    「労働環境」としてのSESの将来性についても考えてみましょう。
    未経験からでも開発経験を積めるSESは、未経験からエンジニアを目指す方にとっては貴重でもあります。

    SESの案件には、ヘルプデスクや「テストのみ」などの業務であれば「未経験者可」の求人もあります。未経験者可の求人が多い背景として、SES企業はSIerの下請けとして案件を受注するケースが多いことが挙げられます。

    受注する案件の中には「テストのみ」「既存システムの改修のみ」といったように難易度が低い案件もあり、それらの案件は若手や新人育成の場として使われることもあるのです。

    近年はITエンジニアの人材不足により未経験者を積極的に採用する企業も増加傾向にあり、SESは未経験求人の受け皿としても機能し続けるでしょう。

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    7.3 フリーランスエンジニアのSES活用も増加していく

    エンジニアはフリーランスになりやすい職種の一つでもあります。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、SESの案件でも常駐前提ではなく「週数日の出勤+テレワーク」というものが増えています。
    週数日の勤務であれば、勤務先のオフィスが東京にあったとしても、地方のエンジニアが出勤できる範疇でしょう。
    フリーランスエンジニアとSESがタッグを組み、案件を獲得するケースは今後も増えるでしょう。

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    8. まとめ

    SESは客先に常駐して業務を行う契約形態ではあるものの、指揮系統は所属している企業にあるという、やや複雑な環境となっています。仕事内容は客先によって異なるため、多種多様な働き方となるでしょう。

    しかしSESは未経験からでも入社しやすい上に開発経験も積みやすいため、エンジニアのファーストキャリアとしても魅力的な環境だといえます。

    また経験豊富なフリーランスにとっても、企業との間をSESの営業担当者が仲介することで月の報酬額の交渉や労働環境の改善の要求がしやすくなります。また自身で企業への営業を行うよりも、開発に専念しやすくなります。営業を、SESの営業担当者に任せることができるためです。

    フリーランスエンジニアの方はSESの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

    ▶ プロエンジニアの求人情報はこちら

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