• JAMES DYSON AWARD 2017 ~デザイナー&エンジニア Meetups / 自分の力を試してみませんか?~

    公開日:2017年05月02日 最終更新日:2019年09月26日

    ダイソン発の国際アワード 次世代のデザインエンジニアを支援する

    ダイソンでは、若きデザイナーやエンジニアの育成と支援を目的に、世界を舞台に挑戦できる国際エンジニアリングアワードを毎年開催しています。そして、12回目を迎えた2017年の今年も、アワードへの応募の募集がスタートしました。


    ◆ジェームズ ダイソン アワード2017 開催概要

                          
    募集テーマ 問題を解決するアイディア
    募集期間 2017年3月30日(木)~7月20日(木) ※日本時間では21日(金)13時59分締切
    応募資格 日本、英国、ドイツ、フランス、米国、カナダ、中国、豪州、インドを含む計 23 カ国にて、デザイン、エンジニアリングを学ぶ学生(専門学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院)や卒業4年以内の方

    ※グループでの応募可、複数応募可、過去応募作品および発表済の作品応募可
    応募方法 JDA ホームページ にてユーザー登録後、 下記の必要提出物を所定フォーマットに入力して日本語と英語にて応募

    1. 作品名・概要説明
    2. 発想 その作品に至った発想について
    3. 開発段階 制作過程の記述、作品についての説明
    4. 機能 作品目的とその機能
    5. 新規性 市場既存品と比べての相違点
    6. 今後の計画 今後、どのようにしていきたいかの計画
    7. 作品イメージ スケッチ、設計図、CAD モデルレンダリング(白背景)等
    8. 在籍証明書 学生証、卒業証書等
    ※ 映像 作品がどのように機能するか分かる映像の提出を推奨
    結果発表 ・国内最優秀賞発表 9月7日(木)
    ・国際 TOP20 発表 9月28日(木)
    ・国際最優秀賞発表 10月26日(木)
    賞金・寄付金 ・国際最優秀賞(1作品)
    賞金30,000ポンド(約435 万円)
    在籍・卒業の学部に寄付金5,000 ポンド(約72.5万円)
    ・国際準優秀賞(2作品)
    賞金5,000ポンド(約72.5万円)
    ・国内最優秀賞(1作品)
    賞金2,000ポンド(約29万円)

    参考金額:1ポンド=145円 受賞発表時の為替相場に応じて換算予定

    こちらのアワードは、 一般財団法人ジェームズダイソン財団(http://www.jamesdysonfoundation.jp/)が主催しています。
    財団の方いわく、世界23カ国が対象であるこちらのアワードでは、世界のステージを体験できるとともに、世界のエンジニアやデザイナーの視点・考え方を学ぶことで、より広い視野でこれまでの自身の製作物や考えなどを見ることができるようになると期待できるといいます。
    アワードでの受賞や入賞をきっかけに、研究開発や製品化を加速させたり、起業する方もいらっしゃるそうです。

    そして、アワードへの応募がスタートした今、国内で活躍する若手の方々に向け、2017年4月26日(水)にアワードの説明会が開催されました。

    わかりやすく、シンプルに。相手に伝わりやすく

    説明会では、まずはじめに、ジェームズダイソン財団の髙瀬さんよりアワードの説明が行われました。

    作品の応募は、ジェームズ ダイソン アワードのホームページから行います。
    応募する際のポイントは、「問題と解決策を明確にする」「ストーリーを取り入れる」「わかりやすくシンプルにする」こと。そして、作品の画像やスケッチ、動画を添付すると、伝わりやすくなるので更にいいということです。

    応募後は、まずは国内審査となります。審査を担当するのはtakramのディレクターである緒方壽人さんと、フリージャーナリストかつコンサルタントである林信行さんのお2人で、応募者の中から上位5名が選出されます。

    スケジュールは、9月7日に国内上位5名が発表され(第一次審査結果)、9月28日にダイソンのエンジニアの審査による国際TOP20名が発表されます(第二次審査結果)。
    そして10月26日にダイソンの創始者であるジェームズ ダイソン氏によって上位3名が発表され、国際最優秀賞の受賞者が決定します。

    受賞をすると、世界中のメディアに露出される可能性があり、これまで実際に、アフリカで記事となって紹介された方もいらっしゃったそう。また、ネットワークも広がるということで、やはりダイソンが主催するアワードということで、そのブランド力は応募者にとって大きな後押しになるようです。

    アワードの説明後、2016年のアワードで国内審査1位と2位を受賞されたお2人によるスピーチが行われました。

    何より大切なのは時間。選択・集中をして、そして油断をしないこと

    まずは、国内審査第2位を受賞された山田 泰之さん。 山田さんは中央大学 理工学部の助教で、メカニズムで様々な領域・要素を俯瞰的に研究していて、固体燃料ロケットの燃料製造装置、月面探査ロボットやアシストスーツはどの開発に取り組んでいます。

    そして、ジェームズ ダイソン アワードの2015年度に疲れにくいハイヒール「YaCHAIKA」で国内準優秀賞・国際TOP20を、2016年度に農作業アシスト装置「TasKi」で国内準優秀賞と、2年連続で受賞をされています。

    そんな実績をお持ちの山田さんが参加者のみなさんに話されたのが、「時間」「経験」「お金」の優先順位。「今のところ、時間は巻き戻せないので、まず時間がすごく大切だと思います。」「経験したスキルというのは盗まれません。お金は使えば無くなってしまうし、奨学金、補助金やコンペなどで手に入れる方法は沢山あります。」
    「その為、大切にすべき順番は『時間>>経験>>お金』だと考えて行動しています。」
    「時間は無いと言うのではなくて、時間は作るものです。なので、時間を作って経験を積んでいくことで、いいものを作っていければと思います。」

    また、一人でやるのではなくて、「プロに頼ること」もとても大切だそう。出来ないことは出来ないと認める勇気を持つべきで、そして、何でもかんでもやる時間は無いので、時間やお金、体力といった限られたリソースを「選択と集中」する必要があるといいます。ちなみに山田さんは、YaCHAIKA製作の際には、余暇の時間を全て注ぎこんで製作に取り組んだのだそうです。

    最後のアドバイスは「油断しない」こと。山田さんはYaCHAIKAの特許や商標で自らの知的財産をきちんと守るように心がけることが大切であり、複雑なルールですが、油断せず、広く勉強をすることの大切さも伝えました。

    大学の助教である山田さんは、論文を発表したり特許を申請したりと、普段から何かをアピールする機会はたくさんあるそうです。では、なぜダイソンアワードに出すのかというと、「エンジニアとデザインの間にある問題をテーマにできる」からだそう。この2つの間を取りあげているコンテストというのはほとんど無いということで、ジェームズダイソンアワードはこのテーマに精力的に取組んでいる希少な存在なのだといいます。

    作品は必ずしも完成していなくてもいい。まずは、明確にイメージを伝えること

    次は、国内審査最優秀賞を受賞された三枝友仁さん。三枝さんは現在、フリーランスのプロダクトデザイナーとして活動されていらっしゃいます。

    国内審査最優秀賞を受賞したのは「Communication Stick」という高齢者と介護者が相互にコミュニケーションが取れる機能を実装した杖。対象となるユーザーは歩行能力がある高齢者なので、完璧に助けるのではなくて、その方の力を活かしつつ支援をするという「自立支援」を実現する為に、車椅子などではなく、あえて杖を選んだといいます。開発した杖には、メール送信機能と受信機能、転倒時の位置情報通知機能が備わっています。

    アワードに応募した時点では、作品は完成していなかったそうですが、それを完成させるまでの道筋をしっかりと説明することを意識していたそうです。また、杖を量産する為の金型費、価格、市場規模からどれくらい量産すればどれだけの売上を出せるかどうか…といったシミュレーションも出していたということで、こういったリアルな提案をしていたことも、受賞に繋がった要因だったのではないかといいます。
    そして、三枝さんも山田さんと同じ様に、人に頼ることは大切だといいます。というのが、作品の製作をしていると、これまで経験が無い分野も必要になってくるそうです。その際は、まずは自分で出来るところまで勉強し、出来ない、あるいは時間的に無理だと感じた時には、人を探して「自分はこういったことをやりたいんです」と仕様書を作ってお願いすることが大事だといいます。三枝さんも色んな人に声をかけ、協力してくれる人を探したそうです。

    現在、三枝さんはDMM.makeの支援プログラムを利用して、試作開発を続けているそう。

    最後に三枝さんは、参加者の方へ、ご自身の実体験からのアドバイスを送りました。
    まず、応募の時は、完成形の作品を出さないといけないわけではなく、「ちゃんと自分がやりたいことを説明できるようにする」ことが大事なのだといいます。完成していなくても、「こういった機能を作りたくてこうすれば実現できると考えています」と明確に伝えられれば、審査を通過できる可能性は十分あるといいます。

    そして、アワードのテーマである「問題を解決するアイディア」の、そもそもの問題を探すのが大変だけれども、その際にはご家族の方の問題を考えてみるのも一つだといいます。家族の問題はわかりやすく、そして、身近な存在である分思い入れも強く取組めるので、テーマを探す際、考え方の参考にしてほしいと話しました。

    スピーチが終わった後は、ラウンドテーブル・セッションということで、アワード受賞者のお2人と、参加者の方々とがコミュニケーションをとる時間に。自分の製作中の作品について相談をしたり、他の参加者の方の話を聞いたりと、みなさんお互いに刺激を受けていたようです。

    今回のイベントに参加されていた方の何人かに、お話もお伺いすることができました。

    右から山田耕太郎さん斉藤智徳さん。お2人とも桑沢デザイン研究所の学生さんで、これまでプロダクトデザインを学んできたのだそうです。卒業後はプロダクトデザイナーとして活躍していきたいと話してくれました。

    右から肥田安世さん貝原奈積さん
    ジュエリーデザイナーであるお2人は、オランダで開催された同じ展覧会に作品を出展し、作品自体はそこで出会っていたのだそう。ただ、お2人の出会い自体はその展覧会の後、日本でだったといいます。

    貝原さんは、もともとスペインのバルセロナを拠点に活動されていて、最近日本に帰国。シンプルな中にこそ美しさがあるという考えの元、日々ジュエリーを作られているのだそう。
    肥田さんは風船を素材にしたジュエリーを製作。何枚もの風船を重ねカッティングをして作っていくという作品は、展覧会に出展すると、毎回大きな反響があるのだそうです。

    こちらは参加者の慶應義塾大学メディアデザイン研究科 安藤良一さん上林 功さんが製作をした車椅子。障害といった身体差を無くし、誰もが楽しめる生活を送れるようにしたいと思っており、そもそも「車椅子」「障害」といった、言葉の意味からくる格差のイメージ自体も下げていきたいと考えているといいます。

    そして最後に、前回のアワードの受賞者であるお2人からアドバイスをいただきました!

    企業ともタッグを組んで、製品化に向けて進んでいる山田さん。
    「やらないで後悔するよりは、やって後悔した方がいいし、出してみないとわからないので、まずはアワードに出してみてください!」

    色んな人に助けてきてもらい、作品を形にしたいと強く思うようになったという三枝さん。製品化を目指して活動しているそう。
    「製品開発において、全部の工程に携われることって、会社に入るとなかなかできないと思うんです。それを、このアワードでは経験することができるんですが、それはなかなか得られない、貴重な機会だと思いますし、自分は製品開発への取り組み方がいい意味で変わりました。そういった意味でも、取組む意義のあるアワードだと思います。」


    世界的に有名なダイソンが主催する国際アワードと聞くと、チャレンジするのに躊躇してしまうかもしれませんが、自分の思い描いている製品のイメージをしっかりと伝えることができれば、仮に製品が未完成だとしても、十分可能性があるのだということが感じられました。
    応募をすることで得られる物は大きいと思いますので、アイディアをお持ちの方も、まだお持ちでない方も、是非チャレンジしてみてください!

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