貴田さんプロフィール
1990年生まれ。20歳から3年間美容師として働く。その後は警備員や、派遣社員としてコールセンターで勤務するなど様々な職種を経験。フリーランスエンジニアの知人からプログラミングの面白さを聞いたことをきっかけに独学でプログラミング学習を開始。翌年の29歳でフリーランスエンジニアとして独立。
❶ ドラマを観て憧れた美容師の世界。現実は仕事も収入も厳しく、将来を見据えて転職することに
【Q】フリーランスになる前のお仕事についてお聞かせください
もともと美容師を2年半やっていていました。美容師を目指したきっかけは高校生のときに観た「ビューティフルライフ」というドラマ。主演の木村拓哉さんのように仕事終わりに仲間に囲まれて、スポーツカーに乗って…という楽しい人生に憧れていたんです(笑)でも実際美容師になってみるとなかなかそうはいかず。仕事終わりは毎日23時まで練習するなど、現実はとても厳しいものでした。
思っていた世界とは違うなと感じながらも、「美容師になったからには頑張るしかない!」と考え直し、仕事や練習に励む日々を過ごしていました。でもあるとき、ふと思ったんです。「このまま30代、40代になったとき、自分は大丈夫だろうか」と。
【Q】30代、40代になると体力面や私生活面でも大きな変化がありますよね
このままプレイヤーとしてやっていくのか、それともお店を出して独立するのか…。美容師としてステップアップする術も考えましたが、現実の収入などを考えると不安が大きい。潔く美容師を辞めることを決意しました。
【Q】美容師からのキャリアチェンジはどのように進めたのですか?
美容師を辞めてからは、しばらくは日払いの警備員や派遣のコールセンターなど、いろんな仕事を転々としていました。そんなとき、フリーランスのエンジニアをやっている方と知り合いました。プログラミングについて楽しそうに語り、自由に生きる彼をみて、次第に「フリーランスエンジニアとして働いてみたい!」と強く思うように。仕事と両立してプログラミングの勉強をスタートさせ、翌年にはフリーランスエンジニアとして独立を果たしました。29歳のときでした。
❷ 美容師出身・実務未経験のエンジニアが独立に成功した理由は「エージェント」
【Q】プロエンジニアを選んだきっかけを教えてください
プロエンジニアをエージェントに選んだ理由は、とにかくレスポンスの早さにあります。スムーズに仕事を進めるためにもレスポンスの早さはとても大切にしているんです。担当の碓井さんはとにかくレスが早くて、気さくで相談しやすい。僕が悩んでいると、いつも気遣って声をかけてくださったり、食事に誘ってくださるので、とても信頼していますね。僕に合った案件を紹介してくれたり、商流についてもしっかり説明してくだったりと細やかな対応に感謝しています。
【Q】スキルアップのために行ってることはありますか?
まだまだ駆け出しの頃は毎日30分は勉強する、と自分に課していた時期もありましたが、現在はUDEMYやフリーランスエンジニアとして活躍する方のYouTube動画を観ながら勉強しています。僕自身もYouTubeチャンネルを開設しているので、動画での勉強はスキルアップだけでなく編集の勉強にも役立ち、一石二鳥。もちろん、新しく入る現場でやったことのない技術に出会った時は、事前に学習することもあります。そのあたりは臨機応変に対応していますね。
【Q】フリーランスになって、ギャップを感じることはありますか?
独立して3年目になりますが、すごく自由に働けているし、そんなにギャップを感じることはないですね。連休も取れるし、お金にも余裕ができました。想像していたフリーランス像に近い形で働けていると思います。コンビニのおにぎり100円セールで買いだめしていた美容師時代と比較すると、食生活も豊かになりました(笑)
現場のフリーランスへの対応に関しては、いい意味でギャップを感じています。独立当初はフリーランスとして依頼されているのだからしっかりしないと、と必要以上にプレッシャーを感じていたのですが、割とどこの企業も正社員と同じように扱ってくださる。働きやすい環境を提供してくださる企業のみなさんには、いつも感謝しています。
【Q】今後目指すキャリアや働き方についてお聞かせください
後2年はフリーランスエンジニアとしてガッツリ働いて、その後はYouTubeでの動画配信など、自由に活動できたらいいなと思っています。オリジナルのTシャツを作ってECで販売するのも楽しそう。エンジニアとしての知識を活かして、趣味を楽しめたら理想ですね。
❸ フリーランスエンジニアを目指すみなさんへ。できない理由を探すのではなく、できると信じて突き進んでほしい
【Q】SESやフリーランスを目指す方へのアドバイスをお願いします
「学歴がないから」「向いてなさそう」など、あれこれ理由をつけて夢を諦めてしまうのは簡単なことです。自分を信じ、「やれば必ずできる」と信じて頑張ってほしいです。
僕は高校の偏差値も高くないですし、決して勉強ができるタイプではなかった。プログラミングの勉強も最初は難しくて苦手でした。でも、今はフリーランスとして安定した収入を得ることができています。要は自分のやる気ひとつだと思うんです。日々技術を磨き、頑張っていれば、きっと仕事は軌道に乗ってくるものだと思います。みなさんも自分を信じてコツコツと頑張ってほしいですね。
プログラミング初心者からフリーランスエンジニアを目指す方は、案件選びの際、初期段階からの開発を避けるといいかなと思います。正解がないなか、ゼロから構築していくことは慣れていても難しいことですからね。機能の改修など、比較的簡単な案件からはじめて、徐々に自分に合った案件を見つけていくことをおすすめします。自分の身の丈に合った案件選びも、フリーランスエンジニアにとっては大切ですよ。