米政府機関のNCSA(国立スーパーコンピュータ応用センター)が開発したWebサーバの「NCSA HTTPd 1.3」をベースとして開発された、フリーのWebサーバソフトウェア。開発当初は多くのバグが発生し、1995年頃に多数のプログラム修正ファイル(パッチ)が適用されたことから、「パッチを当てる=Apache」と名付けられました。
Apache Licenseよりソースコードが無償で公開・配布されており、長年にわたって世界中のプログラマたちによって、バーチャル・ドメイン機能やハンドラ機能、プロキシ機能といった機能追加や、バグの修正、安定性の向上など、開発が続けられてきました。
世界中で最も使われているWebサーバソフトウェアであり、大規模な商用サイトから自宅サーバまでと、幅広く利用することが可能です。
オープンソースの為、商用の製品のような手厚いサポートはありませんが、Apacheのコミュニティなどに相談することで素早く解決策を得ることができ、何より外部の多くの人々から常にチェックされ改良が続けられてきたことで、各段に優れた性能と安定性を誇っています。
Apacheの特徴として、高い信頼性に加え、UNIX、Windows95/98/2000/Me/NT、IBMのOS/2、MacOS Xといった多彩なプラットフォームで動作することが挙げられます。その為、Apacheを使用する為に特別な環境を作る必要はなく、自宅マシンでもインストールしてすぐにWebサーバの構築が可能です。また、ユーザから希望で寄せられる機能の積極的な追加と拡張を行っている為追加モジュールが数多く作成されており、そのモジュールの数は80以上に上っています。