サーバエンジニアは、ネットワーク上でパソコンに様々な機能やサービスを提供するサーバというコンピューターの設定を行います。サーバシステムの設計・構築、運用、冗長構成、負荷分散の設計・構築・運用、障害発生時の対応・対策、セキュリティ対策など、幅広い業務があります。提供する機能やサービスによって、Webサーバ、メールサーバ、DNSサーバ、キャッシュサーバ、データベースサーバ、FTPサーバなど、様々な種類があります。
仕事をしていく上で、OSの知識やネットワークセキュリティの知識、グループウェアの知識が必要であり、クライアント/サーバシステムの場合にはアプリケーション開発の知識も求められてきます。
仕事内容は、設計・構築という上流行程と、運用・保守という下流工程の2つに分けることができ、はじめは下流行程で経験を積みながら設定変更やバッチ処理の作業などを覚えていき、上流工程へキャリアアップしていくのが一般的と言われています。年収は平均して497万円となっており、上流工程の経験年数を積めば更なる年収アップが見込まれます。
現在、IT環境の拡大に伴ってサーバエンジニアの求人数は増えており、慢性的な人員不足といわれています。「未経験歓迎」という求人も多数ありますが、実際には基本的なアプリケーションのプロトコルの知識を身に付けていたり、Linuxサーバの資格であるLPICを勉強していたりと、サーバエンジニアになる為の自主的な取り組みをしていることが選考過程の一つとなっています。実際に自宅にサーバ環境を作り、セットアップや設定作業、コマンドの練習に取り組むと、面接の際に強いアピールになるでしょう。