• Pythonからデータベース「SQLite3」を操作!使い方を解説

    公開日:2021年10月20日 最終更新日:2021年12月16日

    SQLite3は軽量でインストールが簡単なデータベースです。PythonではSQLite3を操作するライブラリを標準で提供しています。本記事ではPythonからSQLite3を操作する方法を紹介しますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。

    1. SQLite3とは?

    Pythonからデータベース「SQLite3」を操作!使い方を解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    SQLite3とは、軽量なリレーショナルデータベース「SQLite」のバージョン3を意味します。SQLite3はコンパクトでインストールが簡単なことから、スマートフォンなどの機器に組み込まれ、ローカルデータストレージとして活用されるケースも時にはあります。

    PythonではSQLite3を操作するライブラリを「sqlite3」という名称で標準提供しています。ライブラリを詳しく確認したい方は、以下のリンクをご参考にしてください。

    公式リファレンス

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    2. PythonからSQLite3を操作するには?使い方

    Pythonからデータベース「SQLite3」を操作!使い方を解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    「PythonからSQLite3を操作するにはどうしたらいいのだろう…」とお悩みの方も多いでしょう。ここでは、PythonからのSQLite3の基本的な操作方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

    モジュールのインポートを行った上で、今回は「persons」というテーブルを作り、テーブルの中に人名のデータを格納。最後に格納したデータを全件取得してみます。

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    2.1 モジュールのインポート

    まず、PythonのプログラムからSQLite3を操作するには、「sqlite3」というモジュールをインポートする必要があります。

    「sqlite3」というモジュールはPythonの標準ライブラリのため、pipなどのコマンドを利用して、ライブラリの追加インストールは必要ありません。

    Pythonのプログラムファイルの上部に以下のコードを記述するだけで、モジュールをインポートできます。

    import sqlite3
    

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    2.2 データベース(DB)を作成する

    データベースを作成する方法を解説します。データベースを作成するには、sqlite3.connect()を利用します。sqlite3.connect()は第一引数にデータベース名を渡すことで、データベースを作成できるライブラリです。

    import sqlite3
    
    # カレントディレクトリにTEST.dbがなければ、作成します。
    # すでにTEST.dbが作成されていれば、TEST.dbに接続します。
    dbname = 'TEST.db'
    conn = sqlite3.connect(dbname)
    
    # データベースへのコネクションを閉じる。(必須)
    conn.close()
    

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    2.3 テーブル(table)を作成する

    テーブルを作成する方法を解説します。テーブルを作成する際に、次の順番で処理を実装します。

    1. データベースに接続

    2. カーソルオブジェクトを作成

    3. テーブルのCreate文を実行

    4. データベースに情報をコミット

    5. データベースの接続を切断

    今回は「persons」というテーブルを作ります。

    import sqlite3
    
    dbname = 'TEST.db'
    # 1.データベースに接続
    conn = sqlite3.connect(dbname)
    
    # 2.sqliteを操作するカーソルオブジェクトを作成
    cur = conn.cursor()
    
    # 3.テーブルのCreate文を実行(例ではpersonsテーブルを作成)
    cur.execute(
        'CREATE TABLE persons(id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name STRING)')
    
    # 4.データベースに情報をコミット
    conn.commit()
    
    # 5.データベースの接続を切断
    cur.close()
    conn.close()
    

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    2.4 テーブル(table)にデータを登録する

    テーブルにデータを登録する方法を解説します。データを登録する場合、次の順番で処理を実装します。

    1. データベースに接続

    2. カーソルオブジェクトを作成

    3. テーブルにデータを登録するINSERT文を実行

    4. データベースにデータをコミット

    5. データベースの接続を切断

    今回は作成した「persons」テーブルにINSERT文で「Sato」「Suzuki」「Takahashi」という人名データを格納していきます。

    import sqlite3
    
    dbname = 'TEST.db'
    # 1.データベースに接続
    conn = sqlite3.connect(dbname)
    
    # 2.sqliteを操作するカーソルオブジェクトを作成
    cur = conn.cursor()
    
    # 3.テーブルに人名データを登録する
    # 例では、personsテーブルのnameカラムに「Sato」「Suzuki」「Takahashi」というデータを登録
    cur.execute('INSERT INTO persons(name) values("Sato")')
    
    cur.execute('INSERT INTO persons(name) values("Suzuki")')
    
    cur.execute('INSERT INTO persons(name) values("Takahashi")')
    
    # 4.データベースにデータをコミット
    conn.commit()
    
    # 5.データベースの接続を切断
    cur.close()
    conn.close()
    

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    2.5 テーブル(table)のデータを取得する

    テーブルの登録データを取得する方法を解説します。データを取得する場合、次の順番で処理を実装します。

    1. データベースに接続

    2. カーソルオブジェクトを作成

    3. テーブルのデータを取得

    4. データベースの接続を切断

    「persons」テーブルの人名データを全件取得してみましょう。

    import sqlite3
    
    dbname = 'TEST.db'
    # 1.データベースに接続
    conn = sqlite3.connect(dbname)
    
    # 2.sqliteを操作するカーソルオブジェクトを作成
    cur = conn.cursor()
    
    # 3.テーブルのデータを取得
    # 例では、personsテーブルデータを全件取得
    cur.execute('SELECT * FROM persons')
    
    # 取得したデータを出力
    for row in cur:
        print(row)
    
    # 4.データベースの接続を切断
    cur.close()
    conn.close()
    

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    2.6 テーブル(table)のデータを更新・削除する

    テーブルの登録データを更新・削除する方法を解説します。データを更新・削除する場合、次の順番で処理を実装します。

    1. データベースに接続

    2. カーソルオブジェクトを作成

    3. テーブルのデータを更新・削除

    4. データベースにデータをコミット

    5. データベースの接続を切断

    先に格納した人名データのうち「Takahashi」を「Tanaka」に変えてみましょう。

    import sqlite3
    
    dbname = 'TEST.db'
    # 1.データベースに接続
    conn = sqlite3.connect(dbname)
    
    # 2.sqliteを操作するカーソルオブジェクトを作成
    cur = conn.cursor()
    
    # 3.テーブルのデータを更新・削除
    # データ更新(例ではカラム「name」の「Takahashi」を「Tanaka」に変更します)
    cur.execute('UPDATE persons SET name = "Tanaka" WHERE name = "Takahashi"')
    
    # データ削除(例ではカラム「name」の「Suzuki」を削除します)
    cur.execute('DELETE FROM persons WHERE name = "Suzuki"')
    
    # 取得したデータはカーソルの中に入る
    for row in cur:
        print(row)
    
    # 4.データベースにデータをコミット
    conn.commit()
    
    # 5.データベースの接続を切断
    cur.close()
    conn.close()
    

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    3. GUIツールを活用したSQLiteのテーブル確認方法

    Pythonからデータベース「SQLite3」を操作!使い方を解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    PythonのプログラムコードからSQLiteのテーブルを操作した結果をGUIツールで確認したい方もいらっしゃるでしょう。ここでは、SQLiteのテーブルをGUIで確認できる「DB Browser For SQLite」を紹介します。

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    3.1 DB Browser For SQLiteとは

    DB Browser For SQLiteとは、SQLiteをGUIで管理できる無料ツールです。OSはSQLiteのテーブルのデータ閲覧はもちろん編集、肥大化したデータベースを最適化できます。

    Windows・macOS・Linux・FreeBSDと幅広いOSに対応しているのも特徴です。

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    3.1.1 ダウンロード方法

    DB Browser For SQLiteのインストーラーは、公式サイトのDownloadsページよりダウンロードします。

    2021年9月時点の最新バージョンは「3.12.2」です。対応OSは以下の通りです。

    • Windows OS
    • macOS
    • Linux
    • FreeBSD

    )Arch Linux、Fedora、openSUSE、Debian、Ubuntuが対応しています。

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    3.1.2 インストール方法

    Windows 10(64bit)にインストールした場合の方法を解説します。

    公式サイトのDownloadsページより「DB Browser for SQLite - Standard installer for 64-bit Windows」をクリックし、インストーラーをダウンロードします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    「DB.Browser.for.SQLite-X.XX.X-win64.msi」をダブルクリックします。SetUp画面が表示されますので、「Next」ボタンをクリックします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    ライセンス同意画面が表示されますので、「I accept~」のチェックボックスをチェックして、「Next」ボタンをクリックします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    ショートカットキーの作成画面が表示されますので、必要に応じてチェックし、「Next」ボタンをクリックします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    インストールディレクトリを設定する画面が表示されますので、必要に応じて「Browse」ボタンをクリックし、ディレクトリを変更して、「Next」ボタンをクリックします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    インストールの最終確認画面が表示されますので、「Install」ボタンをクリックします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    セットアップが完了した旨の画面が表示されたら、「Finish」ボタンをクリックします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    以上で、インストールは完了です。

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    3.2 データベース(DB)の読み込み方法

    DB Browser for SQLiteでデータベースを読み込む方法を解説します。

    まずショートカットキー または「DB Browser for SQLite.exe」をダブルクリックして、DB Browser for SQLiteを起動します。「データベースを開く」をクリックします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    ファイルを選択する画面が表示されますので、SQLiteのデータファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックします。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    左側のデータベース構造にデータベースの情報が表示されます。

    DB Browser For SQLite【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

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    4. Python及びデータベース関連の求人動向

    Pythonからデータベース「SQLite3」を操作!使い方を解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    SQLite3は組み込み開発に使用されるほか、アプリのデータベースとして保守運用業務でも重用されることが多いです。
    アプリの新規開発業務でも、データベース周りの要件としてSQLite3が指定されているケースがあります。

    SQLite3に関連するアプリ開発やデータベース周りの保守運用業務のフリーランス案件は弊社が運営する「プロエンジニア」でも多数紹介しております。月額単価の目安はおよそ60~80万円前後です。

    以下のリンクから案件を検索してみてください。

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    5. まとめ

    今回はPythonのsqlite3というライブラリの使い方を紹介しました。SQLiteは簡単に導入できるため、気軽に利用できるのが特徴です。

    Pythonやデータベースを学び始めた方には、データベースを気軽に学べるので、ピッタリなデータベースです。興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてsqlite3を利用してプログラミングしてみてください。

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