笹原さんプロフィール(38歳)
大学卒業後、営業職に7年間従事。仕事量が多く残業に追われる日々を変えるためフリーランスエンジニアに転身。放送局や大手総合商社、ゲーム会社の案件にてインフラ運用周りを幅広く経験。特にサーバーのメンテナンスやユーザ管理を得意としており、リーダー経験、新人教育等担当業務は多岐にわたる。
❶ 子供との時間を取り戻すため、営業職からITエンジニア職へキャリアチェンジ
【Q】フリーランスエンジニアとして働く前は、どのようなお仕事をされていましたか?
大学卒業後、電算事業会社に就職し7年ほど営業業務を行っていました。
初めて就職した会社がいわゆるブラック企業だったんですよね。
日々生活していく中で、朝早くから始業し、日を跨いでの業務が続き、心身ともに滅入ってしまって…。
当時すでに子供が1人いたのですが、あまりにも家にいる時間が少なすぎたのと、休日は日々の疲れで寝てしまっていたので、子供に父親という認識をされていなかったんですよね。
【Q】その後、何故、ITエンジニアへキャリアチェンジされたのでしょうか?
平日は仕事に忙殺され、休日になるとこのままでいいのかと自問自答する日々を続けていたところ、友人経由でSES会社の社長を紹介してもらいました。
その方に今の現状を話したところ「もう少し働き方を考えた方がいいのでは?フリーランスという働き方でよければうちでやってみないか?」と提案していただき、フリーランスエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
そのSES会社では正社員のエンジニアはおらず、フリーランスエンジニアの方のみ在籍していました。
【Q】フリーランスは正社員ではないので、生活の安定というところで不安に感じられる方もいらっしゃいますが、父親として当時どのような心境でしたか?抵抗はなかったですか?
心境としては、もちろん不安はありました。
結婚して子供もいましたし、社会保険など保証の面では自分を守ってくれるものがないので引っかかるところはありました。
ただ私の場合は共働きだったので、妻の方が子供の扶養に入ったりしてうまく調整できたのでラッキーでした。
妻からは「今の生活を続けるぐらいならやれるだけやってみて、だめだったらまた考えよう。お金に余裕があるわけではないけど、社長を信じてみたら?」と言ってもらい、社長からの誘いと妻からの後押しがあって抵抗なくフリーランスに転身できました。
❷ コロナ渦で案件探しに難航していたところ、プロエンジニアに出会い見事案件決定
【Q】その後プロエンジニアのキャリアコンサルタント碓井とはどういうきっかけで出会ったのですか?
フリーランス転身後、社長のもとで放送局や大手総合商社、ゲーム会社の案件にサーバー運用保守監視、ヘルプデスク業務で従事していたのですが、コロナウイルスが流行し、案件数が減少したため、通常なら遅くとも1か月以内に決定する次の参画先が見つからず困っていました。
まだオンライン面談が主流ではなかったので、そもそも面談自体が実施できなかったのです。
そんな中、前職の関係者から3社程エージェントを紹介してもらい、そのうちの1社がプロエンジニアでした。
3社とも打ち合わせやその後のやり取りをさせていただきましたが、とにかくプロエンジニアのキャリアコンサルタント碓井さんが群を抜いて頼りになりました。
プロエンジニアを選んだのは間違いなく碓井さんの手腕です。
【Q】お褒め頂きありがとうございます!具体的に碓井のどのようなサポートが頼りになりましたか?またその他、利用してかった点があれば教えてください
碓井さんと馬が合ったというのもあるのですが、碓井さんはこちら側の要望を理解するのがとにかく早いんです。
エージェントによっては求職者1人に対して複数名のキャリアコンサルタントが担当するとこもあり、こちらが伝えた要望が担当者それぞれに異なった認識の齟齬があると感じることが多々ありました。
その点、プロエンジニアでは碓井さんに1回話せば全て理解してこちらの要望に沿った案件を提案してくれたので本当に信頼できました。
その他では、単価面ですね。
単価は案件の提案をいただく時点で明確化していただいてるので、わかりやすかったです。
条件面でブラックボックスがないので信用に足りました。
❸ フリーランス経験が長い笹原さんの、案件長期継続の秘訣とは
【Q】フリーランス歴が長い笹原さんですが、案件を選ぶうえで大切にしていることはありますか?
全ての業界に共通していることだと思いますが、企業風土、社風を見極めることを大切にしています。
私は子供を持つ父親なので、案件に参画する場合は基本的に長い目でお世話になりたいと思っています。
結局どれだけ契約条件や働き方が自分に合ってようと、企業風土、社風が自分に合っていなければ継続するのは難しいと思ってます。
例えば、自分の主張がどこまで汲み取ってもらえるのかとか、逆に「自分で考えて作業してね」と極端な投げっ放しの指示なのかなど。
また、そもそも社内の人間関係がぎすぎすしていないかなど、人間関係の部分はすごく重視しています。
【Q】風土や人間関係の部分は案件参画前に判断しにくいと思うのですが、何か工夫されているところはありますか?
参画前の面談の逆質問の際に、とにかく自分からストレートに聞いてしまいます。
「現場の空気感どうですか?」と質問されて「悪いですよ」と答える人はいませんが、その時の答え方でも見極めます。
また僕自身フランクな性格なので、面接官との波長が合うかというのも気にしています。
この人は慣れれば話せそうか、そもそも波長が合わないのか見極めますね。
今私が参画している案件のオンライン面談では自宅のゲーミングチェアに座って面談を受けていた私に、担当者の方から「そのゲーミングチェアどうですか?」と質問されたんです。
そういった業務とは関係ないカジュアルな質問をしてくださることで社風を読み取ることができ、この企業は自分の波長に合うと判断しました。
企業側も働く側もお互いに心地良い関係で働けることが、結果長期契約に繋がると思っています。
❹ 働きやすい案件に参画でき、家庭と仕事の両立に成功。現場で重宝されるフリーランスになるために
【Q】現在はどのような案件に参画されていますか?
今は大手電機通信会社の案件にて、ヘルプデスク業務を行っております。
【Q】フリーランスになって良かった点を教えてください
良かったことは、やはり子供との時間が増えたということですね。
基本的に定時で終業できていますし、時には子供の用事でお休みを頂くこともあります。
端的に言うと、自由な時間ができたということですね。
【Q】一方で、フリーランスのデメリットで何かありますか?
デメリットはやはり社会的な補償がないこと、全て自分の責任になるということです。
正社員とは異なり会社に守られていないので、能力を発揮しなければ契約終了となります。
【Q】スキルアップのために何かされていることはありますか?
現在の案件内での話になりますが、導入しているソフトについての知識を増やしています。
技術知識や作業スピードを上げることで、現場との信頼関係が築け、結果長期稼働に繋がると思っています。
今の案件で自分のポジションを確立させて、企業から長期的に必要とされる存在になりたいです。
【Q】最後に、これからフリーランスエンジニアを目指す方に応援のメッセージをお願いします!
フリーランスになるうえでの覚悟はもちろん必要です。
少し前までIT人材は職人気質で、ハイスキルな人が必要とされていましたが、今の時代は、スキルを完全に満たしていなくとも、コミュニケーション力が高い人の方が需要が高いです。
会話のキャッチボールや報連相は最低限身につけておかなければいけない必須スキルだと思っています。
私の場合は正社員を経験して社会に揉まれた時期があったので、最低限対人スキルはありました。
例えば、新卒でいきなりフリーランスエンジニアになる場合、対人スキルが足りない場合があるかもしれません。
技術スキル、対人スキルともに兼ね備えたフリーランスエンジニアになれるよう頑張ってください!