• Eclipseで文字化けした日本語を直す方法

    公開日:2017年10月19日 最終更新日:2022年09月05日

    「eclipse」で文字化けした日本語を直す方法について解説します。 英語版の「eclipse」をインストールした後に、日本語化プラグインの「pleiadesプラグイン本体」をインストールすると「eclipse」のメニューなどが日本語化されますが、全ての項目が日本語化されるわけではありません。また、開発プロジェクトを作成する際には、色々なタイプのファイルが存在したり、ファイルのインポートやエクスポートなどのやり取りも発生します。また、開発するOSなどの環境も様々です。複合環境で必ず起こるのが「日本語の文字化け現象」です。

    本コラムでは、「eclipse」環境で起こる文字化けの解消方法を解説すると共に、文字化けを意図的に再現して、それを修正することで、文字化けが起こる原因も一緒に学習してみましょう。

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    目次

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    1. eclipseのコード補完説明文の文字化けを修正する方法

    1.1. eclipseのコード補完機能

    プログラムをコーディングしている時に表示される「eclipse」のコード補完機能があります。

    ●eclipseのコード補完機能

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    候補のコードをクリックすると、そのコードの解説が表示されますが、「eclipse」をインストールし、日本語化した直後は日本語が文字化けする事があります。

    ●eclipseのコード補完説明文の文字化け

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    この文字化けを修正する方法を確認してみましょう。

    1.2. eclipseワーク・スペースのテキスト・ファイル・エンコードを指定する

    ワーク・スペースごとの文字コードの設定を変更すると、説明文の文字化けが解消されます。

    eclipseメニュー」から、[ウィンドウ(W)]→[設定(P)]を選択します。
    左側のメニューより、[一般]→[ワークスペース]の設定画面を表示させて下さい。

    ●[ワークスペース]の設定画面

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    左下に「テキスト・ファイル・エンコード(T)」を指定する箇所があります。本コラムでは、Windows版の「eclipse」を日本語化しています。デフォルト設定の文字コードは、「MS932」になっています。また、右横の「新規テキスト・ファイルの行区切り文字(F)」も、「デフォルト(Windows)」です。

    テキスト・ファイル・エンコード(T)」の「その他」をチェックして、プルダウンメニューの中から「UTF-8」を選択して下さい。

    ●テキスト・ファイル・エンコードの選択

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    右下にある「適用して閉じる」ボタンをクリックして、設定画面を閉じます。

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    もう一度コード補完の説明文を見てみましょう。

    ●コード補完の説明文

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    Javaのコード(System.)を入力して、コード候補が出てきたら、どれでもよいのでクリックして下さい。説明文が日本語で表示されます。

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    2. ファイル・リソースの文字化けを修正する方法

    2.1. ファイル・リソースの文字化け

    eclipse」で開発作業をすすめていると、様々なプロジェクトを読み込んだり、またプロジェクト内には色々な種類のファイルが混在しています。OSの環境も一つでない場合があり、開発段階で日本語の文字化けに出会うケースはよくあります。文字化けの原因は様々ですが、あせらず対処していきましょう。

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    2.2. ファイルの文字化けを再現する

    例えば、「eclipse」でプロジェクトを作成し、デフォルト設定の「MS932」で保ワークスペース]の設定画面存してあるファイルが、何らかの原因で別の文字コードに変更・保存されてしまったとします。すると、「eclipse」で、変更されたファイルを再度読み込みをした場合、文字化けして表示されてしまいます。今回は意図的に文字化けを再現させてみましょう。

    2.2.1. ワークスペースの文字コードを確認する

    まず、ワークスペースの文字コードの設定を確認します。
    eclipseメニュー」の[ウィンドウ(W)]→[設定(P)]をクリックします。
    左側の[一般]→[ワークスペース]の設定画面下のテキスト・ファイル・エンコードが「デフォルト(MS932)」になっていることを確認して下さい。1章の設定でその他の「UTF-8」に変更した方はそのままでも構いません。

    ●[ワークスペース]の設定画面

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    2.2.2. Javaの新規クラスファイルを追加する

    プロジェクトに、Javaの新規クラスを追加します。
    eclipseメニュー」の[ファイル]→[新規]→[クラス]を選択して、「新規Javaクラスウィンドウ」を開きます。

    ●新規Javaクラスウィンドウ

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    クラスの名前を任意で入力して、「public static void main(String[] args)(V)」にチェックを入れます。「完了ボタン」を押してプロジェクトに新規Javaクラスを追加します。

    ●Japanese.java

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    今回は、「Japaneseクラス」を新規で作成しました。
    public static void main(String[] args)(V)」にチェックを入れたので、Javaファイルには、コードとコメント行

    「// TODO 自動生成されたメソッド・スタブ」

    が日本語で自動で挿入されます。コメントの日本語を文字化けさせてみましょう。

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    2.2.3. Javaファイルのプロパティから、ファイルロケーションを確認する

    クラスを作成したら、作成したJavaのクラスファイルを開いて、別コードでファイル保存をします。
    ファイルを開く為に、ファイルのロケーション(場所)を確認してみましょう。

    eclipseメニュー」の[ファイル]→[プロパティ]を選択して「Japanese.java」ファイルのプロパティウィンドウを表示させます。

    Japanese.javaファイルのプロパティ

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    [リソース][ロケーション]に「Japanese.Java」ファイルの保存されているファイルパスが書かれています。「eclipse」でクラスファイルを追加すると、ワークスペースの下にプロジェクト名のフォルダーが作成され、その中の「srcフォルダー」にJavaファイルが保存されます。 本コラムのワークスペースは「C:\eclipse-workspace」にしましたので、Javaファイルのフォルダーパスは

    C:\eclips-workspace\TestProj1\src

    になります。エクスプローラーなどで、上記フォルダーパスを開いて、Javaクラスファイルを編集してもよいのですが、もう少し簡単な方法でJavaクラスファイルを開いてみましょう。

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    2.2.4. Javaクラスファイルをの文字コードを変更する

    ロケーション」の右側にある、矢印のボタンをクリックすると、Javaクラスファイルのあるフォルダーが開きます。

    ●Javanese.javaファイルのあるフォルダー

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    文字コードを指定できるエディターでJavaクラスファイルを開きます。Windows標準の「notepad」でも文字コードを指定できますが、指定できる数が少ないので、今回は色々な文字コードを指定できるテキスト・エディターはを使います。「さくらエディター」や「秀丸」、「Brackets」などフリーのテキスト・エディターがたくさんありますのでお好みのエディターでファイルを開いて下さい。今回は、「Emeditor free」を使ってファイルを開きます。

    テキストエディターで「Japanese.java」ファイルを開いたら、[ファイル]→[名前を付けて保存]でファイル保存のボックスを出して下さい。

    ●名前を付けて保存

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    ファイル名はそのままで「エンコード」をクリックして、文字コードを変更して、Javaクラスファイルを上書きします。

    ●文字コードの変更

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    eclipse」のワークスペースで「MS932」の設定でクラスファイルを作成していますので、元々のJavaクラスファイルの文字コードは「日本語(シフトJIS)」形式で保存されています。
    この文字コードを「日本語(JIS, ISO-2022-JP)」形式で保存し直します。一覧より、「日本語(JIS)」を選択して保存をクリックすると、「上書き保存しますか?」と聞かれるので、「はい」を選択して、Javaクラスファイルの上書き保存をして下さい。

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    2.2.5. eclipseで文字化けを確認する

    テキスト・エディターを閉じて、eclipseの「Japanese.java」ファイルを確認してみると、日本語部分が文字化けしているのを確認できます。

    ●Japanese.java

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    これは、ワークスペースの文字コードの設定が「MS932」なのに対して、Javaクラスファイルの形式が「日本語JIS(ISO-2022-JP)」の為起こる現象です。今回は意図的に文字化けを再現しましたが、通常このような作業はしません。しかし、開発プロジェクトでは様々なソフトやOS、人の間でファイルのやり取りや改変が行われます。文字コードの異なるファイルがパッケージに混ざるというのはよくある事ですので文字コードについて意識するのも大切な事です。

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    2.3. Javaクラスファイルの文字化けを修正する

    それでは、化けてしまった文字を修正する方法を見てみましょう。気づいた方もいるかもしれませんが、「Japanese.java」ファイルの文字化けを修正するには、ファイルの「プロパティ」で文字コードを指定する事で、文字化けが解消されます。

    eclipseメニュー」の[ファイル]→[プロパティ]で「Japanese.javaのプロパティ」を出します。

    ●ファイル→プロパティ

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    ●Japanese.javaのプロパティ

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    [リソース][テキスト・ファイル・エンコード][その他]にチェックを入れて、ファイル形式を指定します。

    ●テキスト・ファイル・エンコード

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    先程変更したファイルの文字コードは「日本語(JIS, ISO-2022-JP)」です。「eclpse」の「テキスト・ファイル・エンコード」の「その他」のプルダウンメニューには、この文字コードが登録されていませんので、その他欄に「ISO-2022-JP」を直接入力して下さい。文字コードが正しく入力されて入れば、「適用して閉じる」ボタンが有効になりますので、クリックして「」に戻ります。

    ●Japanese.java

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    化けていたコメントの日本語が修正されて、「// TODO 自動化されたメソッド・スタブ」という文字が正しく表示されました。

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    【関連記事】Eclipseで文字化けするプロパティ(.properties)ファイルを編集する方法 ~「PropertiesEditor」プラグインをインストールする~
    【関連記事】(公式)英語版 Eclipse のダウンロードページ
    【関連記事】Pleiades - Eclipse プラグイン日本語化プラグイン



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