インターノウス株式会社(当社)は、2019年12月17日(火)、『採用担当者・人事向け|スタートアップ&中小企業のエンジニア採用事例セミナー』を開催いたしました。本記事では、当日の様子をレポートいたします。
目次
2.事例<1>2019年5月始動のスタートアップ!わずか2ヶ月間で、いかにして4名のエンジニアを正社員採用したのか
3.事例<2>人事経験ゼロだった採用担当者!なぜ、一から新卒エンジニアを採用できたのか
4.事例<3>エンジニア1名体制からの組織作り!最小限の工夫で結果につなげる採用術とは
1.イントロダクション
スタートアップ企業&中小企業における採用とは?
▲採用について話すインターノウス株式会社 六角
最初に、当社 人材紹介事業部 六角より、"そもそもスタートアップ企業や中小企業における採用とはどのようにすべきか"について説明が行われました。
一般的なセミナーで語られる採用手法は、大手企業など知名度が高い会社の成功事例に基づいていることが多く、スタートアップや中小企業に当てはまらないケースも多くあるそうです。
そこで、今回は、実際にスタートアップ企業や中小企業でありながら、エンジニアの採用を成功させた4社にご登壇いただき、スタートアップ&中小企業のエンジニア採用のノウハウを伝授いただきました。
2.事例<1>2019年5月始動のスタートアップ!わずか2ヶ月間で、いかにして4名のエンジニアを正社員採用したのか
スタートアップ企業のシード期における採用とは?
▲登壇者:株式会社bajji COO 濱田 淳氏最初に株式会社bajjiのCOO 濱田 淳氏にご登壇いただきました。株式会社bajjiは、ブロックチェーンを通じて未来を変える出会いを増やすというビジョンのもと2019年5月にスタート。信頼関係を可視化するアプリケーション「bajji(バッジ)」を提供しています。そのような会社のスタートアップのシード期に、濱田氏は2ヶ月間で4名のエンジニアを正社員採用を成功させた手腕の持ち主。今回は、当時の採用活動の事例を中心にお話いただきました。
【プレゼンのポイント】
● 当社の採用ケース(事業戦略/人事戦略)
● 採用方法(採用媒体と効果/採用フロー)
選考を通して「どんな人がスタートアップに向いている人材か?」「現在のエンジニア体制になじみそうか?」「事業のミッションに共感できるのか?」を見極めていく質問の仕方など、面接時に活用できる内容が盛りだくさんでした。
また最後に濱田氏は、「スタートアップと言っても、10名以下なのか、30名~50名程度なのか、会社のステージによって採用活動の方針は異なってくる。全てが当てはまるわけではない。」と付け足し注意を促しました。
3.事例<2>人事経験ゼロだった採用担当者!なぜ、一から新卒エンジニアを採用できたのか
レッドオーシャンの新卒採用領域で、スタートアップ企業がエンジニアを採用できた理由とは?
▲登壇者:株式会社エビリーのコーポレート本部 HRマネージャー福羽 りさ氏
続いては、クラウド型動画配信システム『ミルビィ』やインフルエンサーマーケティング事業を手掛けている株式会社エビリーのコーポレート本部 HRマネージャー福羽 りさ氏にご登壇いただきました。
福羽氏は、2018年9月、人事未経験で株式会社エビリーへ入社したにも関わらず、レッドオーシャンである新卒領域でエンジニアを採用することに成功。その際の事例を中心にお話いただきました。
【プレゼンのポイント】
● 新卒を採用するポイント(スキル/ポテンシャル/カルチャーフィット)
● 採用手段(スカウト/イベント/人材紹介)
● ブランディング方法(動画や記事の発信)
新卒採用に苦労していたり、新卒採用を検討している担当者にとって、福羽氏の行った採用手段や学生に向けたブランディングは非常に参考になる内容だったのではないでしょうか。
4.事例<3>エンジニア1名体制からの組織作り!最小限の工夫で結果につなげる採用術とは
エンジニア1名からの組織作り!採用のポイントとは?
▲登壇者:株式会社Macbee Planet システムクリエイティブ部部長 高原 英実氏
続いては、ビッグデータを基盤とした分析・予測・最適化のテクノロジーによってマーケティングソリューションを提供する株式会社Macbee Planetのシステムクリエイティブ部部長 高原氏にご登壇いただきました。
高原氏には、株式会社Macbee Planetのエンジニア組織をゼロから構築した時のエピソードを中心にお話いただきました。
【プレゼンのポイント】
● 採用ポイント(経験/学習能力)
● 採用実績
● 求人サイトの活用方法
● その他、採用手法(業務委託/外国人/登壇)
● 内定承諾率を高める方法
高原氏が行ったという求人サイトのライティング手法は、採用担当者にとって、すぐに業務へ取り入れられるノウハウだったのではないでしょうか。
5.事例<4>会社をプロダクトにみたて、採用フローをグロース!大事なのはプロダクトマーケティングの考え方
採用担当者が採用を始める前に考えておくべきこととは?
▲登壇者:株式会社Housmart 取締役CTO 高松 智明氏
続いては、「住を自由に」をビジョンに掲げ、会員5万人を突破した中古マンション購入・売却仲介サービス「カウル」を展開する株式会社Housmartの取締役CTO 高松 智明氏にご登壇いただきました。高松氏には、採用活動を始める前に考えておくべきことをテーマに、実際にエンジニアを4名⇒13名まで増員した時のエピソードをお話いただきました。
【プレゼンのポイント】
● 採用でまず最初にすべきこと
● 働きたい会社に近づける(Vision/Missionの見直し/制度の見直し)
● 目指す組織を決定する(組織図作成/必要スキルの明確化)
● 採用計画を立てる(母集団形成の戦略/応募プロセスのKPI化/採用コンサルの活用)
● 改善(応募プロセスのKPIから改善ポイントを把握)
応募プロセスのKPI化は、改善すべきポイントが明確化するので、運用効率が高まりそうだと感じた方も多かったのではないでしょうか。
6.Q&A/交流会
▲質問に答える高松氏(左)と高原氏(右)
4社のプレゼンテーションが終了し、質疑応答の時間になりました。 「自走できる人材か、どう判断しているか。」、「技術面接の合格ラインはどう設定しているか。」など参加者の質問に、登壇者4名が答える形で進めされました。
その後の交流会では、登壇者に相談したり、参加者同士と対話するなど談笑を楽しんでいました。
今回のセミナーに参加したスタートアップや中小企業の方々には、本日のセミナーで学んだ採用理論や手法を是非現場で活用いただけたら幸いに思います。また、次回開催にもご期待下さい。