Webディレクターとは?役割と仕事内容、必要スキルなどわかりやすく解説!

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    公開日:2020年12月21日 最終更新日:2020年12月21日

    Web系の仕事を探していると、Webディレクターという職種を目にすることがあるかと思います。
    ディレクターという言葉には「演出家・監督・制作責任者」などの意味がありますが、Web業界のディレクターとは、一体どのような仕事なのでしょうか? この記事では、Webディレクターの役割や仕事内容、Webディレクターになる方法・必要スキルなどについて説明していきます。

    1. Webディレクターとは?

    Webディレクターとは、主にWebサイトを中心とした、Webコンテンツの制作責任者を指します。

    Webサイトの制作現場では、Webデザイナーやプログラマー、ライターなどの専門スタッフがチームとなって、制作に関わる実務作業を行っています。クライアントの意図を汲みながら、制作チームの中心となって、作業が円滑に進むようにディレクション(指示・進行管理)を行うのが、Webディレクターです。

    代表的なディレクション業務としては、次のような業務があります。

    • スケジュール管理

    制作スケジュールの策定、進捗管理、関係各所とのスケジュール調整 など

    • プロジェクトメンバーの調整・確保

    目的に適した得意分野を持つ制作スタッフの選定、制作チームへの配置 など

    • コンテンツの品質管理

    機能性やデザイン性など品質の都度確認、納品後の問題チェックと改善 など

    また、制作チームのディレクションだけでなく、クライアントとの打ち合わせや、企画立案、制作後の運用なども担当することがあり、Webサイト制作における幅広い業務を担当する仕事です。

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    1.1 Webディレクターには4つのタイプがある

    Webコンテンツは多様なビジネスシーンで活用されるため、Webディレクターは、Web業界以外でも色々な業界に存在します。たとえば、Web業界と関係ない企業でも、広報や、集客目的にWebサイトを運用する部署があれば、Webディレクターが在籍していることがあります。

    所属する企業の規模や業種によって、具体的な業務内容が違ってくるため、一般的に次の4つのタイプに分けられることが多いです。


    ◆ 企画系Webディレクター

    市場調査などのマーケティング業務を行い、ターゲット層へ向けた戦略性のあるWebコンテンツの企画を提案するタイプのディレクターです。主に広告代理店や企業内の制作部署などに所属しています。
    企画承認後は、企画の意図をWebサイトに反映させるため、制作チームのディレクションも行います。Web制作会社やシステム開発会社と協力しながら、制作を進めることもあります。
    企画系Webディレクターに求められるスキルとして、マーケティング能力や発想力、市場の動向を捉える情報収集・検索力などが必要となります。

    ◆ アート、クリエイティブ系Webディレクター

    Webサイトのデザインにおいて、ユーザーへの使いやすさや、デザインインパクトなどを踏まえたデザインの提案を行うタイプのディレクターです。クライアントが求めるWebサイト完成イメージをヒアリングしつつ、Webデザイナーと相談しながら、デザインを決めていきます。主にWeb制作会社に所属していますが、企画系ディレクターが、企画と同時に担当するケースもあります。
    Webサイトのデザイン方向性が決まれば、制作チームのディレクションを行っていきます。Webデザイナーには、デザインの得意分野があるため、適材適所な人材を、制作チームに配置することも重要な仕事です。
    アート、クリエイティブ系Webディレクターに求められるスキルとして、デザインに関する知識や発想力、HTMLやCSSのコーディング知識などが必要となることもあります。

    ◆ システム系Webディレクター

    データベースの構築や、Webサイトの複雑な動作実現など、システム設計の提案を行うタイプのディレクターです。主にシステム会社に所属しています。
    システム系Webディレクターに求められるスキルとして、プログラミング言語の知識、システムの要件定義力などが必要となります。

    ◆ 営業系Webディレクター

    企画の提案だけでなく、営業活動も担当するタイプのディレクターです。営業から企画提案、予算や納期の交渉まで自分で行い、受注した制作案件のディレクションを行っていきます。
    営業系Webディレクターに求められるスキルとして、相手の立場を理解したうえで、自社の強みやサービスを売り込める力などが必要となります。

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    1.2 WebディレクターとWebプロデューサーの違いは?

    TV業界と同じように、Web業界にもプロデューサーという仕事があります。

    WebディレクターとWebプロデューサーの違いは、会社によって線引きが曖昧なことがありますが、一般的には制作チームの実務に直接携わったディレクションを行うかどうかによって、分けられることが多いです。

    整理するために、Webサイトの制作工程を大まかに見てみましょう。

    • 「事業計画」

    収益・予算・人員の計画、市場調査 など

    • 「企画・設計」

    コンテンツの企画、Webサイト(画面)設計、システム設計 など

    • 「制作」

    デザイン、コーディング、システム開発 など

    • 「運用・保守」

    アクセス解析、コンテンツ更新や追加、改修 など

    Webプロデューサーは、このうち「事業計画」や「企画・設計」といった上流工程に携わり、「制作」以下の実務指揮は、Webディレクターに任せていることが一般的です。

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    1.3 WebディレクターとWebプランナーの違いは?

    Webプランナーは、Webサイトの制作工程のうち「企画・設計」部分を中心に行う仕事です。Webプロデューサーと同じく、「制作」以下の実務指揮は、Webディレクターに任せていることが一般的です。

    Webディレクターも「企画・設計」に携わることがあるため、両者の違いについては曖昧なところがありますが、Webプランナーは「企画・設計」がメイン業務、Webディレクターは「企画・設計」で決めた内容を制作チームのディレクションを通じ、Webサイトに落とし込んでいくまでがメイン業務となります。

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    1.4 WebディレクターとWebデザイナーの違いは?

    Webサイト制作には、Webデザイナーという職種もあります。

    Webディレクターが、クライアントやWebプロデューサー、プランナー、または営業担当と打ち合わせし、Webサイトデザインの方向性を制作チームに伝えます。その指示を受けて、実際にデザインを考え、コーディングなどの実務作業を行なう制作スタッフが、Webデザイナーです。最近ではコーディングはWebデザイナーではなく、コーダーが担当することも多いです。

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    2. Webディレクターにはどんなスキルが必要?

    Webディレクターのタイプによって、知識や技術といったテクニカルなスキルの必要性は異なりますが、制作チームのディレクションという点では、共通して次のようなスキルが求められます。

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    2.1 コミュニケーションスキル

    制作チームをまとめるWebディレクターにとって、コミュニケーションスキルは必要不可欠です。WebサイトやWebサービスの品質を向上させるためには、スタッフ同士の情報共有や意見交換、進捗確認などを活発化させ、連携をとっていくことが重要となります。そのため、Webディレクターは、コミュニケーションツールの活用や、率先して日頃からの声掛けを行うことで、風通しの良い職場作りを意識していく必要があります。

    また、クライアントとコミュニケーションをとることも、Webディレクターの役割です。
    情報を正確にヒアリングし、それを制作チームに的確に伝えるコミュニケーションスキルがなければ、クライアントの要望とは違う方向へチームが進んでしまい、トラブルの原因となります。

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    2.2 リーダーシップスキル

    制作チームへ指示を出すWebディレクターにはリーダーシップが求められます。それと同時に、制作チームのモチベーションを上げていくことも必要です。一方的に指示を出すのではなく、スタッフの意見に耳を傾け、苦しいときには支えることで、チームとして目標に向かう一体感を作っていきます

    また、プロジェクトが常に円滑に進行するとは限りません。問題が発生した時に、スタッフ一丸となって解決に取り組めるか、Webディレクターの資質が問われます。

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    2.3 各分野の知識

    Webディレクターは、クライアントやスタッフ、協力会社など制作に携わる多方面の人と話をする機会が多くなります。どのタイプのWebディレクターでも、各分野の基礎知識をある程度は持っておくことで、円滑な打ち合わせやスタッフへの的確な指示を行うことができます。

    【基礎知識の例】

    • 色彩やレイアウトなどデザインに関する基礎知識
    • HTMLやCSSなどコーディングの基礎知識
    • プログラミング言語やフレームワークの基礎知識

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    2.4 トレンドをとらえる力

    Web業界はトレンドの変化が早いため、常にアンテナを張り、ユーザーに今求められているコンテンツを知っておく必要があります。
    Webディレクターの知識がアップデートされなければ、Webサイトの仕様やデザインが、流行遅れのものとなり、制作物の品質が相対的に低下することになります。
    また、情報収集においては、競合他社の動向をチェックしておくことも重要です。

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    2.5 柔軟性と判断力

    プロジェクトが進行していく中で、トラブルはつきものです。クライアントの要望変更や、チームメンバーのアクシデントなど、進捗管理や人員配置において、計画を変更しなくてはならない事態も起こり得ます。計画通りに進捗を管理することも大事ですが、現状を冷静に判断し、その時々において、柔軟性を持った対応ができることも求められます。

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    3. Webディレクターは多忙だけどやりがいがある職種!

    Webディレクターは、求められる業務の範囲が広く、人とコミュニケーションをとる機会も多いため、どうしても忙しくなりがちです。それだけに、充実感ややりがいがあります。

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    3.1 プロジェクトが完遂した時の達成感

    Webディレクターは、企画や人員配置、スケジュール策定などの準備段階から納品まで、制作の中心となって携わっていくことが多いため、時間的にも業務量的にも、制作プロジェクト全体に深く関わるようになります。そのぶん忙しくはなりますが、制作物やスタッフへの愛着も高くなり、プロジェクト完遂時の達成感として大きく返ってきます。

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    3.2 比較的サイトの効果がすぐ現れる

    Webコンテンツは、ページビュー(PV)やコンバージョン率などの数字となって、すぐに結果が出ます。
    自分たちの仕事が目に見える形で評価されるのは、ひとつのやりがいです。

    また、結果の良し悪しに関わらず、数字を分析してPDCAを回し改善することで、徐々にに数字をあげていく楽しさもあります。改善の成果も数字ととして現れるため、課題検証から改善までのプロセスに取り組みがいがある仕事です。

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    3.3 デザイナー、プログラマーなどの多くの関連職種の人と関われる

    Webディレクターは、制作スタッフやクライアント、他部署や協力会社など、色々な立場の関係者と、関わりを持ちます。

    それぞれの人を単純に橋渡しするだけではなく、共に考え共に悩みながら制作を進めていくため、ひとつのプロジェクトの中で、幅広い経験をしていくことができます。大変さもありますが、仲間と一緒にプロジェクトの成功を目指してく素晴らしさを強く感じられるポジションです。喜びや苦労を分かち合える人が多いことは、Webディレクターという立場だからこその、やりがいです。

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    4. Webディレクターになるためには?

    Webディレクターになるために、特別な資格や経歴は必要ありません。

    新しいWebサイトが次々に制作されている今の時代、Webディレクターは人材不足であり、未経験者を採用している会社も多くあります。

    まずは先輩Webディレクターのアシスタントとして、制作工程を覚え、企画設計やデザインなどの専門知識を身につけていきます。その後、案件を任されることで、制作チームのディレクションや、関係各所との折衝するスキルを、実務の中で伸ばしていくようになります。

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    5. Webディレクターにおすすめの資格

    Webディレクターになるために必要な資格はありませんが、自分の能力を客観的に証明できる資格がありますので、ここで紹介します。

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    5.1 Webディレクション検定

    Web業界におけるディレクション業務の指標となるように作られた検定試験。
    Web制作の工程管理や、要件を導き出すための現状分析、プロジェクト企画、サイト全体の情報構造設計、集客施策立案、実施まで、幅広い専門知識を問う実践的な内容。

    主催元 社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定
    受験料 10,000円(税抜)
    試験時間 90分
    問題数 65問
    資格有効期間 2年間

    出典:Webディレクション|Web検定

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    5.2 Webリテラシー

    立場の違いによるコミュニケーションエラーを減らす目的に作られた試験。
    Webに関わる仕事を構成するデザイナー、ディレクター、プロデューサーという主要3職種の最重要知識だけをあつめ、仕事を行う上で標準知識を備えているかを問う内容。

    主催元 社団法人 全日本能率連盟登録資格Web検定
    受験料 10,000円(税抜)
    試験時間 90分
    問題数 85問
    資格有効期間 2年間

    出典:Webリテラシー|Web検定

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    5.3 Web解析士

    Webマーケティングにおいて、アクセス解析をはじめとしたWeb解析データを活用し、成果を出すWeb解析士の認定試験。

    主催元 一般社団法人 ウェブ解析士協会
    受験料 16,000円(税抜)
    ※その他テキスト代4,000円(税抜)
    試験時間 60分
    問題数 60問
    資格有効期間 資格保持には年1回のテスト(無料)合格と
    年会費6,000円(税抜)が必要

    出典:実務に役立つからこそ選ばれる実践資格「ウェブ解析士」|ウェブ解析士協会

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    5.4 Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)

    Web解析に使用するGoogle アナリティクスの習熟度を認定する試験。
    プランニングと仕組み、導入とデータ収集、設定と管理、コンバージョンとアトリビューション、レポート、指標、ディメンションといった項目に関する問題が出題。

    主催元 Google
    受験料 無料
    試験時間 60分
    問題数 70問
    備考 有効期限18ヶ月(再受験で再取得可)

    出典:Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の準備方法|Google

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    6. Webディレクターに将来性・需要はあるか?

    出典:Total number of Websites|internet live stats

    Web関連の情報をリアルタイムで計測する『internet live stats』によれば、世界には18億以上のWebサイトが存在(2020年11月時点)し、上記グラフからWebサイトの数は今後も増加し続けることが読み取れます。

    Webサイトの数が増えれば、制作に携わるWebディレクターの仕事も増加します。Webサイトがなくならない限り、需要はこの先も続くでしょう。

    また、コミュニケーションを多く必要とする仕事であるため、Web業界においてAIに代替されにくい業務内容でもあります。

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    7. まとめ

    Webディレクターは、Webコンテンツの制作責任者として、デザインやプログラミングなどを専門とする制作チームのディレクションを行い、クライアントの要望を実現させていく役割を持っています。企画立案などへの関わり方は、所属する企業や業界によって違ってくるため、よく確認することが必要です。

    コミュニケーションや管理スキルの質、幅広い知識が求められる職業であり、未経験から転職して経験を積んでいくことも可能です。決して簡単な仕事ではありませんが、仲間とともにコンテンツを作り上げるやりがいを感じながら、幅広い知識や経験を習得できる仕事といえます。

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