これでバッチリ!SIerとSESの違いを解説

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    公開日:2019年06月14日 最終更新日:2019年09月25日

    SIerとSESの違いについて解説します。
    企業研究をしていると、SE、SIer、SES…など似たような文字が並んで混乱したことはないでしょうか。本コラムでは、IT業界に興味がある方、転職活動を希望している人へ向けて、各用語の意味を詳しく説明していきます。

    1.SIerとは

    SIer(エスアイヤー)は、受託ソフトウェア開発または情報処理サービスを提供する企業のことで、システムインテグレーション(SI)、もしくはシステムインテグレーターとも呼ばれています。

    顧客からの依頼を受けて、要件定義~運用保守に至るまで、ソフトウェア開発をはじめとしたシステム構築や、情報システム関連全般を提供する企業をシステムインテグレータと言います。

    システムインテグレータは、その扱うシステムによって大きく3つに分類されます。

    ・ユーザー系SIer…大手企業系列のシステム
    ・メーカー系SIer…コンピュータメーカー企業系列のシステム
    ・独立系SIer…メーカー系、ユーザ系に属さない

    それぞれの違いやSIer業界については、以下の記事でも紹介していますので、こちらも合わせて参考にしてください。

    関連記事: SIerとは何か

    2.SESとは

    SESとは、SES(System Engineering Service:システムエンジニアリングサービス)の略称で、IT業界における「契約形態」のうちの一つです。

    IT業界の契約形態には、大きく3つに分けることができます。
    民法で定められた「準委任契約」と「請負契約」、労働者派遣法で定められた「労働者派遣契約」の3つです。
    それぞれの契約形態について、詳しく解説していきます。

    2.1 準委任契約(SES)

    まずは準委任契約です。SESは、準委任契約のことを指しています。

    「エンジニアとしての技術力および労働力を提供すること」を目的とした契約で、仕事に対する完成義務はなく、働いた時間に応じて報酬を受け取ることができます。

    SIerが受託開発を取り扱う一方、SES契約のみを取り交わすSES企業も存在します。ほとんどの場合、自社の社員を客先に常駐させる、客先常駐型となります。

    ◆ 準委任契約の特徴

    ・働いた期間に対して報酬が発生するため、完成義務はない
    ・製品の不備に対する責任(瑕疵担保責任)がない
    ・顧客側(発注側)には、業務指揮命令権がない

    2.2 請負契約

    続いて、請負契約です。
    準委任契約(SES)とは異なり、仕事の完成義務がある契約で、働いた時間に関わらず、仕事の完成に対して報酬を受け取ることができます。完成しない限り、報酬を受け取ることはできません。

    当然ながら、SES企業は請負契約を結ぶことはありません。請負契約は、SIerやフリーランスが締結する可能性のある契約です。

    ◆ 請負契約の特徴

    ・仕事の完成に対して報酬が発生する
    ・製品の不備に対する責任がある(瑕疵担保責任がある)
    ・お客様側(発注側)には業務指揮命令権がない

    2.3 労働者派遣契約

    続いて、労働者派遣契約です。
    こちらは準委任契約(SES)と同様、仕事の完成義務はなく、働いた時間に応じて報酬を受け取ることができます。

    雇用契約を結んでいる自社の社員、または派遣会社に登録し雇用契約があるエンジニアを客先に派遣し、技術および労働力を提供する契約です。

    準委任契約(SES)と異なるのは、業務の指揮命令権がどこにあるかという点です。
    準委任契約は顧客に命令権はありませんが、労働者派遣契約では顧客に業務指揮命令権が存在します。
    準委任契約や請負契約でありながら、常駐先の顧客からの指示で稼働していると、偽装請負とみなされますので注意が必要です。

    ◆ 労働者派遣契約の特徴

    ・働いた期間に対して報酬が発生する
    ・製品の不備に対する責任がない(瑕疵担保責任がない)
    ・お客様側(発注側)には業務指揮命令権がある

    IT業界における契約については、以下の記事でも解説しています。こちらも合わせて参考にしてください。

    関連記事: IT業界の業務委託を例に準委任契約と請負契約の違いを表にまとめました

    3.SIerとSESの違い

    ◆ SIerとSESの違い
    ・SIer → 受託開発を行う企業
    ・SES → 契約形態の一つで、準委任契約とも言われる

    SIerは、顧客からシステム開発の依頼を受けて業務を行う「企業」のことを指し、SESは業務上の「契約形態」のことを言います。

    IT企業の中には、受託開発を行うSIerの他にも、自社サービスを展開するIT企業、SES契約のみを取り扱うSES企業などが存在します。
    SESという言葉自体が非常に曖昧であり、企業によりその意味合いも変わってきますが、SES=準委任契約であると認識して問題ありません。

    4.SES(準委任契約)と労働者派遣契約の違い

    ◆ SESと労働者派遣契約の違い
    ・SES → 発注元に業務指揮命令権がない
    ・労働者派遣契約 → 発注元に業務指揮命令権がある

    労働者派遣契約の場合は、発注元から業務指揮命令を受けて動く一方、SES(準委任契約)の場合はあくまでも自分が所属する自社(フリーランスの場合は自分)の業務命令に沿って任務を遂行します。
    SESと派遣では、一見すると「エンジニアの技術および労働力を提供する」という点で同じように見えますが、業務指揮命令権がお客様側にあるかないかという点が異なります。

    5.SIerとSEの違い

    ◆ SIerとSEの違い
    ・SIer → 受託開発を行う企業
    ・SE  → システム開発に従事するエンジニア

    SIerとSE(システムエンジニア)で混乱する方も多いですが、SIerがシステム開発を事業とする「企業」であるのに対し、SEはシステム開発を行う「エンジニア」となります。

    SE(システムエンジニア)は、顧客が希望するシステム要件をヒアリングし、システム設計書を作成します。企業によってはプログラミングやシステム導入、運用保守に至るまで担当する場合もあり、その業務内容は多岐にわたります。

    システムエンジニアについての詳細は以下の記事で紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。

    関連記事: システムエンジニアの具体的な仕事内容を解説!スキルやエンジニアの種類、年収まで

    6.まとめ

    いかがでしたでしょうか。
    企業研究を行うにあたっては、企業の特色だけではなく、自分がどのような契約形態を望むのかも視野にいれておくと、就職後のミスマッチが少なくなります。
    SIerを希望するのか、SESを希望するのかによって、選ぶべき企業が変わってきますので、IT業界への就職・転職の際には本コラムの内容も、ぜひ参考にしてみてください。

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