情報セキュリティの重要性が高まる中、「情報セキュリティに関する資格を取得したいけど、どれを選べばいいかわからない」とお悩みではありませんか?
この記事では、ITエンジニアはもちろん、情報セキュリティに関わるすべての方がスキルアップできるおすすめの資格を10選と、その選び方を紹介。あなたの目的に合った資格を見つける、お手伝いをいたします。
1. 情報セキュリティに関する資格の選び方
情報セキュリティ関連の資格を選ぶ際のポイントとして、次の3つが挙げられます。
それぞれ、詳しく解説します。
1.1 セキュリティ資格は「エンジニア分野」「マネジメント分野」に分かれる
まず、セキュリティ系の資格はエンジニア分野とマネジメント分野の大きく2つに分かれます。今回のおすすめのセキュリティ関連の資格を選ぶ際には、エンジニア分野とマネジメント分野に属する資格をどちらもピックアップしました。
自分が取得するべきセキュリティ系の資格を判断する上で、対象の資格がエンジニア分野の資格なのか、マネジメント分野の資格を見極める必要があります。
セキュリティ資格におけるエンジニア分野には、信頼性の高いネットワーク構築・運用やサイバー攻撃に対するセキュリティ対策といった情報システム担当者向けの知識やスキルなどが挙げられます。
セキュリティ資格におけるマネジメント分野には、情報セキュリティに関連した法律・組織管理の方法・社員教育に対する考え方などの知識などが挙げられます。
1.2 国家資格・公的資格・民間資格・ベンダー資格の違い
さまざまな運営母体を持つ試験がありますが、中でも国家資格や公的資格は信頼性が高いといえます。
国家資格は、名前の通り国が認定する資格です。そのため、国家資格を取得すると法律によって一定の社会的地位が保証されます。もちろん、資格の取得の難易度にはよりますが、国家資格の取得は企業や組織からも評価が得られる可能性が高いでしょう。
公的資格は、国家資格と民間資格の中間に位置づけられる資格です。民間団体や公益法人が試験を実施し、文部科学省や経済産業省といった官庁や大臣が資格の認定を行います。そのため、国家資格と比較すると権威性はやや低いですが、社会的な信頼性は高めです。
民間資格の場合は「実用性が高いか否か」が重要です。民間資格の中でもベンダー(開発元)が試験を実施しているベンダー資格は、実用性の面で国家資格よりも人気の高い試験が少なくありません。
たとえばシスコ技術者認定はベンダーが実施する民間資格ですが、世界的に認知されており、取得するメリットの高い資格です。
またベンダー資格ではない民間資格にも、特定のベンダー製品に依存しないというメリットから、世界的に数多くの会員を集めている資格があります。
1.3 国際的な知名度のある資格か
グローバルなセキュリティ知識のキャッチアップに興味のある方や、将来的に海外で働くことを考えている人には、国際的に人気のある資格がおすすめです。
2. おすすめの情報セキュリティ関連資格10選
おすすめのセキュリティ関連資格10選をまとめました。資格によって対象範囲が異なるため一様に比べることはできませんが、難易度の目安は次の通りです。
| 資格名称 | 資格区分 | 分類 | 受験料 | 難易度
の目安 |
日本語
対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 国家資格 | マネジメント
寄り |
7,500円 | ★ | 〇 |
| 情報処理安全確保支援士試験 | 国家資格 | 共通 | 7,500円 | ★★★★ | 〇 |
| SPREAD情報セキュリティサポーター
能力検定 |
公的資格 | マネジメント
寄り |
3,300円 | ★ | 〇 |
| SPREAD情報セキュリティマイスター
能力検定 |
公的資格 | マネジメント
寄り |
5,500円 | ★★ | 〇 |
| CompTIA Security+ | 国際資格 | マネジメント
寄り |
50,531円
(425USD) ※為替で変動 |
★★ | 〇 |
| ISC2認定 CISSP | 国際資格 | 共通 | 749USD | ★★★★★ | 〇 |
| CCNP Security | ベンダー資格 | エンジニア
寄り |
99,400円
(700USD) ※為替で変動 |
★★★ | 〇 |
| AWS認定 Security - Specialty | ベンダー資格 | エンジニア
寄り |
300USD | ★★★★ | 〇 |
| 個人情報保護士認定試験 | 公的資格 | マネジメント
寄り |
11,000円 | ★★ | 〇 |
| CEH(認定ホワイトハッカー)認定試験 | 国際資格 | エンジニア
寄り |
- | ★★★★★ | - |
2.1【国家資格】情報セキュリティマネジメント試験(マネジメント分野)
情報セキュリティマネジメント試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催し経済産業省が認定するITの安全な利用を推進する人を対象とした資格です。
情報セキュリティマネジメントの基本的なスキルが身に付く資格なので、合格率は高めです。初心者でも受験しやすい情報セキュリティ関連の資格と言えるでしょう。セキュリティ分野に進みたい方が、ITパスポートを取得した次に目指したい資格です。
情報セキュリティマネジメント試験の試験時間・出題形式・出題数は以下の通りです。
| 試験時間 | 120分 |
|---|---|
| 出題形式 | 科目A:多肢選択式(四肢択一)
科目B:多肢選択式 |
| 出題数 | 科目A:48問
科目B:12問 |
| 基準点 | 600点(1000点満点) |
情報セキュリティマネジメント試験について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
2.2【国家資格】情報処理安全確保支援士試験(マネジメント分野・エンジニア分野共通)
情報処理安全確保支援士試験は、IPAが主催し、経済産業大臣が認定する情報セキュリティ系の国家資格です。通称は「登録セキスペ」です。
情報セキュリティに関する専門的な知識とスキルを持ち、
- システムの企画・設計・開発・運用といったフェーズにおけるセキュリティの確保
- 情報セキュリティ対策として調査・分析・評価を実施し、必要となるアドバイスやサポート
を実施できる人が情報処理安全確保支援士の対象です。ITSS(ITスキル標準)では高度な知識やスキルが求められるレベル4に位置し、セキュリティ関連の難関資格として認知されています。
令和7年度までの、情報処理安全確保支援士の試験時間・出題形式・出題数は以下の通りです。
※令和8年度試験より、CBT方式への移行が予定されています。詳しい情報が分かり次第、追記いたします。
| 午前Ⅰ | 午前Ⅱ | 午後 | |
|---|---|---|---|
| 試験時間 | 9:30~10:20
(50分) |
10:50~11:30
(40分) |
12:30~15:00
(150分) |
| 出題形式 | 多肢選択式
(四肢択一) |
多肢選択式
(四肢択一) |
記述式 |
| 出題数
解答数 |
出題数:30問
解答数:30問 |
出題数:25問
解答数:25問 |
出題数:3問
解答数:2問 |
情報処理安全確保支援士試験について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
2.3【公的資格】SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定(マネジメント分野)
SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定は、セキュリティ対策推進協議会(SPREAD)が試験を実施している公的資格です。
IT初心者が感じるセキュリティに関する悩みや疑問に対して、的確なアドバイスを行える人が試験の対象。そのため、試験の難易度は低めで、合格率は70%程度と高いです。仕事でITを活用するためにセキュリティに関する基礎知識を身に付けたい人におすすめの資格と言えるでしょう。
SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定の試験時間・出題形式・出題数は以下の通りです。
| 試験時間 | 50分 |
|---|---|
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
| 出題問数 | 50問 |
出典:SPREAD情報セキュリティサポーターになるには|SPREAD
▶ 公式サイト:一般財団法人草の根サイバーセキュリティ推進協議会
2.4【公的資格】SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定(マネジメント分野)
SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定は、SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定の上位の資格です。SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定を合格し、SPREADに入会している人が対象となります。
パソコンの基本的なセキュリティ設定を始め、ITの活用によって発生するトラブルに対するリスクヘッジやセキュリティレベルの向上に対するアプローチを理解している技術レベルが求められます。
SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定の試験時間・出題形式・出題数・受験料は以下の通りです。
| 試験時間 | 45分 |
|---|---|
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
| 出題問数 | 30問 |
出典:SPREAD情報セキュリティサポーターになるには|SPREAD
▶ 公式サイト:一般財団法人草の根サイバーセキュリティ推進協議会
2.5【国際資格】CompTIA Security+(マネジメント分野)
CompTIA Security+は、CompTIAが実施するセキュリティに関する基本的な知識とスキルを持っていることを証明する国際資格です。ネットワークやリスク管理といったセキュリティに関する前提知識が問われます。国際資格ですが難易度はそこまで高くなく、最新のグローバルなセキュリティに関するITスキルにキャッチアップしたい初心者に最適な資格と言えるでしょう。
CompTIA Security+の試験時間・出題形式・出題数は以下の通りです。
| 試験時間 | 90分 |
|---|---|
| 出題形式 | 単一/複数選択、パフォーマンスベーステスト
※本試験には、パフォーマンスベーステスト(シミュレーション)が出題されます。
|
| 出題数 | 最大で90問 |
| 合格ライン | 100~900のスコア形式 750スコア以上 |
2.6【国際資格】ISC2認定 CISSP(マネジメント分野・エンジニア分野共通)
国際的な非営利団体であるISC2(International Information System Security Certification Consortium)は、サイバーセキュリティ分野の資格認定を担う組織です。1989年に発足し、今では全世界で50万人を超える会員を擁しています。
企業のセキュリティ運用やリスク対応に携わる専門家にとって、その認定は事実上の業界基準とみなされています。そのため米国国防総省や警視庁でも採用されており、なかでもCISSPは国際的に高い評価を受けています。
| 試験時間 | 45分 |
|---|---|
| 出題形式 | 多肢選択式 |
| 出題数 | 100〜150問 |
出典:SPREAD情報セキュリティサポーターになるには|SPREAD
▶ 公式サイト:一般財団法人草の根サイバーセキュリティ推進協議会
2.7【ベンダー資格】シスコ技術者認定 CCNP Security(エンジニア分野)
CCNP Security はシスコ技術者認定の一分野であり、ネットワーク機器で高いシェアを誇るシスコシステムズが実施しているベンダー資格です。世界的に認知度の高い国際資格でありながら、日本国内でも人気の資格です。
初心者はセキュリティ関連の知識も求められるアソシエイトレベルの資格である、CCNAやCyberOps Associateから資格を目指すのがおすすめです。その後は、段階的にCyberOps ProfessionalやCCNP Securityといった上位の資格の取得にチャレンジしましょう。
CCNAの試験時間は120分で、出題数は60問から70問程度。出題形式は選択問題・入力問題・シミュレーション問題と幅広いです。他の試験も基本的には、近しい形式で行われます。ただし、CCIEのラボ試験は8時間でハンズオン形式となりますので注意してください。
試験の詳細と最新情報は「試験内容 マスターリスト(Cisco)」から確認いただけます。
| コア試験 | コンセントレート試験 | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 120分 | 90分 |
| 出題形式 | 多肢選択(単一・複数回答)、ドラッグ&ドロップ、穴埋め、シミュレーションなど | 多肢選択(単一・複数回答)など |
| 出題数 | 90~110問程度 | 60~70問 |
▶ 公式サイト:シスコの認定|Cisco
CCNPについて詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
2.8【ベンダー資格】AWS認定 Security - Specialty(エンジニア分野)
クラウドサービスである、AWS(アマゾンウェブサービス) のセキュリティ技術に関する専門知識を実証する試験です。特にAWSを扱うクラウドエンジニアの方におすすめの資格です。
| 試験時間 | 170分 |
|---|---|
| 出題形式 | 択一選択問題、複数選択問題 |
| 出題数 | 65問 |
AWS認定について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
2.9【民間資格】個人情報保護士認定試験(マネジメント分野)
個人情報保護士認定試験は、全日本情報学習振興協会が実施する個人情報保護に関するエキスパートであることを証明する資格です。12年間で合格者数は60,000人を超え、個人情報保護に関する資格のスタンダードとして認知されています。
個人情報保護士認定試験は、「個人情報保護の総論」をテーマとした課題1と、「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」をテーマとした課題2に分かれて実施される個人情報保護に関する体系的な知識を持っている人を対象とした資格です。
| 試験時間 | 150分 |
|---|---|
| 出題形式 | マークシート形式 |
| 出題数 | 課題1が50問、課題2が50問の、合計100問 |
▶ 公式サイト:個人情報保護士認定試験|全日本情報学習振興協会
2.10【民間資格】CEH(認定ホワイトハッカー)認定試験(エンジニア分野)
CEH(認定ホワイトハッカー)認定試験は、GSXが実施するホワイトハッカーとしてサイバー攻撃を行う人の技術や視点を理解したセキュリティ対策が行えるスキルが身に付く資格です。
さまざまなセキュリティ攻撃に対する知識や対策について体系的に学べるため、CEH(認定ホワイトハッカー)認定試験は国際的に知名度も高いです。
CCNAやLPIC Level1程度のネットワークに関する基礎知識を持つことが前提となり、GSXが提供するEC-Council CEH (Certified Ethical Hacker)コースを修了した人が、CEH(認定ホワイトハッカー)認定試験の対象となります。
CEH(認定ホワイトハッカー)認定試験の試験時間・出題数・出題形式は以下のとおりです。
| 試験時間 | 240分 |
|---|---|
| 出題形式 | 多肢選択式 |
| 出題数 | 125問 |
| 合格ライン | 60%から85%の範囲 |
▶ 公式サイト:CEHコース詳細(認定ホワイトハッカー)|GSX
3. セキュリティ関連の仕事・業務に資格は必要?
セキュリティ関連の仕事に就く上で、資格は必須ではありません。ただ、スキルや知識を客観的に証明したい場面で役立ちます。
転職においては経歴だけではなく、スキルも面接担当者にわかりやすく伝えられるため、理想の転職が実現しやすくなります。未経験であれば、スキルと併せてやる気や意欲も効果的に伝えることが可能です。
また、現職においても社内で新たなプロジェクトにアサインされたり、資格手当によって年収がアップしたりといった効果が期待できるでしょう。
4. まとめ
ITの進歩に伴い、年々重要度と関心が高まっている情報セキュリティの確保。セキュリティ関連のスペシャリストとして働きたい人だけでなく、リスクヘッジを行うすべてのITエンジニアにとってセキュリティ関する最低限の知識は必須と言えるでしょう。
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