プロエンジニアのフリーランス人材をご活用いただいているWAmazing株式会社のCTO 吉野様にインタビューをさせていただき、フリーランス活用方法や採用について幅広くお答えいただきました。
吉野 哲仁(よしの・てつひと)|WAmazing株式会社 CTO
SIer数社を経て2007年ヤフー株式会社入社。Yahoo!ショッピングなどのプロジェクトをリード。その後中国アリババ社への出張や、Yahoo!トラベル開発リーダー、アスクル株式会社への出向を経て、2016年に同社テクニカルディレクターに就任。2019年、WAmazingのビジョンに共感し、VPoEとしてジョイン。現在はCTOとして「インバウンド x 地方事業者」をテクノロジーで繋げるサービス作りに挑戦している。
会社紹介文
WAmazingは「日本中を楽しみ尽くす、Amazingな人生に。」をビジョンに掲げ、2016年に創業した会社です。主な3大事業は旅先の情報収集から、予約、決済までワンストップで行える訪日外国人旅行者向けプラットフォームサービスをはじめ、自治体向けに観光事業を推進するための地域観光DX事業、我々が持つインバウンドに関するマーケティングノウハウを活かした企業様向けの訪日マーケティングパートナー事業など、幅広く展開しております。
WAmazing株式会社について
【Q】貴社のエンジニア組織について教えてください
開発部全体50名程のうちエンジニアは30名、業務委託の方が10数名程います。この10数名のうち9名はプロエンジニアさんからご紹介いただいた方です。
WAmazingの組織の一番の特徴は外国籍の方が多いことです。業務委託、正社員問わず全体の40%以上が外国籍で、開発部も40~50%は外国籍です。 バックグラウンドが全く違う人々が集まっているので、前提としている知識や文化、感覚までも違ったりするんですよね。 必然的にエンジニアリングの部分でも認識、コミュニケーションのずれが出やすく、公用語を日本語で統一しているので尚更です。
そういった背景もあり、組織ではコミュニケーションの量をすごく大事にしています。 不明点があれば会話の量を増やす、コミュニケーションツールの通話機能を通じて、分かりやすく易しい日本語でストレートに伝えるなどして、認識のずれを解消します。 外国籍の方、新しく入ってきたチームメンバーがいつでも気軽に質問できるような環境作りを意識しています。
外部エンジニアを利用するまで
【Q】外部エンジニアを利用したきっかけについて教えてください
2019年夏、サービスの開発が勢いよく進み、社内の雰囲気も前のめりになっていた頃、開発と並行して正社員の採用を行っていたのですが、すぐに理想の人材が見つかるわけもなく、現場でも人手が足りない状況になったことがありました。 採用のハードルを下げるわけにはいかず、即戦力のある外部エンジニアの採用を行うことに決め、プロエンジニアさん含め複数社のエージェントに依頼しました。
WAmazingではそれまで外部エンジニアの活用に大きく振り切ったことはなかったのですが、社内ではとくに抵抗なく決定しました。 というのも、私自身過去勤めていた企業で外部エンジニアの採用に関わっていたことがあり、外部エンジニアの方にコスト面含めどう作業を振り分け活用すればうまく仕事が進むのかという、外部エンジニアの運用方法、採用のメリットを知っていたため自然の流れで決定できました。
【Q】外部エンジニアを活用して変化はありましたか?
はい、分かってはいましたが、変わりましたね。 業務の進行スピードが上がったことや、自社のリソースでは実現できなかったものが作れたことなど、結果、明確にアウトプットがでているので経営側としてもメリットを感じています。現在はスムーズに業務を行えていますが、初めは私も現場メンバーも試行錯誤を重ねました。
【Q】どのような試行錯誤を重ねたのですか
当時WAmazingにマッチする外部エンジニアの見極めがクリアに出来ておらず、スキルマッチはしているが、チームに馴染めない、馴染むのに時間を要するなど人物面でマッチしない人を採用させていただいたことがあり、採用を繰り返す中で前職の現場にいた時の業務委託の認識と大きく違うことに気づきました。
前職ではセキュリティの観点などで、外部エンジニアが踏み込める領域が明確に決まっており、採用基準はカルチャーマッチではなく、スキル重視で採用していましたが、WAmazingのような少人数で開発していく現場では、人と人の相性、チームのカルチャーに馴染むかというのがいかに大事な要素かというのがわかりました。
企業によってマッチする人材の傾向を見極める力が必要だと感じましたね。 前職の現場の外部エンジニアの方とのコミュニケーションは基本的に指示出しのみでしたが、現在は一緒に事業を築き上げていく存在として、正社員と外部エンジニアの方に情報の格差がでないよう意識しています。
プロエンジニアを利用してから
【Q】実際にプロエンジニアを利用してみていかがでしたか?
プロエンジニアさんからご紹介いただいた方はとにかくWAmazingの現場にフィットする確率が高いと感じています。 契約しているエンジニアさんが良いのはもちろん、やはりプロエンジニアの担当の平林さんが当社の事業やカルチャー、特徴をしっかり理解した上で紹介してくれるからというのが前提としてあると思っています。
無意識でしたが、いつの間にかプロエンジニアさんの紹介であれば、我々が求めている基準から外れていることはないだろうと信頼をおいてましたので、ご紹介いただいた方は書類審査で見送らず、大方採用面談を実施してきました。
【Q】嬉しいお言葉をありがとうございます!何かプロエンジニアならではの工夫を感じた点があれば教えてください
面談って1時間弱の限られた時間の中で見極める必要がありますが、Wamazingの情報を全て伝えることはほぼ不可能なんですよね。 それでも満足のいく採用ができているということは、面談前にプロエンジニアの平林さんから候補者に、事業についてはもちろん、現場や体制について、カルチャーなどの情報をアウトプットしてくださってるのかなと。
面談を終え、採用オファーを出した後も、エンジニアが気持ちよくオファーを受けられるよう、補足の情報を伝えてくれているだろうと。 我々の見えないところでも仕事をしてくれているからこそ、今の契約人数に繋がったと思っています。
【Q】そんな面談を経て、実際にプロエンジニアから採用いただいた方はいかがですか?
アプリのバックエンド開発をお願いしている方がいるのですが、当時ある事業において「ECサービスの機能をアプリにも反映したい」「事業計画書に従って事業を伸ばさなければいけない」という課題がありました。
当初その方にはアプリのバックエンド回りの開発のみお願いする想定だったのですが、結果的にバックエンド開発だけでなく、ECサービスの機能の改修まで完成させてくださり、おかげで昨年10月頃の世間的にインバウンドが復活するという我々にとって重要なタイミングに、間に合わせることができました。 現在も、その方の作業範囲を私が把握しきれていないぐらい、多岐にわたって担当していただいており本当に助かっています。
今後について
【Q】今後一緒に働きたい人材について教えてください
業務委託なので事業への共感はあまり関係ないと思う方も一部いらっしゃるかもしれませんが、WAmazingの事業に関わることが楽しいと感じてくれたり、WAmazingで働くことの意味を見出してくれる人の方がよりコミット度、貢献度が高く、実際長期で継続してくれている方はそこへの共感度が高いです。 今後お付き合いをしていくからには、パフォーマンスを最大限発揮していただきたいし、出来れば長くお付き合いいただきたいと我々は思っているので、スキルが備わっているのは前提ですが、事業への共感度やマッチ度が高い方が入ってきてくれることをお待ちしております。
まとめ
取材を通してWAmazing社は、多種多様なエンジニアが集まる組織の中でコミュニケーションとカルチャーマッチを大切にすることで、個々がパフォーマンスを発揮しやすい環境を作り上げていることがわかりました。 また長期継続者が多い理由として、サービスの成長性やグローバルに展開している事業内容、最新技術を取り入れた開発環境、フルリモートの導入など、制度や環境が整っている点は非常にフリーランスにとってもメリットに感じられる方が多いです
WAmazing社の詳細が気になる方は、ProEngineerにお問い合わせください。 今後も各社に取材し、成功要因を探っていきます。どうぞお楽しみに。