佐久間さんプロフィール(30歳)
書店勤務や物流事務を経て、インターノウス(プロエンジニアの運営会社)のプログラマカレッジを卒業後、IT業界に転職。2019年にフリーランスに転身し、インフラエンジニアとして主にオンプレのサーバー設計~構築~保守運用まで一貫して担当。現在はクラウドインフラの案件に参画しながら、複業でライトノベルの執筆も手掛け、書籍化が決定。
❶ スキルアップを求めての転職。複数社からの内定を蹴って、フリーランスのインフラエンジニアに
【Q】フリーランスエンジニアとして働く前は、どのようなお仕事をされていましたか?
書店勤務や物流会社の事務をしていました。その後、インターノウス(プロエンジニアの運営会社)のエンジニアカレッジで研修を受け、SIerにエンジニアとして転職しました。担当した案件では基盤チームに所属していましたが、事務作業が多くエンジニアらしい仕事は少なかったです。設計構築の業務は全く任せてもらえなかったので、コマンド忘れそう…って焦ってましたね。担当の営業さんからは6年はこの現場を続けてほしいと言われていたので、ここで技術を身につけるのは難しそうと判断し、入社して1年経った頃に転職を決めました。
【Q】その転職でフリーランスに転身されたのですよね?
はい。ただ初めは正社員で募集している仕事を探していました。何社か内定もいただいてましたね。そんな中、フリーランスになるきっかけとなったのが、転職活動と並行して参加していたエンジニアコミュニティーの開発合宿でした。合宿中、一緒に参加したフリーランスのエンジニアに転職の相談をしたところ、自分の元で働かないかというお誘いを頂いたんです。内容としてはその方が担当しているプロジェクトでリーダーになることが決まり、チームを編成することになったため、インフラエンジニアを探しているとのことでした。悩みましたが、信頼している方だったのでその方からの誘いを受け、最終的には内定を蹴って、フリーランスになりました。これに関してはご縁があったとしか言えないですね。
今、その方とは一緒に仕事をしていないですが、定期的に案件紹介の連絡を頂いたりして関係が続いています。
【Q】事務業務からいきなりフリーランスのインフラエンジニアに転身することに迷いや不安はなかったですか?
内定も頂いていたので迷いましたし、正直不安しかなかったです(笑)
いざ現場に入ってみたら、スキルが低すぎてすぐに切られてしまうのではという不安が大きかったのですが、私自身実家暮らしなので、そこまで収入面を気にする必要がなく、また当時はまだ20代でしたので「何事も挑戦だ」「やってダメだったらもう一度他の会社の面接を受ければいい」という気持ちでフリーランスになることを決めました。
【Q】フリーランス転身直後は大変ではなかったですか?
大変ではなかったと言えば噓になりますが、フリーランス初心者にはいい環境だったと思います。私の場合はアサイン後の負担を少しでも減らすために、事前に作業環境や、業務内容について入念に確認し、予習していました。実際にアサインしてみたら、事前に聞いていた業務内容と違うところがあったり、トラブルも発生しましたが、その都度質問しながら進められました。
❷ プロエンジニアの決め手は支払いサイトが短いこととキャリアコンサルタントの手厚いサポート。妥協せずスキルアップできる案件を選びます
【Q】プロエンジニアに登録したきっかけを教えてください
当時コロナの状況が悪化していたので、リモート作業がメインの案件を探していたのですが、当時お世話になっていたエージェントではなかなかいい案件が見つからず…
リモートの案件があるエージェントを検索していたところプロエンジニアを見つけました。リモートの案件を取り扱っていたのと、元々インターノウス(プロエンジニアの運営会社)のエンジニアカレッジでお世話になっていたので、馴染み深い気持ちもあり、登録しました。
また支払いサイトが短かったのも、浪費癖のある私にとってはとても有難かったです(笑)
【Q】プロエンジニアを利用して良かった点はどこですか?
とにかく担当のキャリアコンサルタント尾﨑さんのサポートが手厚いことです。
プロエンジニアは1人のフリーランスに対して、1人のキャリアコンサルタントが専任でついてくれます。
尾﨑さんとは基本的にLINEで連絡をとっているのですが、レスポンスが早く頼りになるので、なんでもかんでもすぐ相談してます(笑)
トラブルがあってもすぐ連絡がとれると把握できているだけで安心ですしね。
時間の調整も柔軟に対応してくださるので助かっています!
【Q】佐久間さんが案件を選ぶうえで大切にしていることはなんですか?
自分のスキルアップに繋がることを第一条件にしています。
今の案件はクラウドインフラを経験できることが魅力で選んだのですが、私自身クラウドは未経験でしたので、案件探しには難航しました。
経験値のあるオンプレ案件であれば単価も高いし、案件の選択肢も広がります。
ですが、これまでと同じ案件を請け続けていては、将来的に案件選びに苦労する可能性が高くなるので、妥協せず尾﨑さんにも協力を仰ぎながら、今の案件にたどり着きました。
現状に甘えず、スキルアップすることで、後々単価はついてくると思っています。
第二条件に、リモート作業がありました。クラウドの案件であればリモート作業ができることも魅力でした。
❸ フリーランスは自分の身体が資本。自由に案件を選べることが魅力であり、選べるだけのスキルが必要
【Q】現在はどのような案件に参画されていますか?
クラウドインフラのAWSの保守運用案件に参画しています。
まだサービスが稼働していないので、保守運用の前の作業をメインで対応しており、最近はセキュリティ設計書の作成や、クラウド上にでる重要度の高い警告の対応、サーバーのアップデートなどを行っています。
【Q】フリーランスになって良かった点を教えてください
自分の都合ありきで、案件を自由に変えられるというのがメリットだと思います。
フリーランスは自分の身体が資本なので、自分が体調を崩してしまう=自分の収入が減る。基本的に我慢しすぎる人はフリーランスに向いていないと思っています。
私の場合はこの働き方があっていて、正社員時代は人間関係でストレスを感じることが多かったですが、フリーランスであれば自分が参加したくない飲み会に参加する必要もないですし、パワハラがあれば案件を変えられるのでメリットに感じています。
また、仕事内容を自分で選べるのもいいですね。逆に言えば、自分で仕事を選べるだけのスキルを身につける必要があるということに繋がりますが…!
【Q】一方で、フリーランスのデメリットで何かありますか?
確定申告です(笑)
私は始めから算数ができないということを重々自覚していたので、開業届を出した段階で税理士を雇いました。税理士を雇っていても、帳簿が合わなかったりと、苦労していますね(笑)
❹ インフラを極め市場価値を高めたい。小説家とエンジニア、二足の草鞋を履くために、エージェントは必要
【Q】プライベートの時間では自己学習を行っていますか?
そうですね、最近は資格取得に向けて学習しています。
書類審査の際、資格が多いと逆にマイナス評価に繋がると聞いたことがあり、資格の取得を悩んだ時期もありました。ですが、書類選考を行う人の立場になって考えると、正直見ず知らずの人のスキルシートを見て、人となりや実力なんて分からないと思うので、それであれば積極的に資格を取得しようと思いました。
特に私のような未経験の技術にチャレンジする場合は、資格が有効になると思います。
【Q】今後はどのようなエンジニアになりたいですか?
昔はフルスタックエンジニアになりたかったのですが、今はインフラを極めたいと思っています。
一時期、脱オンプレといって多くの企業がクラウド環境に移行しましたが、結果的に脱クラウドしてオンプレに戻ってきている企業も多いです。
それって結局はオンプレからクラウドに移行したときにオンプレの感覚でクラウド環境を作ってしまうので「料金が高すぎて節約にならないじゃないか!」という理由で戻ってくる方が多いのかと思います。
オンプレのことを熟知した上で、クラウドにも特化することで、それぞれにどういう差があって、どういう構成にすれば節約できるかが理解できるようになります。それを非エンジニアの顧客に説明できれば今後も市場価値はあると思います。
【Q】佐久間さんは副業をされているそうですね!
複業でWebで連載型の小説を書いています。
有難いことに出版社からお声がけいただいて書籍化することになりました!
これがもし個人でエンジニアの案件を受注していたら、忙しくて執筆に集中できてなかったと思います。
エージェントにお世話になることで、負担が減らせますし、万が一の時にエージェントに頼ることができるので、今後もエージェントを介して案件を受注していくと思います。
【Q】最後に、これからフリーランスエンジニアを目指す方にメッセージをお願いします!
二足の草鞋をはきたい人、会社の人間関係や、しきたりにストレスを貯め込んでいる人にフリーランスをお勧めしたいです。
ただ、自分で仕事を取っていかなければいけないという別のストレスもあるので、一概には言えないですね。
フリーランスになることを決めた人には、まず税理士さんを雇ってください!(笑)
自分で確定申告する時間を技術の勉強の時間に充てた方が、絶対に単価が上がるので。
また、一番最初に開業届を出すと思うので、一冊は節税に関する書籍を読んでおくといいと思います。
フリーランスを目指される皆さん、頑張ってください!