これから社会人として働く人も、既に社会人として働いている人も、意外と「あれ?この時ってどうするんだっけ?」となることが多いのが社会人マナー。今回は、働く上で必要最低限といえるおじぎと名刺交換の仕方をご紹介します。
おじぎの仕方
①基本姿勢を作る
両手は体の横ではなく、前に出して重ねます。背筋は伸ばし、胸を張ります。両足のかかとを付け合わせて立ちます。手を横にだらっと伸ばしたり、猫背にならないようにします。また、足を広げて立たないよう注意します。 ※左:正しい姿勢、 右:悪い姿勢
ポイント:相手を見るときは、直接目を見つめすぎると失礼になるので、眉間の辺りを見る。
②おじぎをする
首だけではなく腰から体を折って、相手の靴のつま先に視線を落としながらゆっくりお辞儀をします。 確度は約30度を意識します。そして、その姿勢を1秒キープします。
ポイント:おじぎをする際は、首だけ折るのではなく、腰から折る。角度は約30度。
③姿勢を戻す
1秒ったら体をゆっくりお越し、再び相手の眉間の辺りを見ます。
名刺交換の仕方
まず、名刺交換には2つの基本ルールがあるので、押さえておきましょう。 基本ルール1:訪問者から先に渡す。 基本ルール2:その場に複数人がいる場合には、役職が上の人に対して順番に渡していく。
①相手の近くに行く
まずは、名刺を渡す為に相手の近くまで行きます。 また、名刺の受け渡しは起立した状態で行います。テーブル越しに受け渡しをするのは原則NGで、どうしても移動できない場合には「テーブル越しに失礼いたします」と言い添えて名刺交換をします。
②名刺を渡す姿勢を作る
名刺を相手が読める向きにし、自分の名刺入れの上に載せます。そして、自分の胸の高さに持っていきます。
③名刺を渡す
胸の高さから相手に名刺を差し出します。渡す際は、相手の目を見て、社名・名前をフルネームで名乗ってから渡します。「わたくし○○○会社の○○と申します。よろしくお願いいたします。」逆に、相手から受け取る際は「頂戴いたします。」と言って受け取ります。
一方が名刺を差し出し、一方が受け取るのみの場合
両方が名刺を差し出す場合。目下の方から名刺を差し出すのがマナーです。 ポイント1:受け渡しは両手で行います。 ポイント2:受け取る際、「○○様でいらっしゃいますね?」と相手の名前を確認すると、丁寧さが増します。 ポイント3:名刺を持っている際、指で会社名や名前が隠れないようにします。
名刺は必ず両手で受け渡しを行います。片手だけで渡したり、受けとるのはNGです。
④名刺を置く
受け取った名刺は、椅子に座った後、自分から見て机の左上の位置に、名刺入れの上に載せて置きます。名刺が複数枚ある場合には、目上の方の名刺を名刺入れの上に乗せ、他の方の名刺は横に並べます。または、名刺入れの上には置かず、全ての方の名刺を並べて置く形でもよいです。
⑤名刺をしまう
打ち合わせが終わった後は、名刺を両手で少し持ち上げ、「頂戴いたします」と言って軽くお辞儀をしながら名刺入れにしまいます。