データベースエンジニアは、膨大なデータを効率的に管理し、スピーディに検索できるシステム(=DBシステム)を作ります。 また不正なデータの受付を拒否したり、同時にアクセスが集中してシステムに負荷が掛かってダウンしてしまわないよう、セキュリティ面やシステムの耐久性を考慮することも求められます。
データベースは「階層型」「ネットワーク型」「リレーショナル型」の3つに大きく分けることができ、最も利用されているのは「リレーショナル型」になります。リレーショナルデータベースはRDBMS(Relational Database Management System)と呼ばれる専用のソフトウェアで作成及び運用され、世界的な標準となっているSQL(Structured Query Language)構文によって操作を行います。RDBMSには、Oracle Database、Microsoft SQL Server、Microsoft Office Access、MySQL、PostgreSQL、DB2と種類があり、中でもOracle社の製品が高いシェア率を誇っています。
現在は、RDBMS以外のデータベース管理システムであるNoSQLが広がってきています。NoSQLは、RDBMSで大量のデータや複雑なデータに対してスキーマ定義や演算処理が必要になるといった不便さを解消する為に開発されました。 NoSQLにはキーバリューストア(Key-Value Store)、カラムストア(Column Store)、ドキュメントデータベース(Document Database)、グラフデータベース(Graph Database)の4つの種類があり、ビッグデータやIoT 、機械間通信のデータを扱う際に適しているといわれています。GoogleやAmazon、FacebookはRDBMSではなくオープンソースで専用のデータベースを開発しており、それらの動きもNoSQLの普及を加速させています。
フェーズには「概念設計」「論理設計」「物理設計」「DB構築」「運用設計」「保守運用」があり、平均年収は400万円程となっていますが、設計フェーズの経験を積むことで700万円程まで上げていくことが可能です。また、Oracle認定の資格であるOracle MasterのPlatinumレベルを取得すると、平均して9万円のアップが可能だいわれています。キャリアパスは、1~3年で基本操作を習得し、8~10年で設計フェーズの経験とマネジメントの経験を積むというのが一般的となっています。