ITエンジニア向け、職務経歴書の書き方のポイントと注意点をまとめました。
職務経歴書は採用担当者がエンジニアの実力を測るための大切な材料。転職活動では職務経歴書の出来でほぼ全てが決まってしまいます。
面倒でも職務経歴書の作り込みには時間を掛けていきましょう。
当社では、無料で職務経歴書の作成サポートも行っています。また、どのように作って良いかわからない方には、当社が無料で作成サポートをしておりますので、お気軽にご連絡下さい。
1. 職務経歴書の書き方のポイントと注意点
ITエンジニアが職務経歴書を書く際に注意するポイントは、
- どのようなスキル(開発言語やデータベース)などがあるか
- どのようなプロジェクトを担当してきたか
- どのような(貢献)があるか
の3つです。
上記の3つを意識し、下記の4項目に落とし込んだモノがエンジニアの職務経歴書です。
- 職務経歴書概要
- 保有(又は経験)スキル概要
- プロジェクトシート
- 自己PR
ダラダラと長い文章は避け、出来る限り簡潔に、また箇条書きで書くことを意識しましょう。
枚数は多くても4~5枚に抑えるべきです。5枚以上だと多すぎて採用担当者からすると読む気がなくなってしまいます。
2. ITエンジニアの職務経歴書のサンプルと詳細ポイント
職務経歴書のサンプルを元に、項目ごとに書き方のポイントを確認しましょう。
【職務経歴書 フォーマット例】
※画像をクリックすると別ウィンドウで開きます。
2.1 職務経歴書概要
■ 職務履歴概要
大学卒業後、サーバーエンジニアとして運用を3年経験し、その後、基盤構築を7年間経験して参りました。
官公庁と直近のプロジェクトではエンドユーザー様との折衝やプレゼンも経験させて頂きました。
現在は、15名の基盤チームのリーダーを担当しております。
・ポイント
職務経歴概要は、自身が経験してきた開発工程、技術、プロジェクト、担当マネジメント経験などを出来る限り完結に3行程度で書くのが良いでしょう。
2.2 スキル、得意分野、保有資格を簡潔に
2.2.1 スキル
・OS:Linux(RHEL5.36~6.4、CentOS、OracleLinux、Debian)、Windows(NT、2003、2008、2012)
・ミドル/その他:Apache、Bind、Samba、SendMail、ActiveDirectory、OpenLDAP
・言語:シェルスクリプト(bash)、Windows バッチ、VB、VBA、HTML、SQL
・DB:Oracle(10g、11g)、PostgresQL、AIX
2.2.2 得意分野
・基盤構築(エンクロージャー:HP BladeSystem c7000、Cisco UCS 仮想:VMware ESX4.1~5.1)
・サーバー構築業務(Apache、Bind、Samba、SendMail 等)
・ゲスト調整
・PCキッティング、修理・百数十台の経験
2.2.3 保有資格
・CCNP(シスコ技術者認定)
・LPIC Level1
・システムアドミニストレーター初級
・CompTIA A+
・APS - HP Desktops and Workstation
・ポイント
「スキル」、「得意分野」、「保有資格」などを職務経歴書の1枚目の上部に書く事で、一目で”何が出来るのか”を採用担当者にアピールすることが出来ます。
2.3 プロジェクトシートで業務の詳細を書く
2.4 自己PRは、どのように貢献できるかに焦点を当てる
■ 自己PR
この度、貴社にて新規でインフラチームが立ち上がるという事で、応募させて頂きました。
現職では、新人の研修から、現場での要員拡大、単価交渉まで行っており、また現場以外でもお客様と「飲み」の場を増やすことで今後のプロジェクトについての情報をいち早くキャッチし本社と連携を取っております。
技術面においては、サーバー・ネットワークの設計、構築、運用保守までを一貫して対応しているため、貴社のインフラチームの立ち上げから拡大までにおいて貢献出来ると考えております。
・ポイント
自己PRは、技術スキルだけでは測れない、人間性や思考を確認する上で採用担当者が興味深く読む部分です。「コミュニケーション力がある」「向上心がある」「ミスをしない」など抽象的なPRを書かないこと。
"どのような経験やスキル" が、応募している会社の"求めているどの箇所に" 貢献できるかを明確に書く事が大切です。
3. マネジメント力をアピールしたい場合は実績を数値化する
経費削減や業務効率化の結果として●●人月削減出来た、また受託プロジェクトであれば予算規模とどの程度の利益が出せたのかまで数値化した情報を記載することが大事です。
4. エンジニアは、誤字や脱字は絶対にNG
誤字や脱字があると、「コーディングやコマンド操作のミスが多い人」、「見直しを怠る人」などと認識されてしまいます。誤字・脱字だけで書類審査NGとなるケースもあるので注意が必要です。
5. プログラマーであればコードをGitHub上で公開する
自身のコーディング能力をアピールするために、GitHubを使いましょう。
特に、web/ネット業界では「GitHubのコードを見せてください」と企業側から言われるケースもあるため、普段から仕事以外でコーディングしGitHubで公開しておく必要があるでしょう。
6. 職務経歴書フォーマット
下記より、職務経歴書のフォーマットを無料でダウンロード可能です。