クラウドワークスとは、個人・法人問わずに業務委託の案件を発注・受注できるクラウドソーシングサービスです。発注側が案件を提示して受注側がそれに応募するだけでなく、受注側がお仕事を募集して発注側が依頼するというパターンもあります。
クラウドワークス公式が公表する報酬事例によると、2017年時点で年間報酬額が1000万円を超えるワーカーも複数存在するようです。その一方で100万円以下のワーカーも存在し、経費などを差し引くと、いわゆる「お小遣い稼ぎ」の範囲の収入にとどまるのも事実です。
とはいえ本業としてしっかり稼ぎたい方から、副業として隙間時間に軽く稼ぎたい方まで、柔軟に対応できるサイトとも言えるでしょう。
1. クラウドワークスにはどんな案件があるの?
出典:クラウドワークス
クラウドワークスで獲得できる案件は、次の3つの形式に分かれます。
主に募集したい作業の種類によって振り分けられています。
プロジェクト形式 | 納品(業務完了)に対して報酬が支払われる。
時間単価制の場合もある。 |
各種制作など |
---|---|---|
コンペ形式 | 複数のワーカーから広くアイデアを募集し、採用されたワーカーに対してのみ報酬が支払われる。 | ロゴデザイン、キャッチコピーなど |
タスク形式 | 交渉や確認なしで、クラウドワークス上で作業を完了すると報酬が支払われる。 | 単純作業の大量募集、大量データ収集など |
1.1 案件数の多さが特徴|「プログラミング」案件のクラウドワークス/ランサーズ比較
2022年8月時点で募集中の総案件数は、クラウドワークス、ランサーズ共に1万件程度です。なお括弧の中の数字は、終了分を含めたこれまでの総件数です。
• クラウドワークス:10,366件(389,876件)
• ランサーズ: 9,826件(1,963,101件)
これを「プログラミング」というキーワードで絞ると、次の通りです。
• クラウドワークス:102件(2,872件)
• ランサーズ:131件(12,259件)
これまでの依頼の履歴件数はランサーズの方が5倍近くあります。しかし現在募集中の案件数は伯仲しており、クラウドワークスの成長率の高さがうかがえます。
クラウドワークスを「プログラミング」で検索すると、データスクレイピングから業務系ウェブアプリの更新作業、PHPエンジニア募集など、バリエーション豊かな案件が公開されています。
出典:クラウドワークス
2. クラウドワークス利用時にかかる手数料の目安
クラウドワークスへの登録費用は一切かかりません。ただしワーカーとして案件を獲得し報酬が発生すると、そこから5~20%のシステム利用料が手数料として差し引かれます。システム利用料の詳しいパーセンテージは、次のページでご確認ください。
▶ 参考:ワーカーシステム利用料|クラウドワークス
3. クラウドワークスの悪い評判 | 相場よりも安価な案件が多い
マイナス面の評判として、一般的な業務委託の相場より報酬が安い案件を含むという点が挙げられます。単純作業など誰にでもできる案件については、数円~数十円の案件も多く掲載されています。特に初心者や未経験者はなかなか良い案件を獲得することができず、単価の低い案件しか受注できない傾向もあります。
そういった単純作業に比べると、コーディングやWebデザインの案件は単価が高めに設定されています。しかし同程度の難易度・作業量の案件が、他のエージェント経由であればより高単価で受注できるケースも。特にエンジニアやデザイナーといった専門性の高い案件を受注する方は、見積りを取って比べる感覚で、クラウドワークスだけでなくエージェントの案件も並行してチェックすることがおすすめです。
3.1 案件の質が悪い|大手企業等からの案件受注は難しい
クラウドソーシングサービスは、個人で受注するだけでなく、個人が依頼することも可能です。そのため個人間での受発注も多く、気軽に使えるのは良い点です。しかし中には、依頼のマナーを把握しきれていない発注者も含まれるのが実情です。
一方で大手や実績のある企業はエージェント経由で求人募集をすることが多く、クラウドソーシングを利用することは滅多にありません。その点は注意が必要です。
3.2 手数料が高い|クラウドワークスより安いエージェントもある
クラウドワークスでは案件の内容によっては手数料が20%となり、特に安価な案件を多数受けている方にとっては、手数料の負担が大きくなる傾向にあります。
4. クラウドワークスの良い評判|初心者/未経験者が気軽に案件を受注できる
クラウドワークスの良い評判には、次のようなものが挙げられます。
■ 案件が豊富で、種類も多い
クラウドワークスは常に新しい案件が追加されており、その種類も豊富です。そのため自分に適した案件を見つけやすいという利点があります。
■ 初心者や未経験者でも受注できる案件が多く、始めやすい
案件が豊富なことで、初心者や未経験者でも受注できる案件も多く見つかります。そのため、参入のハードルが低いという利点があります。
■ レベルが上がれば高単価で稼げる案件もある
初心者向けの安価な案件だけでなく、上級者向けの高単価な案件も登録されています。そのため、クラウドワークスでの受注を本業にすえることも可能です。
■ スキル検定があり、自分のレベルや価値を示すことができる
クラウドワークスは独自のスキル検定を提供しています。そのため自分のレベルを把握できるだけでなく、クライアントへスキルをアピールすることもできます。
■ スキルアップのための講座など、ワーカーへの支援が多い
オンラインコミュニティ型の学びの場である「みんなのカレッジ」など、各種スキルアップの講座が用意されています。また月額3,000円以上の報酬を得ている方は、福利厚生サービス「ベネフィット・ワン」に加入できるほか、法律や税務の相談ができる「相談LINE」も無料で提供されています。
5. クラウドワークスの利用がおすすめの人|「自由」というメリットを受けたい人
クラウドワークスの利用をおすすめしたい人には、次のようなタイプが挙げられます。
このように、各種ストレスからの解放としての自由を求めている方におすすめです。
■ 働く場所や時間を自由に決めたい人
フリーランスになると、働く場所や時間を自由に決められるようになります。
■ 人間関係のストレスから自由になりたい人
同じメンバーとずっと働き続けることがほぼないため、人間関係のストレスが少なめです。
■ フリーランスでも福利厚生を受けたい人
フリーランス全体ではなくクラウドワークス独自の利点として、福利厚生の充実が挙げられます。
5.1 案件探しのコツ|発注者情報をしっかりチェックする
案件探しのコツとして、作業内容や報酬額などの条件面だけでなく、発注者のプロフィールなどをしっかりとチェックすることも重要です。プロフィールがしっかりしているか、これまでのワーカーからの評価は良いかなどを事前に確認しておくと、無用なトラブルを避けることができます。
6. クラウドワークス以外のサービスがおすすめの人|高い専門性があり高単価案件の受注が見込める人
専門性が十分にある方の場合は、エージェントの利用がおすすめです。クラウドワークスにも高難度かつ高単価の案件はありますが、エージェント経由の案件は高単価の案件がメインです。
例えば高いプログラミングスキルのある方には、プロエンジニアがおすすめです。プロエンジニアは、フリーランスITエンジニアを専門とする人材エージェントです。プログラミング研修を受け、技術面が分かるキャリアコンサルタントが、最適な案件にマッチングするための丁寧なサポートを行っています。
またプログラミング未経験の方でも、本格的にフリーランスエンジニアを目指す方法はあります。ご興味のある方は、次の記事を参考にしてみてください。
7. まとめ
副業やリモートワークが一般的となった昨今、フリーランスという働き方は、さらに注目を集めています。まずは副業から始めようという方も、本業としてフリーランスに転向しようという方も、一度クラウドワークスやプロエンジニアをのぞいてみてはいかがでしょうか。
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