「個人開発でアプリを作って、副業として収入を得たい」
「アプリによって収益を得るには、どのような方法があるのだろうか」
このような悩みを抱える人向けに、今回はアプリの個人開発で収入を得るための方法や知っておきたい仕組みと、副業やフリーランスとして受託開発の案件を獲得するためのポイントについて解説します。
これからプログラミングのスキルを身に付けて、アプリを開発して稼ぎたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
1. 「アプリ開発」で収入を得るには?稼ぎ方は?
アプリ開発で収入を得るためには、正しい稼ぎ方を知っておくことが大切です。以下で、アプリ開発による収入源や収益を得る仕組み、アプリ開発で収入を得るために必要なスキルについて解説します。
1.1 アプリ開発の主な収入源・収益の仕組み
まず、有料アプリ配信・広告収入・受託開発といった、アプリ開発の主な収入源と収益化の仕組みについて以下で解説します。
1.1.1 有料アプリの配信
アプリ開発によって収益を得るための最もシンプルな方法は、有料アプリの配信です。有料アプリには、ダウンロード時に料金を支払う買い切りタイプと、月額課金が発生するサブスクリプションタイプの2種類があります。
多くのユーザーを獲得できれば、それだけ得られる収益も増加するため、有料アプリの配信はアプリ開発におけるわかりやすい収入を得る方法と言えるでしょう。
ただし、近年では無料アプリであっても充実した機能や優れたコンテンツを提供しているものも多いため、ユーザーにアプリを購入してもらうためには明確な強みが必要です。
無料アプリとして配信し、追加コンテンツやより多くの機能を利用する場合には有料にするといったアプローチもあります。
1.1.2 広告収入
基本利用が無料のアプリを配信する場合には、広告収入によって利益を得る方法が一般的です。
スマホでアプリを利用していると、広告の画像や動画が表示されることがあるでしょう。その広告によってユーザーがWebサイトに訪問したり、サービスの購入にいたったりといった場合に収益が得られる仕組みです。
そのため、アプリの配信によって多くの広告収入を得るためには、より多くのユーザーを獲得することが求められます。ダウンロード数が数十万・数百万を超える人気のあるアプリに適した収益モデルと言えるでしょう。
1.1.3 副業・受託開発
アプリの配信によって収入を得るのではなく、アプリ開発の案件を獲得して稼ぐという方法もあります。
副業としてクラウドソーシングサービスでアプリ開発の案件を受注したり、企業と業務委託契約などを結んで受託開発案件を受注したりといった方法で仕事を獲得。求められる成果物を納品することで、その対価として報酬を受け取ります。
受託開発を受注できるスキルは必須ですが、有料アプリの配信や広告収入と比較すると、安定した収入が得やすい方法と言えるでしょう。
1.2 アプリ開発で収入を得るために必要なスキル
アプリ開発で収入を得るために必要となる
- プログラミングスキル
- マーケティングスキル
- ロジカルシンキング
といったスキルについて以下で解説します。
1.2.1 プログラミングスキル
まず、アプリ開発で収入を得るために必要となるのがプログラミングスキルです。開発するアプリにあった言語やフレームワークを使いこなせるプログラミングスキルは必要不可欠。
求められるプログラミングスキルは、開発するアプリによって異なります。
例えば、
- Androidアプリ:Java・Kotlin
- iOSアプリ:Swift
- Webアプリケーション※:Ruby on Rails(Ruby)・Laravel(PHP)
※ PCと連動させる場合
などが代表的なプログラミング言語やフレームワークとして挙げられます。どのようなアプリを開発したいのか考え、そこから必要となるプログラミングスキルの習得にチャレンジすると効率的に学習が進められるでしょう。
1.2.2 マーケティングスキル
アプリを開発し、配信によって収入を得るためには、プログラミングスキルだけでなくマーケティングスキルを磨くことも重要です。
- どのような用途のアプリをユーザーは求めているか
- 人気のアプリの傾向を調べる市場調査
- アプリを多くのユーザーにダウンロードしてもらうための広告活動はどのように行うか
など、ターゲットを決定して、効果的なマーケティング活動を模索する必要があります。
CX(カスタマーエクスペリエンス)を考慮したユーザーストーリーをまとめ、適切な価格設定・ランディングページ作り・ユーザーサポートまで考えて満足度を高めるための施策をしっかり行いましょう。
アプリ開発には、企画力やディレクションスキルを含めた広い意味でマーケティングスキルが求められます。
1.2.3 ロジカルシンキング
アプリ開発によって収益を得たいのであれば、1つひとつの事柄を論理的に検討するロジカルシンキングのスキルも鍛えましょう。
オリジナルアプリを開発する上で、自分が作りたいものを作ることはとても大切です。ただし、収入を得ることを目的とするなら、それだけでは不十分。「誰が何のためにアプリを使うか」を考え、ターゲットのニーズを満たす方法を検討する必要があります。
- 競合となるアプリは何か
- オリジナルアプリの強みは何か
- オリジナルアプリが競合と比較して劣る部分は何か
- 市場でどのようなユーザー獲得の機会を得られるか
- 今後、発生する可能性のある脅威や懸念点は何か
などの分析を行い、突き詰めて論理的に答えを導き出せば、アプリ開発の方針決定とその後の改善のロードマップが設定できるでしょう。
2. アプリ開発の収入の目安
アプリ開発によってどのくらいの金額が稼げるか理解すると、具体的な目標の設定やモチベーションの維持に大きく役立ちます。
以下で、アプリ開発によって稼ぐおもな方法である有料アプリ配信・広告収入・受託開発のそれぞれの収入の目安について見ていきましょう。
2.1 有料アプリ配信の場合
有料アプリ配信の場合は、ダウンロード数によって収入は大きく異なります。
有料アプリ配信の実例を2つ紹介しますので、目安として参考にしてください。
◆ Inkdrop
出典:Inkdrop
1つ目は、Markdownエディタ「Inkdrop」。こちらはWeb版とスマホアプリ版とを展開しています。InkdropはTAKUYAさんが個人で開発を行い、月15万円の売上を達成しました。
Inkdropはプライベートβ版の公開を行い、Hacker Newsにリンクを投稿したところ、1000名以上のテスター登録の申し込みを得られました。そして、自分がアプリ開発で得た知見をブログに惜しみなく投稿し、800件のはてブを獲得してバズったことで400人以上のユーザーを獲得。
Inkdropは、サブスクリプションタイプで有料配信を実施。継続的なバージョンアップとユーザーサポートを優先することで、コアなヘビーユーザーの獲得に成功しました。
◆ Bannerbear
出典:Bannerbear
2つ目は、マーケティングの自動化と拡大のためのSaaSツール「Bannerbear」。Jon Yogfookさんは、収入0で1年間過ごした後に、月間100万円の売上を達成しました。
Yongfookさんは、12ヶ月で12のスタートアップの設立にチャレンジして収益化に失敗。しかし、そこで得た知見を生かし、自分が強く興味を持っている画像生成の分野にフォーカスした「Previewmojo」というツールの提供によって収益化に成功しました。
さらにターゲットとなる市場を拡大するために、ブランド名を「Bannerbear」に変更。そして、アプリストアでの販売から撤退し、APIサービスに絞ったことで多くの新たなユースケースが生まれることに。そして、ツールの改善とマーケティング活動を繰り返すことで、マーケティングの自動化と拡大というユーザーのニーズを明確に認識でき、Yongfookさんは月間100万円の売上を達成しました。
2.2 広告収入の場合
アプリ内の広告収入の目安は、広告のタイプによって異なります。
アプリ内の広告はおもに以下の3つの形態があり、
- インプレッション型広告:
表示されるたびに収益が発生。1000回表示で10円から500円程度が相場。 - クリック型広告:
広告がクリックされると収益が発生。ワンクリックあたり、5円から30円が相場。 - 成果報酬型広告:
広告経由で商品やサービスの購入があった場合に収益が発生。100円程度から数万円の扱う商材によって大きく異る。
とそれぞれの形態で収益が発生するタイミングも金額にも違いがあります。
出典:App Store
具体的な広告収入の例として「文字数カウントメモ」のケースを見ていきましょう。文字数カウントメモは、takashiさんが個人で開発した文字数カウントとメモが行えるシンプルなアプリ。現在は、ユーザーのニーズが反映され、さまざまなカスタマイズ機能が利用可能です。文字数カウントメモは70万ダウンロードを突破し、広告収入によって700万円以上の累計売上を達成しました。
takashiさんは、人気が出るアプリ開発のコツは、ターゲットの絞り込みを行い、特定のニーズに特化することと語っています。万人受けを狙うよりも、アプリ名からも用途がわかるように工夫するなど、ターゲットのニーズにしっかりと刺さるアプローチがヒットするアプリを開発する鍵と言えるでしょう。
参照:SES出身、累計売上900万円以上の個人開発者に聞いた「売れる開発者のなり方」|アンドエンジニア
iOS ダウンロード:文字数カウントメモ|App Store
Android OS ダウンロード:文字数カウントメモ|Google Play
2.3 受託開発の場合
受託開発におけるアプリ開発の収入の目安は、月額で60万円から100万円程度です。
実際にプロエンジニアのフリーランス向けの案件を見てみると、SwiftとObjective-Cを使うiOS向けの転職支援サービスの開発の月額単価は80万円から90万円。
参照:【Swift/Objective-C】アプリ開発エンジニア★リファラル採用サービスのiOS開発|プロエンジニア
SwiftとKotlinを使うヘルスケアアプリの保守業務は、月額単価が60万円から80万円です。
参照:【Swift/Kotlin】アプリ開発エンジニア★ヘルスケアアプリ保守|プロエンジニア
フルスタックエンジニアとして設計から保守運用まで関わる、プロジェクトマネージャーとしてアプリ開発のプロジェクトのマネジメントを担当するといった経験や技術が求められる案件の場合には、月額単価が100万円を超える受託開発の案件も少なくありません。
3. 個人がアプリ開発して収入を得る際に重要なポイント
個人でアプリ開発を行って、収入を得る際に重要となる
- 特定のニーズへの特化
- プロトタイプの入念な作り込み
- リリース後のコンスタントなアップデート
- アプリ開発によって得た知見の積極的な発信
の4つのポイントについて解説します。
3.1 特定のニーズに特化する
1つ目のアプリ開発で収入を得るための重要なポイントは、ユーザーの特定のニーズに特化すること。
まず、市場調査を実施し、自分が開発するアプリのターゲット層の選定を行います。そして、そのターゲット層のニーズを分析し、そのニーズに特化した機能を持つアプリの開発を行いましょう。アプリ名も機能が明確に伝わるものにするなどして、「この機能を使うならこのアプリ」という印象を与えられれば、ユーザーからの支持を獲得できるでしょう。
ターゲット層の絞り込みを行わずに広く浅い層を狙うと、誰のニーズに刺さらない可能性が高くなり、ユーザーの獲得が難しくなります。
個人開発の場合には、広告費にお金をかけることは難しいです。そのため、ニーズはあるけれど競合が少ないニッチな分野など、特定の分野にフォーカスした方がアプリがヒットする可能性は高くなります。
3.2 「これだ!」と思えるまでプロトタイプを作り込む
2つ目のアプリ開発で収入を得るための重要なポイントは、自分が「これだ!」と思える状態になるまでプロトタイプを作り込むこと。
アプリの提供によってユーザーに与える重要な価値は、抱えている問題を解決できることです。プロトタイプを開発する際は、解決したいと考える問題にフォーカスしましょう。
そして、開発したMVP(最低限の機能を提供するプロダクト)に対して、「これだ」と思えるまで作り込みを行います。MVPの開発では、実装されていたらベターな機能は省き、問題解決に集中。それに対して、違和感を覚えた場合には、問題解決に効果的なアプローチができていないということです。
納得のいくアプリができるまで、何度もスクラップアンドビルドを繰り返しましょう。
3.3 リリース後の機能チューニングを欠かさない
3つ目のアプリ開発で収入を得るための重要なポイントは、リリース後のカスタマイズやコンスタントなアップデート。
個人開発のアプリでありがちなのは、リリースして満足してしまうことです。アプリの人気を高め、ダウンロード数を伸ばしていくためにはリリース後の機能のカスタマイズといった定期的なアップデートが不可欠。
利用していただいたユーザーの声に耳を傾け、自分でも必要性を感じた機能の追加を行いましょう。また、それとは逆に不必要な機能を削ることも、UIの使い勝手の向上につながることもあります。
リリースして終わりではなく、よりターゲット層にマッチするアプリとするために、アップデートによって成長させていくことが大切です。
3.4 得た知見を発信する
4つ目のアプリ開発で収入を得るための重要なポイントは、開発によって得た知見をSNSやブログで発信すること。
結果が成功でも失敗でも、そのような経験を知りたいという人は多いです。自分にとっては当たり前であっても、他の人には大きな価値があります。
ブログやSNSでの情報発信は、アプリや開発者としての自身の存在感を高め、コストをかけずに集客できる効果的なアプローチです。また、その提供する情報が有益であればあるほど、SNSやメディアなどで拡散していく可能性が生まれます。
4. 受託開発でアプリ制作を行い収入を得る際に重要なポイント
次に、個人開発ではなくアプリの受託開発で収入を得る際に重要となる
- ポートフォリオや職務経歴書を充実させる
- 正確な要件定義
- 納期の厳守
といったポイントについて解説します。
4.1 ポートフォリオや職務経歴書を充実させる
アプリの受託開発の案件を受注するために、まずはポートフォリオや職務経歴書を充実させましょう。
実務経験がなく、プログラミング未経験の人がアプリの受託開発の案件を受注することは難しいです。プログラミングのスキルを学んだのであれば、その実力をクライアントに伝えるために、開発実績をまとめたポートフォリオを作成しましょう。一からオリジナルのアプリ開発を行えればベストですが、初心者の場合には既存アプリをベースとした模写や写経によるアプリの開発経験でも構いません。クライアントにスキルを伝えられる材料を用意することが大切です。
また、実務経験があるITエンジニアの人は、ポートフォリオだけでなく、その実績をわかりやすく伝えられるように職務経歴書も充実させましょう。
4.2 要件定義を正確に行う
アプリの受託開発でしっかりと収入を得るためには、クライアントの課題を解決するために必要となる機能や要求をまとめる要件定義は、正確に行う必要があります。
要件定義は、その後の設計や開発といった段階の基となるフェーズです。そこでズレが生じてしまうと、自分とクライアントの間で成果物に対する認識の相違が生まれ、トラブルの原因となることも。また、大きな差し戻しが発生し、工数が大幅に増加してしまうことも考えられるでしょう。
そうなれば月額単価に対して作業時間が多くなれば、時給換算した収入は大幅に減少してしまいます。また、その他の受注案件にも影響が発生する恐れがあるため、安定して収入を得ることが難しくなるでしょう。
そのような状況を避けるために、クライアントのニーズを把握し、要件定義は正確かつ慎重に行うことが大切です。その際に、自身のスキルセットでは対応が難しいと感じた場合には、案件を断るという判断が求められる場合もあります。
4.3 期限を守る
クライアントとの良好な関係を保ち、次の案件につなげるために納期はしっかり守りましょう。納期を守ることは信頼関係の構築につながり、再度の依頼のきっかけになる場合も。また、クラウドソーシングサービスなどで案件を受注していた場合には、自身の評価にもつながるでしょう。
もしも、納期が厳しいと判断した場合には「がんばれば間に合う」という精神論で考えるのではなく、クライアントに謝罪をして相談することが大切です。その上で、現実的な納期を設定し、品質を担保した成果物を納品しましょう。
納期を守ることが前提ですが、現状を正確に把握して伝えて、スケジュールの再設定が行えることも信頼関係の構築につながります。
5. アプリ開発は稼げない?よくある質問
アプリ開発で収入を得たいと考えた場合に、「がんばっても稼げないのでは?」と不安に感じる人もいるでしょう。
以下で、そのようなアプリ開発で収入を得たい人が抱えがちな悩みや疑問を解決します。
5.1 アプリ開発は開発コストの回収が難しいのでは?
開発コストが回収できるのかという判断は、類似した競合のアプリのダウンロード数や有料会員への転換率などを調査し、開発期間やその後のアップデートの工数を算出して検討することで行えます。
調査によって見込まれる利益がコストを超えるなら、開発コストの回収は可能と判断できるでしょう。開発コストを回収できない場合には、事前の市場調査が足りていない場合が多いです。しかし、個人でアプリを開発する場合には、そのような経験も無駄にはなりません。ポートフォリオとして案件の受注に役立てたり、次のアプリの開発のために分析を行う資料として活用できます。
5.2 個人開発で企業を上回るクオリティを達成するのは難しいのでは?
個人開発で同じ分野に挑み、企業が多大なリソースを割いたアプリのクオリティを上回ることは確かに難しいです。
しかし、個人開発のアプリであっても、挑戦する領域を選べば勝機はあります。何千万というユーザーを対象とした競争の激しい領域ではなく、大企業が狙わないニッチな領域を狙いましょう。そのような「小商いの領域」は大企業は投資をしたがらないもの。
そのようなニッチな領域で、入念な市場調査を行ってターゲットを絞り、ユーザーの細かなニーズに刺さるアプリを開発。そして、長期的なアップデートを実施することで、企業のクオリティを上回るアプリの開発も実現できるでしょう。
5.3 個人のアプリ開発で学ぶべき言語やフレームワークは?
アプリ開発で学ぶべきプログラミングやフレームワークは、どのようなアプリを作りたいかによって異なります。作りたいアプリの要件から逆算して、必要なプログラミング言語やフレームワークを適宜学ぶとよいでしょう。
プログラミング初心者の場合には、Webアプリケーションでもスマホアプリでも構わないので、たとえばメモ帳やタスク管理アプリのようなシンプルなサービスを1つ作ってみることがおすすめです。アプリの要件定義や開発工程を網羅的に学べるためです。
なお全くプログラミング経験がない方の場合は、まずHTML/CSS・JavaScriptについて学び、続いてRuby on RailsやLaravelといったWebアプリケーションフレームワークを学ぶこともおすすめです。比較的初心者でも学びやすいフレームワークであり、参考書や学習サイトも充実しているためです。
5.4 アプリ開発は独学でも学べる?
アプリ開発に求められるスキルは独学でも習得可能です。ただし、独学でプログラミングに取り組んだ場合、初心者が簡単なアプリを開発できるまで200時間から300時間かかると言われています。また、時間がかかるだけでなく、独学の場合には挫折する可能性も高くなる点にも注意が必要です。
学習時間を短縮して効率的にスキルを身に付け、挫折せずにアプリ開発で収入が得られるようになりたいのであれば、プログラミングスクールの利用をおすすめします。
5.5 アプリのベータ版のユーザーを集めるにはどうしたらいい?
正式リリースの前に、実際に使用してもらって品質向上やバグの発見を行うアプリのベータ版のリリース。
そのアプリのベータ版を利用してくれるユーザーを集める基本的な方法として、まず知人や友人に声をかけるといった人脈を生かす方法が挙げられます。その他に、SNSやブログで募集したり、スキルシェアサービスで自分が開発したアプリに関する専門的な知識を持つ人に有償で依頼したりといった方法もおすすめです。
5.6 フリーランス・副業で受託開発を受注するにはどうしたらいい?
副業でアプリの受託開発を受注したい場合には、クラウドソーシングサービスの利用がおすすめです。幅広いアプリ開発の案件があり、自身のスキルとマッチする案件が見つけやすいです。
また、フリーランスで受託開発案件を探している場合には、フリーランス向けのエージェントを利用するとよいでしょう。
プロエンジニアはフリーランスのITエンジニア向けのエージェントとして、案件獲得・スキルの習得支援・単価交渉まで幅広くサポート。フリーランスとしてアプリ開発によって収入を得ることを検討しているなら、プロエンジニアへの無料会員登録をおすすめします。
6. まとめ
個人開発でアプリを作って収入を得るには、有料アプリの配信・広告収入・受託開発のおもに3つの方法があります。どの方法で収入を得るにしても、アプリ開発が行えるプログラミングスキルは必須です。
初心者は、まず個人でGoogle PlayやApple Storeでローンチまで行えるプログラミングを身に付けましょう。その上で、市場の調査をしっかりと行い、特定の分野に特化したターゲットのニーズを満たすアプリを開発にチャレンジしてください。
もしも、収入が得られなかったとしても、アプリ開発の実績となり、今後のITエンジニアとしてキャリアを重ねていく上でプラスになります。
また、どれか1つの方法に限定せず、受託開発の案件を受注しながら、個人でアプリの開発にも取り組むという方法も考えられます。アプリで収入を得たいのであれば1度で諦めず、トライアンドエラーを繰り返してチャレンジを続けましょう。