2016年9月17日(土)と18日(日)幕張メッセにて、東京ゲームショウ2016(https://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2016/public/index.html)が開催されました。こちらは一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)主催のイベントで、今回で開催数は26回目となります。(昨年の2015年の様子はこちら)
今年のテーマは「エンターテインメントが変わる。未来が変わる」。それを表す様に、会場にはゲームの進化が感じられるブースやイベントが溢れており、会場に詰めかけた多くの来場者を熱くさせていました。
出展数614、出展タイトル数1,523、来場者数271,224人と、ともに過去最高に上り盛り上がりをみせた本イベント。その模様をお伝えします。
目次
1. 目白押しのVRやゲームイベント
東京ゲームショウ2016の大きな特徴だったのがVR。ゲームのプラットホーム別タイトル数でみると、依然としてiOSが220、Androidが203と数としては多いものの、ここ数年でみると実は現象傾向にあり、その様な中でVRが110と急激に台頭してきているのが傾向として伺えます。
それでは、今回出展されていた様々なVRゲームを紹介します。
カプコンのサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」(http://www.capcom.co.jp/biohazard7/#_top)。今回のデモンストレーションは国内初。会場には「7」を象徴するという荒廃した「謎の邸宅」がセッティングされ、異様な雰囲気を醸し出していました。通常の試遊台とあわせて、PlayStation®VR試遊台でも体験することができるようになっていました。
こちらはPlayStation。青い光でライトアップされたブースでは、「New みんなのゴルフ」「シン・ゴジラ」「仁王」「FINAL FANTASY」など、約40ものタイトルを体験できるようになっており、ひときわ多くの来場者を呼び込んでいました。
こちらはWarGamingJapanの「VR Special Photozone YAMATO」(https://asia.wargaming.net/)。こちらのVRコンテンツの制作は、面白法人カヤックのVR部が担当しています。戦艦大和に乗り込んで、コントローラーを使って主砲を発射する体験が可能です。
こちらはEMBODIED MEDIAによる「Rez infinite Synesthesia suit」(http://mediaambitiontokyo.jp/rezinfinitesynesthesiasuit/)。26の振動子が装着されているスーツを通し、振動とともに音楽が全身に巡っていく体験をすることが可能です。それは、弦楽器であったり、太鼓であったりするということで、振動する度に振動部分のLEDの色や光がシンクロするようになっています。その外見は近未来的で、ファッションとして見ても格好かったです。
2. スクウェア・エニックス 新作「フレイム×ブレイズ」を発表
東京ゲームショウの目玉の一つが、会場のステージで行われる数々のイベント。
スクエアエニックスのステージでは、スマートフォン向け新作アクション「フレイム×ブレイズ」(http://www.flameblaze.jp/)の発表とデモンストレーションが行われました。ステージには、ゲームキャラクターの声優を務めた鈴原言美さん(写真真ん中)と、更に代表取締役社長である松田洋祐さん(写真左)がサプライズで登壇しました。
ゲームは、仲間2人と組んで3人組となり、同じく3人組の相手とバトルするというもの。そして、モンスターを集めることによって、それぞれのチームにいるボスが大きくなっていき、最終的にボス同士を戦わせて勝負するということです。
デモンストレーションの最中、公式キャラクターを狙っているというFXB集団が乱入し、会場を盛り上げていました。
解説つきでバトル。こちらの「フレイム×ブレイズ」は2016年冬からβサービスが開始されるということです。
3. 東京ゲームショウ2016 最新ゲームをご紹介
では、会場の様子をお伝えしながら、いくつか今回出展されていたゲームをお伝えします。
コーエーテクモゲームスの「仁王」(https://www.gamecity.ne.jp/nioh/)。こちら撮影スポットとなり、異彩を放ちとても目立っていました。
DMM GAMESの「文豪とアルケミスト」(https://bungo.dmmgames.com/)。こちらは女性をターゲットとしたシュミレーションゲーム。過去の文豪たちを現在に転生させ、文学書が黒く染まってしまうという異常現象に立ち向かうというストーリーのようです。
LEGOの「LEGO スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(http://wwws.warnerbros.co.jp/game/legostarwarstfa/)。こちらは大ヒット映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をLEGOの世界観で体験できるようになっています。
ゼニマックス・オンライン・スタジオが開発し、DMM.comが販売するエルダー・スクロールズ・オンライン(http://eso.dmm.com/)。モニター5枚を使ってと、豪華な設備の中でゲームを体験・没入できるようになっていました。
こちらは日本マイクロソフトの「女子高校生AI りんな」(https://rinna.jp/)。りんなはマイクロソフトが開発した対話型AI。LINEやTwitterで利用することができます。りんなの部屋を再現したというブースにて、ファッションチェックをするサービスや、りんなが作成したラップが披露されていました。
こちらは仙台市とフィンランドとの共同出展ブース。仙台市では、2013年からIT産業の振興に取り組んでおり、産業振興協定を締結しているフィンランド共和国オウル市と一緒に、モバイルアプリ・ゲームをメインとした開発に取り組んでいます。(https://globallab.jp/)
そして、今回のゲームショウで見られた傾向の一つに、海外からのゲーム出展が増えていることが挙げられす。海外出展ブースは過去最高の345社に上りました。内訳としては、アジア・オセアニア地域から17ヶ国、北中南米から6ヶ国、欧州から13ヶ国、アフリカから1ヶ国、となりました。
また、もう一つがインディペンデント(独立系)ゲームの出展も増えているということであり、こちらも過去最高の119社に上りました。ちなみに、このうち6割以上は海外からになります。動きとして、インディペント系の開発者が、積極的に海外に行って自分たちのゲームをアピールするようになっているようです。
4. ゲームの専門学校も集結
また、ゲーム専門学校も多数集結。約36の学校がブースを出し、自分たちが学校で作成したゲームを 披していました
5. これまでの歴代ゲームの歩みを振り返る
1996年より、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会は、優れたゲームを選定し、東京エームショウにて「日本ゲーム大賞」として表彰してきました。20周年を迎えた今年は、授賞式を行うだけではなく、別途歴代のゲームを紹介するブースが設置され、これまでのゲームの歩みを見ることができるようになっていました。
また、ゲーム紹介のパネルの下には、来場者がメッセージを貼ることができるスペースも設けられており、 みんなのゲームへの思い出と思い出が広がることで、ゲームの面白さ・魅力が一層伝わるようにと工夫がされていました。
6. 東京ゲームショウの華!美人コンパニオン
東京ゲームショウといえば、ゲームはもちろんですが、同じくらい注目されるのがコンパニオン。ゲームと同じくらい、またはそれ以上に会場を盛り上げていた美しいコンパニオンの皆さんをお伝えします。
7. 東京ゲームショウ2016年 まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の東京ゲームショウ2016年から伺えた傾向を、改めてまとめておきます。
・プラットフォームとして、VRが急激に台頭してきている。
・スマホなどによるプラットフォームの自由化により、国境を超え世界規模でゲームが広がってきている。
・インディペンド(独立系)ゲームが増えている。
変化の早いゲーム業界。これからもその動向に注目し、みなさんに情報をお伝えしていきます。