ECサイト構築のパッケージ商品「EC-CUBE」の概要について解説します。「EC-CUBE」を導入すると小規模のECサイトから大規模ECサイトまで構築することが可能になります。公式ページから「EC-CUBE」を使って構築されたサイトと管理画面のデモページにアクセスできますので実際にパッケージを使ってみましょう。
目次
1. ECサイトについて
ECサイト(イーシーサイト)の「EC」は、Electronic Commerce(エレクトロニックコマース)の略で日本語で「電子商取引」の事です。自社の商品やサービスを、インターネット上の店舗でで販売するサイトのことを指します。Amazonや楽天といった大手ECサイトから個人のECサイトで様々な商品をインターネットを通して購入することができます。
「2016年ネットショッピングに関する調査(MMD研究所)」では、ネット通販時に使用したデバイスはスマートフォンが65.8%で最多で前年度と比較して5.5ポイント増の結果です。次いでPCが29.7%、タブレット端末が4.5%となっていて、ECサイトの構築にはパソコンからの利用だけでなく、スマートフォン対応も考慮することが必須になってきています。
2. EC-CUBU(イーシーキューブ)とは?
ECサイトが世に出た当初は、商品の広告から決済・配送に関わるサービスと密接したシステムを構築するにはコストがかかるため中小企業や個人事業主が手軽にシステムを構築できるものではありませんでした。莫大な費用のかかる独自開発の他にECサイトを運用する方法としてはYahooショッピングや楽天市場などの「ショッピングモール」や「ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)」の利用があります。サーバー・アプリケーションの管理が不要で初期費用も抑えることができるため、ECサイトを構築したいが売り上げはまだそんなにないという事業主やサイトに独自のカスタマイズをしなくてもよいという事業主に好んで使われる傾向にあります。
「ショッピングモール」や「ASP」はサイトに独自の機能を追加したり、自社の色を出すことは難しい為、独自性の高いECサイトを構築したい場合はECサイト構築の「パッケージ製品」を用いることで自由度の高いサイトを作ることが可能です。
「EC-CUBE」はオープンソース(無償)で提供されている誰でも利用・改変可能な「ECサイト構築のパッケージ製品」です。
3. EC-CUBUでできること
オープンソースのEC-CUBEですが、ショッピングカート機能が標準でついていたり商品登録・テンプレートもたくさんあります。その他にも無料で利用できる機能はとても充実しているので主な機能をご紹介しましょう。
●税率対応
ECサイトの運営に消費税の値上げ対応は欠かせないものとなっています。「消費税率変更前と変更後の受注データを管理」や「段階的な税率変更への対応」、「軽減税率への対応」を考慮した管理システムを利用することができます。
●マルチデバイス対応
レスポンシブWebデザイン対応でスマートフォンやPC用などマルチデバイスで利用可能なサイトの構築が可能です。
●管理者登録
複数管理者を登録することができIDとパスワードによるユーザー認証でログインすることが可能です。
●会員登録機能
商品購入時に会員登録を行うことができます。お客様のMyページを作成し、注文履歴やお届け先の編集・お気に入り商品の一覧を表示することができます。
●メルマガ配信
HTML形式/テキスト形式のメルマガを作成して会員へ配信・配信の予約設定が行えます。またメルマガ配信検索機能や配信先のしぼり込み検索機能もついています。
その他にも「商品管理」、「受注管理」、「パスワードリセット」、「お問い合わせフォーム」「帳票出力」、「デザイン管理」、「複数お届け先設定」、「売り上げ集計」などECサイト構築に必要十分な機能がついています。
4. EC-CUBUを実際に使ってみる
「EC-CUBE」の公式ページでは、実際にEC-CUBEで構築したサイトと管理者用のページを体験できるデモページが用意されているので、「EC-CUBE」の概要を知りたい方はデモページを使ってみて下さい。
EC-CUBEデモサイト:https://www.ec-cube.net/product/demo.php
4.1 ショッピングサイトのデモページ
EC-CUBEデモサイトより「フロント画面」の下にある「デモページ」のリンクをクリックします。
実際に会員登録やお買い物をすることができます。
試しに会員登録をしてみましょう。画面右上の「新規会員登録」クリックします。
登録画面の必須項目を入力して下の「同意する」ボタンをクリックします。メールアドレスは架空のアドレスではなく実際のメールアドレスを入力すると確認メールが飛んできますので動きを確認したい場合は実アドレスを入力してみて下さい。
●登録完了メッセージ
本登録のメールを送信した旨のメッセージが表示されますので、実アドレスを入力した場合は、メールが来ているか確認して下さい。
●確認メール
メッセージ内の本登録用のURLをクリックすると本登録が完了し実際にサイトにログインすることができます。登録したメールアドレスとパスワードでログインするとマイページで登録した会員情報の編集などもできるようになっています。
4.2 管理画面のデモページ
一部機能制限はありますが、管理画面についても新着情報、顧客管理やメール配信管理を体験することができます。
●
EC-CUBEデモページ:
https://www.ec-cube.net/product/demo.php
管理画面下の「デモページ」をクリックしてログイン画面を表示します。
●ログイン画面
「ログインID:admin」と「パスワード:password」を入力して管理者ページへログインします。
●商品登録
管理画面で商品登録をしてみましょう。左メニューの「商品登録」をクリックして「商品名」、「種別」、「値段」などを入力して下さい。
●商品を登録
右横の「商品を登録」ボタンをクリックします。
●登録完了
商品IDが付与され登録が完了しましたので商品マスターで商品を確認してみましょう。
●商品マスター
「商品マスター」をクリックして商品IDを入力し「検索する」をクリックします。
●検索結果
検索一覧に登録した商品が表示されます。
●ECサイトの確認
登録した商品の公開設定をするとデモサイトで確認することができます。管理画面上部の「EC-CUBE SHOP」をクリックして登録したカテゴリを選択すると、管理画面で登録した商品が一覧に表示されます。
●ECサイト
「EC-CUBE」を導入するとかなり本格的なECサイトが比較的簡単に実現することが可能になります。