ITILファンデーションとはどんな資格?受験料から難易度までまとめました | サービス | プロエンジニア

    ITILファンデーションとはどんな資格?受験料から難易度までまとめました

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    公開日:2018年03月09日 最終更新日:2019年09月26日

    IT技術の発展により、自動改札機やクレジットカード決済など、世の中を動かしている様々なITサービスは、もはや生活インフラとして必要不可欠となっています。ITシステムは、実装することがゴールではなく、それが顧客に利用され、世間に浸透し、価値あるサービスとして安定稼働し続けることが使命となります。

    今回は、システムの運用管理の資格、ITILファンデーションについての情報をご紹介します。システムエンジニアやインフラエンジニアの方、ITIL資格に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

    1.ITILとは

    ITILとは、英国の政府機関から出版された、ITシステム運用管理のためのフレームワークを指します。Information Technology Infrastructure Libraryの略で、「アイティル」と読みます。

    ITシステムは生活になくてはならないインフラの一部となっているため、常に使える状態にしておく必要があります。システム運用においては、故障時の対処方法からメンテナンス、顧客の満足度向上に至るまで、ユーザーがITサービスを安心して快適に利用できるように、安定稼働し続けるための仕組みが必要です。

    ITシステムを安定稼働させるために必要な、運用管理業務全般をまとめてITサービスマネジメントと言いますが、ITILはITサービスマネジメントを考える上での、指標(枠組み)となるものです。

    2.ITILファンデーションとは

    ITILファンデーションは、ITサービスマネジメントについての知識を証明する世界共通のITIL入門認定資格です。
    過去に何度か試験の改定を経て、シラバスの内容が変更され、2018年3月現在の試験内容は、ITIL(2011年版)となっています。
    ITILを採用したシステム運用業務を行う企業が増える中、数あるIT資格試験の中でも運用管理に関わる基礎知識として、ITエンジニア、とりわけSEやインフラエンジニアの間でよく聞かれる資格となっています。

    3.ITILファンデーションの有効期限はない

    ITILファンデーションの有効期限は、2018年3月現在、設定されていないようです。
    しかし、ITILファンデーションにはバージョンがあるため、旧バージョンでの優位性は低くなる可能性があります。
    ベンダー試験で有名CCNAやLPICでは、資格の優位性期限が設けらています。今後、企業でのITIL導入率が高まるにつれ、ITILファンデーションにおいても有効期限が設けられることも予想されます。

    不合格の場合のリテイクポリシーも設けられておらず、誰でも受験することができます。

    4.ITILファンデーションの難易度

    ITIL試験を目指すにあたっては、独学か、研修コースの受講を推奨していることもあります。ITILファンデーションの実際の難易度について見ていきます。

    4.1 ITスキル標準での難易度は「レベル1」

    「ITSSキャリアフレームワークと認定試験・資格の関係(ISV Map Ver10r3)」によると、ITILファンデーションは「レベル1」にあたります。
    Oracle Masterブロンズや、CCENTと同じ位置づけとなっています。

    (参考) ITSSキャリアフレームワークと認定試験・資格の関係(ISV Map Ver10r3)

    4.2 勉強時間

    独学の場合、後述するPing-tの合格体験記を見ましたが、多くの方が2週間~1か月の勉強時間で取得されています。
    また、試験を管理する英国AXELOSの公式サイトでは、ITILファンデーションの試験範囲(シラバス)が公開されています。シラバスの項目単位で、おおよその勉強時間が記載されており、全て合計してみたところ、20時間弱となりました。

    (出典) AXELOS ITIL Foundation Certification - IT Service Management

    勉強時間は、実務経験の有無や、予備知識によっても変わってくるため、これらの数字はあくまで目安として捉えると良いでしょう。

    4.3 合格率

    合格率や合格者数は非公開となっています。
    前述したITスキル標準の難易度で、「ITパスポート<ITILファンデーション」となったITパスポートの平成28年度の合格率が48.3%となっています。
    したがって、ITILファンデーションの合格率は、この数字よりも低くなると仮定できます。

    しかし、筆者が実際に受験した経験上、合格率は同等か、もしくは若干高めなのではないかと感じます。ITIL独特の用語を学ぶ必要があるので、試験対策は必要ではあるものの、四肢択一であること、CCNAのようにコマンドを打つ必要もないため、参考書で万全に試験対策を行って受験すれば、全く歯が立たないことはない難易度と言えるでしょう。

    5.ITILファンデーションを受験するには

    ITILファンデーションの試験は、ピアソンVUEとプロメトリックのどちらかで受験することができます。
    国家試験のように試験日は設定されていないので、自分のスケジュールに合わせて自分で試験日を設定することができます。 なお、2018年から試験機関が変更され、EXIN認定試験からPeopleCert認定試験となっています。

    5.1 受験料と受験概要

    申し込み受付 随時(申込方法は複数あり)
    受験料 43,890円(税抜)
    試験日 随時(テストセンターにより異なる)
    試験会場 全国のピアソンVUE試験会場、またはプロメトリック試験会場
    【ピアソンVUE試験会場(テストセンター)一覧】
    【プロメトリック試験会場(テストセンター)一覧】
    問題数 40問
    出題形式 四肢択一、CBT方式
    試験時間 60分
    合格点 65%以上(26/40)
    合格発表 試験終了後、即時

    5.2 申し込み方法

    5.2.1 ピアソンVUEを利用する場合

    ピアソンVUEのサイトから、アカウントを作成後、People Cert(ピープルサート)の予約画面を開いてログインすることで、予約することができます。

    【ピアソンVUE】ピアソンVUE People Cert試験予約ページ

    詳しい予約方法については、 こちら から確認することができます。

    5.2.2 申し込み方法

    プロメトリックのサイトから、プロメトリックIDを作成後、予約画面を開いてログインすることで予約ができます。
    詳しい予約方法については、以下のページから確認することができます。

    【プロメトリック】オンライン予約受付ページ

    5.3 試験当日に持参するもの

    試験当日は、試験開始15分前までに受験センターに到着している必要があります。持参するものは、本人確認書類として、
    ①顔写真付の身分証明書(運転免許証またはパスポートなど)
    ②クレジットーカードやデビットカード(プロメトリックの場合は保険証等も可)
    の2点の提示が必要となります。

    5.4 合格発表と合格認定証

    合否は試験日当日、試験会場の場で結果を見ることができます。合格認定証は登録住所に送られてきます。

    6.ITILファンデーションおすすめの参考書・問題集

    ITILファンデーションの試験対策は、受験するバージョンによって異なるため、実施されている最新バージョンの参考書を用意すると安心です。 2018年3月現在のバージョンは、ITILファンデーションシラバス2011です。

    6.1 IT Service Management教科書 ITIL ファンデーション シラバス2011

    通称「黄色本」と呼ばれるテキストです。
    用語の知識から大まかな流れまで、ITIL全体の繋がりを理解することができます。章毎に確認問題があるので、試験内容の理解度をチェックしながら読み進めることができます。模擬問題もついているので最終チェックも可能です。

    6.2 Ping-t

    (参考URL)Ping-t https://ping-t.com/

    CCNA対策などでお馴染みのPing-tは、ITILファンデーション対策でも利用できます。
    会員登録は必要となりますが、ITILファンデーション試験対応の問題集は無料で利用でき、300問近い問題に触れることができます。Pin-tの合格体験記を見てみると、黄色本とPing-tの併用で受験される方が多いようです。

    7.短期取得なら研修コースの受講も視野に

    筆者が受験した際は、団体受験で旧バージョンでしたが、2日間の研修コースを受講し、最終日の午後に受験するという形で、受験者のほとんどが合格していました。
    試験合格を短期間で目指す場合は、研修の受講がおススメと言えますが、研修は高額なことが多く、会社が費用を負担して受講を推奨することが多いようです。

    受験記を見る限り、参考書等で対策を行えば独学でも取得できるようなので、ご自身のスケジュールに合わせて対策を講じると良いでしょう。

    8.まとめ

    技術者としてITシステムを開発する際、目に見える形として「どう作るか」に重点を置きがちですが、同様にITシステムを「どう守るか」という、運用フェーズについても丁寧な検討が必要です。
    ITシステムの安定稼働をサービスとしてとらえ、顧客満足度の高いシステムの運用管理をいかに効率よく実施していくか。ITサービスマネジメントの指標として、エンジニアがITILを学ぶ価値は十分あると言えます。スキルアップの一手段として、ITILファンデーションの取得を検討されてみてはいかがでしょうか。

    月額単価40万円〜55万円
    勤務地 埼玉県
    月額単価50万円〜60万円
    勤務地 東京都 渋谷区
    月額単価50万円〜80万円
    勤務地 東京都 千代田区
    年収350万円〜700万円
    勤務地 東京都 港区
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