アマゾン社が提供するクラウドサービス、AWS(Amazon Web Services)の普及に伴い、AWSが実施する各種認定資格が注目されています。
AWS認定資格の取得によりAWSを活用した技術的スキルや専門知識の証明になること、そして試験対策によってAWSサービス全般への理解が深まり、実践でも役立つ知識を得られることなども人気の要因となっています。
本記事では、これからAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト取得を目指す人向けに役立つおススメの問題集を紹介します。
1. AWSソリューションアーキテクトアソシエイトの概要と難易度
1.1 概要
・ 試験対象は主にソリューション設計エンジニア、アプリケーションやシステムの設計者
・ クラウドプラクティショナーの上位レベルの資格
・ 証明できること:AWSのサービスを利用して効率よくクラウド環境を構築または提案できるスキル
1.2 試験内容
・ AWSサービスの特徴について
・ AWS Well-Architected Framework で提唱されている、システムを設計・構築・運用する上での5つの原則とベストプラクティス(AWSの最適な活用法)などに沿った問題
AWSを効率よく最適な利用方法を取り入れて、顧客の要件に合った環境構築を実装できるかが問われるようです。
1.3 難易度
アソシエイトレベルの中では最も広範な知識が求められるため、ネットワークやクラウドの基礎知識や経験、主要なAWSサービスについて理解が必要です。それらの知見があれば、AWSの実務は未経験であっても資格取得は可能でしょう。
逆に、それらの理解が乏しい場合は、まずクラウドプラクティショナーの取得をしてからのチャレンジをおすすめします。
試験の詳細は下記記事で詳しく説明しています。よろしければ参考にしてください。
2. 資格取得のためのおススメ問題集5選
ここでは試験に合格して資格取得をするために役に立つおススメの問題集を紹介します。
2.1 この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト テキスト&問題集
テキスト+練習問題+模擬試験(65問)+用語集が全て本書に含まれています。
とりわけ図解の説明が丁寧でわかりやすくAWSサービス全体の概要を理解するのにも役立ちます。
試験によく出るポイントをはじめ、基礎から実践的な部分まで網羅されており、AWS未経験者にも読み進めやすく学習しやすいと言えるでしょう。
練習問題はボリューム的に少し足りないので他のテキストやAWSサイトのドキュメントなどで補うとよいでしょう。
【目次】
第1章 AWS概要
第2章 コンピューティングとストレージ
第3章 セキュリティとネットワーキング
第4章 データベース
第5章 管理とガバナンス
第6章 アプリケーション統合
第7章 分析サービス
第8章 移行とコスト管理のサービス
第9章 模擬試験(65問)
【巻末付録】知っておきたいAWS用語集
2.2 一夜漬け AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト 直前対策テキスト
タイトルに「一夜漬け」とあるように、試験対策のポイントを絞った集中カリキュラムで短期間で勉強をして試験に挑めるというコンセプトになっています。
2020年3月開始予定の新バージョン試験の情報も含まれています。
試験での出題が予想される用語や、試験に沿った内容が簡潔にまとまっています。また、実践問題は本番想定レベルの内容となっているようです。
本書ではAWSサービス全体の概要についての体系的な説明はないため、AWSに関する知識や経験があまりない人には難しく感じるかもしれません。AWSに関するサービスや基礎的な部分をある程度把握してからの方が読みやすいでしょう。
目次
1. AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト試験の概要
2. アソシエイト試験の解き方ガイド
3. 出題が予想される用語
4. アーキテクチャベストプラクティスの設計原理
5.「回復性の高いアーキテクチャの設計」についてのベストプラクティス
6.「パフォーマンスに優れたアーキテクチャの定義」についてのベストプラクティス
7.「セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの規定」についてのベストプラクティス
8.「コスト最適化アーキテクチャの設計」についてのベストプラクティス
9.「オペレーショナルエクセレンスを備えたアーキテクチャの定義」についてのベストプラクティス
10. アソシエイト試験実践問題+AWSサービス用語集
2.3 AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト
AWSに関する知識を効果的につけるための学習教材の紹介や、試験に向けての学習の進め方などについても解説があります。
項目ごとに重要ポイントのまとめと練習問題があり、内容把握や復習にも役立ちます。
そして各章の終わりにあるまとめを読むことで、しっかりと学んだ知識を定着させることができます。
文章は読みやすく、図解を用いたわかりやすい説明でAWS全体のサービス内容を把握する解説本としてもおすすめです。
目次
第1章 AWS認定資格
第2章 グローバルインフラストラクチャとネットワーク
第3章 ネットワーキングとコンテンツ配信
第4章 コンピューティングサービス
第5章 運用支援サービス
第6章 ストレージサービス
第7章 データベースサービス
第8章 セキュリティとアイデンティティ
第9章 アプリケーションサービス
第10章 開発者ツール
第11章 プロビジョニングサービス
第12章 分析サービス
第13章 AWSのアーキテクチャ設計
第14章 問題の解き方と模擬試験
2.4 AWS認定アソシエイト3資格対策
「ソリューションアーキテクト(SAA)」「デベロッパー」「SysOpsアドミニストレーター」これら3つのアソシエイトレベル資格のための対策本。
アソシエイトレベルの内容が整理されてまとまっており、AWSの幅広いサービスを体系的に理解できます。
どの機能から学んでいけばいいかなどの学習方法や出題傾向に関する解説も役立つでしょう。
各章ごとに、3資格の各試験において、どの機能が出題されるかなどがわかるようになっており、重要度は色で示されています。
SAAを受験をするにしても、周辺知識を学ぶことができるのでおすすめです。
目次
第1章 AWS認定試験の概要と特徴
第2章 データセンター
第3章 コンピューティング
第4章 ネットワーキング
第5章 高可用性
第6章 ストレージ
第7章 データベース
第8章 アナリティクス
第9章 セキュリティ
第10章 AWSサービスを活用した開発
第11章 アプリケーションサービス
第12章 サーバーレス
第13章 モニタリングと運用自動化
第14章 コスト最適化
第15章 デプロイメントとプロビジョニング
2.5 Web問題集サイト「AWS WEB問題集で学習しよう」
オンラインで提供されているおススメのWeb問題集を紹介します。
◆ AWS WEB問題集で学習しよう
こちらのサイトでは、各AWS認定試験の問題が豊富に準備されており、更新頻度も高く、常にAWS認定試験の最新情報が得られます。
簡単な会員登録をすると、無料で60問ほどのサンプル問題と理解度チェックの問題を解くことができます。
問題ごとに丁寧な説明と補足があるため、間違った問題もしっかり理解することができるでしょう。
サンプル問題で気に入れば、有料会員プランへ変更することでさらに多くの問題にチャレンジできます。
購読期間:60日 / 料金:3,880円(税抜) / 問題数:942問以上
3. まとめ
AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトは、AWSのサービスを利用して効率よくクラウド環境を構築または提案できることを証明する資格として注目を集めています。
資格取得のための学習方法は様々ですが、問題集は実際の試験を想定して作成されており、自分の弱点を発見して理解度を確認できたり、試験慣れするためにもおすすめの方法です。
本記事を参考に、自分にあった学びやすい資格対策本や問題集を見つけてAWSソリューションアーキテクトアソシエイトの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。