RPA案件の単価相場や将来性について解説。幻滅期へ突入した影響も | サービス | プロエンジニア

    RPA案件の単価相場や将来性について解説。幻滅期へ突入した影響も

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    公開日:2020年08月28日 最終更新日:2020年08月31日

    市場が拡大し、導入を検討する企業が増えているRPA。成功事例の一方で、思うような業務自動化を果たせなかったというケースも昨今では登場しつつあります。このような『注目されているが、課題もある』状況の中で、RPA市場は今後どのように変化していくでしょうか。
    今回はRPAエンジニアを取り巻く現在の状況や、市場動向などを踏まえながら、RPA案件の数や単価相場、将来性について解説していきます。

    1. RPA案件は稼げるのか?需要・将来性

    RPAはVBAを中心としたプログラミングの経験がある人にとっては学習コストが低く、なおかつ今後の市場拡大も予測されている分野です。ミック経済研究所の調査によるとRPA市場は年平均51%成長し、2023年度には3,120億円の規模になることが予測されています。

    参照元:驚異的な拡大続くRPAソリューションの市場動向 2019年度版|ミック経済研究所

    また、UiPathやWinActorによるRPA導入事例も増えています。
    立命館大学ではWinActorを導入することで『支払い手続きの確定操作』『運用中のシステムのデータ調整』を自動化し、業務の効率化・心理的負担の軽減に成功しました。またUiPathも金融や建設、運輸、製造など幅広い業種の企業で導入されています。



    このように市場拡大と導入事例の増加が見られる中、『RPAエンジニアとして独立する』というキャリアは実際のところ『稼げるキャリア』なのでしょうか?
    今回は案件の数や単価相場などを解説しながら、フリーランスRPAエンジニアの現状とこれからについて触れていきます。

    なお、RPAエンジニアに求められるスキルやその学習コストなどについては以下記事で解説しているので、興味のある方はこちらをご覧ください。

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    1.1 フリーランスは増えているがRPAの事例はまだ少ない

    ランサーズの調査によると、2015年時点では913万人だった国内のフリーランスの人口は、2020年現在1034万人にまで拡大しています。これは全人口のおよそ15%を占める数値であり、さらに1年以内に新しくフリーランスを開始した人の数も増加傾向にあります。

    出典:【ランサーズ】フリーランス実態調査 2020年度版

    また、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会に所属する一般会員の職種分布を見ると、『クリエイティブ系・技術開発系』のフリーランスが多いことがわかります。

    出典:フリーランスの実態と課題|プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

    しかしその一方で、RPA自体は『技術開発』の中の一分野に過ぎません。そのためRPAに特化してフリーランスの事例が取り上げられたり、高単価案件として注目される機会などは少ないです。


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    1.2 RPA案件の単価相場

    RPA案件の相場は月収およそ40~60万円です。しかし一言にRPA案件といってもその業務内容は様々であり、内容によって単価の水準もまた異なります。

    例えばRPA導入段階のコンサルタント業務を行う案件の場合、単価はやや高くなる傾向があります。一方で構築済みのロボットの運用・保守のみを担う案件の場合には、単価の水準はやや低くなりがちです。

    さらに、単なるRPAの導入や構築だけではなく、それに伴う全社的な業務の整理や見直し・改革を目指す案件の場合には、月収70万円以上の高単価を狙える場合もあります。


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    1.3 RPA案件はフリーランスにとって『意外と低単価』

    WinActorやUiPathなど多くのRPAツールは『ノンプログラミングで業務自動化が可能』とされています。しかし実際には、プログラミングによる機能の拡張や外部システムとの連携を行わないと、思うような業務自動化ができないケースも多いです。

    しかし発注サイドがそのような事情を知っているとは限りません。発注者が『RPAには "エンジニアでなくてはできない" 開発が他の領域の開発に比べて少ない』と認識している場合、RPA案件の単価が低くなってしまうことがあります。

    このような事情から、RPA以外のフリーランスエンジニアが年収1000万円を目指せるのに対し、RPAエンジニアの年収はやや低い水準となっています。

    ただし以下のような人材は、RPA案件で比較的高い水準の単価を狙いやすいです。


    • 自動化だけでなく、自動化の対象となるバックオフィス業務の経験がある
    • 上流工程の経験があり、正確な要件定義ができる
    • AIの活用など先端的なITスキルを有している

    なお別記事でフリーランスのエンジニアが年収1000万円以上を稼ぐための方法を解説しているので、興味のある方はこちらもご覧ください。

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    1.4 RPAならではの『スピード感』を楽しめる人には魅力的

    RPAは、業務システム開発などの重厚長大な案件に比べると開発がスピーディーなことが多いです。RPAツールが備えている『人間の操作を記録して再現する』機能などを利用すればコーディングなしで短期間のうちにロボットを作成できます。

    サンプルとなるロボットをスピード感を持って開発して、クライアントと仕上がりをすり合わせながらブラッシュアップすることが求められるので、『スピード感のある開発』が好きな人には魅力的な案件です。

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    2. RPA市場の動向・将来性

    注目されているものの、まだ決して多くはないRPAの案件。成功事例だけではなく、昨今では『思うような自動化を果たせなかった』という失敗事例も登場しつつあります。

    こういった状況を踏まえ、以下ではRPA市場の現在とこれからについて紹介していきます。

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    2.1 『RPAだけで食べていく』のは厳しい?

    リサーチ&アドバイザリ企業のガートナーは、新たなテクノロジが登場した後の動きを以下の5つのフェーズに分類しています。


    1. 黎明期:初期の概念実証期
    2. 『過度な期待』のピーク期:数多くの成功事例が紹介される時期。失敗を伴うものも多い
    3. 幻滅期:思うような成果が出ず、関心が薄れる時期
    4. 啓蒙活動期:テクノロジがもたらす利益の実例が増え、理解が広がる時期
    5. 生産性の安定期:主流採用が始まる時期

    これらフェーズのうち、RPAは2019年を境に『幻滅期』に突入したとガートナーは分析しています。エンジニア不足や、自動化したはずの業務の監視やメンテナンスにメンバーのリソースが割かれてしまうなど思うような効率化に繋がらないことが多いことが原因です。

    出典:日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2019年|ガートナー

    幻滅期を迎えたことで、以前の『過度な期待』が失われ、RPAの本格導入に至らない企業が増える可能性があります。そのため現状では、RPAだけで食べていくのは不可能ではないが『リスクのある選択』であると言えます。

    ただし幻滅期はテクノロジの終焉を意味するものではありません。幻滅期を踏まえた改善・進歩により、現実的な活用事例が増加していくことで、テクノロジは再評価されていきます。そして、やがては『啓蒙活動期』『生産性の安定期』へと移行していくことで、テクノロジの普及はさらに進んでいきます。

    RPAもこれから第2世代・第3世代のRPAツールなどが登場していくことで、今後さらなる市場の変化が起きる可能性もあります。


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    2.1.1 業務プロセス全体を最適化できるエンジニアのニーズは増える

    現在は幻滅期にあるRPAですが、『RPA技術を含む業務プロセス全体の最適化』『自動化のアドバイス』『導入したRPAツールを使いこなせない社員に対する教育』などを担うエンジニアに対する需要は増える可能性があります。

    また、定型業務の自動化が主な内容である現時点のRPAツールは、『納期の変更』など業務内容の微細な変化により正常に動作しなくなるケースがあります。そのため、このような『現場レベルでは応えることができない課題』を解決できるエンジニアのニーズはあります。

    ただし業務内容の変化にロボットの実装を追従させるためには、必ずしもRPAツールを用いるとは限りません。他のツールやプログラミング言語で問題解決できるケースもあるので、RPAにこだわらず総合的なソリューションを提供できることが大切です。

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    3. 今後『フリーランスのRPAエンジニア』は増えるのか

    幻滅期を迎えたことにより、本格導入の勢いが一部で失速すると考えられるRPA。今後はどのようなフリーランスのRPAエンジニアにニーズがあるのでしょうか。フリーランスのRPAエンジニアの属性を踏まえたうえで、企業サイドが何を期待するのか、さらにエンジニアサイドが今後どうキャリアを検討すべきかについて解説します。

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    3.1 フリーランスのRPAエンジニアの主な属性

    フリーランスのRPAエンジニアは、以下のいずれかの属性を持っている場合が多いです。


    1. システム開発企業出身のエンジニア

    開発案件の中でRPAを担当し、RPAの実装・開発の経験を積みフリーランスとして案件受注するようになるもの。


    2. バックオフィス出身のRPAエンジニア

    勤務先がRPAを導入し、技術を覚えるうちに自信を深めてRPAエンジニアとして案件受注するもの。


    これら属性には『どちらがより優れている』ということはありません。前者であれば上流工程にコミットし、発注先の情報システム部門と連携しながら開発を進められます。一方、後者であればエンドユーザーに近い立ち位置で現場レベルから業務効率化ができるという点が強みです。

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    3.2 企業サイドがフリーランスのRPAエンジニアに期待すること

    企業がRPAを導入するときは業務プロセス全体を最適化・効率化していきたいケースもあれば、現場レベルで特定の課題を解決するためにRPAを求めることもあります。
    前者であればエンジニア出身者が望ましく、後者であればバックオフィス出身などエンドユーザーに近いエンジニアの方が『現場レベルで一緒にRPAを導入して問題解決する』というスタンスで接することができて喜ばれる傾向にあります。

    RPAはノンプログラミングとされるものの、実際には複雑な繰り返し処理や例外処理が必要になり、内製では導入も研修も費用がかかるため、まずはコンサルに入ってもらい徐々に内製に切り替えるというニーズも大きいです。

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    3.3 『今持っているスキル』と『RPA』の掛け合わせも重要

    エンジニアサイドは『今持っているスキル』と『RPA』の掛け合わせも大事です。

    たとえば会計業務をRPAで自動化する場合、どこからどこまで自動化可能なのか。どこからどこまでは手動であるべきなのかは会計知識がないと正確には見積もれません。
    そんな時、もし過去に経理の経験があるIT人材がいれば、『自身の経理のスキル』と『RPAの知見』を掛け合わせることで、案件で重用されることができます。

    RPAエンジニアとしてのキャリアを検討する時には、これまで自身が得てきたスキルをRPAと組み合わせることで、何らかの相乗効果を得られないか考えてみるのがおすすめです。

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    4. まとめ

    急速な市場拡大を遂げたRPAは、注目されている一方で、案件の数としてはまだ多くありません。
    またRPAツールがノンプログラミングで業務自動化をできることをうたっている影響で、発注サイドがRPAエンジニアの重要性を低く想定するケースがあります。そのためRPA案件の単価はフリーランスエンジニアの中ではやや低い水準にあります。

    さらにRPAはガートナーの分析によると『幻滅期』を迎えたとされています。
    そのため現状では『RPAだけで食べていく』ことは不可能ではないが、『リスクのある選択』であると言えます。
    ただし幻滅期はテクノロジの終焉ではなく、テクノロジが普及に至るまでの一段階です。
    今後RPAツール自体の進歩を伴いながら、少しずつ市場が変化していくことが想定されます。

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