人口知能が仕事を奪う?これからのエンジニアに求められるものは

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    公開日:2016年07月01日 最終更新日:2019年09月30日

    目次

    「人工知能」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。「HAL 9000」だったり、「ドラえもん」だったり…年齢により様々ですが、多くの方が「人間らしい対話」を想像するかと思います。
    しかし「人工知能」は、人間らしい対話を模すことだけが目的ではありません。

    人間らしい対話を模すことを第一の目的とした場合には別のアプローチ方法があり、それは「人工無脳」と呼ばれています。

    「人工無脳」とは入力された文章からキーワードを拾い上げ、データベースとマッチングした結果からそれっぽい回答を表示するchatbot(おしゃべりボット)に類し、SCEのゲームソフト「どこでもいっしょ」のキャラクター「トロ」などがそれに該当します。

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    1. 「人工無脳」と「人工知能」の違いとは

    では「人工知能」は、「人工無脳」とはどう違うのでしょうか。

    「人工無脳」が表面的な会話の部分に主眼を置きそこから掘り下げるというトップダウン的な考え方によるものであることに対して、「人工知能」はニューラルネットワークという脳の働きを模した仕組みを発達させることで、推論や認識といったヒトの知能に近いものを発現させ、その結果として会話を得ようというボトムアップ的な考え方によるものです。

    大雑把に言うと、「人工知能」の目的は人間の「判断」を模すことにあるといえるのではないでしょうか。

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    2. 人工知能のブレイクスルー

    1950年に人工知能(AI)という言葉が登場してから半世紀以上、1997年にIBMの「Deep Blue」がチェスのトッププロを破ったなどの話題はありましたが、全体的には大きな発展は見られませんでした。

    そこに登場したのが「Deep Learning(深層学習)」という手法です。実はこちらも1980年代からニューラルネットワークを多層構造にしたものとして理論は存在していましたが、膨大な量の計算が必要になることからコンピュータの性能が追いつかず、実現できていませんでした。

    しかし2010年代に入り、ブレイクスルーが起こりました。2012年にGoogleの開発したグーグル・ブレインが、Deep Learningを用いて猫の概念を学習。初めて見る写真でも特徴を考えて「猫だ」と認識できるようになったのです。

    これまでは「猫」を画像検索すると「猫という文字が含まれたページにある画像」が検索結果に並んでいましたが、「猫らしきものが写っている画像」をあたかも人が目で見たように探すことが可能になりました。つまり、これまで人間にしかできなかった「判断」を、コンピュータもできるようになったということです。

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    3. 人工知能はヒトの職を奪ってしまう?

    2045年には人工知能の知性が人間を超えるという予測もあり、近ごろは人工知能がヒトの職業を奪ってしまうのではないかと危険視する声も聞こえてきます。しかしそれは人工知能に限ったことではありません。新しい技術が旧来の職を奪うのはこれまでの歴史でも繰り返されてきたことであり、さらに新しい技術は新しい職も同時に生み出しています。

    かつてコンピュータ(計算手)とは、研究機関や企業などで数学的な計算を担当するヒトの職業の名前でした。それをコンピュータ(電子計算機)は奪ってしまいましたが、代わりに生まれた職業がプログラマなのです。

    プログラマの中でも、特にコーダーの業務は近いうちに人工知能に奪われてしまうのではないかと言われています。しかしながら、すでに単純なコーディング作業は単価の安い海外アウトソーシング(オフショア開発)へと流れて行こうとしている現実もあります。

    IPA(情報処理推進機構)が行った「オフショア動向調査」では、海外法人への直接発注を行っている企業は31.9%と全体の3分の1近くにのぼり、さらに発注実績のある企業のうち54.8%が、増加していると回答しています。
    (出典:「IT人材白書2013 オフショア動向調査」https://www.ipa.go.jp/jinzai/jigyou/data.html)

    「自分でなければならない価値」つまり高付加価値の仕事が求められているという話は、今も同じなのです。

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    4. ヒトならではの働き方

    実際にクライアントと要件定義を行っていると、「技術的によく考えると矛盾している」という要求を見かけることがあります。クライアントは必ずしも技術面に精通していないため発生することですが、この「矛盾を超えて要求を読み解く力」、つまり空気を読む力に、ヒトならではの鍵がありそうです。

    映画「2001年宇宙の旅」に登場した人工知能の「HAL 9000」は、矛盾した命令に悩んだ挙句に暴走してしまいました。論理的すぎる人工知能には難しい「判断」は、これからも人の手によって行う必要があるのではないでしょうか。

    システムの需要はこれからも増え続けていき、エンジニアの作業自体がなくなることはまずないと考えられます。しかしその中身は人工知能の発達により、大きく変わってくるかもしれません。

    時間だけかかる面倒な作業を人工知能が肩代わりしてくれて、人間の技術者はこれまでのような長時間の残業に悩まされずにすむ。そんな未来が理想ではありますが、人工知能がエンジニアの働き方にどう影響してくるのか、これからも考えていく必要がありそうです。

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