開発プロセスがやや複雑になりやすいアジャイル開発では、タスク管理ツールによる業務の効率化が求められます。特にリモートワーク・テレワークに対応可能な、遠隔でのアジャイル開発を促進するツールの重要性が高まっています。
そこでこの記事では、アジャイル開発におすすめのタスク管理ツールを紹介していきます。各ツールの機能・料金も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1. アジャイル開発の現場で使用されているオススメツール12選
アジャイル開発は、目的に応じて適切なツールの導入を行うことで、より効果的なものになります。しかし、そもそもアジャイル開発とは何かを把握していなければ、むしろツールの導入によってチームのパフォーマンスが悪くなる可能性もあります。
そのような事態を避けるため、以下の見出しではツール導入の必要性をアジャイル開発の理念・実践から解説いたします。
1.1 アジャイル開発とは
アジャイル(agile)には「素早い」などの意味があります。つまり、アジャイル開発は「素早い」開発を志向するものだということです。 アジャイル開発について理解するためには、「アジャイル(素早さ)」という言葉の背後にある理念(重視されている価値)を理解しなければなりません。
アジャイル開発は「アジャイルソフトウェア開発宣言」に端を発します。この宣言では以下の4つの価値を重視しています。
- 個人との対話
- 動くソフトウェアによる検証・学習
- 顧客との協調
- 変化への対応
「素早い」開発は以上の4点を踏まえたものでなければなりません。そして、アジャイルではこれらの理念に基づいて、イテレーション(反復)というプロセスによって開発を進めていきます。
イテレーションでは、ソフトウェアの機能ごとに「計画」・「設計」・「実装」・「テスト」のサイクルを回しリリースを行います。1つのサイクル(イテレート)は通常約1ヶ月、遅くとも2ヶ月で回します。機能別に計画からリリースまでを短期間で行うため、「変化への対応」もしやすく、「素早さ」も担保されるのです。
なおアジャイル開発についてのさらに詳しい情報は、こちらの記事を参考にしてください。
1.2 アジャイル開発向けツールは「プロジェクト管理」「ドキュメント管理」に大きく分けられる
アジャイル開発向けのツールはイテレーションという開発プロセスの性質上、大きく以下の2つに分られます。
- プロジェクト管理ツール
- ドキュメント管理ツール
「プロジェクト管理ツール」は、複雑化しやすいアジャイル開発の進捗状況の管理に役立てられます。また、アジャイル開発では計画書や設計書、議事録などのドキュメントが多く発生するため、これらを管理するために「ドキュメント管理ツール」も利用されます。
1.3 アジャイル開発にツールの導入は必要か
アジャイル開発というのは、その理念やイテレーションを中心とした開発プロセスによって象徴されます。つまりどれだけツールを利用したところで、理念やプロセスの理解・実践がなければアジャイル開発にはなりません。この点は前提として念頭におかなければなりません。
しかし以上を踏まえた上でやはり、進行状況が複雑化しやすいアジャイル開発の作業効率を向上させるために、ツールの導入は考慮すべきだと言えます。
1.3.1 適切なプロジェクト管理・ドキュメント管理は業務効率化につながる
アジャイル開発におけるイテレーションを形式的に遂行していくだけでは、むしろ作業が煩雑になり、アジャイルな開発を妨げることになります。逆に適切なプロジェクト管理・ドキュメント管理を行っていると、業務の効率化につながります。
◆ アジャイル開発におけるプロジェクト管理
イテレーションにおいては短期間の工程が何度も繰り返されるため、こまめな進捗状況の管理が必要になります。そこでプロジェクト管理の役割は、複雑化しやすい進捗状況を管理し、チームで共有することにあります。
◆ アジャイル開発におけるドキュメント管理
イテレーションでは1サイクルごとに「計画」「設計」が行われるため、その都度計画書や設計書が作成されます。当然その過程でいくつものミーティングもなされるでしょう。すると議事録も管理しなければなりません。アジャイル開発では以上のようなドキュメントがいくつも発生するため、これらを管理しチームで共有するためにドキュメント管理が必要とされるのです。
1.3.2 プロジェクトの規模感や用途に合ったものを適切に選ぶべき
すでに述べたように、アジャイル開発の本質はツールの導入にはありません。ツールを利用しなくてもアジャイル開発は可能なのです。特に、小さいチームがリアルのオフィスで開発を進めるような場合、ホワイトボードとポストイットを中心にアジャイル開発を行うことも可能です。
むしろ、ツールの導入がアジャイル開発の効率化を妨げる原因となる場合もあります。なぜなら、ツールの導入には経済的・時間的コストがかかるからです。
以上のような理由から、ツールの導入はプロジェクトの規模や用途を十分に吟味して上で行うことが必要なのです。
2. 【プロジェクト管理編】アジャイル開発におすすめのツール5選
ここからは、アジャイル開発でおすすめのプロジェクト管理ツールを紹介していきます。取り上げるツールは以下のような特徴が備わっています。
- クラウド型/オンプレミス型(サーバーにインストールする)
- 機能重視のもの/使いやすさ重視のもの
- 拡張性に優れたもの
そのため、「リモートで使えるものがいい」とか「大勢の人が親しみやすいものがいい」といった、チームごとの選択基準と照らし合わせながら読み進めることができます。ぜひ、プロジェクト管理ツール選びの参考にしてみてください。
2.1 Redmine
RedmineはオープンソースのRuby on Rails製プロジェクト管理ツールです。自身でサーバーにダウンロードして利用することができます。また、クラウド上でRedmineを利用したい場合は、My Redmineなどのサービスによって可能となります。
Redmineの特徴は次のような以下のようなものがあります。
- 各タスクは「チケット」として詳細な情報を登録できる
- 「チケット」に登録された締め切りなどに日時は、カレンダーと連携して視覚化
- ガントチャートでタスクの進捗状況を直感的に把握
- プラグインによる機能拡張
以上のような豊富な機能を備えている反面、歴史が長いためにUIに親しみづらさを感じることも多いようです。
しかし、カスタマイズ性に優れていることから、「使いやすさ」よりも「機能」と考えるチームにはおすすめのツールだと言えます。
2.1.1 Redmineの料金
Redmineはオープンソースであるため、無料で利用することができます。
とはいえ、リモートの開発などで使いたい時もあるでしょう。その場合は、「My Redmine」「Planio」などのRedmine公式ホスティングサービスを利用することで、クラウド上にRedmineを導入することができます。
◆ My Redmine
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
スタンダード | 8,000円 | - | ・ストレージ容量200GB ・ユーザー1000人 ・無制限のプロジェクト作成 ・システム管理者権限 |
ミディアム | 14,000円 | - | ・ストレージ容量400GB その他機能のアップグレード等はなし |
◆ Planio
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
Bronz | 0 | - | ・1プロジェクト ・2ユーザー ・1GB |
Silver | 2,500円 | - | ・3プロジェクト ・5ユーザー ・5GB |
Gold | 5,000円 | - | ・7プロジェクト ・10ユーザー ・25GB |
Diamond | 9,000円 | - | ・15プロジェクト ・20ユーザー ・40GB |
Platinum | 19,000円 | - | ・40プロジェクト ・45ユーザー ・80GB |
Enterprise | 39,000円 | - | ・100プロジェクト ・100ユーザー ・100GB |
2.2 JIRA
JIRA(またはJira software)はAtlassian社が開発したタスク管理ツールです。主な機能は以下の通りです。
- カンバンボードとスクラムボードの棲み分けによって、目的に応じたタスク管理を行うことができる
- ロードマップ(ガントチャートのようなもの)によって、各作業の関係性や進捗を直感的に把握できる
- イテレーションの各サイクルのパフォーマンスをレポートによって視覚化することができる
以上のようにJIRAを利用することで、単なるタスク管理のみならず、レポートの共有によってパフォーマンスのさらなる向上を目指すことも可能です。
また外部連携に関しては、業務チャットツールであるSlackとの連携は可能です。さらに、Atlassian社が独自に運営する「Atlassian Marketplace」から様々なプラグインを組み込むことができます。
2.2.1 JIRAの料金
JIRAの料金プランは、「Free」「Standard」「Premium」の3つです。「Free」プランは無料でも基本的な機能を利用することができます。「Standard」「Premium」ではストレージの増加や機能の拡張が可能です。
なお、「Standard」「Premium」はそれぞれユーザー数の幅が広いため、表中の料金も大きく変動しています。自身のチームに導入した場合の料金を確認したい場合は、Atlassianのホームページでシミュレーションが可能です。
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
Free | 0円 | 0円 | ・ユーザー数10人 ・スクラム・カンバンボード、バックログ、レポート、ロードマップなどの基本的な機能 ・2GB |
Standard | 1,200~ 6,042,000円 | 840~604円 | ・ユーザー数10000人 ・高度な権限 ・250GB |
Premium | 1,670~ 8,535,500円 | 1,670~853円 | ・ユーザー数10000人 ・高度なロードマップ ・無制限のストレージ |
2.3 Trello
Trelloはシンプルで直感的なタスク管理アプリです。その使いやすさから、個人や少人数チームによる利用も盛んです。
Trelloの基本的な機能は以下の通りです。
- プロジェクト毎のボードの作成
- ボードで各タスクを「カード」として管理
- タスクの締め切り日時などをカレンダーと連携
- 背景切替などのカスタマイズが可能
以上のように、シンプルですがタスク管理ツールとして十分な機能を備えています。その質の高さは、2017年にタスク管理ツールの代表的存在ともいえるJIRAのAtlassian社がTrelloを買収しましたことからも窺い知ることができます。
2.3.1 Trelloの料金
Trelloのプランは「Free」「Gold」「Business Class」「Enterprise」の4つです。なお表ではTrello公式ホームページにしたがって、料金を「$」で統一しています。
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
Free | 0円 | 0円 | ・無制限のパーソナルボード ・無制限のカード ・10チームボード ・ファイル1件あたり10MB |
Gold | 月払い:$5/月 年払い:$45/年 | - | ・カスタマイズ性の高度化 ・ファイル1件あたり250MB |
Business Class | 月払い:$12.50~ 年払い:$9.99~ | $9.99 | ・高度なチェックリスト ・ファイル1件あたり250MB ・無制限チームボード ・メール通知 ・高度な管理者権限 |
※「Business Class」「Enterprise」のチームあたり料金は、ユーザー数によって変動します。
2.4 asana
asanaは世界190か国で利用されているタスク管理ツールです。タスクの優先度の高さや、進捗状況を視覚的に把握することが可能です。また、操作性の高さや、Slack・Gooleカレンダーとの連携ができるところにも魅力があります。
実は、asanaのプロトタイプは「Tasks」という名前でFacebookの社内ツールとして使われていたのです。このことから、実用性の高さも実証済みであると言えるでしょう。
参照元:メールなんて時代遅れ?Facebookの開発にも使われた共同作業管理ツール「Asana」の舞台裏|lifehacker
2.4.1 asanaの料金
asanaのプランは「Basic」「Premium」「Business」「Enterprise」の4つです。「Enterprise」の料金はこちらから問い合わせが可能です。
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
Basic | 0円 | 0円 | ・無制限のタスク・プロジェクト・ファイルストレージ ・最大15人 ・カレンダー |
Premium | 月払い:1,475円~ 年払い:1,200円~ | 月払い:1,475円 年払い:1,200円 | ・優先サポート ・進捗ビュー ・管理者コンソール |
Business | 月払い:3,300円~ 年払い:2,700円~ | 月払い:3,300円 年払い:2,700円 | ・ポートフォリオ ・承認リクエスト |
Enterprise | - | - | ・ユーザープロビジョニング
・データのエクスポートと削除 ・SAML |
※「Premium」「Business」のチームあたり料金は、ユーザー数によって変動します。
2.5 Backlog
Backlogはヌーラボ社によって2006年にサービスの提供が開始された、業界では老舗と言えるタスク管理ツールです。ガントチャート(スタンダードプラン以上)やカンバンボードを利用した、シンプルで直感的なUIに特徴があります。
2.5.1 Backlogの料金
Backlogのプランは「スタータープラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」「プラチナプラン」の4つです。年払いにすることによって、2ヶ月分安く導入することが可能です。
なおBacklogでは、最も安い(しかし有料な)「スタータープラン」は、課題管理機能において、他プランとの差が大きいこと点に注意が必要です。
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
スターター | 月払い:2,400円/月 年払い:24,000円/年 | - | ・ユーザー数30人 ・最大5個のプロジェクト ・ストレージ1GB ・カンバンボード |
スタンダード | 月払い:11,800円/月 年払い:118,000円/年 | - | ・ユーザー数無制限 ・最大100個のプロジェクト ・ストレージ30GB ・ガントチャート ・課題のテンプレート化 |
プレミアム | 月払い:19,800円/月 年払い:198,000円/年 | - | ・無制限のプロジェクト ・ストレージ100GB ・課題属性のカスタマイズ ・2段階認証の必須化 |
プラチナ | 月払い:50,000円/月 年払い:500,000円/年 | - | ・ストレージ300GB(追加可能) ・アクセスログの提供 ・セキュリティシートの提供 |
3. 【ドキュメント管理編】アジャイル開発におすすめのツール5選
ここからはアジャイル開発におけるおすすめのドキュメント管理ツールを紹介していきます。この記事で取り上げるツールは、以下のように幅広い特徴があります。
- 文書管理・検索機能に優れたもの
- コミュニケーションの活性化を促すもの
- セキュリティ対策に優れたもの
そのため、ツールの導入目的に照らし合わせながら読み進めていくことが可能です。また、プランの料金とプランに特徴的な機能も細かく取り上げているので、自分のチームに導入した場合のイメージも持ちやすくなっています。ぜひ、ドキュメント管理ツール選びの参考にしてみてください。
3.1 Confluence
ConfluenceはJIRAをを提供しているAtlassian社によるドキュメント管理ツールです。以下のような特徴があります。
- 高度な検索機能
- 文書のリアルタイム共同編集
- 権限の柔軟な設定
そして、当然JIRAとの連携が行えるため、すでにJIRAを導入しているチームには必須と言えるドキュメント管理ツールです。
3.1.1 Confluenceの料金
通常の文書管理機能においては、「Free」プランでも十分な機能を備えています。
また、「Standard」と「Premium」はユーザー数の幅が広いため、表中の料金も大きく変動しています。自身のチームに導入した場合の料金を確認したい場合は、こちらでシミュレーションが可能です。
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
Free | 0円 | 0円 | ・ユーザー最大10名 ・基本的な文書管理機能 |
Standard | 1,200~ 3,642,000円 | 365~1,200円 | ・ページインサイト ・権限設定 ・匿名のアクセス |
Premium | 1,190~ 6,680,000円 | 668~1,190円 | ・高度なセキュリティ ・柔軟な権限設定 |
3.2 GitHub Wiki
GitHubでは、プロジェクトに関する情報をWiki形式で共有することができます。Wikiはコードが管理されている場所に作成することができます。しかし、その性質上複数リポジトリで行われる開発にはあまり向きません。
3.2.1 GitHub Wikiの料金
GitHubのWiki機能はデフォルトで用意されているため、無料の「Freeプラン」でも利用可能です。ただし、「Free」プランではパブリックリポジトリでしか使えません。「Teamプラン($4 ユーザー/月)」からはプライベートリポジトリでも利用可能です。
3.3 Kibela
Kibelaは「個人の発信を組織の力にする」ことを目的として開発されたドキュメント管理ツールです。そのコンセプトのもと、ドキュメント管理に止まらず、社内のコミュニケーションを活発化させる情報共有ツールとしての機能も充実しています。
3.3.1 Kibelaの料金
Kibelaのプランは3つに絞られており、料金も0円からスタートしてシンプルに設定されています。
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
コミュニティ | 0円 | 0円 | ・ユーザー数最大5名 ・作成可能グループ4つ ・容量1GB/人 |
スタンダード | 3,300円~ | 550 | ・ユーザー数6名~ ・作成可能グループ無制限 ・容量5GB/人 ・スマホアプリ ・同時編集 |
エンタープライズ | 9,900円~ | 1650円 | ・容量10GB/人 ・IPアドレス制限 |
※「スタンダード」「エンタープライズ」のチームあたり料金は、ユーザー数によって変動します。
3.4 Qiita Team
Qiita Teamは文書管理の基本的な機能も備えていますが、特に情報共有ツールとしての機能(コメント、「いいね!」、タグなど)が充実しています。そのため、チームの知の水準を高めることにも役立ちます。
3.4.1 Qiita Teamの料金
Qiita Teamは一番グレードの低い「Micro」プランでも料金が発生する点がデメリットと言えます。ただし、どのプランでも30日間の試用が可能です。
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
Micro | 1,520円 | - | ・メンバー上限3人 ・投稿数無制限 |
Small | 4,900円 | - | ・メンバー上限7人 |
Medium | 7,050円 | - | ・メンバー上限10人 |
Large | 15,300円 | - | ・メンバー上限17人 |
Extra | 15,300円~ | 720円 ※18人目以降 | ・メンバー上限17人~ ・IPアドレス制限 |
3.5 DocBase
DocBaseの特徴は以下のようなものが挙げられます。
- シンプルで誰でも使いやすいUI
- 高いセキュリティ性能(ISMS認証取得)
- 柔軟な検索機能
その他、外部サービスとの連携や同時編集機能など多様な機能が取り揃えられています。そのため、ドキュメント管理ツールのイメージを掴むのにもおすすめのサービスです。
3.5.1 DocBaseの料金
DocBaseプランには1人あたりの料金が設定されていません。そのため分かりやすい料金プランになっています。また、プランごとの違いはユーザー数・ストレージで、機能面のアップグレードはスターターから変更はありません。
プラン | 月額料金 (チームあたり) | 月額料金 (1人あたり) | プラン概略 |
---|---|---|---|
スターター | 900円 | - | ・ユーザー数3人まで ・ストレージ3GB |
ベーシック | 4,500円 | - | ・ユーザー数10人まで ・ストレージ10GB |
レギュラー | 9,000円 | - | ・ユーザー数30人まで ・ストレージ30GB |
ビジネス100 | 19,500円 | - | ・ユーザー数100人まで ・ストレージ100GB |
ビジネス200~1000 | 39,500~ 199,500円 | - | ・ユーザー数200人~ ・ストレージ200GB |
4. その他のアジャイル開発におすすめのツール 2選
ここからは、アジャイル開発で重要な「チーム開発」と「継続的インテグレーション」をサポートするツールを紹介していきます。
今まで紹介してきたものは、簡単に言うと、複雑化しやすいアジャイル開発の見通しを良くするのに役立つタスク管理ツールでした。一方ここから紹介するツールは、システム・ソフトウェア開発そのものを効率化するツールだと言えます。これらを組み合わせることで、より高いパフォーマンスで開発を行うことができます。
4.1 【チーム開発】GitHub
アジャイル開発ではチームでのソースコードの共有が不可欠です。GitHubを導入することで、Web上でプロジェクトのソースコードを一括で管理して、コードレビューまで可能になります。
なお、GitHubの詳しい使い方などはこちらの記事で確認してください。 https://proengineer.internous.co.jp/content/columnfeature/7103
4.2 【継続的インテグレーション】Jenkins
継続的インテグレーション(CI)とは、コードの変更をこまめにマージして、その都度自動化されたビルド・テストを行うことです。
アジャイル開発はCIと相性が良く、CIツールもよく利用されます。代表的なCIツールがJenkinsです。
Jenkinsは、ソフトウェア開発におけるテストやビルドといった作業を自動化することで、継続的インテグレーション(CI)を実現するツールです。オープンソースのため、利用は無料です。さらに、日本語コミュニティも充実している点も魅力的です。
5. まとめ
アジャイル開発においてツールの利用は本質的なものではありません。しかしアジャイル開発の性質上、プロジェクト管理・ドキュメント管理ツールを導入することは業務の効率化につながります。導入を考えているチームの規模・目的を考慮した、適切なツール選択を行いましょう。