本記事では、応用情報技術者試験の勉強法として、おすすめの参考書や勉強サイト、アプリなどを紹介しています。具体的な午後対策の方法も解説していますので、ぜひご覧ください。
応用情報技術者試験とはどういった試験なのか詳しく知りたい方や、合格率や難易度について知りたい方は、次の記事も合わせてご確認ください。
1. 応用情報技術者試験に独学で合格するコツ
応用情報技術者試験はマーク式の「午前試験」と、記述式の「午後試験」に別れており、それぞれ勉強法のコツがあります。勉強を始める前にコツを頭に入れておけば手戻りが減りますので、ぜひチェックしてください。
1.1 午前試験に独学で合格するコツ
午前試験については、試験範囲が基本情報技術者と全く同じで驚かれるかも知れません。しかし同じなのはテーマだけで、それぞれのテーマでより深く掘り下げた内容が問われます。
ただここで基本情報技術者試験と違うのは、午後試験との兼ね合いです。午後試験は過去問からそのまま再出題されることはありませんが、午前試験で学習した知識の応用という特徴があります。
そのため午前試験の勉強も暗記で済ませるのではなく、特にテクノロジ系は仕組みを理解してから進めるようにすると、午後試験の対策につながります。
なおマネジメント系とストラテジ系については、暗記でも問題ありません。
1.2 午後試験に独学で合格するコツ
午後の記述式試験では意外に「国語力」が問われます。問題文の意図を汲んだ上で、自分の回答を短い文章で上手く相手に伝える必要があります。
手書きと聞くと大変そうに感じますが、たくさん書く必要はありません。特に「試験会場に持って行き、直前確認するためのノートを一冊作る」という観点でまとめると、自然に重要なポイントを短くまとめることができるのでおすすめです。
これについてはテクノロジ系だけでなく、マネジメント系やストラテジ系にも有効ですので、ぜひ試してみてください。
2.【目的別】独学合格におすすめの参考書
応用情報技術者試験の独学合格を目指す方へ、おすすめの参考書を次のような目的別にご紹介します。
2.1 一冊で合格したい方へ、とにかく網羅性が高い参考書
◆ 令和07年 応用情報技術者 合格教本
試験範囲がとにかく網羅されており、初見では情報量が多すぎてパンクすると感じるかもしれませんが、疑問を残さないようひとつひとつ丁寧に解説されています。基本情報の試験範囲を完全習得していなくても、これ一冊から合格を目指せる作りとなっています。
巻末には、模擬試験として利用できるサンプル問題が付録しています。さらにスマホやPCからアクセスできるWebアプリ「DEKIDAS-WEB」には過去23回分の午前問題が収録されており、スキマ時間に気軽に勉強するという利用法も可能です。
2.2 文字ばかりだと疲れる方へ、イラストベースの参考書
◆キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和07年
イラストベースの解説で「取っつきやすさ」を重視した参考書です。文字よりもイラストの方が頭に入りやすいという方には、この参考書で試験範囲を一通り把握してからすぐに過去問演習へ進むという方法もオススメです。
2.3 カバンに入れて持ち運び、いつでも勉強できる参考書
◆【改訂4版】要点・用語早わかり 応用情報技術者 ポケット攻略本
通勤電車の中で立ったまま片手で読めるサイズの参考書です。コンパクトなサイズながらも、分かり難いところは図を用いて説明されています。小さい分網羅性は低めですが、本当に重要なポイントだけがしっかりとまとめられています。
2.4 過去問対策ができる、おすすめ参考書
◆ 令和07年【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
過去問は公式で無料公開されているだけでなく、参考書にも付録しているものがあります。それでも専用の問題集を購入する利点は、なんといってもとても丁寧な解説が添えられているという点です。
また本番さながらの回答用紙なども付属しており、本番の雰囲気を掴みたい方にもおすすめです。
2.5 午後試験対策ができる、おすすめ参考書
◆ 2025 応用情報技術者 午後問題の重点対策
問題文の読み方や、回答記述のコツまで教えてくれる午後試験専門の対策本です。解答も充実しており、別解なども含め、とても丁寧に解説されています。午後試験に不安のある方は、この本で一通り学習してみてはいかがでしょうか。
3. 午前試験対策に、過去問と解説をしっかりと理解しよう
応用情報技術者試験の対策には、過去問とその解説を反復学習することがとても有効です。特に午前試験は過去問から多く再出題されています。
過去問はIPA公式サイトで全て公開されていますが、他にも学習しやすいよう様々な形で公開されていますので、ご紹介致します。
3.1 IPA公式配布の過去問題PDFで学ぶ
試験を運営する情報処理推進機構(IPA)の公式サイトで、情報処理技術者試験の過去問は全て公開されています。形式はPDFで、無料でダウンロード可能です。回答だけでなく簡単な解説も付属しています。
▶ 過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)|IPA
3.2 無料勉強サイトで学ぶ
◆ 応用情報技術者過去問道場(応用情報技術者試験ドットコム)
サイトURL:https://www.ap-siken.com/apkakomon.php
応用情報技術者試験の3120問におよぶ過去問題からランダムに問題を表示し、答えをクリックすると解答と解説が表示されるWebアプリが無料で公開されています。試験回や分野を指定したり、「最初から解説を表示する」「選択肢をランダムに並べ替える」などのオプション指定まで可能となっています。
3.3 無料アプリで学ぶ
スマートフォン用の過去問アプリも提供されています。
今回は、無料の中からおすすめをピックアップしてご紹介します。
◆ 応用情報技術者試験 - 全問解説
分野別のドリル1200問が収録されているほか、実戦形式の過去問15年分の「問題、解答、解説」が、図版入りで収録されています。
クイズ感覚で過去問演習ができるため、移動中などのスキマ時間にぜひ挑戦してみてください。
4.【体験談】鈍器のような参考書を便利に使うコツ
800ページもある合格教本など、応用情報技術者の参考書はどれも分厚い上に重く、持ち運びに適していないものばかりです。さらに厚みのある参考書はページを開いたまま置いておくのも難しく、ふと手を放したら閉じてしまって困ったことはないでしょうか。また自宅だと集中して勉強できないタイプで、外で勉強したいという方もいるのではないかと思います。
そんな方にお勧めなのは、「参考書の分解」です。
表紙と裏表紙をつかんで背表紙と一緒に剥がした後、丈夫なカッターをページの間に差し込むようにして、本文を章ごとなどお好きな単位で切り分けます。切断面が気になるという方は、マスキングテープなどでささくれを覆ってしまうと分野別に薄い本の出来上がりです。
その他、背表紙の糊の部分を完全に切り落として全てのページをバラバラにし、パンチで穴をあけて紐で綴じるという方法もあります。こちらは専用のカッターがなければ難しい作業ではありますが、押さえておかなくてもページが閉じてしまわないという利点があります。
これらの方法でテーマ別に分解しておけば、今日勉強したい部分だけを持ち歩くことができます。持ち運びについて気になっていた方は、ぜひ試してみて下さいね。
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