近年のIT人材の大幅な不足を受けて、2020年度から小中学校でのプログラム教育が必修化されることが決まりました。さらに論理的な思考力も養えることから、習い事としてもプログラミング教室が注目を集めています。
【新たな習い事として注目!『小学生のプログラミング学習調査』】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000007597.html
そこで今回は、小学生から直感的に楽しくプログラミングを学べるサイトをご紹介したいと思います。
目次
1.Viscuit(ビスケット)
1.1 特徴
「Viscuit」とは、NTTコミュニケーション科学基礎研究所が開発した、コンピュータの動きを直感的に知ることを目的とする「プログラミングで遊んでみるツール」です。小学校低学年から簡単にかつ直感的に操作でき、コンピュータに対する垣根を取り除くことを目指しています。
ビジュアルプログラミング言語と題されてはいますが、後述するScratch以上にグラフィカルで直感的な表現に特化しています。基本は「まずマウスで好きな絵を描き」「次に絵に動きを付ける」、ただそれだけです。しかしキャラクターの移動や当たり判定などの動きの制御のほか、タイマーやキー入力受付にも対応しており、工夫次第で簡単なシューティングゲームを作ることも可能と、侮ることのできない開発ツールとなっています。
1.2 公式サイト
■公式サイトURL:https://www.viscuit.com/
1.3 使い方
Viscuitは、簡単なイラストを複数用意してアニメーションを作ることが全ての基本になります。まずその基本の操作方法をご紹介していきたいと思います。
(1)対応するブラウザで公式サイトにアクセスします
<対応するブラウザ>
・Internet Explorer
・FireFox
・Chrome
・Safari
(2)「ビスケットの基本を練習しよう」をクリックします
初めての場合、まずこの機能から始めてみるのがおすすめです。
より高度な機能を使いたくなったら、ページ下部にある「ぜんぶいり」を使うと、Viscuitの機能をフルに使うことができます。
(3)「ぶひん」になるイラストを描きます
画面右上の四角の中にある「ペン」のアイコンをクリックすると、イラストを描く画面が表示されます。
イラストを描いたら右下の「○」ボタンを押すと、「ぶひん」として保存して画面が閉じます。
もう一つイラストを描きます。他の絵と比べるをクリックすると、前の絵を下絵にうっすらと表示しながら描くことができます。
(4)「ぶひん」を「メガネ」にセットします
「ぶひん」が二つできたら、画面右上の四角の中にある「メガネ」のアイコンをクリック&ドラッグして、右側の余白に配置します。
メガネの左右に、変化前と変化後の絵をドラッグ&ドロップします。
画面左にある水色の「ステージ」にぶひんをドラッグ&ドロップすると、ステージにあるぶひんがメガネに設定した通りに自動的に動きます。
Viscuitの基本機能に慣れたら、次は「ぜんぶいり」にも挑戦してみて下さい。
2.Scratch(スクラッチ)
2.1 特徴
「Scratch」はMITメディアラボによって開発された、教育用プログラミング言語です。テキストではなくビジュアルベースでプログラミングを行うことができる「ビジュアルプログラミング言語」を用いることで、難しい構文を覚えることなく本格的なプログラミングの基礎を学ぶことができます。 完成した作品は公開することも可能で、大人でも本気で取り組める濃い内容となっています。
なお小学校低学年の場合は、タブレットやスマートフォンで動くアプリの「ScratchJr」の利用がおすすめです。
2.2 公式サイト
■公式サイトURL:https://scratch.mit.edu/
3.Unity(ユニティ)
3.1 特徴
Unityとは本格的な3Dゲームが作れるゲーム開発環境であり、プロのゲームクリエイターの開発現場でも使用されています。そう聞くと難しそうですが、実はScratchと驚くほど構造が似ています。シーンと呼ばれる3Dの箱庭の中に3Dキャラクターを配置し、それぞれに動作を制御するスクリプトを設定するだけという共通点があるのです。
そんなUnityはViscuitやScratchと比べると難度が急激に上がるのですが、なんと多くの小学生達がUnityでの開発を楽しんでいます。プロでも通用しながら簡単にプログラミングに親しめるUnityは、プログラミング初心者の大人にもおすすめのプログラミング環境です。
3.2 公式サイト
■公式サイトURL:https://unity3d.com/jp
3.3 使い方
Unityには、とても分かりやすい日本語対応の公式チュートリアルが存在します。Unityを始める方は、まずこのサイトから始めることがおすすめです。
■Unity - 公式チュートリアル: https://tutorial.unity3d.jp/
Unityには、とても分かりやすい日本語対応の公式チュートリアルが存在します。Unityを始める方は、まずこのサイトから始めることがおすすめです。
■Unity - 公式マニュアル: https://docs.unity3d.com/ja/current/Manual/index.html
4.プログラミング学習で論理的思考力も養える
将来ITエンジニアを目指していなくても、「プログラミングを学ぶことで論理的思考力が養えること」がプログラミング教室が習い事として人気となっている大きな理由のようです。小学生と言わず何歳からでも、今はプログラミングを学ぶハードルがかつてないくらい下がっているチャンスだと思います。大人も子供も、この機会にぜひプログラミング言語に触れてみて下さいね。