• 未経験から目指す在宅プログラマー、言語から学習サイトまで

    公開日:2018年02月26日 最終更新日:2021年12月23日

    在宅勤務が可能な仕事として思いつくのは、やはりPC一つあればどこでも働ける可能性が高い、「ITエンジニア」ではないでしょうか。
    ITエンジニアは、未経験からでも比較的挑戦しやすい職種ですが、その中でもとりわけ在宅で業務がこなしやすい職種として挙げられるのが、プログラマーです。
    未経験からプログラミングのスキルを身につけて、在宅で働く在宅プログラマーを目指したい方は、本コラムをぜひご覧ください。

    1. プログラマーとは

    システム開発やWeb制作の業務において、作成された仕様書に基づき、プログラミング言語を用いてコーディングを行い、システムやゲーム、ホームページなどを作成するエンジニアのことを、プログラマーと言います。

    1.1 プログラマーは未経験からでも挑戦できる職種

    プログラマーは、自分でコーディングしたプログラムが、実際に動いたり画面として目に見える形となることで、「モノづくり」に楽しみを見出し、やりがいを感じられる仕事です。
    反面、バグ修正に対する忍耐力や、システム開発とプログラミングに対する高いスキルが必要となります。
    これからエンジニアとして活躍していきたいという未経験者の場合でも、比較的IT業界にジョブチェンジがし易い職種としても挙げられます。

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    1.2 プログラマーは在宅でできる可能性のある職種

    プログラマーは、仕様書に基づいてプログラミングを行い、最終的にはプログラムが動くためのソースコード(ファイル)を作成することが最終的なミッションです。
    サーバールームに直接出向いてケーブリングや機器移設などを行うネットワークエンジニアや、顧客とのヒアリングが必要なシステムエンジニアと比較すると、プログラマーは在宅勤務として業務が成り立つことがあります。
    客先常駐の案件の場合は出社が必要となりますが、プログラミングのスキルを身につけておくと、在宅プログラマーとして活躍できる可能性が高まります。

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    2. プログラマーの種類

    作成するプログラムによって、プログラマーにも複数の種類があります。

    アプリ開発プログラマー
    スマートフォンやタブレット端末上で動作するアプリを開発

    業務用アプリケーション開発プログラマー
    決済システム、統計システム、会計システム等、業務上で使用するシステムを開発

    組み込み系プログラマー
    電子レンジや洗濯機などの家電のほか、電子機器を動かすためのソフトウェアを開発

    汎用機プログラマー
    メインフレーム(汎用機)と呼ばれる大型コンピュータで動くシステムを開発

    Webプログラマー
    ショッピングサイトなど、各種Webサイトを開発

    ゲームプログラマー
    ソーシャルゲームやオンラインゲームなど、各種ゲームを開発

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    3. 在宅プログラマーの契約形態は、大きくわけて2種類

    一言で在宅プログラマーと言っても、その契約形態は大きく分けて以下の2種類があります。

    ・企業に所属しながら、在宅勤務として働く

    1つ目は、正社員や派遣社員、パートやアルバイトとして、企業と直接雇用契約を結びます。企業に所属しながら、業務場所は在宅で可能というスタイルです。
    IT企業では、福利厚生の一つとして在宅勤務、リモートワーク制度を導入している企業も増えてきています。

    ・企業には所属せず、フリーランスとして働く

    2つ目は、フリーランスとして働く方法です。
    フリーランスでは、特定の企業には所属せず、案件ごとに契約を結びます。フリーランスの契約には2種類あり、請負契約の場合は成果物を納品すること、準委任契約では労働期間に対しての契約となります。

    在宅プログラマーとして働くことを希望するうえで、どちらの契約形態を望んでいるのかを、一度整理しておきましょう。

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    4. 在宅で働くメリットとデメリット

    少子化による労働人口の低下が懸念される中、IT業界においても深刻な人手不足が課題となっています。企業としても、研修体制を充実させて人材育成に力を入れたり、リモートワークや在宅勤務制度といった、ワークスタイルの多様化も進んでいます。

    4.1 在宅のメリットは時間の融通が利くこと

    在宅で働ける最大のメリットは、「時間の融通が利くこと」です。
    時間や場所に縛られず、家庭と両立しやすい働き方として、子育て中の女性にもオススメと言えます。在宅勤務であれば、仕事を終えてすぐに家事に取り掛かることができる、あるいは子どもの急な発熱であっても、自宅で子どもを見守りながら仕事ができたりと、メリットは大きいと言えるでしょう。

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    4.2 在宅勤務では、コミュニケーションと自己管理能力が必要

    在宅で働くことにはメリットも大きいですが、やはりデメリットもあります。

    一人で作業をこなすということは、それだけ自分の持つスキルと自己管理能力が問われます。また、離れた場所で作業をしている分、コミュニケーションの部分では、やはり対面でのコミュニケーションと比べると、劣りがちな部分があることは事実です。
    お互いの意思疎通に相違はないか、ほんの些細な疑問点でも情報伝達を行い、離れているからこそ、綿密なコミュニケーションが必要となります。
    普段は在宅勤務であっても、月に数回は出社して、進捗確認を行う方法もあるでしょう。

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    5. どの言語を学ぶか

    在宅プログラマーを目指すにあたり、どのプログラム言語を選ぶべきでしょうか。

    在宅で働ける案件の多くは、HTML/CSS/Javascriptなどを使ったWeb作成や、Webアプリ制作などがあります。
    また、通常は企業に出社して行う業務を一部在宅で行う場合には、その業務で使用されている言語(環境)に精通している必要があります。開発環境は企業によって様々あるため、在宅プログラマーとして選ぶべき言語を一概に決めることは難しいと言えます。

    Web作成に必要となるHTML・CSS・Javascript、また近年では、システム開発にオープンソースソフトウェアを用いることが多いことから、Perl・Python・PHP・Rubyなどが挙げられます。

    また、オランダのTIOBE Software社が公開している「TIOBE Index」では、各言語がどれだけインターネット上で話題になっているのかを評価したもので、こちらの結果では相変わらずJavaが首位となっています。

    (出典:TIOBE Index for February 2018


    Javaは、未経験からの場合では、少々難易度の高い言語ですが、関連書籍やサイトが多数存在しているため情報量は多く、学習はしやすいでしょう。Javaは多くの企業で用いられている言語なので、学んでおくと業務の幅も広がりやすくなります。


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    6. 未経験から在宅プログラマーになるには

    未経験から在宅プログラマーを目指す場合、どのようなキャリアパスが考えられるでしょうか。

    プログラマーは未経験からでも挑戦できる可能性のある職種ですが、未経験からの場合、多くの求人を見ると、第二新卒や20代など、比較的若年層であることが挙げられます。
    また、未経験からスキルをつけた場合でも、数年は企業に勤務している経験を有することが望ましいと言えます。業務の進め方など、やはり勤務することでしか得られない業務スキルもあるからです。

    そのため、未経験から在宅プログラマーになるためには、以下のステップで進めると良いでしょう。

    ・独学でプログラミングをやってみる
    ・またはプログラミングが学べるスクールに通う
    ・未経験者可の企業に勤務してプログラマーとしての実務経験を得る
    ・在宅勤務制度のある企業で数年は企業に勤務して経験を積み、在宅制度を利用していく
    ・またはフリーランスとして在宅案件を選ぶ

    未経験から通えるエンジニアスクールは、独学ではわからないことをその場で解決できるだけでなく、ITエンジニアに必要となる知識を実機を用いて、より実践的に学ぶことが可能です。
    さらに、就職支援付きのスクールであれば、技術の習得から転職のサポートまでを一貫して行ってもらえますので、未経験からの場合でも、安心して取り組むことができます。

    無料の実践型就職支援講座(インターンシップ)はこちらから

    ・エンジニアカレッジ

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    7. 在宅プログラマーの年収

    在宅プログラマーを目指すにあたり、気になるのがやはり年収だと思います。
    フリーランスとして働く場合、一般的には年収が高くなる傾向にあると言われていますが、実際にはどうなのでしょうか。プログラマーの年収、およびフリーランスの年収についてご紹介します。

    7.1 プログラマーの年収

    2018年2月時点に株式会社ミクシィが実施した調査において、プログラマー(PG)の平均年収は次のような結果が出ています。

    平均年収:456万円

    (出典:プログラマー(PG)のの平均年収・給料・給与/Find Job!


    また、当サイトProEngineerの正社員求人情報から「プログラマー」で検索し、平均年収を算出したところ、2018年2月28日現在で、以下の結果となっています。

    平均年収:468万円

    (出典:ProEngineer正社員求人情報「プログラマー」の検索結果)


    上記の年収から換算すると、月収はおよそ38万~39万となります。勤務時間を1日8時間・20日/月で計算すると、時給はおよそ2,375円~2,438円です。

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    7.2 フリーランスの年収

    IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発行した「IT人材白書2016」において、システム受託開発・パッケージソフトウェア開発・ウェブサービス企画開発を主に行っている、フリーランスを対象とした調査結果が公開されています。

    企業勤めの場合は、年代によって年収も徐々に上がっていく傾向にありますが、フリーランスの年収は、年代によって大きな差がありません。 また、40代~50代に着目すると、年収300万円未満の割合が、企業勤めでは1割に満たないのに対し、フリーランスの場合は3割という結果となっています。

    (出典:IPA独立行政法人情報処理推進機構 IT人材白書2016(P81)

    フリーランスは案件ごとの契約のため、年功序列ではなく、自分のスキルに沿った報酬であることが伺えます。フリーランスは、自分のスキルアップが年収アップという結果に繋がりやすい働き方と言えるでしょう。

    また、「業務でプログラミングを実施しているか」との問いに対し、「全体の約6割が業務でプログラミングを行っている」との回答結果が出ています。

    (出典:独立行政法人情報処理推進機構 IT人材白書2016(P80)

    企業にもよりますが、企業に勤めていればプログラマーとして相応の開発経験を積んだ後は、マネジメントや管理職へと業務内容がシフトしていくキャリアパスとなることが多くなります。

    しかし上記の結果を見ると、プログラマーとしてモノ作りを続けていきたいという技術志向のエンジニアにとっては、プログラミング技術を追及するために、あえてフリーランスという働き方を選んでいるという可能性も高いのではないでしょうか。
    フリーランスは、年収アップもさることながら、自分のスキルを生かして働きたい、もしくはライフスタイルに合わせてより自分らしく働きたいという、エンジニアのニーズに合った働き方とも言えるでしょう。

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    8. オンライン学習サイトで気軽にプログラミングを始めよう

    インターネットが普及した現在では、プログラミングに関しても独学で学べる機会がたくさんあります。プログラミングは、本を読んだりする座学も必要ですが、実際にプログラムを組んでみることが一番の近道となります。自分が作ってみたいアプリなどがあれば、まずは実際に作ってみることから始めてみましょう。オンラインで利用できるプログラミング学習サイトをご紹介します。

    8.1 Progate

    (サイトURL: https://prog-8.com/

    学習言語:HTML&CSS、JavaScript、jQuery、Ruby、Ruby on Rails5、PHP、Java、Python、Swift、SQLなど

    初心者向けのプログラミング学習サイトで、解説がわかりやすく、イラストも入った見やすいスライドで学習を進めていきます。
    コードを実際に書いていくことでプログラミングを実践的に学ぶことができます。学習を進めると、レベルが上がっていくように設定されているので、初心者からでもモチベーションを保ちながら進めることが可能です。

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    8.2 ドットインストール

    (サイトURL: https://dotinstall.com/

    学習言語:HTML&CSS、JavaScript、jQuery、Ruby、Ruby on Rails5、PHP、Java、Python、Swift、SQLなど

    初心者向けのプログラミング学習サイトで、3分の動画を見ながら学習を進めていきます。
    「ホームページを作れるようになろう」「PHPでウェブサービスを作れるようになろう」などのカテゴライズがされており、目的に沿ったプログラミングを学習することができます。
    2018年2月現在、338レッスン5,022本の動画が公開されています。

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    8.3 Schoo

    (サイトURL: https://schoo.jp

    学習言語:HTML&CSS、JavaScript、jQuery、Ruby、PHP、Java、Python、Swift、SQLなど

    生放送の授業動画を見ながら学ぶことができます。プレミアムプランでは全ての録画授業(動画)を閲覧することができ、プログラミング以外にも、マーケティングやビジネススキルなど豊富なカテゴリから自分の教養を高めることも可能です。

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    9. まとめ

    2020年の小学校プログラミング教育必修化のニュースが話題となりましたが、もはやそんな時代に?と驚かれた方も多いと思います。プログラミングを学ぶこと=IT人材の育成が目的というよりも、幼いころから考える力、論理的思考能力を高めるという点が重視されているようです。以前は専門職としての色が強かったプログラミングは、これまで以上に身近なものとなってきています。
    そんなデジタルネイティブ世代が社会を動かすようになる未来は、これまでの働き方とは全く異なる時代へとなっているかもしれません。在宅も可能な「手に職」として注目されているプログラマー。キャリアの選択肢として、今後も要注目の一つと言えるでしょう。

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