ITコンサルタントになるために知っておきたいこと

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    公開日:2019年4月17日

    ITコンサルタントといえば、高年収も期待できる花形職のイメージをお持ちの方も多いと思います。
    難易度は高いものの、IT関連職への就職を目指す新卒や未経験の方にも人気があり、エンジニアの目指すキャリアとしてもよく知られています。実際にITコンサルタントはどんな立場で何をするのか、またどうすればなれるのでしょうか。

    本記事では、ITコンサルタントになるために知っておきたいことをまとめました。ITコンサルタントの仕事内容や必要スキル、またITコンサルタントへのキャリアパスについても詳しく説明します。

    目次

    1. ITコンサルタントとは何をする人?

    ITコンサルタントは企業の経営課題に対し、問題の根本的な解決策を提案し、実行に移します。
    具体的には、企業の現状から本質的な問題を把握し現状分析を行い、クライアントからヒアリングした要望も加味した上で、業務要件に沿って、ITを活用した業務改善策やシステムの最適化などを提案します。

    1.1 ITコンサルタントに求められる役割

    ITコンサルタントの役割は、「ITを切り口にクライアントや企業の経営課題を解決すること」です。

    企業側はコンサルティング料を支払い、経営課題の改善・解決を求めます。ITコンサルタントは、企業の経営陣を上回る専門知識と問題解決能力を持って、常にクライアントの立場になって寄り添うスタンスを大切にしながら様々な提案を行うことが大切です。

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    1.2 ITコンサルタントとシステムエンジニアの違い

    両者ともに、「企業の経営課題改善のためのシステム最適化および開発」という役割から見れば重なる部分も多くありますが、一般的に下記のような違いがみられます。


    ◆ システムエンジニア
    【仕事内容】 システム要件に沿った設計・実装をメインとし、クライアントの要望に沿った最適なシステムを作り上げることに最善を尽くす。
    【仕事に対するスタンス】クライアントからの要望に対応する

    ◆ ITコンサルタント
    【仕事内容】 クライアントの経営課題の解決が目的であり、そのための企業分析や解決策の提案、「システムの全体像」を考案する役割を担う。
    【仕事に対するスタンス】クライアントに対して提案する

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    2. ITコンサルタントの主な仕事内容

    ITコンサルタントの仕事をざっくりまとめると、企業の経営理念に沿ってITを活用したシステム導入・または業務改善のためのシステムの最適化を提案し、その実現に関するあらゆる業務に携わり、支援することです。
    しかしながら、ITコンサルタントはその名の通り、ITに関連するコンサルタントの総称であり、IT戦略に基づく業務分野によって、仕事内容は多岐に渡ります。いくつかの例を見ていきましょう。

    2.1 企業の業務改善を実現するERPコンサルタント

    【ERPとは】
    ERP(Enterprise Resource Planning)を訳すと、「企業資源計画」であり、企業経営の上で役立つ4大経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を有効活用し経営の効率化を図る経営手法です。
    ERP実現のために、ERPパッケージ (企業の持つ各種業務を統合的に管理するソフトウェア)が多くの企業で活用されています。

    【ERPコンサルタントの仕事】
    携わる企業の業務経験や深い知識を備えた上で、企業の事業形態に合わせて、ERPパッケージの選定を行い、最適なカスタマイズを行い、ERPパッケージを活用しながら企業の経営の効率化を図る役割を担います。

    2.1.1 ERP分野において圧倒的なシェアを誇るSAPコンサルタント

    【SAPとは】
    SAPとは、ドイツのソフトウェアメーカーです。このSAP社が開発したERPパッケージが市場において世界をはじめ国内でも圧倒的シェアを誇っています。

    【SAPコンサルタントの仕事】
    SAP製品に関する深い知識と携わる企業の業界知識を備えた上で、ERPパッケージの新規導入支援や設計を行い、活用しながら、企業の経営課題の解決につなげていきます。
    また、SAPコンサルタントは国内外を問わず需要があり、語学力や海外地域の知識や経験を持っていると、グローバルに活躍できることが期待できます。

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    2.2 顧客へ最適なサービス提供を行うCRMコンサルタント

    【CRMとは】
    CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客に関する情報を収集して分析し、顧客のニーズに合わせたサービスの提供を行うことで顧客満足度を高め、長期的な利益につなげる経営手法です。

    【CRMコンサルタントの仕事】
    マーケティング戦略の業務知識を備え、顧客戦略の立案を行い、マーケティングや営業関連をはじめ、業務効率化のためのCRMシステムの導入・運用・カスタマイズなどを支援します。

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    2.3 マネジメント業務管理支援を担うPMOコンサルタント

    【PMOとは】
    PMO(Project Management Office)とは、企業内における複数のプロジェクトの整備・管理などマネジメント業務を行うことです。

    【PMOコンサルタントの仕事】
    企業内で実行中の全プロジェクトにおける総合管理を担い、企業全体のプロジェクトマネジメントの品質向上に努めます。
    コスト管理、環境整備、リソース配置などの各種マネジメント業務を担当することもあり、また、プロジェクトを円滑に進めるために各プロジェクトのプロジェクトマネージャー(PM)のサポート役も担当します。

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    2.4 生産・物流プロセスに欠かせないSCMコンサルタント

    【SCMとは】
    SCM(Supply Chain Management)とは、流通プロセスの「供給連鎖」を意味し、部品や材料の仕入れから、生産、販売に至るまでの一連のプロセスを「1本のチェーン」とした、流通プロセスの最適化を行う経営手法です。

    【SCMコンサルタントの仕事】
    SCM(生産管理・物流・購買)の知見を持ち、生産から販売に至るまでの流れ全体の効率化を目指して、SCM戦略の立案、PMO導入支援、コスト削減などを提案し、企業の経営改善を支援します。

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    3. ITコンサルタントに役立つ欠かせないスキル

    前述した仕事内容のように、ITコンサルタントの業務は広範に及び、各々の分野において深い専門知識が求められます。 それに加え、ITコンサルタントであれば身につけたい欠かせないスキルがあります。

    3.1 IT技術の高度な知識と豊富な経験

    クライアントの経営課題に対して業務システムの構築から、終結までを提案・サポートするためには、高いIT知識が必要とされます。
    システム開発の経験は必須ではありませんが、プログラマーやシステムエンジニアとして経験を積んで得た技術や知識もプラスとなり大いに活用できると言えるでしょう。

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    3.2 携わる業務や経営に関する知識

    「クライアントの経営課題の解決」が求められるため、携わる企業の全般的な業界知識はもとより、経営的な視点を盛り込んだ経営戦略の提案が必要となります。

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    3.3 論理的思考力

    長年、その業界に特化した業務を継続してきた企業の経営陣にコンサルティングをするには、常に一貫して筋が通った論理的な考え方である論理的思考能力が重要になります。
    企業課題を最適化する提案を行う際に、論理的な視点で、目的を明確にし、問題は分けて整理し、結論に至るまでのプロセスを相手にできるだけわかりやすく説明する必要があります。

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    3.4 問題解決能力

    ITコンサルタントがクライアントに一番期待されているスキルであるとも言えるでしょう。
    企業の抱える課題の、本質的な問題を「正しく」認識し、どこにどんな問題があるかを見つけ、分析し、対策案を出して解決へつなげる能力は必須です。

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    3.5 高いコミュニケーション力

    業務を通して、多くの人と関わるため、相手の要求を正確に把握するヒアリング力や、相手の立場や気持ちを汲み取りつつ自分の意見を的確に伝え、最終的には相手を説得するプレゼンテーション力などが必要とされます。
    最終的な目的を達成するために、様々な立場の人とコミュニケーションを取り、円滑な人間関係を築く能力が求められます。

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    4. ITコンサルタントへのキャリアパス

    4.1 業務系システムエンジニアを経て

    システムエンジニアとして実装・テスト・導入・運用の経験を積み、さらには要件定義・計画立案・設計といった上流工程の経験を経た後に、ITコンサルタントへ転身するケースが多くみられます。 システムエンジニアとして得られたITの知識と経験はもちろん、携わった企業システムの業界知識なども役立ちます。
    しかしながら、システムエンジニアの経験だけあればITコンサルタントに必ずしもなれるわけではなく、クライアントとの折衝経験、プロジェクトのマネジメント経験(PM)、内外部とのやりとりにおけるコミュニケーション力など、ITコンサルタントとして評価されるスキルを伸ばしていくことが大切です。

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    4.2 インフラ系システムエンジニアを経て

    多くのITコンサルタント求人では、直接企業の経営に影響を与えることが少ないインフラ領域経験者を求める数は業務系システム経験者に比べて少ない傾向があります。
    インフラ系システムエンジニアがITコンサルタントに転身する場合には、 現状のスキルにプラスして、下記のような「スキル」を磨いていくと、インフラ系ITコンサルタントとして、企業のセキュリティ関連やインフラ最適化などの業務で重宝され活躍できることが期待できます。

    ◆ インフラ関連サービスの提案力:クライアントの要求に応えるだけでなく、最新の技術やサービスを常に把握しクライアントに合った最適なインフラサービスの提案
    ◆ セキュリティ関連技術スキル:今後も需要が増えるセキュリティ関係の知識や技術力
    ◆ クラウドサービス関連技術:クラウドサービスの充実により、運用を外部に委託する企業も増える中でのクラウドサービス関連知識と技術力

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    4.3 新卒または未経験から目指す

    新卒または未経験からコンサルティングファームへ就職をし、ITコンサルタントを目指すケースも多くみられます。
    メリットとしては、一般的なコンサルティングファームであれば、経験が浅いうちからプロジェクトを通してコンサルティングに関する多くの業務を経験でき、論理的な思考力や対人スキルも身に付き、他企業であれば時間のかかるスキルを短期間で得られることができると言えます。
    デメリットとしては、実際に働き始めると求められるスキルも能力も高めであり、また周囲との実力差もはっきり出るためついていけないケースも起こり得ます。さらに、膨大な仕事量であることが多く、働き方もハードなことから、精神的・肉体的にもタフであることが求められます。

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    5. まとめ

    ひとくくりに「ITコンサルタント」と言っても携わる業界や企業により、様々な仕事内容があり、求められるスキルも多様ですが、「企業の経営課題解決」という目的を果たすために、多くの人と関わりながら業務を進めるやりがいのある職種と言えるでしょう。
    ITコンサルタントで活躍する方には、資格取得により対外的な自分のスキルの証明に役立てたり、様々なプロジェクトの開発経験をベースにしてさらにスキルを磨き、業界の最新動向などにもアンテナを張って常にクライアントにとって最適な提案をすることを心がけている方が多くみられます。
    このことからもITコンサルタントになるためには様々な実務・開発経験をはじめ、技術・知識習得の積み重ねが必須と言えるでしょう。

    関連記事: ITコンサルタントに役立つ資格と求められるスキルとは?

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