• GCP(Google Cloud Platform)資格の種類や難易度、メリットを徹底解説

    公開日:2021年09月28日 最終更新日:2022年05月18日

    GCP(Google Cloud Platform)の認定資格について興味がある方も多いでしょう。本記事ではGCP資格の概要や種類、難易度、取得するメリットなどについて解説します。おすすめ勉強法やGCPのスキルが活かせる求人案件の動向も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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    1. GCP資格試験とは?Google Cloud認定資格の概要

    GCP(Google Cloud Platform)資格の種類や難易度、メリットを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    GCP資格試験はGoogleが提供している資格であり、試験ではGoogle Cloudに関する知識やスキルが問われます。

    認定資格は約10種類に分かれており、種類によってはGoogle Cloudに関する知識以外にも、セキュリティやネットワーク、機械学習、データ分析など幅広い分野のスキルも必要です。

    この資格を取得することで、Google Cloudや各分野に関する知識が一定以上あることを証明できます。また、クラウドに関するスキルの向上や収入アップ、任される仕事のレベルがアップするなどのメリットも期待できるでしょう。

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    1.1 GCP(Google Cloud Platform)とは

    GCP(Google Cloud Platform)とは、Googleが運営しているクラウドサービスのことです。GCPを利用することで、Googleが運営しているYouTubeや検索エンジン、Gmailなどで実際に使われている技術を使用して、自社アプリの開発や運用などができます。

    アプリケーションを開発・管理するためのサービスや、AIを構築するための機械学習サービスなど、幅広い用途のサービスを利用できる点が特徴です。

    GCPについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

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    1.2 認定資格の種類

    GCPの認定資格にはさまざまな種類があり、主に以下の3つに分類できます。

    • 基礎的な認定資格
    • アソシエイト認定資格
    • プロフェッショナル認定資格

    種類によって難易度や出題内容が異なるため、ここでは各資格について詳しく解説します。

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    1.2.1 基礎的な認定資格

    基礎的な認定資格は、その名の通り基礎レベルの知識が問われるため、GCP認定資格の中では最も難易度がやさしいとされています。この資格試験で問われる内容は、クラウドに関する一般的な知識やGoogle Cloudに関する知識などです。

    受験するにあたってGoogle Cloudについての実践的な経験は不要であるため、初心者でも受験できます。そのため、入門者やクラウドについての基礎知識を身につけたい方向けの資格だと言えるでしょう。

    試験は選択式でありオンラインでの受験も可能ですが、日本語での出題には対応しておらず、英語で実施される点には注意が必要です。

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    1.2.2 アソシエイト認定資格

    アソシエイト認定資格では、アプリケーションのデプロイ(配置)やオペレーションのモニタリング(監視)、ソリューション管理などに関する内容が出題されます。

    難易度は「基礎的な認定資格」よりも上がるものの、日本語での受験が可能なため、英語が苦手な場合でも受験しやすいでしょう。

    受験するために必要な前提条件は特にありませんが、公式サイトでは「6か月以上のGoogle Cloudでの構築経験があること」が推奨されています。

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    1.2.3 プロフェッショナル認定資格

    プロフェッショナル認定資格は、GCP認定資格の中では最も難易度が高いとされている資格です。データ分析やセキュリティ、ネットワーク、機械学習などの分野ごとに、以下8つの資格が用意されています。

    • Professional Cloud Architect
    • Professional Cloud Developer
    • Professional Data Engineer
    • Professional Cloud DevOps Engineer
    • Professional Cloud Security Engineer
    • Professional Cloud Network Engineer
    • Professional Collaboration Engineer
    • Professional Machine Learning Engineer

    さまざまな分野の内容が網羅されているため、Google Cloudの知識や豊富な業界知識を持ちながらも、より高度なスキルを身につけたい方に向いていると言えるでしょう。

    資格の種類ごとに出題内容や試験の実施言語は異なりますが、受験する場合はどの資格も「3年以上の業界経験(Google Cloudの経験1年を含む)があること」が推奨されています。

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    2. 日本語での受験が可能なGCP資格試験

    GCP(Google Cloud Platform)資格の種類や難易度、メリットを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    GCP資格試験にはさまざまな種類がありますが、中には英語でしか実施されていない資格もあります。しかし英語ではなく、日本語で受験したい人もいるでしょう。

    そこでここでは、日本語での受験が可能なGCP資格試験を紹介します。

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    2.1 Associate Cloud Engineer

    Associate Cloud Engineerは、「基礎的な認定資格(Cloud Digital Leader)」に次いで難易度が高いとされている資格です。

    この資格を取得することで、Google Cloud Consoleやコマンドラインを使用したプラットフォームベースの一般的なタスク実行や、Googleマネージドサービスでデプロイされたソリューションの管理などができるようになります。

    Associate Cloud Engineerの試験で評価される能力は、以下の通りです。

    • クラウドソリューション環境の設定
    • クラウドソリューションの計画と構成
    • クラウドソリューションのデプロイと実装
    • クラウドソリューションの安定稼働の実現
    • アクセスとセキュリティの構成

    <試験の概要>

    試験時間 2時間
    登録料 $125(税別)
    言語 日本語、英語、スペイン語
    試験形式 多肢選択式
    試験の実施方法 遠隔監視オンライン試験、またはテストセンター
    前提条件 なし
    推奨される経験 6か月以上のGoogle Cloudの実務経験

    参照:Associate Cloud Engineer|Google Cloud認定資格公式サイト

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    2.2 Professional Cloud Architect

    Professional Cloud Architectは、「Associate Cloud Engineer(アソシエイト認定資格)」よりも高難易度とされる「プロフェッショナル認定資格」にあたる資格です。

    クラウド構築やGoogle Cloud Platformに関する知識を活かして、可用性が高く堅牢・安全な動的ソリューションを設計・開発・管理できるスキルが身についていることを証明できます。

    この試験で評価される能力は、次の通りです。

    • クラウドソリューション アーキテクチャの設計と計画

    • クラウドソリューション インフラストラクチャの管理とプロビジョニング

    • セキュリティとコンプライアンスに対応した設計

    • 技術プロセスやビジネス プロセスの分析と最適化

    • クラウドアーキテクチャの実装の管理

    • ソリューションとオペレーションの信頼性の確保

    <試験の概要>

    試験時間 2時間
    登録料 $200(税別)
    言語 日本語、英語
    試験形式 選択式
    試験の実施方法 遠隔監視オンライン試験、またはテストセンター
    前提条件 なし
    推奨される経験 3年以上の業界経験(GCPを使用したソリューションの設計と管理の経験1年以上を含む)

    参照:Professional Cloud Architect|Google Cloud認定資格公式サイト

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    2.3 Professional Cloud Developer

    Professional Cloud Developerは、Googleが提供している各種ツールを使用して、スケーラブルかつ可用性の高いアプリケーションを構築できることを証明できる資格です。

    他にもアプリケーションの設計やデプロイ、ビルド、テスト、管理などの知識も問われるため、アプリ開発中級者向けの資格と言えるでしょう。この試験で問われる能力は、以下の通りです。

    • スケーラビリティ、可用性、信頼性に優れたクラウドネイティブアプリケーションの設計

    • アプリケーションのビルドとテスト

    • アプリケーションのデプロイ

    • Google Cloud サービスの統合

    • アプリケーションのパフォーマンス モニタリングの管理

    <試験の概要>

    試験時間 2時間
    登録料 $200(税別)
    言語 日本語、英語
    試験形式 選択式
    試験の実施方法 遠隔監視オンライン試験、またはテストセンター
    前提条件 なし
    推奨される経験 3年以上の業界経験(Google Cloudを使用したソリューションの設計と管理の経験1年以上を含む)

    参照:Professional Cloud Developer|Google Cloud認定資格公式サイト

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    2.4 Professional Data Engineer

    Professional Data Engineerは、データ収集や分析、変換、公開するための知識が問われる資格です。

    データに基づいた意思決定をするための知識も必要となるため、データエンジニア向けの資格と言えるでしょう。セキュリティやコンプライアンス、効率性などを重視したデータ処理システムの設計・構築・運用などを行うためのスキルも必要となります。

    この資格試験で評価される能力は、以下の通りです。

    • データ処理システムの設計
    • データ処理システムの構築と運用化
    • 機械学習モデルの運用化
    • ソリューションの品質の確保

    <試験の概要>

    試験時間 2時間
    登録料 $200(税別)
    言語 日本語、英語
    試験形式 選択式
    試験の実施方法 遠隔監視オンライン試験、またはテストセンター
    前提条件 なし
    推奨される経験 3年以上の業界経験(GCPを使用したソリューション設計と管理の経験1年以上を含む)

    参照:Professional Data Engineer|Google Cloud認定資格公式サイト

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    2.5 Professional Collaboration Engineer

    Professional Collaboration Engineerは、ユーザーやコンテンツなどについて統括的に考慮したうえで、ビジネスの目標を具体的な構成やポリシー、セキュリティ対策に変換するためのスキルが求められる資格です。

    他にも、組織におけるメールルーティングやID管理インフラに関する知識を活かして、安全かつ効率的な通信やデータアクセスを実現するための知識も求められます。

    Google Workspaceをはじめとする、Googleが提供しているツールを活かした業務の効率化も目指せるようになるため、管理者向けの資格だと言えるでしょう。Professional Collaboration Engineerでは、以下のようなスキルが評価されます。

    • Google Workspaceの承認およびアクセスの計画と実装

    • ユーザー、リソース、共有ドライブのライフサイクルの管理

    • メールの管理

    • Google Workspaceサービスの制御と構成

    • エンドポイント アクセスの構成と管理

    • 組織運営のモニタリング

    • Google Workspaceの採用とコラボレーションの促進

    <試験の概要>

    試験時間 2時間
    登録料 $200(税別)
    言語 日本語、英語
    試験形式 選択式
    試験の実施方法 遠隔監視オンライン試験、またはテストセンター
    前提条件 なし
    推奨される経験 3年以上の業界経験(Google Workspace(旧 G Suite)の管理経験1年以上を含む)

    参照:Professional Collaboration Engineer|Google Cloud認定資格公式サイト

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    3. GCPの資格試験のおすすめ勉強法

    GCP(Google Cloud Platform)資格の種類や難易度、メリットを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    GCPの資格試験に合格するための勉強方法は、主に「書籍での学習」と「GCPトレーニング」の2つです。それぞれの勉強方法について、詳しく解説します。

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    3.1 書籍

    書籍を使って勉強したい場合は、「Google Cloud認定資格Associate Cloud Engineer公式ガイド」がおすすめです。

    「Associate Cloud Engineer」の資格に対応しており、価格は6,600円(税込)。本書籍の著者は、GoogleおよびAWS認定のエンジニアである「Dan Sullivan(ダン・サリバン)」氏です。

    Googleの公式ガイドということもあり、以下のように幅広い内容が網羅されています。

    • Google Cloud Platformの概要

    • Compute Engine仮想マシンを使用したコンピューティング

    • 仮想マシンの管理

    • Kubernetesを使用したコンピューティング・クラスタの管理

    • App Engineを使用したコンピューティング

    • Google Cloud Platformでのストレージのデプロイ

    • クラウドのネットワーキングDNS、負荷分散、IPアドレス

    • アクセスとセキュリティの構成

    上記以外にもさまざまな内容が網羅されており演習問題も付いているため、確実に合格率をアップしたい人におすすめです。

    参照:Google Cloud認定資格Associate Cloud Engineer公式ガイド|インプレスブックス

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    3.2 GCPトレーニング

    レクチャーを受けながら勉強したい場合には、「GCPトレーニング」を利用すると良いでしょう。「GCPトレーニング」とは、Google認定インストラクターのレクチャーを受けながら、クラウドやGCP認定資格について学べる学習プログラムです。

    学習方法としては、オンラインで自分のペースで学習できる「オンデマンドコース」や、対面でのレクチャーを受けられる「定期開講クラス」が用意されています。

    以下のようにさまざまな学習プログラムが用意されているため、自身の知識・経験レベルに応じた内容が学べるでしょう。

    • Googleプロダクト(Gmail、ドキュメント、ドライブ、Meetなど)の管理方法

    • Google Cloudの基礎

    • 機械学習と人工知能

    • ネットワークとセキュリティ

    • アプリケーションの構築、デプロイ、保守

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    4. GCPの各種スキルが活かせる求人案件の動向

    GCP(Google Cloud Platform)資格の種類や難易度、メリットを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    GCPに関するスキルを身につけることで、アプリケーション開発などの実務に活かすことが可能です。実際にGCPの知識が必須とされている求人も多く、当サイト「プロエンジニア」に掲載しているフリーランス求人にも、以下のようなものがあります。

    求人概要 【PHP/Laravel/AWS/GCP/Azure】システムエンジニア★官公庁の業務システム開発
    職種 Webアプリケーション
    業務内容 既存のWebシステムの改修および、電子納付機能の機能追加
    必須スキル ・設計工程から携わった経験
    ・PHPによる開発経験
    ・Laravel経験
    ・AWSやGCP、Azureなどクラウドサービス上での開発経験

    プロエンジニアでGCP関連の求人案件を見る

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    5. まとめ

    今回はGCP資格試験の概要や種類、日本語での受験が可能な試験、おすすめの勉強法などについて解説しました。

    GCPの認定資格に興味のある方は、まず基礎的な認定資格である「Cloud Digital Leader」やアソシエイト認定資格の「Associate Cloud Engineer」の資格から挑戦すると良いでしょう。

    ただし「Cloud Digital Leader」の試験は英語のみで実施されているため、英語が苦手な場合は「Associate Cloud Engineer」を受験することをおすすめします。

    クラウドに関する技術やGCPの知識を身につけてスキルアップを図りたい方は、GCP資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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