• カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説

    公開日:2021年10月18日 最終更新日:2023年03月01日

    カスタマーエンジニアとはどんな職種なのか知りたい方向けに、カスタマーエンジニアの仕事内容や年収を紹介。求められるスキルや将来性、具体的な案件についても紹介しています。

    1. 「カスタマーエンジニア」とは?

    カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    カスタマーエンジニアという言葉を聞いたことがあっても、実際にどのような仕事なのか知らないという方も多いですよね。カスタマーエンジニアの仕事内容や、他のエンジニアとの違いを解説します。

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    1.1 カスタマーエンジニアの仕事内容

    まずは、カスタマーエンジニアの仕事内容を紹介します。


    1.1.1 機器の設置

    カスタマーエンジニアは、機器の設置を行います。クライアント企業に出向いて機器の設置を行います。ただ動けば良いというだけでなく、セキュリティや防災の面からみて問題がないかなども考えながら、安全に設置します。

    例えば、サーバーであれば、限られた人しか鍵を持っていない部屋に設置する、浸水時に被害を受けないような場所を選ぶなどの工夫が必要です。

    想定できる範囲の「万が一の事態」とはどのようなものか、そのとき機器が被害を受けないためには、どのような設置方法を選ぶ必要があるかを常に考え、実践できる力が求められます。

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    1.1.2 導入支援

    せっかくシステムを導入しても、それをユーザーが使えなければ意味がありません。導入の際の初期設定や利用方法の説明など、ユーザーに対するサポートを行うのもカスタマーエンジニアの仕事です。

    クライアントは、ITの専門家とは限りません。ITに詳しくない場合も多いでしょう。そんなユーザーに対して、相手の目線に立ち丁寧に説明をする、もしくは、相手の理解度が高いようであれば、要点を的確に説明する力が求められます。

    新しいシステムに慣れるのは誰に取っても大変なものですが、できる限りストレスを感じさせず、スムーズなシステム移行を実現するのがカスタマーエンジニアの腕の見せ所といえるでしょう。

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    1.1.3 保守・点検

    不具合をはじめとして、システムに何かのトラブルが起きた時に対応を行うのもカスタマーエンジニアの仕事です。

    また、そもそも不具合が起きないよう、常日頃からのメンテナンスやシステムの監視も行なっています。

    システムが止まってしまうとクライアント企業に大きな損害が出てしまう可能性もあるため、トラブルはできる限り未然に防ぎ、万が一起きてしまっても小さな範囲で食い止められるような手腕も問われます。

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    1.2 カスタマーエンジニアとシステムエンジニアの違い

    IT系のエンジニアと聞くと、システムエンジニアをイメージする人も多いかもしれません。システムエンジニアは、システム開発における上流工程を担当し、企画・設計をする、さらにシステムを作ることが主な仕事です。

    それに対してカスタマーエンジニアは、できあがったシステムをクライアント企業に導入する際、ユーザーをサポートするのが主な仕事です。基本的には、開発に関わることはありません。

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    1.3 カスタマーエンジニアとヘルプデスクの違い

    カスタマーエンジニアの仕事は、ヘルプデスクと似ていると感じた方もいるでしょう。製品に対して、幅広い内容の問い合わせを受けるという点では、確かにカスターマーエンジニアとヘルプデスクの仕事は似ています。

    カスタマーエンジニアとヘルプデスクの大きな違いは、クライアント企業に訪ねる機会です。

    ヘルプデスクの場合には、クライアント企業に訪問する機会は少ない傾向があります。

    一方で、カスタマーエンジニアの場合クライアント企業に訪問する機会が多い傾向があります。訪問する機会が多い理由は、カスタマーエンジニアはハードウェアを取り扱うケースが多いためです。

    とはいえ、ヘルプデスクもクライアント企業に訪問する機会がまったくないわけではありません。ヘルプデスクとカスタマーエンジニアの仕事内容には完全に境界線が引けるわけではなく、境目があいまいな部分もあります。

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    2. カスタマーエンジニアに必要なスキル

    カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    次に、カスタマーエンジニアに必要なスキルについても知っておきましょう。

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    2.1 ハードウェアを含むITへの幅広い知識

    カスタマーエンジニアは、クライアントからのさまざまな要望や問い合わせに応えるのが仕事です。また、トラブル解決も担当します。

    それらの業務を行うためには、自社製品に関する知識だけでなく、ネットワークやサーバー、データベース、セキュリティなど、ITに関する幅広い知識が必要になります。

    特に、トラブルが起きた場合、広い知識を持っていないと原因追求に時間がかかってしまう可能性も。いち早くトラブルに対処するためにも、IT関連の知識が必要だと言えるでしょう。

    IT業界は日々技術が進化している業界でもあるため、積極的に新しい情報を取り入れておく必要もあります。

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    2.2 トラブル対応を含むコミュニケーション能力

    システムを運用する際、トラブルはつきものです。全くトラブルなく運用できるシステムはまずないと言って良いでしょう。

    カスタマーエンジニアは、迅速にトラブルに対応できる能力と、トラブルの原因や復旧見込などをクライアントに説明できるコミュニケーション能力が必要です。

    そもそも、カスタマーエンジニアはクライアントと接する機会が多い職種であるため、日頃からコミュニケーション能力が求められます。

    さらに、クライアントはITの専門家ではないため、複雑なシステムについて専門家以外の人でもわかるように解説できるスキルも必要です。

    クライアント企業でのサポートを行いながら、さりげなく自社の製品をおすすめできるような営業力があるとさらに良いでしょう。

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    2.3 保守・点検

    カスタマーエンジニアが行う保守・点検作業の中には、国家資格が必要なものもあります。カスタマーエンジニアとして働く際に取得しておきたい資格について以下にまとめました。

    電気工事士は、電気設備の工事や取り扱いを行うために必要な資格です。第一種、第二種の種別があり、第一種の方が扱える範囲が広い代わりに試験の難易度が高くなっています。

    以下の表では、多くの人が先に挑戦する、第二種についてまとめています。

    【電気工事士】

    2021年の開催日程 上期試験 下期試験
    筆記試験 5月30日 10月24日
    技能試験 7月17日または18日 12月18日または19日
    受験費用 インターネットによる申し込み 9,300円
    郵送による申し込み 9,600円
    受講資格の有無
    公式URL https://www.shiken.or.jp/

    設定電気工事従事者は、第二種電気工事士の資格だけではできない工事をするための資格です。試験はなく、講習をうけるだけで資格を取得できます。また、下記のいずれかに該当する場合には、産業保安監督部に申請するだけで認定電気工事従事者認定証の交付を受けられます。

    • 第一種電気工事士試験合格者

    • 第二種電気工事士免状取得後、電気工事に関し3年以上の実務経験を有する方

    • 電気主任技術者免状取得後、電気工作物の工事、維持若しくは運用に関し3年以上の実務経験を有する方

    【設定電気工事従事者】

    2021年の開催日程 上期日程 下期日程
    7~8月(地域によって異なる) 後日発表
    受験費用 12,500円
    受講資格 第二種電気工事士免状の交付を受けた方、または電気主任技術者免状の交付を受けた方
    公式URL https://www.eei.or.jp/approval/

    工事担任者は、電気通信回路や電気設備の工事を行えることに加えて、それらを監督することもできる資格です。

    【工事担任者】

    2021年の開催日程 11月28日
    受験費用 8,700円
    受講資格
    公式URL https://www.shiken.dekyo.or.jp/charge/exam/manual.html

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    3. カスタマーエンジニアはきつい?底辺の仕事?

    カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    カスタマーエンジニアは、きつくて底辺の仕事などと言われてしまうこともあります。仕事が大変なのは事実ですが、決して底辺の仕事ではありません。

    ここでは、カスタマーエンジニアの仕事でどんな点がきついと感じられやすいのか、ポイントを解説します。

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    3.1 残業と休日出勤が多い

    カスタマーエンジニアは、トラブルを解決するのが大きな仕事のうちのひとつです。そのため、トラブルの解決やそれにともなう事務処理に時間がかかると残業が発生します。

    また、トラブルが起きたら休日でも出勤しなければならない可能性があり、休日出勤の機会が多い職種でもあります。多くの職場では、当番制などを導入し、一部の人に負担が偏らないように工夫されています。

    また、近年では働き方改革が導入され、残業時間が長くなった分は別の日にフレックスでゆっくり出社するなど、全体の労働時間は抑えられる傾向があります。

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    3.2 クレームが多い

    トラブル時に矢面に立つことが多く、クレームを直接受ける機会が多いのも、カスタマーエンジニアという仕事の特徴です。特に、まだ関係がしっかり構築できていないクライアントからのクレームは厳しい傾向があります。

    トラブルが発生するとクライアント側も苛立ちを感じることが多いため、必ずしも自分が悪いわけではなくても、立場的にクレームを受けやすい職種なのだと理解しておくことが重要です。

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    4. カスタマーエンジニアの将来性

    カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    カスタマーエンジニアは、ハードウェアの専門家です。現在のIT業界がハードウェアなしには成り立たないことはもちろん、将来的にもハードウェアの存在が消えてしまうことは考えにくいため、カスタマーエンジニアの仕事は今後もなくなることはないでしょう。

    顧客と接する仕事であるためハードな面もありますが、一方トラブル解消時には直接感謝の言葉をかけてもらえる可能性があり、役立ったことを実感しやすいのがメリットです。

    カスタマーエンジニアとして顧客と接した経験によって顧客からの視点を想像できるようになると、将来上流設計に関わるようになった時にも役立つ可能性があります。

    また、ハードウェアの知識はクラウドに活かせる部分もあります。Amazonが提供するAWSやGoogleが提供するGCPなどのクラウドについても学んでおくと、より仕事の幅を広げられるでしょう。

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    5. カスタマーエンジニアになるには

    カスタマーエンジニアになるには、まず以下の2つの言語を学習するのがおすすめです。


    ■ Go言語

    Googleが開発したプログラミング言語で、Webサービスの開発やスマホアプリの開発に適しています。

    公式サイト:https://golang.org/

    動作環境:Windows 7以降、mac OS 10.13以降、Linux 2.6.23以降

    最新バージョン:1.17.1(2021年10月現在)


    ■ Java

    汎用性と安全性が高く、さまざまな場面で使われている言語です。

    公式サイト:https://java.com/ja/

    動作環境:

    Windows Windows 10(8u51以上)
    Windows 8.x(デスクトップ)
    Windows 7 SP1
    Windows Vista SP2
    Windows Server 2008 R2 SP1(64ビット)
    Windows Server 2012および2012 R2(64ビット)
    RAM: 128MB
    ディスク・スペース: JRE用に124MB、Java Update用に2MB
    プロセッサ:Pentium 2 266MHzプロセッサ以上
    ブラウザ:Internet Explorer 9以上、Firefox
    Mac OS X Mac OS X 10.8.3+、10.9+を実行するIntelベースのMac
    インストールのための管理者権限
    64ビット・ブラウザ
    MacでOracle Javaを実行するには64ビット・ブラウザ(Safariなど)が必要
    Linux Oracle Linux 5.5+1
    Oracle Linux 6.x(32ビット)、6.x(64ビット)2
    Oracle Linux 7.x(64ビット)2(8u20以上)
    Red Hat Enterprise Linux 5.5+1、6.x(32ビット)、6.x(64ビット)2
    Red Hat Enterprise Linux 7.x(64ビット)2(8u20以上)
    Suse Linux Enterprise Server 10 SP2+、11.x
    Suse Linux Enterprise Server 12.x(64ビット)2(8u31以上)
    Ubuntu Linux 12.04 LTS、13.x
    Ubuntu Linux 14.x(8u25以上)
    Ubuntu Linux 15.04(8u45以上)
    Ubuntu Linux 15.10(8u65以上)

    出典:Javaのシステム要件はどのようなものですか。|Java

    最新バージョン:17(2021年10月現在)


    そして、必要な資格を取得したうえで企業に就職するのが一番の近道です。取得すべき資格の内容や、公開されているカスタマーエンジニアの案件例を紹介します。

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    5.1 カスタマーエンジニアにおすすめの資格

    カスタマーエンジニアになるには、上記でも紹介した「電気工事士」「設定電気工事従事者」「工事担任者」の資格を取得するのがおすすめです。

    さらに、IT業界で働くうえで、最低限の知識を身につけられる資格として「基本情報技術者」と「応用情報技術者」があります。

    基本情報技術者は、ITエンジニアの登竜門とも言える資格で、高度IT人材になるために必要な基本的知識を持ち、実践的な活用能力を身につけた人を対象とした試験です。

    基本情報技術者については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

    また、応用情報技術者は、ワンランク上のIT技術者を目指す試験です。技術から管理・経営まで、幅広い知識と応用力を身につけられます。

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    6. カスタマーエンジニアの年収

    カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    カスタマーエンジニアの平均年収は489万円。国税庁の民間給与実態統計調査(令和元年分)によれば、日本の平均給与が436万円であるため、平均よりは年収が高い職業だと言えるでしょう。


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    7. カスタマーエンジニアに関する案件の例

    カスタマーエンジニアには、どのような案件があるのでしょうか。プロエンジニアの求人の中から、ピックアップして具体的にご紹介します。

    カスタマーエンジニアに関する案件は、以下のページからご覧ください。

    カスタマーエンジニア関連のフリーランス案件情報|プロエンジニア


    1件目はマーケティングオートメーションツールの導入・運用をサポートする案件

    カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    出典:マーケティングオートメーションツールの導入/運用サポート業務|プロエンジニア

    具体的な業務内容としては、以下が挙げられています。

    • サービス導入支援

    • サービス運用支援

    • サービス利用要件の調整などの顧客対応、社内メンバーとの調整

    • データ集計作業

    応募条件としては、インターネットサービスやSaaSの基本的な知識が必須で、顧客対応業務経験1年以上。完全週休二日制で、報酬はスキル見合いとされています。


    2件目は、ネットワークソリューション提供企業でのサポート業務

    カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    出典:ネットワークソリューション提供企業でのサポート業務|プロエンジニア

    業務内容として、具体的には次のようなものが挙げられています。

    • インターネットVPN構築/保守

    • テレワーク/リモートアクセス導入構築サービス

    • 無線LANの設計/構築

    ネットワークの設計/構築経験があり、コミュニケーション良好なことが必須。こちらも報酬はスキル見合いとされています。

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    8. まとめ

    カスタマーエンジニアとは?仕事内容・年収・スキルを徹底解説【フリーランスエンジニア案件情報 | プロエンジニア】

    ここまで、カスタマーエンジニアの仕事内容や実態について紹介してきました。カスタマーエンジニアは、精神的な負担が大きく大変な仕事ではありますが、決して底辺ではありません。労働環境も、改善されつつあります。

    カスタマーエンジニアの仕事は将来なくなることはないと考えられているほか、業務で得た知識を活かしてステップアップも可能なため、将来性は高い職業です。

    カスタマーエンジニアを目指すなら、まずはプログラミング学習を始めてみてください。

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