スタートアップ／ベンチャーの資金調達が活発化する昨今、フリーランスのフルスタックエンジニアに対する採用ニーズも拡大。スタートアップを中心に案件が増加傾向にあります。実際の開発現場でもフロントエンド／バックエンドの垣根自体を設けず、Web/モバイルを横断的に手掛ける企業も少なくありません。
フリーランスエンジニアにとっては一定の技術力さえあれば「あまり触ったことがない言語/FW」や「クラウド」を実践的に扱う良い機会にもなり得ます。
今回はプロエンジニアのキャリアコンサルタントが、フルスタックエンジニア案件の動向や需要、フリーランスエンジニアにフルスタックエンジニア案件がおすすめな理由を語ります。
インターノウス株式会社 ITアウトソーシング事業部
コンサルタント 横山陽祐
常にスピード感を持ち、日々業務に取り組んでおります。現在は、主にビジネスパートナー様と連携しながら、人材不足の解消に努めています。参画後もしっかりとサポートさせていただきますので、安心してお任せください。
インターノウス株式会社 ITアウトソーシング事業部
コンサルタント 碓井良輔
インターノウスITアウトソーシング事業部の発足メンバーとして参画。コンサルタントとして10年以上のキャリアを持つ。高単価かつスピード感のある提案はもちろん、参画後の報酬増の戦略、IT業界の慣習についての相談など幅広くきめ細やかな対応が強みです。あなたのご経験を存分に発揮できるお仕事をご紹介致します。まずはお気軽にご相談ください。
インターノウス株式会社 ITアウトソーシング事業部
コンサルタント 秋澤拓実
ITアウトソーシング事業部のクライアントチームメンバーとして、エンジニアの募集ニーズがある企業様に対し提案をしています。特にスピード感を持った提案、ご契約頂いた後のフォロー対応を細かく行う事を意識し、同業他社が多い中でも差別化出来る様に取り組んでおります。また、電話や問合せ、社外のリファラル活動による新規企業の開拓も行っております。
フリーランスにフルスタック案件がおすすめの理由｜新たなスキルに実践的にチャレンジする機会になる
【Q】フルスタックエンジニア向け求人がスタートアップで増えている理由は何でしょうか？
大企業や開発組織が整っているメガベンチャーでは、そもそもフルスタックエンジニアを必要とするケースがあまり多くないんです。
反対にリソースが足りていないスタートアップやベンチャー企業の場合は、1人のエンジニアが対応する範囲が多くなりがちです。したがって、対応できる範囲が広い方を獲得するためにフルスタックエンジニア向け求人を出す企業が多いです。
とはいえ、この点は多くの方が誤解されているのですが必ずしも「フルスタックエンジニア募集の企業＝フルスタックエンジニアとしてジョインしなければならない」ということではないんです。
【Q】フルスタック案件でも「実際は大きくフロントエンド寄り」といったこともあるということですか？
そうですね。多くの方がイメージするよりも、はるかに「フルスタックエンジニア案件」は実際の業務範囲に関するすり合わせや各種交渉が柔軟に可能です！
たとえばフロントエンドとバックエンドを兼務するとして、どちらの業務内容も高い水準でこなせる方は、やはり多くはないです。
そのためまずはスキルに応じて得意な領域の業務を進めつつ、慣れてきた段階で別の領域の業務を軽めな内容から対応していくといったケースが結構多いです。
たとえばPHPとTypeScriptを用いたフルスタック案件があり、本人がPHPの経験はある一方、TypeScriptの経験はゼロではないものの「浅い」とします。
この場合、バックエンド側は企業側が求めている基準をクリアしている前提で、フロントエンド側のTypeScriptを用いた業務も少しずつチャレンジしていくことはできます。
このようにフルスタックエンジニア向け案件は、フリーランスにとっては「経験が浅い言語やFWに、実践的にチャレンジできるチャンス」でもあるんです。
【Q】とはいえフロントエンド／バックエンドともに一定の技術水準は求められますよね。どれくらいのスキルがあれば「フルスタック案件」を受注できるものですか？
資格で言えば「応用情報技術者試験」に合格しているレベルであれば、ひとまず問題は無いです。言語で言えば、最近はRuby、PHP、Python、Golang、TypeScript（React.js／Node.js/Vue.js）、Dartを扱う案件が多いですね。
なおフロントエンド／バックエンドの兼任については、どちらか一方で3年程度の実務経験があれば、もう片方が個人開発レベルでも案件の紹介自体は可能です。
逆に一方のスキルが「3年程度の実務経験」がなく、習得度もあまり高くない状態であればフルスタックとは名乗らない方が賢明です。フルスタックエンジニア向け以外の案件を探した方が、むしろ受注しやすいと思います。
ちなみに少しご質問とズレてしまうかもしれませんが、「個人開発」をポートフォリオに含めたい場合の注意点は「一定以上のユーザー数」を想定した設計をすることです。個人開発で「個人的に利用するだけのウェブアプリ」を開発しても実用的とは言えませんし、その成果物が「実務を任せられるレベルか」は評価しづらいです。
たとえば「1000人が同時にサービスを利用した場合に、バックエンド側で処理をどれだけ高速化できるか」なども常に考えながら設計／開発すると、個人開発といえども十分に高度な内容と言えるでしょう。
このあたりは実際にプロエンジニアにお申し込みいただければ、キャリアコンサルタントが細かく相談にも応じ、スキル感に合った案件をご紹介します！
【Q】フロントエンド／バックエンドの一方が個人開発でも可であれば、大きく可能性が広がりますね！ちなみに案件の単価はどれくらいが目安ですか？
70万円～90万円が目安です。プロエンジニアで支援しているフルスタックエンジニアの方で、年収1000万円を超えている方も少なくないですよ。
ちなみに特殊な例で言えば、アーリー／シード期の案件は「スキル向上」「正社員登用」といった面で単価には表れない魅力があり、これはこれでおすすめです。
スキル面で言えば多少経験が浅い方でも、技術選定など上流から参画しやすく、エンジニアにとっては実績を積むチャンスになります。
「正社員登用」に関しては、フリーランスとして参画し、最終的に社員になることでストックオプションの付与を受けるという道があります。アーリー／シード期の企業ではフリーランスで参画したフルスタックエンジニアが、最終的にCTOやテックリードになることも多いです。
このように単価はもちろんですが、それ以外の面でも将来性が大きいのが「フルスタックエンジニア」という働き方ですね。
プロエンジニアで紹介可能なおすすめフルスタックエンジニア向け案件の例
【Q】現在プロエンジニアでおすすめのフルスタックエンジニア向け案件はありますか？
Webエンジニア★アウトドアWebメディアを展開する企業での開発
| 勤務地： | 東京都 目黒区（フルリモート相談可能） |
|---|---|
| 月額単価： | 70万円～80万円 |
| 就業時間： | 10時00分-19時00分 |
| 服装： | 私服 |
| 年齢： | 年齢制限なし |
| 必須スキル： |
・Webサービスの開発経験 |
| 尚可スキル： |
・以下言語いずれかの経験
・DockerやKubernetes等のコンテナ技術の利用経験 ・複数人の開発チームにおけるテックリード経験 ・負荷を考慮する必要のあるwebサービスの設計、開発経験 ・OSSの公開、コントリビュートの経験 |
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バックエンドエンジニア★オンライン学習サービス開発
| 勤務地： | フルリモート |
|---|---|
| 月額単価： | 70万円～80万円 |
| 就業時間： | 10時00分-19時00分 |
| 服装： | 私服 |
| 年齢： | 年齢制限なし |
| 必須スキル： |
・Webサービスの開発経験5年以上目安 ・Ruby on Railsの開発経験2年以上目安 ・運営（運用）が必要なサービスの経験 ・コミュニケーション良好な方 |
| 尚可スキル： |
・React／Vueの開発経験 |
詳細はこちら
【Q】経験が浅くても紹介可能な案件はありますか？
バックエンド／フロントエンド／フルスタックエンジニア★受託開発企業での開発
| 勤務地： | フルリモート |
|---|---|
| 月額単価： | 80万円～90万円 |
| 就業時間： | 9時00分-18時00分 or 10時00分-19時00分（応相談） |
| 服装： | 私服 |
| 年齢： | 年齢制限なし |
| 必須スキル： |
・Ruby (Ruby on Rails)を用いた開発経験2年以上 ・GCPやAWS環境下での開発経験 |
| 尚可スキル： |
・JavaScript (Vue.js)を用いた開発経験 ・Node.jsを用いた開発経験 |
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フルスタックエンジニア★toB向け不動産SaaSの開発
| 勤務地： | 東京都 中央区、フルリモート |
|---|---|
| 月額単価： | 70万円～80万円 |
| 就業時間： | 10時00分-19時00分 |
| 服装： | 私服 |
| 年齢： | 年齢制限なし |
| 必須スキル： |
・Ruby on Railsの開発経験2年以上 ・JavaScriptでのフロント開発経験（現場はVue） ・コミュニケーション良好な方 |
| 尚可スキル： |
・Vue.js／Nuxt の開発経験 ・Git／AWS／Docker 環境下での開発経験 |
詳細はこちら
【Q】より単価が高い案件はありますか？
バックエンドエンジニア★訪日外国人旅行者向けプラットフォームの開発
| 勤務地： | フルリモート |
|---|---|
| 月額単価： | 100万円～ |
| 就業時間： | 10時00分-19時00分 |
| 服装： | 私服 |
| 年齢： | 年齢制限なし |
| 必須スキル： |
・Webアプリケーションの設計／開発／運用経験 ・Railsでの開発3年以上目安※1人称で問題なくパフォーマンス発揮できる方 ・TypeScriptでの開発経験 ・React/Vueを使用した開発経験※現場はReact ・AWSもしくはherokuでの開発、運用経験 ・DB設計経験 ・事業会社で開発経験 ・自発的に動ける方 ・コミュニケーション能力 |
| 尚可スキル： |
・BtoC向けサービスの開発経験 |
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フルスタックエンジニア★某有名経済情報サービスを展開している企業での開発
| 勤務地： | 東京都 千代田区 |
|---|---|
| 月額単価： | 60万円～100万円 |
| 就業時間： | フルフレックス（チームによって時間は異なります） |
| 服装： | 私服可 |
| 年齢： | 年齢制限なし |
| 必須スキル： |
・前向きでオープンなコミュニケーション ・チャレンジ精神、成長意欲 ・技術が好き ・TDDが好き、もしくはチャレンジしたい ・ペアプロが好き、もしくはチャレンジしたい
・ペアプロを徹底しているため、以下の2点も合わせて条件となります
|
詳細はこちら
【Q】実際にプロエンジニアで支援しているフルスタックエンジニアの例を教えてください
toB向け不動産SaaSの開発案件
業務内容：不動産仲介営業を効率化するSaaSサービスのプロダクトにおいて、フルスタックとして対応
必須スキル：・Ruby on Railsの開発経験2年以上
・JavaScriptでのフロント開発経験（現場はVue）
・コミュニケーション良好な方
バックエンドがRuby（Ruby on Rails）、フロントエンドがJavaScript（Vue.js）の開発環境で、1つの機能を丸ごとお任せできる人を募集していました。
参画が決まった方は、フロントからバックエンドまで一通りの対応が可能で、今後はRubyのスキルをより伸ばしていきたい意向があるエンジニアさんでした。そのため「フルスタック」案件ではありつつも、参画前の交渉により、実際の稼働ではバックエンドの比重を高めました。
既に2年近く稼働が続いており、元々得意とされているフロントエンドの経験を活かしつつ、バックエンドのスキルを実践を通じて磨くことに成功しています。
「フリーランスのフルスタックエンジニア」の将来性 | CTO・テックリードなど進む方向性は多彩！
【Q】プロの目から見て「需要がないフルスタックエンジニア」と「現場が求めるフルスタックエンジニア」の違いは何でしょう？
「現場が求めるフルスタックエンジニア」はフロントエンド／バックエンドのどちらかに強みがあり、業務を一任できる人材ですね。
どちらのスキルも水準が高い方がベターではありますが、ここまでにご説明してきた通り「どちらかに強みがある」のであれば、もう一方は経験が浅くとも問題はありません。稼働内容を事前のすり合わせによって、調整することができます。
需要がないフルスタックエンジニアは、単純に経験／スキルが不足して「器用貧乏」な状態になっていると考えられます。
スキルが習得できていない状態で最新の技術のみを追い求めてしまう方や、いち早く次の経験をしようとする方はそうした状態に陥りがちです。
目先のことを軽視すると技術力が高い現場では、器用貧乏（＝経験・スキルが不足している）と判断されてしまうことが多いです。
企業側はフルスタックエンジニアに対し、バックエンド/フロントエンドのどちらか一方は高度なレベルを求めることが多いです。
逆に言えばどちらも平凡であれば、「フロントエンドのみに特化している人材」「バックエンドのみに特化している人材」の採用を優先します。「バックエンドは期待できないが、フロントエンドは間違いなく高品質なアウトプットが期待できる」などと戦力として計算が立ちやすいためです。
もしもこの記事をお読みの方が、これからフルスタックエンジニアを目指すのであればまずは「バックエンドのスペシャリスト」か「フロントエンドのスペシャリスト」を目指すことをおすすめします！
まずは十分なスキルを身につけてから、次のフェーズで2つ目の領域に少しずつ挑戦していくのがベストです。
【Q】フリーランスのフルスタックエンジニアの将来性を教えてください
フリーランスのフルスタックエンジニアは非常に価値がある人材です！
特にスタートアップ／ベンチャーは1人で広い範囲を対応できる方が求められていて、フルスタックエンジニアの採用ニーズが大きいです。仮に参画先企業の開発体制が整備され、役目が終わったとしても、フルスタックエンジニアとして活躍してきた方であれば、別のポジションを用意されることも多いです。正社員として登用された上でCTOやテックリードの道に進むケースもありますし、また別の案件に参画することもあります。案件自体が消えることはそうそう無いですね。
フルスタックエンジニアとしてのキャリアパスを検討されている方や、そもそも「バックエンド案件に専念するか」「フロントエンド案件に専念するか」など検討している方は、まずはプロエンジニアにご相談ください！
キャリア相談はもちろん、案件紹介から参画後のサポートまで徹底的にビジネスパートナーとして並走いたします！
【Q】フリーランス案件申し込みの流れをおしえてください
無料会員登録フォーム、または案件エントリーフォームよりご登録下さい。
登録時間は1分程度です。ご登録後には自動返信メールが届きます。1営業日以内に、プロエンジニア担当キャリアコンサルタントより、お電話及びメールにてご連絡させて頂きます。ご登録をお待ちしております。
当サイトプロエンジニアのコンサルタントが厳選したおすすめのフリーランス案件特集はこちら
特集ページから案件への応募も可能です！
実際にフリーランスエンジニアとして活躍されている方のインタビューはこちら
また最終的に社員となり、ストックオプションの適応を受ける道も。ちなみにフルスタックと言いつつも、実際はフロントエンド寄りで稼働するといったことも可能なので、働き方の幅が広く、面白いポジションなんですよ！