クラウドソーシングサービスとは、個人・法人問わずに業務委託の案件を受注・発注できるサービスです。発注者側が案件を提示して受注者側がそれに応募するパターンだけでなく、お仕事を募集している受注者を探し、発注者側が依頼をかけるというパターンもあります。2008年のランサーズサービス開始以来、クラウドワークスやココナラなど、数多くのクラウドソーシングサービスが登場しています。
ところが近年では、高額案件の発注者側がクラウドソーシングサービスを避けるケースも増えています。その結果、クラウドソーシングサービスでは稼げないという声も。なぜそのような状況にあるのか、10個の理由を詳しく解説します。
1. クラウドソーシングで稼げない理由1:価格競争が激しく単価が低い
各クラウドソーシングサービスのユーザー数は、年々増加の一途を辿っています。そのためHTML/CSSのコーディングのみ等の簡単な案件については、案件の獲得が最優先となり、他の受注者より1円でも安い見積もりを提示しようとするユーザーが増加。結果として価格競争が激化し、本来であればもっと高単価でもおかしくない案件の単価が低下している傾向にあります。
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2. クラウドソーシングで稼げない理由2:手数料が高い
登録費用については、どのサイトも一切かかりません。ただし次のように、高いシステム利用手数料がかかります。(2022年11月時点)
ランサーズ | 受注者側:契約金の16.5%
+ 発注者側:契約金の5.5% |
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クラウドワークス | 受注者側:(10万円以下の部分)契約金の22%
+(10~20万円以下の部分)契約金の11% +(20万円超の部分)契約金の5.5% ※部分により%が変動 |
ココナラ | 受注者側:契約金の22%
+ 発注者側:契約金の5.5% |
例えば3万円のLPコーディング案件を受注した場合、受注者側が実際に受け取る金額は以下の通りです。
• ランサーズ | :25,050円 |
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• クラウドワークス | :23,400円 |
• ココナラ | :23,400円 |
3. クラウドソーシングで稼げない理由3:準委任契約が(ほぼ)存在しない
クラウドソーシングサービスで募集されている案件のうち多くは、LPのコーディング案件やマクロの作成案件など、「完成品」の納品で報酬が発生する案件です。「月〇時間相当のコミットに対する支払い」といった、準委任契約のような働き方を求める案件は、ほとんど存在しません。つまり発注者側からの差し戻しやNGが増えれば増えるほど、安定して稼ぐことができないという問題があります。
4. クラウドソーシングで稼げない理由4:リピート受注が難しい
クラウドソーシングサービスには単発で終わる案件が多く、例えば「ひと月あたり4本のLPコーディング案件を継続的に受注する」といった、安定した利用は難しい方も多い現状にあります。
5. クラウドソーシングで稼げない理由5:発注側/受注側の信頼関係が築きづらい
クラウドソーシングサービスには基本的に面談がなく、多くはオンライン上でのメッセージのやり取りだけで仕事が進みます。つまりお互いの素性が分かり難い状態にあるため、高度なセキュリティが要求される案件はほぼない状態です。必然的に下流工程を中心とした単純作業の案件ばかりとなり、良くも悪くも人材の替えが効く内容であるため、契約が長続きしないという問題があります。
6. クラウドソーシングで稼げない理由6:大手企業が発注側から撤退の傾向
発注者側から見たクラウドソーシングサービスの不安点として、受注者の素性が分かり難く、信頼度が低いという点が挙げられます。依頼を期日までに完遂できないまま、音信不通になる受注者がいるなどの問題が発生しているためです。そのため特に大企業を中心に、クラウドソーシングから撤退し、フリーランスエージェントでの募集に切り替えを行う企業が増加しています。
7. クラウドソーシングで稼げない理由7:商流が下の案件が多い
2022年現在もクラウドソーシングで募集されている案件は、二次請けや三次請けといった、商流が深いものが多い状況です。商流が深い案件は中間マージンが多重に発生し、最終的に受注者が手にする報酬が少なくなる傾向にあります。
8. クラウドソーシングで稼げない理由8:単価アップ交渉が難しい
商流が深い案件、かつクラウドソーシングサービスを利用している発注者については、予算が限られているケースがあります。その場合、単価アップ交渉は難しいでしょう。
9. クラウドソーシングで稼げない理由9:発注側が案件の難易度や要件を理解していない
クラウドソーシングサービスを利用している中にはITエンジニアへの依頼に不慣れな発注者もおり、さらに技術的な面もあまり詳しいと言えない場合もあります。そういった案件の難易度や詳細な要件を把握しきれていない発注者の場合、要件定義に時間がかかったり、認識の齟齬が生まれやすくなります。
すると「あると思っていた機能が無かったからと、発注者から納品にNGが出た」といったトラブルが発生したり、なんとか納品を終えても最終的に対応に要した時間で単価を割ってみると時給が想定より安くなってしまったり、といった問題が発生することがあります。
10. クラウドソーシングで稼げない理由10:案件の探し方に問題がある
受注者側についても、案件の適正価格や自分のスキルの市場価値を把握しきれていないことで、安い単価でばかり受注してしまうという問題もあります。エンジニア自身が自分の市場価値をしっかりと見直すことで、驚くほど受注単価が上がるというケースも多く見られます。
11. クラウドソーシングで稼げない際の対処法
ここでは、クラウドソーシングで稼げない際の対処法をご紹介します。
11.1 クラウドソーシング上のプロフィール評価を高める | 「評価」を上げる
発注者に誠実な対応を続けることでサービス上のプロフィール欄に表示される評価を高め、フリーランスエンジニアとしての信頼度を高めることができます。すると良質な案件のスカウトが来る確率も高まります。
11.2 複数案件を受注する|「数」をこなして稼ぐ
1案件のみの受注で比較的余裕がある場合は、同時に複数の案件を掛け持ちして数をこなすことで、報酬の総額アップを図ることができます。案件を掛け持ちしているフリーランスエンジニアの実情や、掛け持ちが可能な案件のご紹介などを詳しく知りたいという方は、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参照してみてください。
11.3 エージェント経由で案件を探す|案件の「質」を高める
クラウドソーシングだけでなくフリーランス専門エージェントにもあわせて登録しておくことで、良質な案件に出会える機会が増加します。例えばプロエンジニアでご紹介する案件は、平均月額単価60万円から。高単価で安定して長く参入できる案件だけでなく、フリーランス経験の浅い方も安心して受注できる案件まで、幅広くご紹介しています。
プロエンジニアへは、無料会員登録フォーム、または案件エントリーフォームよりご登録下さい。登録時間は1分程度です。ご登録後には自動返信メールが届きます。1営業日以内に、プロエンジニア担当キャリアコンサルタントより、お電話及びメールにてご連絡させて頂きます。
すぐの相談は希望しないという場合でも、今後のためにメールで最新の案件情報だけ受け取っておきたいという方や、どんな非公開案件があるのか聞いてみたいという方にもおすすめです。
12. まとめ
副業やリモートワークが一般的となったここ数年で、フリーランスという働き方を選択する方も飛躍的に増加しています。これまでは副業だったけどこれから本格的にフリーランスに転向してみたいという方や、すでに本業だけどフリーランスエンジニアとして今よりステップアップしたいという方は、ぜひ一度ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」の案件をチェックしてみてください。
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