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フリーランスエンジニアにおすすめの確定申告ソフトを比較選定!
公開日:2020年01月27日 最終更新日:2020年09月01日
フリーランスエンジニア(個人事業主)の皆さん、確定申告のソフトは何を選べばよいか迷っていませんか?
本章ではクラウド型、インストール型の違いや、それぞれのサービス、料金、使いやすさや口コミ評価までを比較しました。 比較する際のポイントを確認しながら自分に合ったソフトを見つけて、確定申告の作業を効率よく終わらせらましょう。そもそも"青色申告申請を未だしていない!" という方は、【2020年版】フリーランスエンジニアの確定申告|青色申告のメリットとやり方、新制度を解説」の記事を先にご覧いただくことをお勧めいたします。
1. 確定申告ソフトとは?
「確定申告に関する一連の経理業務処理を、効率よく行うために開発された会計ソフト」
フ リーランス(個人事業主)にとって、日々の収支管理や経費管理などの経理業務は欠かせません。
特に、*確定申告の作業には時間がかかりますし、*青色申告では、複雑な帳簿付けの作業も発生してしまいます。
そこで役立つのが「確定申告ソフト」です。最近の確定申告(会計)ソフトは、わかりやすく、見た目もシンプル!青色申告や会計に関する知識がない初心者でも、 安心して簡単に申告書類が作れるように工夫されているものが増えてきています。
確定申告ソフトを上手く利用して時間を短縮し、その分の時間を本業に回したいですね!
>>本業(フリーランスエンジニア)の案件を探したい方はこちら
*確定申告や*青色申告について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
2. 確定申告ソフトの比較ポイント
前回の記事内「5. 青色申告の帳簿付けを自分で簡単に終わらせる方法」では、確定申告ソフト選定のポイントを2つ述べました。
【確定申告ソフト選定のポイント】
- 自分が使いやすいかどうか
- サービス・サポートが自分に合っているか
まずは数ある確定申告ソフトから「何が自分にとって使いやすくて合っているか、を比較検討するためのポイント」を確認しましょう。
確定申告ソフトを途中で乗り換えること、変更することは簡単ではありませんし手間も時間もかかるため、初めにどの会計ソフトを選択するかは大切なポイントとなるでしょう。
下のポイントを参考に確定申告ソフトを選び、青色申告をラクに終わらせてしまいましょう!
【確定申告ソフトの比較ポイント】
- タイプ(クラウド型かインストール型か)
- 料金体系(無料、有料、各プラン)
- サポートの種類(電話対応、メール、チャット)
- サポートの内容(操作内容、仕分相談/確定申告相談/業務相談などの内容)
- 共有範囲(どこまで、何人で共有できるのか)
- 連携サービス(自分が使っているサービスとの連携はあるかどうか)
- アップデート内容と料金
- メリット、デメリット
- 口コミ評価…など
3. クラウド型とインストール型を比較
確定申告ソフトのタイプから比較してみましょう。確定申告ソフトには、パソコンに直接ソフトをインストールする「インストール型」とネット環境を使用した「クラウド型」のタイプの2つが存在します。
3.1 主な特徴とメリット、デメリットを比較
「最近はPCインストール型よりもクラウド型の申告ソフトが流行っているし主流ですよ」と聞くことが増えていませんか。その理由を知りたい方も多いと思います。
それぞれの特徴とメリット、デメリットを比較してみましょう。
クラウド型 インストール型 主な特徴 パソコンにソフトをインストール不要で使える新しいタイプの会計ソフト パソコンにソフトをインストールして使う昔からあるタイプの会計ソフト メリット ・インターネットがあれば、いつでもどの端末からでも利用可能
・銀行、クレジットカード会社など金融機関の取引明細を取り込み、自動で仕訳が対応可能
・低コストで始められる
・様々な新しいサービスとの連携対応ができる
・複数人で同じデータを見ることができる
・会計初心者でも簡単に使いやすい
・バージョンアップが無料
・パソコンが壊れてもデータ自動バックアップできる・ソフトの月額(年額)料金がかからない
・インターネット環境が必要ない
・ネット環境によるシステム障害が起こりにくい
・クラウド型と比較すると動作速度が早いデメリット ・インターネットが使えない状況になると困る
・セキュリティ面の不安
・インストール型より操作性に劣る
・ランニングコストがかかる・インストールしたPCでしか利用できない
・バージョンアップの手間、料金が発生する
・ハードディスク容量を消費する
・自動機能ではなく基本的にすべて手入力
・会計の知識がないと操作がややこしい部分がある
・年に1回バージョンアップの必要あり3.2 クラウド型かインストール型どちらを選ぶ?
次に、自分自身の状況を確認し、それぞれのソフトの特徴と照らし合わせてみましょう。
クラウド型ソフト向きの人
- 経費支払はインターネットバンキング、クレジットカード決済がメイン
- 色々な端末から経理状況を確認したい
- 最新の様々なネットサービスを使っている
- 会計知識が少なく初心者
- 今まで他に使い慣れた確定申告ソフトが無い
インストール型ソフト向きの人
- 経費支払が現金、ATM振込メイン
- クラウドサーバーの利用には抵抗がある
- 処理速度を重視したい
- ほぼ税務申告のみの会計目的
- 会計・経理の知識がある
- 使い慣れたインストール型会計ソフトがある
出典:マネーイズム
3.3 フリーランスエンジニアにはクラウド型がおすすめ
エンジニアが普段仕事で使うであろうネット環境があれば、パソコン・スマホ・タブレットなど、どんな端末からでも対応できるクラウド型会計ソフトを使えます。
また、インターネットバンキングや、様々な最新ネットサービスを利用しているケースが多いのもエンジニアならではの特徴ではないでしょうか。
そのため、フリーランスエンジニアの方であれば、クラウド型の確定申告ソフトを導入していただくことがおすすめとなりそうです。
4. 無料(フリー)ソフトと有料ソフトの違い
クラウド型確定申告ソフトには、無料、有料のサービスがあることをご存知でしょうか。フリーランス(個人事業主)であれば、節約したいのは当然。無料で使えるに越したことはないでしょう。違いはどのようなところなのでしょうか。
4.1 無料、有料のポイントは?
有料の確定申告ソフトであっても無料版を用意している場合が大半です。
出来ること、出来ないことの違いは何なのか?どこまでが無料なのか、どこからが有料なのか?を比較検討することがポイントになります。
各社毎のサービス対応に違いはありますが、無料、有料のポイントは「サポートの有無」によることが多く、ソフトによっては「有料版をご検討の際には、まずは無料版をお試しください。」と推進しているものもあります。
初心者の方の場合、比較検討のためにもまずは無料版でいくつか試してみるのも良いでしょう。
出典:弥生の青色申告オンライン
4.2 無料版を利用する際に確認しておきたいこと
フリーランスにとって、無料ソフトは大変魅力的ですが、無料であることが必ずしも良しとは限りません。
無料利用を検討する際には「自分に必要な機能やサービスが含まれているか」をチェックする必要があります。
その際、最低でも次のようなことは確認しておきましょう。
【無料版を利用する際に確認しておきたいこと】
- 機能を利用できる期間は限定されているか(いつまで無料で利用できるのか)
- 取引件数や仕訳件数は限定されているか(件数に制限があるのか)
- 仕訳などの入力や決算書作成・印刷など基本的な機能が使えるか
- 取引情報の保存機能、契約の違いなどはあるか
- 電話対応やチャットなどサポートはあるか
- 税制の変更などに対応しているか(改正対応をするためにどれくらいの時間がかかるか?回数や期間の制限はあるか)
出典:弥生 スモビバ!
5. フリーランスエンジニアにおすすめの「クラウド型確定申告ソフト」を比較
フリーランスエンジニアにおすすめしたいクラウド型の確定申告ソフトを比較しました。
今回は、ソフトウェアの使いやすさ、連携サービスの充実度、無料プランなどから順位を付けた比較ランキングサイト「クチコミランキング」より、ランキング上位3つのクラウド型ソフト
「MF(マネーフォワード)クラウド」
「会計freee(フリー)」
「弥生の青色申告オンライン(弥生オンライン)」
について紹介しています。参考:クチコミランキング
5.1 料金を比較
多くのフリーランスが気になるであろう料金についての比較です。どのソフトにも無料プランが選択可能です。
【料金の比較】
MFクラウド 会計fleee 弥生オンライン 主な料金プラン フリープラン 無料
パーソナルミニ
980円/月
9,600円/年
パーソナル
1,280円/月
11,760円/年
パーソナルプラス
35,760円/年
>>MFクラウドの料金プラン無料プラン データ保存 1ヶ月
スターター
1,180円/月
スタンダード
2,380円/月
プレミアム
39,800円/年
>>会計freee(フリー)の料金プラン無料体験プラン 0円 (2ヶ月)
セルフプラン
8,000円/年
ベーシックプラン
12,000円/年
トータルプラン
20,000円/年
>>弥生オンラインの料金プラン無料対応 無料会員(期限なし) 30日間お試し可 サポートなしのプランは初年度無料
サポート付きのプランは初年度半額5.2 サポートの比較
料金と合わせて確認しておきたい内容がサポートです。無料のプランではサポートが無いことがほとんどです。
【サポート、サービスついて比較】
MFクラウド 会計fleee 弥生オンライン ・チャットサポート・メールサポートに加え、電話サポート、訪問サポート(有料)あり
・マネーフォワードクラウド会計に精通した税理士を無料で紹介
>>MFクラウドのサポート内容・チャットサポート、メールサポートあり
・電話サポートはプレミアムプランのみ
>>会計freee(フリー)のサポート内容・セルフプランはサポートなし
・ベーシックプランは電話・メールサポートなど
・トータルプランは電話・メールサポート・業務相談など
>>弥生オンラインのサポート内容5.3 共有範囲、連携サービスの比較
実際に今自分が使っているサービスとの連携があるかどうかは知っておきたいポイントです。
【共有範囲、連携サービスの比較】
MFクラウド 会計freee(フリー) 弥生オンライン 共有範囲 3ユーザー
(4名以上使う場合には1ユーザーにつき300円/月)3ユーザー
(4名以上使う場合には1ユーザーにつき300円/月)1ユーザー
(ユーザーを追加する場合は、通常プランと同じ料金を支払う必要あり)連携サービス クラウドワークス
ランサーズ
イーコンテクスト
Coiney
Square
楽天スマートペイ
EC-Orange POS
AirレジなどRecereco
GMOイプシロン
ユビレジ
モバイル Suica
SMART ICOCA
PiTaPaMisoca
MoneyLook
Zaim
bizNote
Airレジ参考:個人事業主メモ
5.4 口コミ評価の比較
口コミや体験談の掲載サイトを参考に、確定申告ソフトそれぞれの口コミ評価の一部を抜粋しました。 これまでの情報と合わせて比較検討の材料にしてみてください。
(1) MFクラウドの口コミ
最初は上手く使いこなせるのか不安でしたが、この会計ソフトは他社の会計ソフトから乗り換えやすいようなシステムを組んでいるので、とても助かりました。
乗り換え作業にさほど時間がかからず、使いこなせるようになるまで早かったことが良かったです。
面倒くさい初期設定をする必要がなく、パソコンの操作が苦手な私でも簡単に設定できました。
ですが、この会計ソフトは簿記の知識がないと入力することが難しいので、全くの素人が使うには難しいと思います。私のような個人事業主はMFクラウド会計にして良かったと思っています。
なぜかというと、画面が見やすいからです。 とてもシンプルなので、目が疲れることがなくすぐに慣れることができました。
インターネットバンキングを利用している口座では預金口座の自動取り込み機能もあり、作業が楽になりました。
クレジットカード明細の取込タイミングが早いため、すぐに自分がしたい作業に取り掛かることができて時間を有効に使えると思います。
(2) 会計freee(フリー)の口コミ
完全な会計初心者だったため、このソフトがあって良かったです。
不安で仕方なかった確定申告もすんなりと終わらせることができ、ほっとしています。
freeeを使えば、レシートを撮影してそのまま入力ができるので作業が簡潔になりとても楽です。スマホでもパソコンでも操作が可能で、所得税の計算も自動でできました。
複雑な計算式を使って自分で税金の計算をしないといけないのかと思っていましたが、知識がなくても大丈夫でした。あらかじめ金融機関と同期させておくと、取引を同期してくれる機能があるためこれを使えば間違いもないと思います。 簡単で正確にできるため、もっと早く知りたかったです。
またスマホのアプリを使えば、現金で決済をしたレシートも自動で取引作成ができ手間が省けました。
スマホカメラで撮影をするだけなので、今までのように会計処理のレシートを溜めてしまうことがなくなりました。
freeeをフル活用することにより、本業の業務に注力できると思います。出典:fleeeの口コミ・評判
(3) 弥生オンラインの口コミ
以前は税理士の方に依頼していたので、分からないことがあれば電話をして聞いていましたが、税理士の方が不在だった場合は、すぐに返答が来なくて困っていました。
この不満点が、やよいの青色申告オンラインを利用してから解消されました。
チャットでサポートセンターに問い合わせをすると、本当にすぐに返答してもらえます。 分からないことがすぐに解決できるおかげで、会計の処理がとてもスムーズになり、とても助かっています。
また、確定申告についてもとても簡単にできるので、すぐに提出することができました。
確定申告の入力について分からないことがあれば、メールですぐに返答してくれたことも良かったです。個人事業主として働き始めたとき、確定申告の知識がほぼないまま始めたので不安でしたが、ネットで見つけた「やよいの青色申告オンライン」を見つけた時には、とても安心しました。
最初に簡単な必要事項を入力して登録さえすれば、あとは日々の経費を入力するだけで事足ります。 それすら面倒な人は、自身の持つ銀行口座やクレジットカードに紐付けすれば、自動で仕訳されて入力をしてくれます。
こんな便利なものがあるのか、と初めは驚きを隠せませんでした。 初めて個人事業を行う人には本当にオススメします。5.5 クラウド型確定申告ソフトのメリットまとめ
各社のメリットをざっくりとまとめてみました。
MFクラウド 会計freee(フリー) 弥生オンライン ・他のクラウド会計ソフトと比較しても、連携できるサービスが多い
・UIがシンプル
・データは原則無期限でバックアップ
・機能の充実性が高い・簿記の知識がない初心者にも使いやすい
・Macによる電子申告機能に対応
・確定申告・電子申告を主とした機能が充実
・入力が簡単
・基本機能でe-Tax(電子申告)に完全対応・業界最大規模の幅広いサポートを提供している
・利用者が多く、実績が多い
・ガイド表示が充実しているので初心者が使いやすい6. まとめ
確定申告ソフトを選定するためのポイントとそれぞれの比較、クラウド型確定申告ソフト3つを主に紹介いたしました。
フリーランスエンジニアにとって、確定申告は欠かせない作業になると思いますが、クラウド会計ソフトを上手く活用することで時間を軽減することも可能なのではないでしょうか。
確定申告などの経理作業にはなるべく時間をかけずに、次の案件を獲得して賢く売り上げアップを目指してみてくださいね。
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