今や私たちの生活には欠かせないインターネットやスマホ(携帯電話)、さらに生活をより便利にする新しい技術がめまぐるしく進化していく中で、それを支えるエンジニアといえば、かつては ”激務”、”男性”、“休みがない” などのイメージもありました。 しかし近年、IT業界の人手不足から働き方も多様化してきており、女性エンジニアの数が年々増えてきています。
本記事では女性がエンジニアとして働く上で抱えがちな悩みを乗り越えて、どうやって幸せなキャリアをつかんでいくかをお伝えします。女性エンジニアとして活躍されている方、またこれからエンジニアを目指す方はぜひご覧ください。
目次
1.1 長時間労働が多く体力面できつい
1.2 男性が多い環境で仕事のやりづらさを感じる
1.3 結婚や育児による働き方の変化に対応できなそう
1.4 結婚や育児のブランクでキャリアアップを望めない
1.5 お手本となる女性エンジニアがいないので将来のキャリアがイメージできない
2. 女性エンジニアとして幸せなキャリアをつかむためにやっておきたいこと
2.1 技術面以外のコミュニケーション、チーム力も磨く
2.2 スキルアップのために学ぶ意識を持つ
1. 女性エンジニアが抱えがちな5つの悩み
1.1. 長時間労働が多く体力面できつい
エンジニアの仕事は様々なものがありますが、開発系のプロジェクトには納期がつきものです。納期を控えると残業が重なり、休日出勤を余儀なくされることもあります。
エンジニアは男女という性別に関係なく、技術面などの実力で評価されるため、女性エンジニアは体力面できついと感じても、まわりの男性エンジニアに合わせようと多少無理をする傾向があります。
1.2 男性が多い環境で仕事のやりづらさを感じる
IT業界を通して女性エンジニアは1~2割といわれ、男性エンジニアがまだまだ多いのが現状です。 その中で、女性特有の体調不良、妊娠・出産・育児などには理解を得られにくい場合もあります。女性同士なら話しやすいことでも職場に同性が少ないこともあり、結局、上司や同僚の男性には話をしづらく、自分で抱えてしまうこともあります。
1.3 結婚や育児による働き方の変化に対応できなそう
結婚や育児が始まると、フルタイムで残業のある職場で働くことは難しくなることがあります。保育園に預けていたとしても、子供の病気やけがでの急な呼び出しで、職場に気を遣い仕事をやりづらくなることもあります。これはエンジニアに限らず働くママ共通の悩みとも言えます。
エンジニアの場合は特に”勤務時間”がネックとなり、産休や育休明けに復帰する女性エンジニアが少ないと言われていることからも読み取れます。
1.4 結婚や育児のブランクでキャリアアップを望めない
エンジニアは常に新しい技術に対応していく必要があるため、産休・育休などのブランクがあると、キャリアを積みづらいと考えられることがあります。 実際にブランクから職場に戻ると、休んでいた間にシステムや技術面でも変化していることがあるでしょう。
1.5 お手本となる女性エンジニアがいないので将来のキャリアがイメージできない
女性のライフステージを乗り越えて長く活躍する女性エンジニアが少ないため、エンジニアとしての将来をイメージしづらいこともあるでしょう。 お手本となる女性エンジニアが身近にいないと、エンジニアはずっと続けられる仕事なのかと不安になるかもしれません。
2. 女性エンジニアとして幸せなキャリアをつかむためにやっておきたいこと
2.1 技術面以外のコミュニケーション、チーム力も磨く
エンジニアは技術職とはいえ、職場内でプロジェクトチームを組むことが多いため、コミュニケーション力や、チームをまとめる力も必要とされます。女性はコミュニケーションや細かな気遣いが得意なことも多く、これらの力を身につけることは、職場での働きやすさにも繋がります。
普段から、コミュニケーション力や、チーム力を磨いておくことで、「あの人と一緒に働きたい」と思ってもらえる人材になることも重要です。
2.2 スキルアップのために学ぶ意識を持つ
エンジニアとして働く際には、ひとつの言語のみならずその業務に関連する他の知識が必要とされることも多いです。
例えばJavaエンジニアとしてWebアプリケーション開発に携わった場合、Webページとの連携をはかるためのHTML、JavaServlet、JSPなど。データベースとの連携には、JDBC、SQLなど、その他にフレームワークに関する知識など、そのプロジェクトで採用されている技術に関するスキルは開発を進めていく上で必要とされます。
これらは業務の中で学んでいく以外にも、普段から自分で”勉強”する意識を持つことをおすすめします。
仕事をしながら、また休職中にでも自分のスキルを磨くために勉強することは、将来的にエンジニアとして自分が望む働き方の選択肢を広げるためにも役立ちます。
2.2.1 プログラミングスクールやオンライン学習サービスで学ぶ
”勉強”となると少し大変そうに思うかしれませんが、例えばプログラミングを学ぶのであれば、オンライン学習サービスを活用するのもおすすめです。
サイト上で実際にコードを書いて学べるもの、動画での丁寧な解説があるもの、無料ですぐに始められるものなど、様々な学習サイトがあります。
時間的に余裕があるならプログラミングスクールや転職支援制度のあるエンジニアスクールなどで学ぶのもいいでしょう。
【関連記事】
Python入門者はココで勉強しよう!学習サイト最強6選
【関連記事】
【初心者向け】Rubyの学習サイト10選
【関連記事】
HTML学習におすすめのオンラインサイト10選
2.2.2 書籍で学ぶ
言語の入門書や参考書もたくさん出版されており、初心者にも非常にわかりやすく学びやすいものから、さらに高度な技術を学ぶものまで幅広く勉強できます。
システムの上流工程(要件定義・設計)を学ぶ場合にも、実際の現場で開発やテストなどの経験を積みながら、書籍を活用するのもひとつの方法です。
【関連記事】
初心者向けおすすめPython入門書 厳選6選
【関連記事】
【Ruby】初心者におすすめの入門書
【関連記事】
HTML&CSS 学習者におすすめの本 10選
IT技術は多様に変化するため、新しい言語にチャレンジしたり、自分のスキルをさらに極めたりと常に学ぶ意識を持つと、ライフスタイルの変化によるブランクなどにも対応しやすく、エンジニアとして長く働いていけることにもつながります。
2.3 ライフスタイルにあわせた働き方を選ぶ
ひと昔前までは、エンジニアといえば、フルタイムで働いて残業もあたりまえといった風潮がありました。
かつては結婚や出産を機に退職する女性エンジニアも多かったですが、今は多くのIT企業で柔軟な働き方の選択ができるようになってきています。
その背景には、主に二つ理由があると考えられます。
① 政府による働き方改革の推進から、長時間労働の見直しを含め企業側がさまざまな働き方に取り組み始めたこと
② IT業界の人手不足に対し、女性エンジニアの活用が必要とされている
【関連記事】
女性エンジニアが必要な理由
このようなことから、雇用形態にも、時短勤務(派遣社員、正社員)、在宅勤務、またフリーランスとして働くなど、様々な選択肢が増えてきており、長く無理なく仕事を続けやすい環境が整ってきています。
ワークライフバランスを重視し、技術や経験を積んで選択肢の幅を広げ、ライフスタイルに合わせた理想的な働き方を選んでいきましょう。
3. まとめ
女性エンジニアはなぜ少数なのか、それには前述したような悩みを抱えがちになることからも、少し敬遠されていました。
しかし近年、女性がエンジニアとして働く環境・技術を学ぶ環境も整ってきて、IT分野の幅の広がりからもエンジニアという仕事に可能性や魅力を感じる女性が増えてきています。
女性エンジニアとしてスキルを身につけ、効率的に柔軟に働いて幸せなキャリアを手に入れませんか。