エンジニアとしてスキルを積む中で、フリーランスのエンジニアに興味を持ったことはありませんか?
エンジニアの経験があればフリーランスエンジニアになることはそれほど難しくありませんが、個々のスキルや実力によって、選べる案件、報酬、働き方には大きな差があります。せっかくであれば、収入アップや働き方の自由度を高めるなど、そのメリットを生かせるフリーランスエンジニアを目指したいものです。
本記事では、クライアントから「あなたにおまかせしたい」と求められる需要の高いフリーランスエンジニアになるための秘訣をお伝えします。
1. フリーランスエンジニアの魅力とは
1.1 会社員よりも高い収入が期待できる
求人データなどを見て気づく方も多いと思いますが、一般的にフリーランスエンジニアの月額単価は会社員の毎月の給与よりも高いことが多いです。フリーランスエンジニアにはボーナスや有休休暇もありませんが、それを加味しても収入は上がるでしょう。
単価の高い案件を選ぶことや、自分の強みやスキルをアピールし報酬を上げる交渉をすることも可能です。
スキルや経験などを積み重ね、自分の実力次第でさらに高収入を目指せるのもフリーランスエンジニアならではの魅力です。
1.2 働き方の選択肢が広くなる
フリーランスエンジニアは、会社や企業に属さないため、自分で働く場所・時間・案件・単価を選べます。
実際には、フリーランスエンジニアの9割は常駐型の案件に携わっており、企業やプロジェクトに加わりチームで業務を進めていくスタイルの案件が多いです。この場合にも、自分のスキルと案件で必要とされるスキルがマッチすれば、希望する業界や興味のある分野の案件を選ぶことができます。
そしてリモートワークや時短勤務など、ライフスタイルに合わせて働きたい場合も会社員より自由度が高いと言えます。
1.3 エンジニアとしてのスキルアップができる
エンジニアとしてのキャリアパスを築くにあたり、キャリアプランを立てやすいことがメリットとして挙げられます。
基本的には指示された業務を遂行していく会社員に比べ、フリーランスエンジニアは自分が希望する業界、興味ある分野などにどんどんチャレンジできます。スキルが不足していれば、仕事量がハードすぎない案件を選び、新しい技術を身につけることや、スキルの研鑽に時間を費やすことも可能です。
スキルアップすれば案件の選択肢は広がり、それが積み重なっていくことで目指すキャリアパスに近づくことをイメージしやすくなります。自由度が高い分、自らを奮い立たせることも必要ですが、目指す方向へ舵を取りやすいことは大きな利点といえるでしょう。
2. 企業が求めるフリーランスエンジニア
2.1 柔軟な対応力と実践力がある
多くの企業がフリーランスエンジニアに求めるものは何よりも即戦力です。採用時には、その案件に携わった際にどれだけ戦力としてパフォーマンスを発揮してくれそうかという点を見極めたいのです。
IT技術がめまぐるしく変化し複雑化する中、企業に最適なIT化を進めるに際し、新しい言語や技術を取り入れるケースも増え、エンジニアの対応力は非常に重要になってきています。
そして何より、これまでのスキルや実績の積み重ねで極めてきた強みにより実践力を認められ重宝されます。
2.2 自己管理能力が高い
フリーランスエンジニアは個人としての”信頼”が大切であり、どんなにスキルが高くても自己管理能力が欠けているとクライアントからは避けられます。
自己管理能力を高めるためには次に挙げるようなことを実践していきましょう。
・時間に関する意識
勤怠に関する報告・連絡はもちろん、スケジュール管理、期日厳守などの徹底
・体調管理
睡眠・食事・休養を含む体調管理に努め、良いコンディションで仕事に向き合う
・ビジネスマナー
TPO、言葉遣い、業務進行中の報告・連絡・相談など小さなことから信頼を得る努力をする
・自分を律する意識
オンオフの区別をはっきりさせ、仕事に対してのモチベーションを下げないようにする
3. 良質な仕事が入るフリーランスエンジニアの秘訣
3.1 知人や友人・職場などの人脈から仕事を得ている
企業がフリーランスエンジニアを雇う際、そのエンジニアに面識があったり、誰かからの紹介であったりする方が仕事を頼みやすい面があります。また雇われるエンジニア側も、自分を知ってもらえているという安心感があります。
双方の信頼度が最初から高いため、収入の相場観も把握でき、お互いにとってwin-winの関係になりやすく、ひとつの案件が終わってもまた次を紹介してもらいやすく、常に質のいい案件に出会う確率が高いと言えます。
3.2 フリーランスエンジニアに強いエージェントを活用する
フリーランスエンジニアは自分で仕事を探すから大変と思いがちですが、今は多くのフリーランス専門エージェントがあり、保有する多数の案件の中から、エンジニアのスキルや希望に沿った案件を紹介してもらえます。
また、キャリア相談のコンサルティングをはじめ、スキルシート作成から契約後のフォローアップまで様々なサポート体制が整っています。これらを上手に活用することで、より良い条件の案件が見つけやすくなるでしょう。
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3.3 自分に適したコミュニティに属する
どこにも属さないフリーランスエンジニアは時に孤独を感じがちです。そんな際に、フリーランス仲間との様々な情報交換や悩みの共有、相談などができることは交友関係の広がりにつながるだけでなく、心の拠り所となります。
また、他のフリーランスエンジニアの活躍やスキルアップに努める姿などを間近で見ることは、仕事を続ける上でモチベーションの向上にもつながります。
話しやすい同年代エンジニアとの交流や、スキル・業種が近いエンジニアからの情報などは良い刺激となり、自分が希望する仕事に巡りあえる確率も高くなるでしょう。
4. 長く働ける将来性のあるフリーランスエンジニアの秘訣
4.1 常に学び続ける姿勢を大事にする
めまぐるしく変化するIT技術に対応していくには、現在のスキルをベースにし、関連する技術も同時に磨いていく必要があります。新しい言語や様々なフレームワークやクラウドサービス関連の知識などにも目を向けましょう。
また、JavaエンジニアであればKotlinなど、関連性のある新しい言語のメリットなども理解し知識をつけておくなど、必要とされた時にすぐ対応できるよう準備しておくことで仕事の幅も広がります。
4.2 時代のニーズにあうスキルを身につける
高単価の案件によくある特徴として、比較的新しい技術・言語に詳しいスキルを持つエンジニアが求められています。
例えばPythonなどはAIや機械学習分野などで注目の言語ですが、まだエンジニアの絶対数が少なく重宝されています。こういった案件を狙えるエンジニアは、普段からIT業界の動向に目を向け、すぐに実務で生かせるかどうかを別としても、積極的に新しい技術取得にチャレンジしています。そして例外なく複数言語のスキルを持ち合わせています。
時代のニーズにあっているスキルは、需要も多いということです。
フリーランスエンジニアは会社員のように企業内研修や先輩のサポートもありません。自ら新しい技術のスキル取得へ目を向けることでいつの時代にも柔軟に対応できる強みを持てば、エンジニアとしても途切れず長く活躍していけるでしょう。
4.3 スキルアップできる案件に携わる
せっかくフリーランスエンジニアになったのだから・・・となるべく高い単価の案件を優先的に選ぶ傾向にありますが、スキルを伸ばしていける案件を選ぶことが長い目で見れば高単価の案件取得につながっていきます。
これまでの経験で得たスキルのみに固執せず、未経験の分野や新しい技術に触れることで、経験と知識がつき、エンジニアとしての価値が高まります。変化の激しいIT技術に対応していくためにも案件を選ぶ際に意識したいことです。
5. 働き方を自由に選べるフリーランスエンジニアの秘訣
自由度の高さが注目されるフリーランスエンジニアですが、好きな仕事を、好きな場所で、好きな時間に働き、それでいて高い収入を得ることはそうそう簡単ではありません。
クライアントから「あなたにおまかせしたい」と言ってもらえる信頼度の高いエンジニアになれば、働き方の自由度も広がっていくでしょう。そのためには次に挙げる二つの要素がどちらも必要になってきます。
5.1 経験とスキルの実績を積み信頼度を高める
フリーランスエンジニアとしての ”スキルの信頼性” を高めていくためには、小さなことからでもコツコツと経験を積み重ね、スキルを身につけ、クライアントとの納期や約束を守り、結果を出していくことを繰り返していきましょう。
5.2 ヒューマンスキルを磨く
エンジニアとしての技術力だけでなく、人間性における信頼を高めていくために、下記のようなヒューマンスキルを磨く意識を持つようにしましょう。
・クライアントからの要望をしっかり把握するヒアリング力
・プロジェクトや案件に携わる人達と円滑な人間関係を保つためのコミュニケーション力
・相手の立場を理解し、準備を整え、伝え方に工夫をするプレゼンテーション力
・普段から知識やスキルを高い水準に保とうと努力する向上心を持つ
6. まとめ
昨今のエンジニア不足により、フリーランスエンジニアの需要もますます高まっている傾向にあります。
ただし、前述したように個々のスキルや実力によって、選べる案件、報酬、働き方には大きな差が出てきます。
いざフリーランスエンジニアになろうと決意した際には、上記に説明したことなどを参考にしながら、ぜひ自分にとって満足度が高く、企業やクライアントからも需要の高いフリーランスエンジニアを目指してください。