• フリーランスエンジニアの実態調査、ホントに儲かるの?仕事あるの?

    公開日:2019年12月08日 最終更新日:2022年01月06日

    IT業界においても、「フリーランス」として働くエンジニアが急増しています。
    会社員よりも自由な立場で、時間や場所にもとらわれず、収入も上がるかも・・そんな漠然としたイメージがあるフリーランスエンジニアの実態についてまとめました。

    1. フリーランスエンジニアの市場の実態は?


    近年のめざましいIT技術の進化により、ITエンジニアは人気の職種となりエンジニア人口が増える中、フリーランスエンジニア案件の需要増に伴い、フリーランスとして働くエンジニアも急増しています。その実態の背景にあるものを次に挙げます。

    1.1 IT企業やユーザー企業におけるITエンジニア不足

    【IT企業におけるIT人材不足の現状】

    参照元:IT人材白書2019(情報処理推進機構(IPA)によるIT関連産業における人材動向調査)

    IT人材白書2019の「IT企業におけるIT人材の”量”に対する過不足感のデータ」によると、過去5年間においてIT人材は常に不足しており、2016年にやや緩和したものの、基本的に「ITエンジニアは常に足りていない」という現状です。

    【ユーザー企業におけるIT人材不足の現状】

    参照元:IT人材白書2019(情報処理推進機構(IPA)によるIT関連産業における人材動向調査)

    ユーザー企業におけるIT人材が「大幅に不足している」割合は
    2014年:16.2ポイント ➡ 2018年:31.1ポイントと上昇。
    過去5年間においてもIT人材不足は増加の傾向をたどっています。

    ※ユーザー企業:消費者に対する事業(主に販売など)を展開している会社

    これまでの日本におけるIT人材は、70%ほどがSIer企業などのITベンダーに集中しており、「ITベンダーがユーザー企業のシステム構築や運用を請け負う」という構図でした。
    しかしながら、近年のIT高度化・複雑化に伴い、ユーザー企業がよりシステムに主体的に関わるようになってきた傾向がありIT人材の確保にも力を入れています。

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    1.2 企業の積極的なフリーランスエンジニアの採用

    企業がフリーランスエンジニアを積極的に採用する傾向にある主に下記の二つの理由が挙げられます。

    ◆ 企業にとってのフリーランスエンジニアはコスト面において低リスク
    フリーランスエンジニアは有期契約のため数カ月単位で契約更新を検討する機会があり、雇止めも可能です。
    プロジェクト単位での契約がほとんどであり、正社員のように毎月の給与が発生せず固定費がかかりません。
    IT業界全体がエンジニア不足の中、コスト面において低リスクであるフリーランスエンジニアは採用しやすいと言えるでしょう。

    ◆ 高スキル正社員エンジニアの確保が難しい
    ITの高度化・複雑化に対応するため、どの企業もITの広範囲なスキル保持者および高スキルのエンジニアを確保したい傾向にあります。
    しかし正社員は、解雇要件が厳しく、保険や年金の負担もあり、高スキルの正社員エンジニアに対しても高単価を提示しづらく、社内でも絶対数が少ないのが現状です。
    一方、同スキルレベルのフリーランスエンジニアであれば高単価の案件を提示することで雇うことが可能となります。

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    1.3 なりやすくなったフリーランスエンジニア

    現在、次に挙げるような、エンジニアがフリーランスとして働きやすい様々な環境が整ってきていると言えます。

    ◆ 需要増のため経験が浅めでもなりやすい
    近年のエンジニア不足により、開発経験が浅めのエンジニアであっても一定の案件があり、フリーランスエンジニアとして働くことのハードルもそれほど高くありません。

    ◆ フリーランス専門エージェントの増加・充実したバックアップ
    エージェントが抱える数多くのフリーランス案件から様々な条件を提示して、エンジニアが希望する案件を獲得しやすくなりました。
    また、フリーランスが抱えがちな悩みや書類作成など、エージェントによる様々なサポートも充実しています。

    ◆ エンジニア系イベントやコミュニティの充実
    東京をはじめとする大阪・名古屋などでの大都市では、主にフリーランスエンジニアが多く集うエンジニア向けの勉強会・交流会などが盛んに行われています。
    特に東京では毎日のように、企業や個人問わず様々なエンジニア向けイベントが開催されており、企業に属していなくても、エンジニア同士の交流を持つ機会も増え、情報交換やスキルの研鑽などの場が整ってきています。

    ◆ スクール、オンライン学習、動画、ブログなど
    プログラミングスクール、オンライン学習、Youtubeなどの動画、エンジニアによるブログなど、様々な方法を活用することで、足りないスキルを磨くことや、新しい技術を習得することが可能です。


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    2. フリーランスエンジニアの年収の実態は?

    2.1会社員エンジニアより収入は上がる

    フリーランスエンジニアの最大の魅力ともいえるのはなんといっても収入アップが期待できることでしょう。
    実際に、エンジニアとしての経験が数年の会社員エンジニアでもフリーランスエンジニアになると、ほぼ間違いなく収入が上がります。 それもかなり上がります。中には倍くらいの額になるケースも珍しくありません。
    その主な理由として、企業にとってフリーランスエンジニアはコスト面でもリスクが低いこと、昨今のITエンジニア不足によるところが挙げられます。

    会社員エンジニアとフリーランスエンジニアの年収を比較した詳細を知りたい方は次の記事も参考にしてみてください。

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    3. フリーランスエンジニアの年齢の実態は?

    3.1 若い方が良いとも限らない

    どこの企業からも引く手あまたとされる20代、30代の若手エンジニアは、その理由として若さなりのコミュニケーション力や柔軟性といった企業側が対応し易いという点が挙げられる一方で、信頼性が非常に大切となるフリーランスでは若手より経験値が高いベテラン世代の40代、50代の需要も多いという事実もあります。実際、フリーランス白書2019によると、フリーランスの半数近くが40代・50代であるとの調査結果も出ています。

    【若手のメリット】

    ・若さなりのコミュニケーション力
    ・体力がある
    ・コストの安さ(企業側から見たメリット)
    ・経験が浅くても案件を受注できるチャンスがある

    【ベテランのメリット】

    ・経験が豊富
    ・マネジメント力の期待ができる
    ・技術力が高い
    ・信頼性が高い(※経験値による)


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    4. フリーランスエンジニアの仕事(案件)の獲得法

    4.1 フリーランスエンジニア専門のエージェントの活用

    現在、ほとんどのフリーランスエンジニアが活用しているといっても過言ではありません。
    フリーランス案件を多く取り扱っているエージェントを利用することは、フリーランスとしての経験が浅いエンジニアや自分で仕事を探す手間をかけたくない人にもおすすめです。

    【メリット】
    ・豊富な案件、様々なサポートの充実
    ・スキルや希望する業務にマッチする案件を効率よく見つけることが可能
    ・一つの案件が終わると次の紹介を受けられるなど安定して案件を受注しやすい

    【デメリット】
    ・エージェント経由の案件は条件が決まっており、自分に適した条件への変更などの自由度は低い
    ・エージェントの手数料が引かれるため直接クライアントから受注するよりは収入が減る

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    4.2 前職や知人からの紹介

    エンジニアとして働く中で、元会社のメンバーや前職や友人に案件を紹介されたことなどをきっかけにフリーランスエンジニアになるケースも多くみられます。
    「紹介」であることは雇う側・雇われる側のお互いに信頼と安心感があります。

    【メリット】
    ・単価や勤務場所・時間など条件の交渉も融通がききやすい

    【デメリット】
    ・継続した案件が用意されているわけではないので常に次の案件を探す意識は必要

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    4.3 クラウドソーシングの活用

    エンジニアが活用しやすいクラウドソーシングサイトとしてクラウドワークスクラウディアランサーズなどが有名です。
    場所と時間を選ばずに働けるメリットがあり、案件と案件のつなぎとして仕事を受けたり、隙間時間を利用する「副業」として活用する人が多いです。
    条件の良い案件を受けるには、エンジニアとしての業務経験と実績を証明できるポートフォリオを準備する必要があります。

    【デメリット】
    ・システム手数料が高めであり、案件にかかる工数が手数料を引いた報酬に見合わない場合もある
    ・フルタイムや企業常駐が前提のことも多く、副業としては仕事量が多すぎる場合がある

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    4.4 エンジニア系のイベント・交流会・SNSの活用

    様々なイベントや交流会を活用して、名刺交換や挨拶などを通して情報交換をしたり人脈を拡げることや、 SNS(FaceBook)などに自分のスキルや業務経歴をアップしておけば仕事の依頼を受けることもあります。

    【デメリット】
    ・数あるイベント・交流会などの中から自分にあうものがすぐに見つかるとは限らない。
    ・SNS活用での案件獲得に至るまでには、フリーランス経験が浅かったり、スキルがあまりないエンジニアの場合には少し難しい方法。


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    5. フリーランスエンジニアの働き方

    5.1 クライアント常駐型

    フリーランスエンジニア全体の9割程度がクライアントに常駐して働いているといっても過言ではないでしょう。
    実際のフリーランス求人をみても常駐型案件が圧倒的に多いです。


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    5.2 非クライアント常駐型(在宅・リモートワーク)

    時間・場所の制約がない働き方は多くのフリーランスエンジニアが望むスタイルであり、近年はオフィスに常駐しないリモートワークなどの働き方を許容する企業も増えています。しかしながらそういった案件を得るには、クライアントからの信頼がないと任せてもらえません。
    まずは常駐で勤務しながら仕事に対する取組み方などの人間性や、エンジニアとしてのスキルなどの「信頼」を得ることにより、柔軟な働き方を認めてもらえるケースが多いです。

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    6. フリーランスエンジニアの契約形態

    6.1 準委任契約と請負契約の違い

    フリーランスエンジニアの契約形態には、準委任契約と請負契約があります。
    両者の大きな違いは「成果物を出す必要があるかないか」になります。

    ◆ 準委任契約:成果物を出す必要はない。契約上決められた期間・時間内のみ働く
    ◆ 請負契約:「成果物を完成させる」もしくは「成果物に対する依頼者側の要求を満たす」義務がある

    エージェント契約の案件はほぼ「準委任契約」なのでそれほど意識しなくても大丈夫です。
    個人で案件を受ける際に「請負契約」であれば、完成や修正などに時間がかかり、結果的に工数が増えることもあるので注意が必要です。

    詳しくは下記の記事も参考にしてください。
    関連記事: IT業界の業務委託を例に準委任契約と請負契約の違いを表にまとめました

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    7. フリーランスエンジニアが働きやすい地域

    7.1 案件は都市部(主に東京)に集中する

    いわゆるトレンドの技術を活かせる案件、高単価の案件なども多くは都市部に集中しています。
    これは全体的なIT技術の進展度が高い企業が東京に集中しているからです。
    さらに案件数そのものに関しても東京が圧倒的に多いため、案件の選択肢も幅広いです。
    フリーランスエンジニアとして好条件の案件を多く受け経験・スキルを積むのであれば東京近郊または通える地域に住むことが理想的と言えるでしょう。

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    8. まとめ

    フリーランスエンジニア人口と需要が高まるにつれ、エンジニアが「フリーランス」として働くことは今後ますます身近なものになっていくといわれています。
    フリーランスエンジニアに魅力を感じていれば、まずはフリーランスエンジニアの実態・現在の自分のスキルなどをしっかりと把握しておきましょう。
    その上で改めて、自分の望む働き方や収入、エンジニアとして目指すキャリアなどを見直し整理することで、成功するフリーランスエンジニアへの道が開かれていきます。


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