公開日:2019年4月26日
ITエンジニアとして年収アップを目指す人、インフラエンジニアへの転職を考えている人、そして未経験からインフラエンジニアを目指している人にとっても年収は知っておきたい大切なポイントではないでしょうか。相場や平均、年収1000万円を目指すにはどうするべきかなども知りたいところです。本章では2019年版インフラエンジニアの年収事情について解説していきたいと思います。
目次
1. インフラエンジニアの平均年収は?
インフラエンジニアの平均年収について述べたいと思います。
1.1 年収調査から見たインフラエンジニアの平均年収
Tech総研が定期的に行っている年収調査から30代前半エンジニアの平均年収・最高年収・最低年収のデータより主にインフラエンジニアの職種に相当するソフト系エンジニアのデータを紹介します。
引用元: テック総研職種分野別に見た平均年収・最高年収・最低年収の分布
平均年収は年齢を重ねるごとにアップしていますが、最高年収と最低年収の差がどんどんと増していることも分かります。これらに差が生じるのには業界や業種、専門技術分野や職種などの仕事内容による影響も考えられます。こちらにつきましては後に述べたいと思います。
1.2 求人情報から見たインフラエンジニアの平均年収
2019年3月時点で、インターネットに公開されて いるインフラエンジニア(ネットワーク・DB・サーバ構築)の求人情報をもとに算出したデータは下記の通りです。
【インフラエンジニア(ネットワーク・DB・サーバ構築)の平均年収・給料・給与】
2.未経験からインフラエンジニアになるといくら稼げるか?
◆未経験者からでも可能な案件の多くは年収250万円~300万円程からスタート出来る
インフラエンジニアの仕事は、未経験であっても転職のチャンスがあります。初めは企業の研修などを受けながら知識を身に付けていきステップアップしていくケースも多いです。未経験でも「独学で学んでいた」ことがある場合や「ITの資格を持っている」または「勉強中」という場合には年収についても考慮されることがあるかもしれません。実際の求人を見ても分かるようにたとえ未経験からスタートしても企業へ入社して経験を重ね、技術を身に付けることで着実に高年収を目指すことも不可能ではないでしょう。
3. インフラエンジニア職種別・業種別年収
下記のデータは30代前半(30~35歳)・ソフト系の職種別の年収です。インフラエンジニアの年収に差が生じるのには業界や業種、専門技術分野や職種などによる影響があると言えるでしょう。職種別ではプロジェクトマネジャー以外の職種は最高額と最低額の差が大きく、同年代・同職種でも年収格差があることがわかります。また、業種によっても大幅な差額が生じています。
3.1【職種別】ソフト系の平均年収・最高年収・最低年収
4. インフラエンジニアで年収1000万円稼ぐには?
インフラエンジニアにとっての目標年収を1000万円ボーダーラインとしている方も多いでしょう。それでは年収1000万円はどんな人がどのように達成しているのでしょうか。実際の求人情報やどのようなスキルを持っていると達成できるのかについて調べてみました。
4-1. ポジションで見る年収1000万円のインフラエンジニア
大手転職サイトで1000万円以上の求人を条件設定した結果です。仕事のポジションについては下記のようなものが多くみられます。
・ITマネジャー
・シニアネットワークアナリスト
・シニアインフラエンジニア
・インフラ管理者
・ネットワークプロジェクトマネジャーなど
【実際の求人例】
【事業内容】大手製薬業
【ポジション】ITマネジャー
【年収】800万円~1500万円
【事業内容】物流業
【ポジション】IT戦略コンサルタント
【年収】800万円~1200万円
【事業内容】旅行業
【ポジション】コンサルタント
【年収】800万円~1500万円
4-2. インフラエンジニアが年収1000万円稼ぐために必要なスキル
インフラエンジニアの仕事で年収1000万円以上の求人には、必要なスキルとして下記のような条件が挙げられていることが多いようです。年収をよりアップさせるためには、これらの技術はもちろん「今の技術トレンドが何なのか」ということに敏感になり、「企業の需要は何か」ということに柔軟に対応できるようになることも重要なポイントとなるのではないでしょうか。
・要英語力
・ネットワークエンジニアとして7年以上の経験
・7+ years' technical support experience
・システム運用全体の予算・進捗管理経験(3年以上)
・UNIXベース(Linuxを含む)、OSに関する深い専門知識
・ITマネジメントスキル
【実際の求人例】
【事業内容】B to B事業
【ポジション】マネージングコンサルタント
【スキル】・マネジメント経験・エンジニア経験・コンサルティング経験
【年収】800万円~1000万円
【事業内容】ソフトウエア業
【ポジション】コンサルタント
【スキル】・ビジネス英語力(TOEIC800以上)・企業向けITソリューション販売の知識・10年程度のコンサルティング経験
【年収】1000万円~1500万円
【事業内容】外資系小売業
【ポジション】クラウドエンジニア
【スキル】・Azure+Dockerでのクラウド環境構築経験・大規模クラウドシステムの構築経験
【年収】1000万円~1500万円
4-3. フリーランスのインフラエンジニアで年収1000万円稼ぐ
本サイトに掲載されているフリーランス求人約600件の年収分布を算出したところ、次のグラフのような結果となりました。 このデータからも全体の10%が年収1000万円以上を占める案件があることが分かるように、フリーランスエンジニアは保有する技術や実務能力に応じて、年収1000万円を手にすることも夢ではありません。フリーランスでは案件毎の契約となるため、会社員時代によく見られる、年齢や就労年数による年収差がありません。自分のスキル次第で、若手であっても年収アップの可能性が見込めると言えるでしょう。
5. まとめ
インフラエンジニアは比較的年収相場が高く、その仕事にはやりがいがあるので今後ますます需要が高まり年収も上がることが予想されます。ITエンジニアとしての将来性も高く、技術を磨き経験を積むことでより高い年収を得られる可能性が十分に考えられるでしょう。インフラエンジニアへの転職を検討している方やエンジニアとしての年収を比較検討している方は本記事を是非参考にしてみてください。