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Android技術者認定試験の難易度は?おすすめ問題集・勉強方法を紹介
公開日:2019年01月09日 最終更新日:2019年09月25日
急速に世界に普及し、今やスマートフォンやタブレットにおける世界標準のプラットホームとなったAndroid。Android上でアプリケーションを構築するニーズも加速し、多くの技術者がその開発に取り組んでいます。本記事ではアプリケーションエンジニアとしてのスキルの証明やスキルアップとして利用できる「Android 技術者認定試験制度(ACE)」の難易度や資格取得に役立つ情報を紹介します。
目次
1.1 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシックの難易度は?
1.2 Androidプラットホーム技術者認定試験ベーシックの難易度は?
1.3 IT資格難易度ランキングで見るAndroid技術者認定試験の難易度は?2.Android技術者認定試験対策におすすめの参考書・問題集
2.1 Androidアプリケーションの仕組みを初歩から学ぶ公認学習書
2.2 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシックの対策問題集の改訂版
2.3 Android試験対策の教科書
2.4 【WEB】Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック予想問題集
2.5 【WEB】Androidプラットフォーム技術者認定試験ベーシック予想問題集3.Android技術者認定試験合格者に聞くにおすすめの勉強方法
5.1 Android技術者認定試験制度(ACE)の特徴
5.2 受講対象者
5.3 受験料
5.4 試験会場とスケジュール
5.5 問い合わせ先・運営事務局1.Android技術者認定試験の難易度は?
Android技術者認定試験の難易度を紹介します。なお、最近の受験者数ならびに合格率などは非公開となっているため参考データを挙げたいと思います。
【参考データ】
2015年3月31日時点 全国平均合格率:44.0%
累計受験者数:4,343名 累計合格者数:1,913名
1.1 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシックの難易度は?
Androidのアプリケーション開発を行う技術者の基本的な知識をチェックできる『ベーシック』は開発に必要となる基本的な知識を問う内容が出題されます。IT・情報系資格の中で難易度は「B」、偏差値は約55となっており、難易度は中位と言えるでしょう。実際に出題される問題には、暗記で解ける文章問題とプログラムを読む問題があり、プログラムを読んで解答する問題は、どれもJavaの知識が不可欠となります。また、出題の範囲は広く浅くといった感じで、応用力よりも記憶力が試される問題が多い試験のようです。実際にコーディングや開発機能を試してみてよく理解しておくことや、サンプルプログラムを作ったりする練習なども大切です。
【参考データ】
アプリケーションベーシック試験の2010年~2014年累計結果
累計平均点66.9点(合格点70点) 合格率44.6%
1.2 Androidプラットフォーム技術者認定試験ベーシックの難易度は?
Androidのプラットホーム開発を行う技術者のスキル認定を目的としています。ベーシックは基本的な知識を確認する内容であり、世界で通用する資格として人気を集めています。難易度はアプリ・ベーシックに比べて高いと言われます。プラットフォーム試験では、初年度以降急激に難易度を増しており、平均点も下がっており難化傾向にあると言えます。理由としてはAndroidのカーネル関連の開発者が少なく、その実力も向上していない事が考えられます。また、国内ではAndroidのカーネルをベースとした仕事が少なく、技術者の実力を向上させる教材もあまりない現実を反映した結果となっています。
【参考データ】
プラットフォーム試験の2012年~2014年累計結果
累計平均点63.8点 合格率27.3%
1.3 IT資格難易度ランキングで見るAndroid技術者認定試験の難易度は?
IT(パソコン)の資格を偏差値の難易度順にランキングしたデータを一部抜粋し、Android技術者認定資格の位置づけを確認しました。他のIT資格と合わせて比較してみると良いでしょう。
※プロフェッショナルは現在準備中- (参照元:資格の取り方)
2.Android技術者認定試験対策におすすめの参考書・問題集
本章ではこれからAndroid技術者認定試験を受ける方が学ぶために役立つ参考書・問題集の紹介をいたします。
2.1 Android™アプリケーションの仕組みを初歩から学ぶ公認学習書
「3週間完全マスター ANDROIDアプリケーション技術者認定試験ベーシック」
Androidアプリケーションの仕組みを初歩から学ぶ公認学習書。「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」に合格するための 学習書です。Androidアプリケーション開発の初歩から始めて、3週間の学習期間で試験に合格することを目指します。
2.2 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシックの対策問題集の改訂版
「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック対策実践問題集 改訂版」
Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシックの対策問題集の改訂版。 出題範囲である「Android技術スキル標準」を網羅した模擬問題を掲載。 現行版210問のうち、110問を新規追加し、改定。全220問で試験を完全攻略。
2.3 Android試験対策の教科書
「携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック」
Android試験対策に待望の教科書が登場!フレームワークから開発・デバッグ機能まですべてカバー!本書は、Android技術者認定試験制度の「アプリケーション技術者認定試験ベーシック(試験番号KS0-A01)」を受験対策書です。出題範囲(アプリケーションスキル for Android)の詳しい解説と220問の練習問題、さらに70問の模擬試験でベーシック受験対策を万全にします。ダウンロード提供されるサンプルコードを動かしながらAPIなどを確認することもできます。これから資格取得を目指す方はもちろん、現場で開発経験を積んだ方にもお薦めの1冊です。
2.4 【WEB】Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック予想問題集
「日経XTECH Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック予想問題集」
WEB上で取り組むことが出来る問題集です。回答と解説についてはTech-On!プレミアム会員の方が閲覧できます。
趣旨:
アプリケーション技術者認定試験ベーシックは、Androidアプリケーションの開発および保守を行う技術者を対象としている。アプリケーション開発に必要な基礎知識について出題し、スキル認定を行う。
著者:「Android技術者認定試験」予想問題作成委員会2.5 【WEB】Androidプラットフォーム技術者認定試験ベーシック予想問題集
「日経XTECH Androidプラットフォーム技術者認定試験ベーシック予想問題集」
WEB上で取り組むことが出来る問題集です。回答と解説についてはTech-On!プレミアム会員の方が閲覧できます。
趣旨:
プラットフォーム技術者認定試験ベーシックは、Androidプラットフォーム開発を行う技術者を対象としている。2012年夏以降に実施する予定だ。対象は、アプリケーション下位層のライブラリ、ランタイム、Linuxカーネルが中心となる。3.Android技術者認定試験合格者に聞くにおすすめの勉強方法
本章ではAndroid技術者認定試験に合格した人からこれから試験を受けられる方への勉強方法やアドバイス等を抜粋しました。詳しくはリンクのサイトを参考にしてみてください。
【これから試験を受けられる方への勉強方法・アドバイス】
・問題集の模試で、答えの暗記ではなく8割解けると合格できると思います。
・試験勉強は、教科書をベースに、ある程度理解できたら、問題集→教科書の繰り返しで問題ないと思います。
・Javaの知識があると解ける問題もあるので、Java知っている方は、ほんの少しだけ有利かもしれません。
・アプリ作ると楽しいので、余裕があれば、机上の勉強+実際にアプリを作ってみる、試してみると良いと思います。
・テキストを繰り返し読み、練習問題を確実に解答できるようにする。
・時間に余裕があれば、実際にプログラミングをして理解を深める。- (参照元:合格者の声)
4.Android技術者認定試験合格のメリット
図のようにモバイル向けのオペレーティングシステムとしては、AndroidとiOSがシェアの98%以上を占めており支配的な存在にあります。現在もそのうち約70%はAndroidがシェアを占めており、需要が多いと言えます。そのためAndroid技術者認定試験制度の合格者にはメリットがあると言えるでしょう。
2018年10月モバイルOSシェア/円グラフ - Net Applications
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(参照元:Net Applications)
(参照元:マイナビニュース)
Android技術者認定試験合格の具体的なメリットは下記の通りです。
【企業へのメリット】
・企業の人的資産及び保有技術力のアピール。
・公平で客観的な評価・査定制度の確立。
・人材育成・研修の成果確認。
【技術者へのメリット】
・保有スキルの客観的認識とキャリア構築の指標確保。
・保有スキルを公正な評価として外部に提示できる。
・ロゴを利用し、自らをPR出来る。
5.Android技術者認定試験制度(ACE)とは
Android 技術者認定試験制度は、Androidのアプリケーションやプラットフォームの開発スキルを認定する試験です。この試験は日本のみならず、全世界160カ国に配信されており、日本語、英語、繁体中国語での受験が可能です。既に全世界で、5500人(2016年9月現在)を超える受験者数を数え、グローバルスタンダードとして評価されています。
5.1 Android技術者認定試験制度(ACE)の特徴
◆Android技術者認定試験制度には『アプリケーション技術者認定試験』と『プラットフォーム技術者認定試験』の2つが用意されています。
◆Androidを使った様々なアプリを開発することに役立てたい場合は「アプリケーション技術者認定試験」、Androidのオープンソース開発に携わりたい場合は「プラットフォーム技術者認定試験」を受けると良いでしょう。
◆レベルは「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2段階設定となっており、受験者が目標を立て易い構成となっています。(現時点でプロフェッショナルは準備中です。)
◆本試験は独立行政法人情報処理推進機構が策定したETSS(組込みスキル標準)に準拠したETEC(組込み技術者試験制度)とも連動しています。本試験に加えてこれらを受験することは、単にAndroid関連のスキルを証明するためだけではなく、組込み技術者としてのスキルチェックを行う意味でも大きな価値を持っていると言えます。
◆経済産業省が定めるITSS(ITスキル標準)に基づき特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会が発表しているITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップにもACEが組み込まれています。
5.2 受講対象者
Android技術者
Java開発者
Webアプリ開発者
iPhoneアプリ開発者
モバイル開発者
Android™を学習している学生・教師
大学、専門学校、教育機関など
5.4 試験会場とスケジュール
受験可能な試験会場や予約状況についてはホームページ上で確認が可能です。
◆受験会場:全国160ヶ所以上
◆会場により異なる(ほぼ毎日)
◆試験会場・スケジュール
※↓画像をクリックして確認可能です。
- (参照元:PROMETRIC)
5.5 問い合わせ先・運営事務局
◆一般社団法人Open Embedded Software Foundation ACE運営事務局
◆試験の予約に関する問い合わせ「PROMETRIC」6.まとめ
Android技術者認定試験はグローバルに認知される資格。ある程度高い難易度の資格があることで、エンジニアとしての技術力を証明することができるため、資格を取得出来ればフリーランスなどとして資格がない人よりも案件を受注しやすいでしょう。また、自分の保有スキルを客観的に認識し、キャリア構築の指標となるうえに、公正な評価として外部に提示することもできます。この資格をまだ取得していないエンジニアや学生の皆さんは本記事を参考に勉強をスタートしてみませんか。
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