資格を取得して未経験からインフラエンジニアを目指している方や、キャリアアップを目指している方へ、インフラエンジニアに関連するおすすめの資格13選をご紹介します。
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1. インフラエンジニアとは
インフラエンジニアとは、ITシステムを利用するために必要となる「基盤」に携わるITエンジニアのことを言います。
Webサイトをはじめ、業務システムや携帯ゲームなど、日常的に利用しているインターネットサービスは、ITインフラ(IT基盤)の上に成り立っています。
ITインフラは、ハードウェアやソフトウェア、ネットワークやサーバーなど目に見えにくい部分であるがゆえ、一見すると地味に感じられるかもしれません。
しかし、クレジットカード決済やショッピングサイトなど、IT技術が生活の一部となっている現在、ITインフラは電気や水道などと同様に、生活インフラとしても重要な一つとなっています。
ITインフラを支えるエンジニアにはネットワークエンジニア、サーバーエンジニアが挙げられますが、それらを総称してインフラエンジニアとも言われます。
インフラエンジニアの現在の市場動向や将来性について知りたい方は、次の記事も合わせてご覧ください。
2. インフラエンジニア向けの資格と難易度
日本語で受験可能な、インフラエンジニアに人気の資格をまとめました。
資格は大きく「国家資格」と「民間資格」に分けられます。さらに民間資格のうち、その資格が対象としている技術の提供元が主催している資格は「ベンダー資格」と呼ばれています。
今回は関連資格として、クラウドエンジニア向けの資格2種類を加えてご紹介します。
参考:ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ Ver11r2
2.1 国家資格:ITパスポート(難易度:★☆☆☆)
ITスキルを身に着けたい社会人や学生など、幅広い人材を対象としています。受験資格はなく、誰でも受験することができます。
情報処理技術者試験のエントリーレベルとして位置づけられています。
試験日は自分で設定することができ、試験会場でCBT方式(PC上で実施)となります。
ストラテジ系(経営や法務)、マネジメント系、テクノロジ系の3分野から出題され、それぞれ60%以上正答することで合格となります。
ITパスポート試験について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.2 国家資格:基本情報処理技術者(難易度:★★☆☆)
基礎的なITスキルからプログラミング、ネットワーク、データベース、セキュリティや経営戦略など、ITエンジニアとして身に着けておきたい幅広い分野を万遍なく学ぶことができます。受験資格はなく、誰でも受験することができます。
試験はITパスポートと同じCBT方式ですが、こちらは年2回の指定された期間中に受験します。
CBT方式への移行前は午前試験と午後試験に分かれていましたが、CBT方式以降は科目A試験と科目B試験という名称へ変更されました。科目A試験の内容は旧午前試験とほぼ変わりありません。科目B試験は大問形式だった旧午後試験とは違い、小問形式になりました。
基本情報技術者試験について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.3 国家資格:応用情報処理技術者(難易度:★★★☆)
基本情報処理技術者試験の上位資格に位置づけられ、問われる内容もより高度なものとなっています。合格率はだいたい20%前後です。
午後試験は記述式も含まれており、実務経験を数年積んだエンジニアが力試しやスキルアップのために受験する難易度と言えます。
応用情報技術者試験について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.4 国家資格:ネットワークスペシャリスト(難易度:★★★★)
情報処理技術者試験の高度試験に区分されており、応用情報技術者の上位に位置づけられています。
基本情報処理技術者や応用情報技術者の試験範囲が非常に広範囲であるのに対し、ネットワークスペシャリストは文字通り、ネットワーク技術に特化した内容となっています。
ネットワークの専門知識が必要となるため、実務経験のあるネットワークエンジニアが受験することが多い中、合格率は10%前後と狭き門となっています。
ネットワークスペシャリスト試験について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.5 国家資格:データベーススペシャリスト(難易度:★★★★)
こちらも情報処理技術者試験の高度試験に区分されています。
応用情報技術者の上位に位置づけられ、データベースに関する専門知識が必要となります。
ネットワークスペシャリスト同様、受験者層は実務経験を積んだエンジニアが多く、合格率も10%もしくは一桁台となっています。
データベーススペシャリスト試験について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.6 民間資格:Linux技術者認定 LinuC レベル1(難易度:★★☆☆)
LinuC(リナック)は、特定非営利活動法人LPI-Japanが開発管理するLinux技術者試験です。レベル1は最もエントリーレベルとなっており、インフラエンジニアの中でも、サーバー系の資格です。
試験番号101と102の2つからなっており、5年以内に両方合格することでレベル1として認定されます。
試験はCBT方式によって行われ、試験日は自分で設定することができます。受験資格はなく、誰でも受験することができます。
LinuCレベル1試験について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.7 民間資格:Linux技術者認定 LinuC レベル2(難易度:★★★☆)
LinuCレベル2は試験番号201と202の2つがあります。
5年以内に両方合格することでレベル2として認定され、LinuCレベル1を有していることが受験条件となっています。
LinuCレベル2試験について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.8 民間資格:Linux技術者認定 LinuC レベル3(難易度:★★★★)
LinuCレベル3は、試験番号300、303、304の3つがあります。
それぞれ、混在環境の運用(300)、セキュリティ(303)、仮想化(304)の試験となっており、いずれか1つ合格することで、LinuCレベル3として証明されます。
LinuCレベル2を有していることが受験条件となっています。
LinuCレベル3試験について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.9 ベンダー資格:シスコ技術者認定 CCNA(難易度:★★☆☆)
CCNAは、シスコシステムズ社が実施するCisco技術者認定試験の一つです。
ネットワークに関する基礎知識も合わせて学べることから、ネットワークエンジニアの登竜門とも言われています。
試験はCBT方式で、自分で試験日を設定できます。
近年難易度が上がっている傾向があるようですが、インフラエンジニアを目指す上ではぜひ挑戦したい資格です。
CCNAについて詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.10 ベンダー資格:シスコ技術者認定CCNP(難易度:★★★☆)
CCNAの上位資格で、より高度なネットワーク知識が求められます。
取得するには複数の科目に合格する必要があり、3年間の有効期限が設けられています。実務経験を積みながら受験する人が多い難易度と言えます。
CCNPについて詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.11 ベンダー資格:シスコ技術者認定CCIE(難易度:★★★★)
ネットワークエンジニアの資格の中では最高峰とも言われるCCIEは、取得者もほんの一握りの上位資格で、2年間の有効期限が設けられています。
実務経験豊富なエンジニアでも、合格までには相当な努力が必要と言えるレベルでしょう。
CCIEについて詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.12 ベンダー資格:AWS認定Solutions Architect - Associate(難易度:★★☆☆)
AWS認定資格は、Amazon社が提供しているクラウドサービス「AWS」のベンダー資格です。AWSに関するスキルが証明されるので、任される仕事のレベルアップ、ひいては収入アップにつながります。
オンプレミスからクラウドへ移行する企業も増えていることから、両方の知識が必要な場面も増えることが予想されます。これからクラウドを学び始めるという方には、必要なポイントを体系的に学べる資格試験は便利なので、受験を検討してみてください。
AWS認定について詳しくは、次の記事をご覧ください。
2.13 ベンダー資格:Google Cloud認定Associate Cloud Engineer(難易度:★★☆☆)
Google Cloud認定資格(旧GCP資格)は、Google社が提供しているクラウドサービス「Google Cloud」のベンダー資格です。AWSよりGoogle Cloudを使う機会が多そうな方には、こちらが便利です。
Google Cloud認定について詳しくは、次の記事をご覧ください。
3. 未経験からインフラエンジニアを目指す方におすすめの資格4選
2. インフラエンジニア向けの資格と難易度 で紹介した中から、ここではIT未経験からインフラエンジニアを目指す方におすすめの資格4つについて、詳しくご紹介していきます。
| 区分 | 主催 | 試験名 | 対象 | 難易度 (★★★★) |
|---|---|---|---|---|
| 国家資格 | IPA | ITパスポート | 社会人や学生 | ★☆☆☆ |
| 国家資格 | IPA | 基本情報処理技術者 | ITエンジニア | ★★☆☆ |
| 民間資格 | LPI-Japan | Linux技術者認定 LinuCレベル1 |
サーバー(Linux)技術者 | ★★☆☆ |
| ベンダー資格 | シスコシステムズ | シスコ技術者認定 CCNA |
ネットワーク(Cisco)技術者 | ★★☆☆ |
3.1 ITパスポート
ITパスポートは「ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野それぞれが60%以上で合格」というのが特徴で、全範囲において万遍なく知識を有している必要があります。
テクノロジ系は得意だけれど、ストラテジ系は苦手…という状況では、合格できない可能性があります。実務経験のあるエンジニアでも、ITパスポートの参考書に目を通してみると、新たな発見があったりします。
何事も基礎が大切と言われますが、ITスキルについても同様で、未経験からITエンジニアとして実力をつけたい方にとっては、まずはITパスポートの学習でITスキルの基礎からしっかり身に着けられることを、おすすめしたいと思います。
3.2 基本情報処理技術者
基本情報処理技術者試験は、ITエンジニアなら持っておきたい、最もポピュラーな資格とも言われています。ITエンジニアには、インフラエンジニアのほか、システムエンジニアやプログラマーなど数多くの職種がありますが、どの職種を選ぶにしても活かせるスキルが学べると言えるでしょう。
インフラエンジニアの場合では、いきなりLinuCやCCNAを学び始めると、少々敷居が高く感じられるかもしれません。まずは基本情報処理技術者試験でネットワークやデータベースの基礎を知っておくと、後々の学習がスムーズになると思います。
3.3 Linux技術者認定 LinuC レベル1
LinuxはサーバーのOSとして使われることが多く、インフラエンジニアとして仕事をする場合、サーバーの構築や運用管理でLinuxに触れることがたくさんあります。
Windowsはマウスやアイコンを選択して作業をしますが、Linuxは基本的にはコマンドを使って作業を進めていきます。
必要なコマンドなどは、実務経験を積むことで都度覚えられますが、LinuCで体系的にLinuxについて学んでおくこと、スムーズに実務に馴染めるようになります。
インフラエンジニアを目指す新入社員向けに、取得を推奨している会社もあります。
3.4 シスコ技術者認定 CCNA
CCNAは主にネットワークエンジニアが目指す資格として有名ですが、インフラエンジニアにとっても有効な資格です。
業務で携わるITインフラの設計、構築をはじめ、ネットワーク図を読み取ったり、サーバー間で通信が可能になるようにネットワーク機器に設定を追加したりなど、インフラエンジニアはネットワークに関しても熟知する必要があります。
CCNAはネットワークの基礎から学ぶことができるので、LinuC同様、CCNAも新入社員に対して取得を推奨する会社が多いようです。
4. 未経験から上位資格まで目指すべき?
未経験からITエンジニアを目指す場合、資格はどの程度取得するべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
結論としては、未経験の応募者に求められているのは上位資格よりも学習意欲やコミュニケーション能力です。
スキルシートや面接で何か武器になるような資格が欲しい、どうせなら独学で難易度の高い資格まで取得してしまおうかと考える方もいると思います。
しかしインフラエンジニアは、業務内容によっては現場に出向いてネットワーク機器を接続したり、コンソールからコマンドを打ちこんだり、実際に手を動かす実務経験でしか得られないものがあります。
そのため、独学で取得するならば、3. 未経験からインフラエンジニアを目指す方におすすめの資格4選 で紹介した4つの資格までで最初は充分です。未経験者を採用している企業は研修体制が充実していることが多く、人材育成にも力を入れている傾向があるためです。
5. まとめ
未経験からインフラエンジニアを目指して資格を取得する意味は、「自分のやる気をアピールするため」と捉えればモチベーションも保てるのではないでしょうか。
ITパスポートと基本情報処理技術者でITスキルの基礎を有していること、LinuCとCCNAでITインフラの基礎を理解していることがアピールできます。
それより上位の資格は、実務経験を積みながら取得を目指しても遅くはありません。まずはこの4つの資格を目標に、自分のキャリアパスを描いてみてください。
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