未経験からインフラエンジニアを目指して転職活動を始める方へ向けて、未経験でも応募できる求人情報や年収、必要となるスキルなどについてまとめました。
現代のIT社会を支える重要な業務を担うインフラエンジニアをきっかけに、手に職と言われるITエンジニアへ転職したい方は、ぜひチェックしてください。
1.インフラエンジニアとは
インフラエンジニアは、ITインフラの設計・構築・運用保守に携わるIT技術者です。
ITインフラという言葉にピンと来ない方もいると思いますが、今や誰もが当たり前のように利用している様々なインターネットサービスやITシステムの基盤となる部分をITインフラと言います。
Webサイト、Webアプリケーションなどのシステム開発は、システムエンジニア(SE)やプログラマーが担当します。
そして、それらのアプリケーションを利用するためには、「ユーザーから入力されたデータを、PCとサーバー間のネットワークで安全に送受信し、サーバーから適切なデータをレスポンスする仕組み」が必要です。
インフラエンジニアの仕事内容は、この仕組みを設計構築し、サービスを提供し続けるための運用保守を行うことと言えます。
■ インフラエンジニア、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア
主にネットワーク部分に携わるエンジニアをネットワークエンジニア、サーバー部分に携わるエンジニアをサーバーエンジニアと呼び分けることもあります。
インフラエンジニアは、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどITインフラに携わるエンジニアの総称と考えると、わかりやすいと思います。
2.インフラエンジニア未経験OKの求人がある企業の特徴
インフラエンジニアは、未経験者OKで人材を募集をしている企業があります。
そのため、異業種からの転職や、これからITエンジニアになりたい人とっては、最適な職種とも言えます。
未経験OKの企業には、次のような特徴が挙げられます。
■ 未経験OK企業の特徴
・研修制度が充実している
・本人のやる気、意欲を重視している
・学歴、文系or理系不問の場合もあり
・第二新卒募集が多い(20代後半~30代前半)
IT技術の動向は日々変化するため、エンジニアは常に技術やスキルの習得に対して貪欲であることが求められます。
こうした研修制度の充実を掲げる企業の背景には、エンジニアになりたいという思いを会社全体でバックアップし、自社の社員として長く活躍して欲しいという気持ちがあります。
自分のやる気さえあれば、いくらでも挑戦できる環境が整っているとも言えますので、積極的に制度を活用しながらスキルアップを図りましょう。
3.インフラエンジニア未経験で必要なスキル
未経験からインフラエンジニアを志す場合、まず最初に身に着けたいスキルは次の3つです。
■ ITスキルの基礎
・ITパスポート
・基本情報処理技術者試験
■ ネットワークの基礎
・CCNA
■ サーバーの基礎
・LinuCレベル1
上記の資格試験のテキストを読み、各分野の基礎知識を体得しましょう。未経験OKの企業の中には、これらの資格取得を目標として研修体制を整えている場合もあります。
特にITパスポートは、全てのITエンジニアに共通する基礎知識となる範囲です。
自分のやる気や熱意をアピールするためにも、ぜひ参考書を手に取って学習してみてください。
4.インフラエンジニア未経験からの年収
インフラエンジニアに未経験で就職・転職した場合の年収について調べました。
■ 未経験からの就職では250万~300万
本サイトProEngineerのインフラエンジニア未経験歓迎の求人においては、250万~300万が最も多い年収層となっており、月収にすると月20万~25万となります。残業代は別途支給となるところが多いようです。
新卒でIT業界に入社する場合とほぼ同等の額と言えるでしょう。
(出典:2019年2月 ※プロエンジニア自社保有案件の一部より算出|プロエンジニア)
■ スキルを磨いて年収アップ
上記の年収(250万~300万)は、未経験から入社した場合の年収なので、実務経験を積んでスキルを磨き、キャリアアップすることで年収アップが見込めます。
参考までに、2019年2月時点に株式会社ミクシィが実施した調査では、「インフラエンジニア(ネットワーク・DB・サーバ構築)」の平均年収が紹介されています。
平均年収:456万
また、本サイトProEngineerの求人でも、実務経験のあるインフラエンジニアを募集している企業の想定年収は300万以上がほとんどであり、中には1200万という求人も存在しています。
5.インフラエンジニア未経験からの転職に資格は必要か
未経験からの転職の場合、独学で資格を取得しておいた方が良いのか悩む方は多いと思います。
可能であれば、ぜひ取得を目指しましょう。独学が難しい場合はスクールを活用するのもおすすめです。
資格は客観的なスキルの証明として、採用担当者へのアピールにも繋がります。
インフラエンジニアとして業務をこなす上で必要となる基礎知識が得られるので、ぜひ資格対策を有意義に活用してみてください。
また、資格取得だけに限らず、インフラ関連の雑誌や書籍に普段から目を通す習慣をつけておくこともおすすめします。
インフラスキルは奥が深いので、今までは点だった知識がだんだん集まって線となり、結果として理解に繋がることは珍しくありません。毎日コツコツ知識を積み重ねることで、そのスキルが現場で役立つ時が必ずやってきます。常に技術動向にアンテナを広げておく意識を持つようにしましょう。
6.まとめ
あらゆるITサービスが生活や仕事に浸透している昨今、ITインフラはもはや、電気やガスなどの生活インフラと言っても過言ではありません。
より複雑化するITインフラの安定稼働と業務の効率化を目指して、インフラエンジニアは今後も高い需要が見込まれています。未経験からでもチャレンジできる職種なので、IT業界への転職の第一歩としてもおすすめです。