近年の外出自粛や投稿サイトの隆盛で「自分のスキルを活かして働く」流れができたことから、フリーランス(個人事業主)という働き方にも注目が集まっています。ですが「自分もフリーランスになってみたいけど、特にスキルがあるわけでもないからなぁ」と、諦めてしまっていませんか?
Webが発達した昨今、自分では何もスキルがないと思っていても、報酬を得られる仕事はたくさんあります。今日からフリーランスだけで食べて行くことは難しいですが、副業から始めて徐々に本業の収入を上回り、専業のフリーランスになる方も数多くいます。
本記事では特別なスキルが不要な15の職種を紹介しますので、ぜひご覧ください。
1. スキルなし未経験からフリーランスになるのは難しい?
専門的なスキルがなくてもフリーランスになること自体は可能ですが、始めから本業として食べて行くのは難しいのが現実です。その理由を説明します。
1.1 スキルなし未経験からフリーランスになるのが難しい理由
専門的なスキルがない、もしくは本業として仕事をしたことがない状態からフリーランスになることが難しい理由には、次の3つが挙げられます。
フリーランスを本業にする場合、安定した収入を得るには企業からの受注がマストです。しかし企業がフリーランスに仕事を外注する場合、「即戦力」を期待しています。時間をかけて育成する余裕があるなら、フリーランスではなく社員やアルバイトで充分だからです。
とはいえ、単純な人手不足などで、スキルが不要な仕事を外注する場合もあります。しかし近年ではフリーランスになりたい人が増えていることから、誰でもできる仕事は応募が殺到しています。そのため報酬の単価が安くなりがちなので、誰でもできる仕事だけで高収入を得るのは難しいのです。
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1.2 スキルなしでもフリーランスになれる可能性はある?
このように「今日からフリーランスで食べて行く」ことは難しいですが、簡単な副業から始めて少しずつスキルを伸ばし、いずれ専業のフリーランスになる人も少なくはありません。
特にスキルなしからフリーランスになる人が増えている背景には、IT業界の深刻な人材不足と、スマホの普及によるWebコンテンツの需要激増があります。それらはまだまだ不足が続いている状況なので、今から参入しても遅くはありません。
「ITなんて難しそう…」という方にも、スマホさえ使えたらできる職種や、ITに無関係な職種もあります。詳しくは後の項目でご紹介します。
1.3 フリーランスに必要なスキル
おすすめの職種を紹介する前に、そもそもフリーランスにはどんなスキルが必要なのかをおさらいしておきましょう。
■ 依頼をクリアするための業務スキル
フリーランスになるためには、依頼をクリアするための業務スキルが必要です。しかし業務といっても、専門的なものばかりではありません。事務処理スキルや家事スキル、趣味に関するスキルなど、様々なスキルに必要とされている場所があります。
とはいえ、どんな分野でも独り立ちして作業できる程度の技術や経験がなければ応募できる案件がないか、あっても単価が低く専業になることはできません。専業のフリーランスを目指す場合は、しっかりと計画を立ててスキルアップしていくことが重要です。
■ 自己管理スキル
フリーランスには、自己管理スキルも重要です。フリーランスには側について管理してくれる「上司」がいません。そのため作業量の見積もりや、スケジュール通りに進行して締め切りを守るといった「管理」を自分でできる必要があります。基本的なことのようにも思えますが、先延ばしぐせのある方などは注意が必要です。
■ 営業や交渉などのコミュニケーションスキル
フリーランスは、仕事を得るために自分で営業する(自分を売り込む)必要があります。また問題が発生したときにはクライアントと交渉することができなければ、トラブルにつながったり、不当な扱いを受けてしまうことも。社交的な性格である必要はありませんが、仕事上のコミュニケーションはしっかりと取ることができる必要があります。
2. スキル不要でフリーランス(個人事業主)になれる職種15選
専門的なスキルがなくても案件を受注して、いずれフリーランス(個人事業主)を目指せる職種を15種類ご紹介します。
2.1 クライアントから作業を受注して報酬を得る職種8選
まずフリーランスと聞いて思い浮かべるのは、クライアントから作業を受注する働き方ではないでしょうか。実は昔からある内職作業や家事代行も、フリーランスで請け負う場合があります。
作業内容 | 難易度 | 準備や練習 | 初期投資 |
---|---|---|---|
内職・在宅ワーク | 易 | 不要 | なし |
家事代行 | 易 | 不要~必要 | なし |
事務作業 | 易 | 不要 | なし~少額(Excel購入費など) |
Webライティング | 易 | 不要 | なし |
Webサイト作成 | 中 | 必要 | なし~高額(ソフトウェア購入費) |
動画編集・作成 | 中 | 必要 | なし~高額(機材・ソフトウェア購入費) |
画像作成 | 中 | 必要 | なし~高額(ソフトウェア購入費) |
プログラミング | 中 | 必要 | なし |
■ 内職・在宅ワーク
昔から自宅でできる仕事の代表で、近年でも作業内容が少しずつ変化しつつも需要が続いています。ただ「内職」と呼ぶ場合は「家内労働法」という法律で定められた雇用形態で、厳密にはフリーランスではありません。内職と同じ作業をフリーランス(個人事業主)が行う場合は「在宅ワーク」などの名称で募集されています。
作業内容には、チラシの封入やシール貼り、宛名書き、アクセサリーの組み立てなどがあります。同じことの繰り返しが苦にならず、無心に手を動かす作業が好きな方におすすめです。
■ 家事代行
かつては家政婦紹介所などに雇用されて勤務することの多かった家事代行ですが、今では複数の家事代行サービスに登録して活動するフリーランスの方も増えています。家事が得意な方におすすめです。
■ 事務作業(文字起こし、ECサイト商品登録など)
Webを経由してできる事務作業として、音声データを聞き取ってテキストデータに打ち込む文字起こしの作業は需要が続いています。また近年ではネット通販の利用者が激増したことから、ネットショップの商品ページを登録する作業も外注が増えています。
このほかにも様々なオンラインでやりとりができる事務作業が募集されています。ExcelなどのPC作業が得意な方におすすめです。
■ Webライティング
何か調べたいことがあればスマホを手に取る方が増えたことから、Webの記事を書く仕事がとても増えています。特定のスキルがなくても、趣味を活かして書ける記事の募集もたくさんあります。文章を書くのが好きな方におすすめです。
ただし、誰でも書ける内容の場合、報酬はごく安いものになります。記事のテーマは趣味をもとにして探すよりも、自分の職業に関する内容や、学生時代の専攻、持っている資格をもとに探した方が高単価の案件を受注できるのでおすすめです。
■ Webサイト作成
かつて趣味で個人ホームページを作るのが流行したように、簡単なWebサイトを作るのは素人でも可能です。Webサイトを作るためにはプログラミングが必要なように思えますが、実はHTMLと呼ばれるタグをペタペタと貼っていくだけで、基本のホームページは完成します。
Webサイト作成には、どちらかといえば技術よりもデザインセンスが重要です。好感度の高いWebサイトを作るには配色やレイアウトのセンスが重要で、自分でイラストが描ける必要はありません。
自分のホームページを作ることに興味のある方におすすめです。Web上に作り方を紹介しているサイトがたくさんあるので、ぜひチャレンジしてみてください。
■ 動画編集・作成
動画サイトに投稿する動画は、ただ撮影しただけではなく、効果的に編集することが重要です。動画素材を撮影したけど編集するスキルや時間がないクライアントのために、動画の編集を請け負う仕事があります。
またクライアントから依頼を受けて、希望通りの素材を集めて編集し、動画を仕上げて納品する案件もあります。動画作成に興味があるけど、不確実な投稿で稼ぐより、確実に作業しただけの報酬を受け取りたい方におすすめです。
■ 画像作成(イラスト、アイコン、ロゴデザインなど)
趣味でイラストを描いている方は、SNSのアイコンやロゴデザインなどを個人のクライアントから受注する方法があります。イラストやデザインが好きな方におすすめです。
SNSアイコンは「キャラクターの顔まわりが魅力的で、映える」ことが重要です。そのため企業向けの本格的な一枚絵が描けなくても、イラストで報酬を得ることが可能です。
■ プログラミング
プログラミングと聞けばWebのすごいサービスを作れなければならないと思いがちですが、Excelでマクロを組んだり、Pythonという言語を使ってスクレイピング(Webサイトから自動でデータを収集してくること)のプログラムを組む需要は豊富にあります。
これらができるようになると、自分がこれまで手作業で行っていた作業も効率化できるようになります。例えば「株価が表示されるサイトを毎日チェックして、数字をExcelに記録する」「数百件のリンクが掲載されているページから、リンク先にある画像を全て保存する」など、手作業でやると大変な作業を自動化することができます。
プログラミングや自動化に興味のある方におすすめです。習得は意外なほどに簡単なので、興味のある方はぜひ次のページもご覧ください。
2.2 Web上に自作のコンテンツを投稿して報酬を得る職種7選
クライアントから作業を受注して報酬を得るフリーランスのほかに、Webサービスに自作のコンテンツを投稿してサービスの運営者から報酬を得ているタイプのフリーランス(個人事業主)も、年々増加しています。
これらは基本的に閲覧数や購入数をベースにして報酬が計算されるため、いくら作業しても一円にもならない可能性があります。その反面、コンテンツの内容がよければ徐々にファンが増え、いずれ案件の受注では難しいほどの高額報酬を得られる可能性もあります。
コンテンツ投稿で重要なのは、そのコンテンツが好きなことです。日頃からユーザーとして利用しているサイトであれば人気を得られるコンテンツの傾向を把握できている上に、趣味の一環だと思えば収益化が難しくても楽しく続けることができます。どこのサイトでも始めてすぐに結果を出すのは難しいため、無理のない範囲で続けましょう。
コンテンツ内容 | 難易度 | 準備や練習 | 初期投資 |
---|---|---|---|
動画 | 中 | 必要 | 少額~高額(機材・ソフトウェア費) |
写真素材 | 易 | 不要 | なし~高額(機材費) |
イラスト/マンガ | 中 | 必要 | 少額~高額(機材・ソフトウェア費) |
Web小説 | 易 | 不要 | なし |
その他コンテンツ | 易~中 | 不要 | なし~(投稿したい内容による) |
アフィリエイト | 易 | 必要 | なし~少額(紹介したい商品の購入費用、体験費用など) |
ECショップ運営 | 難 | 必要 | 少額~高額(材料費、商品仕入費、倉庫代など) |
■ 動画投稿
• Youtube(https://www.youtube.com/)など
コンテンツの投稿で報酬を得るサービスといえば、やはりYoutubeを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。Youtuberといえば顔や声を出して活動しているイメージがありますが、音声合成ソフトを使ったり、文字のみで動画を作成して成功している方もいます。
動画の質を上げるためにはマイクやカメラ、動画編集ソフトなどの購入に初期投資が必要です。とはいえスマホが1台あれば投稿自体は可能なので、日常的に動画を見るのが好きな方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
■ 写真素材投稿
• 写真AC(https://www.photo-ac.com/)
• PIXTA(https://pixta.jp/)
• Adobe Stock(https://stock.adobe.com/jp)など
写真を撮るのが趣味という方におすすめなのは、写真素材を販売する方法です。プロ並みの機材や腕前がなくても、こちらもスマートフォンが1台あれば今日から始めることができるのが利点です。写真は1枚ずつ販売するだけでなく、無料ダウンロード素材に登録して、サイトの広告収入からダウンロード数に応じて報酬が分配される形式のものもあります。
ただし参入が簡単なことから投稿数が膨大になっており、まとまった報酬を得るのは難しいようです。単に綺麗な写真を撮るのではなく、素材として需要があるシチュエーションや構図を分析して撮影することが重要です。
■ イラスト/マンガ投稿
• pixivFANBOX(https://www.fanbox.cc/)
• アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/)
• Kindle ダイレクト・パブリッシング(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/)など
イラストやマンガを投稿してWeb上で販売できるだけでなく、サイトの広告収入から閲覧数に応じて報酬が分配される方式もあります。SNS投稿から集客して多くのユーザーに無料で閲覧してもらう流れで、高額の報酬を得ている方が増えているという特徴があります。
特にマンガは、画力がそれほど高くなくても内容が面白ければ人気が出る可能性が高いジャンルです。イラストを描くのが好きな方は、SNS投稿から始めて手応えを確認してみてはいかがでしょうか。人気になれば書籍として出版されるチャンスもあります。
■ Web小説投稿
• アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/)
• カクヨム(https://kakuyomu.jp/)など
スマートフォンで文字が打てさえすれば誰でも書けるため、動画やイラストよりも参入が簡単です。読みやすい文章であれば、高い文章力は不要です。その反面、投稿される数も膨大なので、人気を得るには各サイト独特の流行を掴んだ内容を書く必要があります。
動画やマンガよりもフォロワーの母数が少ないため金額はひかえめですが、年間百万円を超える閲覧報酬を得ている方も増えているほか、人気作品は年間何百冊と書籍化され、書店に並んでいます。小説が好きな方だけでなく、マンガやゲームが好きで特別なスキルはないけど自分も物語を作ってみたいという方におすすめです。
■ その他コンテンツ投稿
• note(https://note.com/)
• X Premium(https://x.com/)など
創作小説だけでなく、専門知識や趣味、その他の体験談をレポートやエッセイに仕上げてWeb上に投稿し、報酬を得られるサイトもあります。
例えばnoteというサイトでは有料記事を販売することができるほか、X Premium(旧Twitter Blue)では、ポストの閲覧数によって報酬が支払われるプログラムが始まっています。
■ アフィリエイト広告収入(ブログ、SNS)
ブログやSNSに商品やサービスを体験した感想を投稿して宣伝し、その記事に添えた広告から商品を購入してもらったり、サービスに登録してもらったりして報酬を得ることを、アフィリエイトと呼びます。
初期投資として商品を購入する費用やサービスを体験する費用がかかりますが、趣味などで元から買う予定のある物であれば、それほど負担にならずに続けることができるのでおすすめです。
■ ECサイト(ネットショップ)運営
コンテンツ投稿とは少し異なりますが、個人でネット上で商品を販売している個人事業主もたくさん存在します。商品を製造業者から仕入れて小売りするなど、次のような方法があります。
• 大量に仕入れた品を小分けして販売する
• レアな古書や古物を市場価格より安く仕入れて販売する
• 自分で作った作品(手芸やアート)を販売する
1つ目は仕入れ元の製造業者に伝手がないと難しいと思われがちですが、最近はオンラインで海外の製造業者から直接購入できるサイトがあります。少量の購入では送料の方が高くつくこともありますが、数百個といった単位で購入することで、一個あたりの仕入れ価格を抑えることができます。独自のECサイトで販売するほか、手数料はかかりますが、Amazonや楽天といった大手ショッピングサイトに出店して販売する方法もあります。
また絶版になった書籍など「広く知られていないけどレアで需要がある本」を探し、欲しい人に向けて販売する方法があります。これは「せどり」と呼ばれ古くから知られている方法ですが、近年のネット販売の登場から欲しい人に届きやすくなり、人気になっています。
さらに自分が手作りした手芸作品やアート作品を、ネットショップで販売する方法もあります。メルカリやミンネといったフリマサイトだけでなく、固定ファンのいる方は個人でショップを運営している方も数多くいらっしゃいます。
ネットショップ運営は仕入れのための初期投資が必要ではありますが、「自分のお店を持ってみたい」という方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
3. 未経験からフリーランスになるまでの具体的な手順
ここからは、コンテンツ投稿やサイト運営ではなくクライアントから案件を受注するタイプのフリーランスになるための具体的な手順をご紹介します。
3.1 8種類の職種から、自分に向いている作業を探す
まず、家事、イラスト、デザイン、動画、文章、プログラミング、コツコツ作業から、自分が得意な作業を探しましょう。特に得意なものがない場合は、好きなものや興味があるもの(作業が苦にならないもの)でOKです。
3.2 副業におさめるか、専業を目指すか決める
特に専業を目指すなら、計画的にスキルを身につけていく必要があります。副業の範囲におさめるか専業を目指すのかは、早めに決めておきましょう。
3.3 まず副業で案件を受注する
クラウドソーシングやスキルマーケットをざっと眺めて、案件の傾向を確認します。始めは無理をせず「これなら確実に期限内にクリアできる」と思える簡単な作業から受注します。
実績がないうちは、申し込んでも断られるケースも多々あります。まずは小さな案件から確実にこなし、信用を積み重ねていくことが大切です。
3.4 副業で実績ができたら大型や継続の案件を受け、収入の軸を作る
作業の実績が増えてきたら、自治体や企業など信用度の高いクライアントからの案件の受注を目指します。信用度の高いクライアントから受けた作業を職務経歴書(スキルシート)に書くことで、次の案件が受注しやすくなります。
さらに専業のフリーランスを目指す場合は、長く継続して受けられる案件を受注し、収入の安定を目指していくことが重要になります。
3.5 フリーランス収入が目標額を達成したら、個人事業主として開業する
専業のフリーランスになる場合、フリーランスで得た収入が目標額を達成したら、個人事業主として開業手続きを行います。目標額には個人の状況により差がありますが、必要経費を除いた上での年収が現職の年収を余裕をもって超え、さらに来年以降も同じぐらいの収入を見込める状態が目安になります。
会社の退職や個人事業主の開業手続きは必ずしも必要ではありませんが、確定申告を忘れずに行っておきましょう。
4. 初心者向けフリーランス案件の獲得方法
フリーランス初心者が案件を受注する方法として、次のような方法があります。
4.1 友人・知人に紹介してもらう
もしやりたい分野に信頼できる人脈があるなら、初めての案件は紹介してもらえると安心です。身近にそんな知り合いなんていないよという場合は、勉強会やコミュニティに参加することで、同じ分野に興味がある仲間が見つかるのでおすすめです。
4.2 SNSなどで作品(ポートフォリオ)を公開する
SNSで参考作品(ポートフォリオ)を公開すると、仕事の依頼につながります。特にマンガやイラストなど、SNSでの作品発表と親和性の高い分野で有効です。
他の分野でも、例えばプログラマーであればWeb上でオリジナルのサービスを公開したり、GitHubでソースコードを公開している人もいます。勉強のために作ったプログラムなどあれば、チャンスがあればいつでも見てもらえるように公開しておくと便利です。
なおソースコードを公開する際には、できるだけ読みやすいようにコメントを入れ、改行やマージンなども美しく整えておくようにしましょう。どんなに高い技術があってもコードが読みづらいと、一緒に仕事をしにくいと思われてしまいがちです。
他の分野でも、ポートフォリオはできるだけ見やすく整えておくことが大切です。
4.3 クラウドソーシングやスキルマーケットを利用する
クラウドソーシングやスキルマーケットは個人から依頼を受けるケースが多いため、副業向けの簡単な案件がたくさん募集されています。単価は低めですが、最初のフリーランス案件探しに向いています。
4.4 フリーランスエージェントを利用する
未経験から初めて受注するには向いていませんが、いずれ専業のフリーランスになりたいと考えている方にはフリーランスエージェントの利用がおすすめです。フリーランスエージェントが扱う案件のクライアントは企業が中心なので、収入の安定につながります。
また、フリーランスエージェントを利用すると、担当のキャリアコンサルタントに希望やスキルにぴったりと合う仕事を探してもらうことができます。まだ独立していない方であれば、独立支援のサポートなども受けられます。
さらにクライアントとのトラブルが発生した場合など、万一の事態にはエージェントが仲介に入ってくれるので安心です。特に雑務を減らして本来の作業に集中したいという方に、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。
弊社サービス「プロエンジニア」では、フリーランスになりたい方の独立支援のご相談も承ります。これまで支援した方の中には正社員時代のご相談から並走し、安心して独立していただいた実績もございます。
▶ 独立支援も無料で承っています。ぜひお気軽にご相談ください。
5.「スキル無し」から一歩前進!専業フリーランスとして安定した収入を得る方法
フリーランスとして小さな案件の受注ができるようになったとしても、適当にやっていたのでは、いつまで経ってもお小遣いぐらいにしかならないのが現実です。本気で専業のフリーランスを目指したい方は、次の2つのポイントを意識してみてください。
5.1 収入源を多様化する
いくらしっかりとした収入源を得られても、いつまでもあるとは限りません。そのため一つの収入源に頼りすぎないように、エージェントを複数掛け持ちするなど、リスクを分散しておくことが大切です。
5.2 単価を上げるコツは、キャリアパスを考えて案件を受けること
専業のフリーランスとして生活するためには、単価を上げていく必要があります。そのためには何も考えずに案件を受注するのではなく、将来何をしたいのか、どうなりたいのかを考えながら案件を選ぶことが重要です。
具体的にいえば、職務経歴書(スキルシート)の内容は、次の案件を受注する際に大きく影響します。できるだけステップアップしたい方向に沿った案件を選ぶようにしましょう。
「キャリアに沿った案件なんて言われても、よく分からない」という方には、エージェントの利用がおすすめです。キャリアコンサルタントに相談すれば、自分の希望するキャリアパスに沿った案件を提案してもらえます。
6. それでも専業になりたい?フリーランスのメリットとデメリット
ここまで専業になるためには安定した収入が必要とご紹介してきましたが、そもそもフリーランスは安定がとても難しい働き方です。メリットとデメリットをまとめましたので、自分が本当に専業フリーランスに向いているのか、考える参考にしてください。
フリーランスになると、まず自分の興味のある仕事やクライアントを選んで受注できるというメリットがあります。自分のライフスタイルに合わせて働く場所や時間を選ぶことができるだけでなく、目指すキャリアプランを自分で選ぶこともできます。さらには、自分の努力次第で高収入を目指せるというメリットもあります。
デメリットとしては、会社員と違い、専業のフリーランスは税金や各種保障の手続きを自分で行わなければならないことが挙げられます。さらにフリーランスは収入が不安定なことから、会社員より社会的信用が低下し、カードやローンの審査を通りにくい傾向があります。現在会社員でクレジットカード作りや家や車のローンを組む予定がある方は、退職する前に手続きを済ませておくことがおすすめです。
7.【実例】未経験から短期間でフリーランスになった方の体験談
特別な才能が不要で専業フリーランスとして安定した収入を得るには、ITエンジニアが確実です。「でもITエンジニアになるのって難しいんじゃない?」と思われるかもしれません。そこで未経験スキルなし(他業種)から短期間でフリーランスエンジニアになった方の体験談を、5つご紹介します。
■ [前]美容師 ⇒[後]Rubyエンジニア
■ [前]介護職 ⇒[後]Rubyエンジニア
■ [前]営業職 ⇒[後]インフラエンジニア
■ [前]営業職 ⇒[後]システムエンジニア
■ [前]営業・サービス業 ⇒[後]ネットワークエンジニア
8. まとめ
このように特別なスキルがなくても始められるフリーランスですが、専業を目指す場合はいくつか気をつけておくべきポイントがあります。本記事がフリーランスという働き方を考える一助になれば幸いです。
弊社が運営するプロエンジニアでは、業界に精通したエージェントが、あなたに最適な案件探しを全力でサポートいたします。これからフリーランスへ転身したいと考えている方も、ぜひ一度プロエンジニアにご相談ください。
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