フリーランスのWebエンジニアを検討している方へ向けて、フリーランス向けの案件の傾向、案件獲得法や高単価を目指す方法などをご紹介します。
時間や場所に縛られることなく自由に働きたいと考えながらも、今のスキルで独立できるのか、会社員と比べてフリーランスにはどのようなメリット・デメリットがあるのか等不安や疑問を抱えている方は必見です!
1. フリーランスWebエンジニアの需要と将来性
フリーランスのWebエンジニアとして独立を考えたとき、気になるのはやはり需要と将来性ではないでしょうか。
日本最大のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」では、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、フリーランスに仕事を発注したいと考える企業と、フリーランスとして仕事を受注したいと考えている人の登録が増加傾向にあると報じています。
出典:「テレワーク拡大による企業・フリーランスの働き方の変化」に関する調査を実施|ランサーズ株式会社
出典:2026年3月ProEngineer フリーランス求人情報
また上図のように、フリーランスエンジニアの仕事の中でもWebエンジニア※1 の案件が占める割合はかなり多いことが分かります。
Webエンジニアの求人は正社員では追い付かず、フリーランスの需要は高まる傾向があるため、今後も将来性が見込まれる職種です。
※1:2026年3月時点でプロエンジニアに登録されているフリーランス案件のうち、「フロントエンドエンジニア」「サーバーサイドエンジニア」「フルスタックエンジニア」の3項目の案件数を合算して表示。
2. 会社員と比較したフリーランスWebエンジニアの単価相場
まず、正社員とフリーランスの平均年収を見てみましょう。
厚生労働省が発表する賃金構造基本統計調査(職種別)によると、正社員プログラマー(ソフトウェア作成者)の平均年収は約519万円です。
対して、弊社プロエンジニアに登録されている案件の単価平均は、約70万円 × 12か月=約840万円でした。
出典:2026年3月ProEngineer Webエンジニアのフリーランス求人情報
正社員の場合、年齢が上がるにつれて年収が上がる傾向にありますが、フリーランスの場合は、経験値、言語、担当ポジションなどによって報酬が変動します。
フリーランスは正社員よりも高い報酬を期待できるケースが多くありますが、経費や税金の管理など、自分で行う必要がありますし、福利厚生の面などでも、会社が負担していてくれた部分を自身で負担しなければならないものがあることも意識しておくことが大切です。
3. フリーランスWebエンジニアの案件情報
次にフリーランスWebエンジニア、下記3つの職種別の案件の単価平均と特徴を紹介します。
3.1 フロントエンドエンジニア
◆ 単価平均:68万円
フロントエンドエンジニアとは、WebサービスやWebアプリケーションの見た目の部分を作るエンジニアのことです。Web事業開発(自社サービス)やWeb受託開発がメインとなっています。
Webサービスの開発市場が年々拡大していることから、しばらくは需要の高い状況が続くでしょう。
3.2 サーバーサイドエンジニア
◆ 単価平均:72万円
サーバーサイドエンジニアとは、WebサービスやWebアプリケーションのサーバー側で動作する機能を開発するエンジニアのことです。
サーバーサイドエンジニアは、どこの現場でも常に人手不足が嘆かれている職種です。ただし日々新しい言語やフレームワークへの対応が求められるため、常に新しいスキルを身に着ける必要があります。
3.3 フルスタックエンジニア
◆ 単価平均:70万円
フルスタックエンジニアとは、Webサービスの設計から開発、運用を行う各工程において、複数のスキルを持つエンジニアのことです。開発フェーズによって人手が足りない部分へ柔軟に対応できるため、特にスタートアップやベンチャーで重宝されています。
4. フリーランスWebエンジニアのメリット
フリーランスという道を選んだ場合、会社員と比べて、どのようなメリットあるのでしょうか。
4.1 収入が上がる
前述の会社員との平均年収の比較からも分かる通り、Webエンジニアが独立した場合、同じスキルの仕事であっても高確率で収入アップが期待できます。
近年はWebサービスの開発需要が堅調であり、経験次第でより高単価な案件を獲得しやすい環境です。 会社員時代に企業の事務管理費や福利厚生費などに充てられていたマージンが引かれないため、その分がダイレクトに手元に入ってきます。
各種保険料などはそこから自身で負担する必要がありますが、結果として手取り額は大きく向上する傾向にあります。
4.2 時間を効果的に使える
会社員の場合、通勤時間を含めると、1日の拘束時間は長くなりがちです。往復で2時間以上を通勤に費やし、体力や時間を消耗しているケースも少なくないでしょう。
しかし近年増加傾向にあるフルリモートかつ勤務時間が自由(フルフレックス)なフリーランス案件を選択すれば、通勤にかかる時間をまるごと節約することができます。
そうして生まれたゆとりを活用して家事やスキルアップの時間にあてたり、あえて早朝の集中しやすい時間に開発作業を行ったりと、一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。
4.3 仕事を選べる
会社員として組織に所属していると、自分の希望する開発言語ややりたい仕事だけを継続することは難しいのが現実です。 その点フリーランスは、自ら案件を獲得する労力は必要ですが、自身のキャリアプランや希望条件に最適な案件を主体的に選ぶことができます。
「モダンな技術環境でスキルを磨きたい」「フルリモートで週3日稼働の案件に絞りたい」など、自身の目的にマッチした仕事をピンポイントで選択できるのは大きな魅力です。
5. フリーランスWebエンジニアのデメリット
デメリットについても事前に確認しておきましょう。
5.1 仕事や収入が不安定
フリーランスの場合、自ら営業を行って継続的に仕事を獲得し続けなければなりません。近年はITエンジニアの需要が高いとはいえ、自身のスキルや希望条件とマッチする案件を常に確保できるとは限らず、仕事が途切れてしまえば当然収入も得られなくなってしまいます。
会社員であれば、一時的に担当するプロジェクトがない待機期間であっても基本給が支給され、生活は守られます。しかしフリーランスの場合、案件が獲得できない期間はそのまま無収入に直結します。
この「仕事と収入の不安定さ」が、独立する上で最大のデメリットになります。
効果的な案件獲得方法については次項「6. フリーランスWebエンジニアの案件獲得方法」をご覧ください。
5.2 補償が少ない
フリーランスには、会社員のような雇用保険や福利厚生がありません。自分のペースで仕事を進められ、好きなタイミングで休める自由がある反面、有給休暇や失業保険といった補償が存在しません。
そのため万が一病気やケガなどで長期間働けなくなった場合、すぐに収入が途絶えてしまうリスクは会社員に比べてとても大きくなります。
>>フリーランスがこれから備えるべき補償についてはこちらを参考に
5.3 事務処理(確定申告等)が面倒
フリーランスになると、避けては通れないのが確定申告をはじめとするバックオフィス業務です。
会社員であれば、毎月の給与計算や源泉徴収、年末調整から税金の納付に至るまで、面倒な手続きはすべて所属企業が行ってくれます。しかしフリーランスの場合、日々の売上や経費の記帳から、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応した請求書の管理まで、事務処理をすべて自分で行う必要があります。
6. フリーランスWebエンジニアの案件獲得方法
フリーランスWebエンジニアは、自分で仕事を獲得しなければなりません。ここでは、おすすめの案件獲得方法を4つご紹介します。
6.1 人脈や過去の顧客など取引先
これまで所属していた会社の上司・同僚、顧客などから案件を紹介してもらう方法です。
すでに築き上げてきた信頼関係や、自分の仕事の実績なども把握してもらえていることから、発注側も受注側もお互いに安心できるケースと言えるでしょう。
6.2 営業活動
企業に直接、営業をかけて案件を獲得する方法です。
他の獲得方法と違い、相手の企業がどのような人材を求めているかを調べた上で、自分の売りとなる特化した技術が必要となってきます。難易度は高めですが、人脈が広がる可能性も期待できます。
6.3 エージェントサービス
フリーランス向けの求人情報を提供しているサイトを利用した方法です。
営業が苦手な人や、案件を効率良く探したいと言った人にはおすすめです。エージェントがクライアントと求職者の間に立って、報酬や諸条件を交渉してくれるので、トラブルの回避も期待できます。
6.4 クラウドソーシング
クラウドソーシングサイトを利用して、自分で気になる案件に応募する方法です。
比較的、在宅案件が多いですが、エンジニア向けの常駐案件もあります。
案件を完遂して、信頼関係を築ければ、次の案件を優先的に紹介してもらえたり、継続して仕事の依頼を声掛けしてもらうことが期待できます。
7. フリーランスWebエンジニアで高単価を目指す方法
7.1 年収が高い傾向の人材とは
フリーランスWebエンジニアとして年収が高い傾向となるのは、下記のような人材です。
• GoやPythonなどのトレンドの言語やフレームワークが扱える
• プロジェクトチームのマネジメントポジションを担当できる
• 一人でフロントエンドもバックエンドも開発できるフルスタックエンジニア
案件の単価は、市場のニーズと技術者の希少性によっても変動しますので、市場のトレンドを常にチェックしておくことが大切です。
7.2 高単価を目指すために必要なスキル
「Webエンジニア」として求められる技術的なスキルと、「フリーランス」として求められる必要なスキルの2つの点から、高単価な案件獲得を目指せるスキルについてご紹介します。
Webエンジニアとして求められる技術的スキル
- 希少性の高いプログラミング言語
- トレンドのフレームワークの知識
- サーバーやデータベースなどのバックエンドの知識
- AWSなどのクラウドの知識
フリーランスとして必要なスキル
- 案件を自分で獲得するスキル
- 自ら学ぶ姿勢
- タイムマネジメント
- 事務処理と知識に関するスキル
これらに加え、プログラミングが趣味だったり、そのプログラミングを駆使して何を提供したいか明確であること、また、ビジネス感覚が備わってる方や対人スキルが高い方はエンジニアとして急成長している人の特徴です。
フリーランスWebエンジニアとして高単価を稼げる人材となるでしょう。
8. 未経験からフリーランスWebエンジニアを目指すには
未経験でフリーランスWebエンジニアを目指すのであれば、まずはスクールなどで効率良くプログラミング言語を学び、企業でエンジニアとしての実務経験を積んで、フリーランスへ転身することをおすすめします。
Webエンジニアは、求人案件が多く、未経験からでも応募可能な案件もあります。
しかし、未経験でも可能な案件や、要求されるスキルの低い案件は、報酬も低いことが多く、フリーランスでしっかりと稼いで行くことを考えた場合、いきなり独立してしまうのではなく、まずはスキルと経験をしっかり積むことが稼げるフリーランスWebエンジニアになるための近道と言えるでしょう。
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9. フリーランスWebエンジニアと年齢の関係
フリーランスWebエンジニアへの転身を目指している方の中には、「ITエンジニアの35歳定年説」や「45歳以降のフリーランス案件がない」と言った噂を耳にして、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、エンジニアの年齢の限界に関する見解をご紹介したいと思います。
9.1 企業側が懸念していること
年齢の高いエンジニアを採用する場合、企業側は下記のような点を懸念していることも事実のようです。
• 上司やプロジェクトメンバーが年下になり、周りのメンバーが気を使ってしまうなど、コミュニケーション面で懸念がある
• 年齢のギャップがあることで、チームの開発の生産性が落ちる
• 技術を吸収する力、柔軟性における懸念
9.2 年齢に関係なく活躍するためには
では、年齢的な懸念材料に対して、フリーランスWebエンジニアを目指すみなさんは、どのようなことを心がけておけば高年齢になっても活躍できるのでしょうか。
謙虚な態度と姿勢が大切
特に次のような姿勢を意識してみると良いでしょう。
• 常にアンテナを張って、最新の技術やトレンドをキャッチアップする柔軟性を持つ
• 若いメンバーとも気軽に話せる印象を与えて、年齢を感じさせない柔軟なコミュニケーション力を心がける
経験値の高さを付加価値に
年齢の高いエンジニアの大きな強みは、スキルの豊富さ、経験値の高さです。
トラブルが起きた際、過去の経験から良い判断へ導ける、といったベテランならではの経験値は強みになります。
プロエンジニアでは40代~50代の方の支援も多く手掛けており、中には10年近くリピートで案件を受注している方もいます。一方で技術は時代とともに衰退するものでもあり、一人で作業をしているだけだとその技術が下り坂になっていることに気付かないこともあります。エージェントの担当者と密に連絡を取り、時代のトレンドを把握し続けることはとても大事です。
10. まとめ
フリーランスWebエンジニアの需要は高まる傾向にあり、今後も将来性が十分に期待できると言えるでしょう。
現在お持ちのスキルや経験にプラスして、マネジメントスキルや希少性の高い技術を磨くことにも目を向けながら、フリーランスWebエンジニアという働き方の選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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